話が見えませんっ!やっぱり、話が見えませんっ!の続きな感じのものとなってるみたいです。


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プロポーズって、もっとほら?
なんて言うか、キラキラ~とかふわふわ~な感じのときめくものではないでしょうか?
目の前にある秀麗な笑顔。その笑顔にどこか悪い予感がするのは………どうして?


「大変………覚悟?」
「うん?そうだね、今だって俺の気持ちなんてバレてる所にはバレてるからそこを拡げて公言して行こうか?あとは、とりあえず今まで避けて撮らせなかったここに最上さんを連れ込む写真でも撮ってもらうとか?………あぁ、大丈夫だよ。ちゃんと守りは固めるからね。」



にっこりと笑みが深くなる。そのどこか似非紳士的な笑顔が語る恐ろしい予定。



「な、なんの冗談なんですか?」
「冗談なんかじゃないよ?」
この心臓に悪過ぎる出来事を否定して欲しい私に、敦賀さんは相変わらずさらりと言ってのける。
「ふざけてもないし、嫌がらせでも嘘でも詐欺でも演技でもないよ?本当に本気で最上さんに求婚してるんだけど?」
小首を傾げるように私を覗き込む敦賀さんに訴えてみるが、揶揄いも悪ふざけも動じた気配も見えない。けど、
「な…なんで!?なんで私!?お付き合いもしてませんよね?ただの後輩じゃないですか!?」
だって、あり得ない。ふるふると左右に頭を振って目の前の方に必死に否定を伝える。
「おかしいですっ!!釣り合いが取れません!!不釣り合いです!敦賀さんなら、私なんかよりもっとずっと綺麗で色気も胸だってあるひとがいくらでも……」
ぎゅっと両目を瞑って、溢れてしまいそうな想いを閉じ込めて自分に言い聞かせていると、膝の上の手が痛いほど強く握られて言葉が止まってしまう。
「馬鹿にしてる?酷い事を言ってるって自覚はある?」
顔をあげると、怒ったような表情の敦賀さんの強い視線に絡みとられたみたいに目が反らせなくなってしまった。
そんなつもりはないと小さく首を振るけれど
「釣り合いって、何?俺は、顔や胸でひとを選ぶの?俺の隣にいても遜色ないなって恋をして愛するとでも?」
敦賀さんは、そんなひとじゃない………でも
「最上さんは、この上なく綺麗でかわいくて魅力的だよ。それに、俺の気持ちは?俺の気持ちを無視して決めつけて逃げないでくれ。」
だって………でも、知らず知らずに噛み締めていた唇が痛い。



「そうやって、決めつけて逃げるなら………無理矢理にでも、捕まえるよ?結婚するって言うまで……啼かせようか?」



するりと頬をなぞる指先。
その指先が触れた頬が焼けてしまいそうに熱くって涙が出そう。



「俺の事を男として愛せない?断るなら………そう言葉にしてみて?」



覗き込むように私を見る黒い瞳。
その瞳に、この話から逃げることを許してくれないんだと言われているような気がした。




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もう、お返事まで行って終わらせようと思ったのに………
どうしてこうなるんだろぅ?
(´Д` )


ぶった斬りにしちゃいかんのだろうか………


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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