勢いで続いちゃってる「話」シリーズ
いきなり脅迫型プロポーズな
からの
の続きなものにてございます。


放置ぷれぃしておりましたので、内容などとっくにお忘れの事かと思いますが………まぁ、懲りずにお付き合いくださいまし。
(´Д` )


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この方はきっと、神の寵児。
誰からも愛され求められ、なのに慢心せずに己を高める孤高のひと。
彼が望めばなんでも…誰でも…その手に入りそうで………



どうして……って?



「わ…わ、私が子どもだ…」
「君を子どもだと思った事なんてないよ……それに、子どもをどうにかしたいってドキドキするような性癖もないね。」
私の言葉を遮ったひとの手が、まだそんな事言うかな?なんて言いながら私の鼻をぎゅむっと掴む。
「手を出したりなんてして、逃げらて俺の存在を消されたくないって……臆病になってたのもあるけど」
鼻から離れた指先がゆるゆると私の頬とか髪を撫でる。
「俺、ワガママで強欲でね?キョーコの身体だけじゃ嫌で、ほんの一時期のお付き合いなんかじゃ満足出来なくって……どうしても、その身体も心も、その魂のすべてが……最上キョーコの一生が欲しくって」
すぐ近くにある黒い髪と覗き込む翠の瞳、しっとりした低い声。
まるで耳のすぐ隣で鳴ってるみたいに、ドキドキと煩い鼓動。
「だから、時間を掛けて逃げらないように、一気に混乱させて捕まえてしまわないとって焦ってばっかりで情けなくって……ごめんね?一番大切な事を伝えられないまま、騙し討ちみたいにサインさせちゃって」
目の前の眉を下げて小さく苦笑を浮かべたひとは言ったの。



「俺は君を、愛してる。」



視界がぐじゅぐじゅに滲んで、頬が焼けそうに熱い。
なにか言いたくて唇を開くけど、喉まで飴が貼りついたみたいに甘くって……ひいっくって引きつったみたいな音が漏れるだけで………
悔しくって、ブンブンと頭を振って、白いシャツを握りしめたままだった手にぎゅーって力が入る。
「うん、ごめん……ごめんね、今まで言わなくって。愛してる……愛してるよ」
私を抱き寄せてくれる力強いうで、あたたかい体温とあのいい香り。
「今まで言えなかった分……今夜は、一晩中キョーコに愛してるって伝え続けてあげるね?」
ちゅって音とあたたかいやわらかさが、髪に額に頬に、たくさん落ちてくる。
ひゃぁって……口から飛び出てしまった変な悲鳴が恥ずかしくって


「………ひとばんじゅう?」


と、ぐずぐずな涙声で聞けば
「うん、どうせ今夜は嬉しくって眠るなんて出来やしないから、一晩中。あ、でも………」
そんな事を言いながら私を横抱きに抱き上げたひとはソファーから立ち上がって



「キスしてる間は言葉に出来ないけど、許して?」



なんて言って、私の唇を奪って溶けたみたいに笑うと………



寝室へと歩き出したの。





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これにて、「話」シリーズ、いきなり脅迫型プロポーズ編に続く、初夜攻防編も終わりとさせていただきやす。


因みに、今回の裏テーマ
「愛してるって、ちゃんと言わせよう」
でした。笑
( ´艸`)


寝室での話は………いらないか?いらないな。猫木の限定に需要があるのかさっぱりだ。
(°∀°)b 


何故か、好きだと言ってくださるひとの多かった「話」のゴーイング蓮さん。甘めに走らせましたがいかがでしょう?
また、気が向いたらこのふたりの話………作ろうかしら……どうだろうね。


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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