ドリームシフト -26ページ目

佐藤淳一レフェリー引退興行・我が青春のIWAジャパン


先日はアイスリボンさんでレフェリーをしている、佐藤淳一レフェリーの引退興行に出場してきました。

淳一さんとは2000年6月に自分がIWAジャパンさんに初めて参戦した頃からお世話になっており、自分が道場の近くで捨てられていたネコ(イチ君)を拾い、淳一さんに飼ってもらう事になったりというご縁があります。


イチ君は今も元気なようで何よりです。

 

自分がIWAに出なくなってからは、淳一さんと会う事はほとんどなかったのですが、今回声をかけていただいて感謝です。

今回はIWAさんで以前やっていた花膳というマスクマンで出場しました。


正直言うと自分自身、このキャラクターには大した思い入れもなく、当時もキャラ作りなどもせずただ試合をしていたんですが、今回花膳をやるのも最後だと思うので、キッチリ区切りをつけれて良かったです。

 

セレモニーの最後の淳一さんのスピーチがとても人柄と気持ちの伝わる優しく素敵なスピーチでした。

それをバックステージで聞く、これからも現役を続けて行く選手達の表情がなんとも色気があって魅力的で…

改めてプロレスという競技の深さを思い知りました。


淳一さんとは写真を撮れなかったのですが、このブログの一番上の写真を初め、バックステージでこんな素敵な写真を撮っていただきました。

IWAさんに参戦していた時にお世話になったスタッフの江原さん(右)、押江営業部長(左)。

お二人の許可をいただいて、写真を掲載させていただいております。

押江さんは業界で一番面白い方だと思います(^_^)。

写真は撮れませんでしたが、横綱(鈴木リングアナ)、パンチョ軽部レフェリーとも再会しました。

皆さんと久しぶりにお会いできて本当に嬉しかったです。

この日の為だけに来日した、トレイシー・スマザーズさん(左)とダグ・ギルバート(右)さん。

ガイジンレスラーはデカくて色気があってカッコいいです。

こちらは先日のBRAVESで撮った写真。

けど、ここに入るべきは自分ではないと思います。

失礼やご迷惑をかける事になるかもしれないけど、何か自分にできる事があるのなら協力したいです。


IWAさんでは本当に貴重な経験をたくさん積ませていただきました。


淳一さん、改めてお疲れ様でした!

「WHIRL WIND!BRAVES」を振り返って


11月4日(土)「WHIRL WIND!BRAVES」無事に大会を終了しました。

たくさんのご来場本当にありがとうございました。

今回は北海道や東北、関西、九州から来て下さった方、長野からメインイベントだけ観に来て下さった方など、かなり遠方から観戦に来ていただいた方も多く、本当に感謝しています。

BRAVESの為に大切な時間とお金を使っていただき、また、たくさんの差し入れもいただき、グッズも購入していただきました。

本当にありがとうございます。

今回の大会、2006年にBRAVESを旗揚げしてから、最高の大会になったと思います。

観衆176名。

成功に終わった前回大会を上回る熱気と雰囲気だったと思います。

大会が終了して約3週間。

正直言いまして、未だに

「本当に俺がやったのか」

と思っています(笑)。

プロモーターとしては全選手がモチベーションを上げ全力を発揮できる対戦カードを組んだつもりです。

興行をやる上でいつも取り組んでいる姿勢ではあるのですが、今回は第2試合から(第1は身内なんでガッチリ厳しく言います。この辺りは後々お話できたら)かなり良いカードを組めました。

そして選手の皆さんが本当に良い試合をしてくれ、何よりお客さんも一緒になって大会を盛り上げてくれました。

他団体の選手も多く、自分より素晴らしい選手もたくさんいるので、他の選手や試合を語る事は好きではないのですが(内側の人間が客観視できずにコレをやるのは自分はどうかと思います。観て判断するのはお客さんです)、自分はいつも他の選手、試合より

「絶対俺の方が良いモン見せてやる」

と思っております。

自分をただのヒーローキャラだと思っている関係者、お客さんもいるので、BRAVESの時はエゴと人間性丸出しで試合をしております。

ヒーローモードも好きでやっているのですが、スイッチがかなり違います(^_^;)。

すみません。少し話が逸れました。

今大会にもたくさんのお子さん、年配の方が来てくれました。

地元のおじいちゃんなどは本当に楽しみにしてくれていたみたいで、お店などで宣伝している時も街の方々に結構声をかけていただきました。

東京の団体さん、プロモーションさんでは失われつつある光景だとは思いますが、自分はデビューした頃から、普段はあまりプロレスを観ない方やお子さんたちにプロレスを観てもらいたくて試合をしています。

そういった方にこそ、変にユルくないしっかりした「プロ」の試合を観てもらい、プロレス自体を好きになってもらいたいと思っています。

それこそがインディーズだからこそできる自由で柔軟な発想、小回りが利く自分の使命だと思っています。

そしてプロレスというジャンルの底上げに繋がると信じています。

まずは

「凄い」

と思わせないと。

自分自身が身体が小さいからこそ「舐められてたまるか」という気持ちが強いです。

皆さん子供や思春期の頃に一度は、映画、音楽、アニメ、ゲーム、スポーツなどの何かのカルチャーに触れて稲妻に打たれたような衝撃があったと思います。

特にお子さんにはBRAVESを観てもらってそういう存在になればいいなと思っています。

・・・

良い大会ではありましたが、反省点もたくさんありました。

こちらは書くとネガティブな話になってしまうので割愛しますが、自分に余裕があれば、選手と手伝ってくれているスタッフにもっとケアができるので、諸々改善していきたいです。

