勢いで続いちゃってる「話」シリーズ
いきなり脅迫型プロポーズな
からの



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ずっしりと脱力してのしかかってくる大きな身体。
ずるりとソファーに沈んだ背中が滑る。
耳のすぐそばにあるそこから聞こえた小さなつぶやき。
その意味を理解する前に、するっと伸びてきた腕に巻き付かれぎゅうぎゅうに抱き締められた。それはもう、敦賀さんの身体に取り込まれそうなほど力いっぱいに。
苦しくなってきた頃に、彼は言ったの。



「もう……キョーコがかわい過ぎて、心臓が破れて死にそう……」



そう言うやいなや、半分ずり落ちそうになってた身体が抱き込まれたまま持ち上げられてグルリと視界が回る。
次の瞬間にとすっと降ろされた場所は、ソファーに座った敦賀さんの膝の上だった。
いつかのセッちゃんの如く横座りにちょんと乗せられてしまっていて、慌ててわたわたと降りようともがいてると大きな手が両頬に添わされて敦賀さんの方を向かされた。
そこで見だったものにびっくりして私の動きが止まる。
「………顔、真っ赤…ですよ?」
「……そりゃね?あんなかわいい顔であんなにかわいい事言われたらね。ほんと、死ぬかと思ったよ?」
ちょっと困ったみたいな笑いを浮かべる赤い顔の敦賀さん。
「かっ!…かわっ!?」
「キョーコはかわいいよ、とびきりね。」
当たり前みたいにきっぱりとそう言い切られてしまって、あまりの事にはくはくと唇が動くけど言葉が出てこない。
そんなまぬけた私を見て、深い翠の瞳がにぃっとからかうみたいに細くなっていく。
「ほら、今だって……真っ赤で、かわいい。」
大きくてあったかい手に捕まえられてる頬が熱い。なのに……


「俺、キョーコ以外にこんなかわいくって綺麗だと思った女の子…いないよ?だから、キョーコが範囲外なんじゃなくって、キョーコ以外が範囲外なんだ。キョーコじゃない女性なんて、いらない。」


ますます熱くなる頬はまるで火でも着いたみたいだし、心臓が耳のすぐ横で鳴ってるみたいにうるさくって止まった筈の涙がじわっと滲む。


「泣かれると困るって言ったあの時もね………貴島なんかに頭のてっぺんからつま先まであんないいようにコーディネイトされてあんな綺麗になっちゃって、なのに無防備にも腕なんて組んで肩やら腰なんて抱かせて………もう、どうしてやろうか?ってくらい嫉妬して苛々してた。」


少しキュラっとした気配の微笑みに猫に尻尾を抑えられたネズミみたいな気持ちがしてしまって、たりっと背中に嫌な汗を感じる。




「あの時だって本当は、泣かれたって構わないから無理矢理にでもどうにかしたかった………けど、しなかった。どうしてだか……わかる?」




獲物を見るみたいな強い翠の瞳がまっすぐに私を見て、そう聞いてきたの。





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なんか、だらだら長くってごめんなさい。
(´Д` )
たぶん……次で終わります。たぶん。←毎度の如く、まだ一文字も書いてやしない。


さーて、なんだか変な変則的リクエスト募集をしてみたりしております。詳しくは→妄想、募集中です!?
ありがたいことにチラホラとリクエストしていただいてますが、アレ、昔の駄文の読み返しって羞恥ぷれーがもれなく付属して来て悶えます。笑
中にはメッセで、5~6個くらい候補があって絞れないからちょっと待ってって方がいて笑いました。いっそ全部言うだけ言ってみたらいいと思うと返信しましたけど、どうなりますやら?楽しみです。
( ´ ▽ ` )ノ



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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