続きとかないって………勢いだけのそっきょーものだって言ったのにぃぃぃぃ。
どうしてこうなった?な、まさかの続きっぽいものにございますのよー。
((((;゚Д゚)))))))


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「………さん?ぼんやりしてるのもかわいいけど、戻ってきてくれないかな?」



ぼんやりとした頭に耳触りの良い低い声が聞こえる。
あれ?私、なにしてたんだっけ?



「ねぇ?俺、そろそろ返事が欲しいんだけど?………戻って来ないと、キスするよ?」



甘い声がすぐ近くに聞こえてる。
頬をするっと指先が滑る。
ふわっと香るいい匂い。
目の前にある黒い瞳。


………!!!


鼻先が触れてしまいそうな距離にある敦賀さんの顔に驚いて、片手でその胸を押しながら背後のソファーの背もたれに背中を押し付けて距離と取る。
チッって舌打ちが聞こえた気がして、思わずそちらを見上げればにっこりと笑うひとがいて、私に尋ねる。
「それで?プロポーズの返事は?俺と結婚してくれる?」
………そうだった。いつも通りに夕食を作りに来た先輩のご邸宅。食後のコーヒーをいただいていたら、この尊敬する大先輩がハリウッドへの進出と共に何故かまるで語尾のように『結婚しよう?』だなんて戯言を言い始めるようになってしまったんだった。
膝の上にある重ねられたままの手も、逃げるように押した胸についた手も、ほっぺたまで熱くてしょうがない。
ん?と笑う似非紳士的なスマイルに、沈黙は肯定と…せめて何かを言おうと口を開くけど
「え?……は?……はぅぅ?」
はくはくと開閉する口から漏れ出るのは言葉にはならなくて……
「結婚しよう?駄目?不安定な職業ではあるけどそれなりに稼いで来たし、見た目もそんなに悪くない方だと思うよ。最上さんの食育のおかげで大きな病気もない健康体。借金も嫁姑問題の心配もなしな、そこそこ優良物件だと思うんだけどな?独占欲が強くて嫉妬深いけど、君の仕事に理解はあるようにするから………俺と結婚するのは嫌?」
だから………なんの、話?
あなた様のどこがそれなりの稼ぎ?
神の寵児みたいなパーフェクトボディと麗しのそのご尊顔で悪くない方って?
世の女性が挙って欲しがるだろう人気爆発な、抱かれたい男NO.1な方がそこそこの優良物件?



「確かに、付き合ってはなかったかもしれないけど、一番近くにいたと思うけど?違う?」



一緒に食事をして、コーヒーを飲みながらゆっくり会話。
たまに、オフの日が合えばDVDを見たりドライブに連れて行ってもらったり。
何かに困った時、縋るように頼ってしまう私を助けてくれて………
でも、それは、私が手のかかるただの後輩だからでしょう?
頷くことも首を振ることも出来ない。



「だって、『付き合おう』なんて言ったら逃げるだろう?………だから、そんな警戒を持たせないように逃げられないように、一番近くでじわじわと染み込ませるみたいに俺といることを当たり前にしてしまって、その間に外堀通りも地道に埋めて絡め取って捕まえてやろうって決めたんだ。」



………なんの、お話?



「だからね?このプロポーズ、断るなら断るでそれなりに大変だと思うから、覚悟してね?」



にぃっと笑う、輝くばかりの笑顔。
なのに………どこか背中がうっすらと寒いような気がするのは、なんでなのか?



やっぱり、話が見えませんっ!




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なんだこれ?(´Д` )
どの行くつもりなのかな?
話見えまないままだけど、続くの?これ。



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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