自分のエネルギーチャージの為、BRAVESはしばらく充電期間をいただきます。

開催しようと思えばできるとは思うのですが、きっとそれなりの大会になってしまうと思うので、少し充電をしてまた熱気と情緒のある大会を開催したいと思います。

と、いっても、自分のプロレスラーとしての寿命はもう長くないですし、BRAVESの大会も何回も開催はできないと思います。

限られた時間と大会を全力投球でやっていきます。

これからもどうか応援宜しくお願いします。

15年後に見た景色 ~15YEARS AFTER REUNION~

「WHIRLWIND!BRAVES」ご来場本当にありがとうございました。
 
皆様のおかげで観衆176名、前回大会を越える熱気と温かさに包まれ、BRAVES旗揚げ以来最高の大会になったと思います。
 
あまりに雰囲気の良い夢の空間だったので、まだフワフワしていて未だに夢見心地です(^_^;)。
 
大会全体については改めて書くとして、今日はメインイベントで行われた自分と宇和野さんの試合について書きたいと思います。
 
自分と宇和野さんの関係、今回の試合の経緯についてはこちらをご覧下さい。
 
 
試合の方は結論から言いますと、最高の試合ができました。
 
改めて振り返ると細かい動きや技のフォームなど反省点はかなりあるんですが、自分のプロレスラーとしてのキャリアの中でも屈指の試合をする事ができました。
 
レスリングしてバチバチぶつかり合って、技も出し、気持ちも出す事ができました。
 
逆に言うと、運動神経もセンスもない自分はこういう試合しかできません。
 
今は身体がボロボロですが、かなり充実感があります。

こんな試合をしたのは何年振りだろう。
 
そして相手の宇和野さん。
 
コスチュームもかつてのピンクのショートタイツと白のシューズ、テーマ曲も「ペガサス幻想」に戻し、自分の想像以上の宇和野貴史をさらけ出してくれました。
 
身体、雰囲気、たたずまい、技の重みはやはりインディーズのカテゴリーしか経験していない自分にはないモノでした。
 
見ていたお客さんにも伝わったと思いますし、今回出場していた選手も思う所があったと思います。
 
そして何より気合いと気持ちが凄かった。
 
元々優しい人柄とハートの弱さが試合では裏目に出て、大きな舞台ではブレイクできなかった宇和野さん。
 
今回は自分自身に勝ったからこそ、たくさんのお客さんに声援をもらい、熱い試合になったんだと思います。
 
この裏投げはメチャメチャ効きました。
 
試合中、ダメージが凄くてスタミナもなくなりキツかったんですが、その中でも
 
「これだよこれ、俺の知ってる宇和野貴史は凄えだろ」
 
と思っていました。
 
でも、自分には自分のインディーズの意地、クソッタレ精神があります。
 
諦めないで時にはしがみついて18年間プロレスラーをやってきた意地があります。
 
ノーモーションのSTU(払い腰)を何とか返した後に彼の集中力が切れた感じがしたので、最後は銀光の魂で3カウント。
 
丸め込みだろうが何だろうが今日は絶対に勝ってやろうと思っていました。
 
試合後の彼は滅茶苦茶いい顔をしていました。
 
引退してから、電話で話をしていても魂が抜けていて死んだような感じだったけど、まだこんな良い顔できるじゃんか(^_^)。
 
15年前の試合後はただただ悲しかっただけでした。
 
自分達の力だけではどうにもできない大人の事情に翻弄された気持ちでした。
 
15年後の今回は、それぞれの人生、プロレスに対する思いを自分達の力で爆発させて、最高の空間を作れました。
 
そしてこんな感情を曝け出した試合にプロレスを観た事がない方々や子供が必死に声を出してくれるなんて最高でした。
 
温かいお客さんに感謝。BRAVESのお客さんは最高です。
 
俺のやりたい、表現したいプロレスができました。
 
気持ち良かったです!
 
試合後にたくさんの選手に声をかけてもらいました。
 
「こういう試合がしたい」
 
「同期はいるけどこういう試合ができる同期はいない」
 
「ここは東京の団体なんですか」
 
皆、所属団体が違う選手が自然とセコンドに付き、試合後に拍手をしてくれて、こうして声をかけてくれるなんて中々ないと思います。
 
他団体さんや地方での自分の試合しか観た事をない方は、自分をただのヒーローキャラとしか思ってない方もいると思います。
 
いち選手として、BRAVESの興行を開催する時はソコとも闘っています。
 
試合を終えて会話を交わす。
 
彼は口を切り鼓膜が破れ、自分はアバラをやられ、エルボーの打ち過ぎで腕が腫れましたが、最高の気分でした。
 
一夜限りの復帰と決めてリングに上がり、最高の試合をしてくれた宇和野さん。
 
試合後のマイクでも言いましたが、プロレスは甘くないです。
 
自分も宇和野さんもプロレスを舐めてないです。
 
彼を本当に応援する気持ちがあるなら、プロレスラーとしての前に一人の人間として応援して欲しい。
 
その先にリングがあるのなら。彼にその気持ちと情熱があるのなら・・・
 
彼がこれからどういった道を歩むかはわかりませんが、何にせよ、友人として戦友として、応援していきたいと思います。