高田:お二人がキタイ花んに出られるのって、かなり久しぶりなんですよね。
周平魂:一年ぶりくらいになりますね。
たかのり:ちょっと調整をしてまして。
高田:調整といいますと?
たかのり:キタイ花んに出る以上は、やっぱり1位とりたいですから、「ええネタ作らなあかん」って、そればっかりになっていた時期があったんです。だからもう少し楽にできたらなというのがあって、少し離れていたんです。
高田:仲の良い芸人さんを教えてください。
周平魂:やっぱり同期はみんな仲良いですよ。キタイ花んに出ているコンビでいいますと、『コーンスターチ』とか『ボンボンヤサゴナボン』
、『ナカノアンドデンジャラース』
などの同期はみんな仲が良いですね。
高田:同期以外でとなると。
たかのり:これは僕ら二人ともお世話になってるんですけど、見取り図さんには良くしていただいてますね。相方がリリーさんに、僕は盛山さんに可愛がってもらっています。
周平魂:僕はバイト先も見取り図さんと一緒なんです。
高田:何のバイトをされてるんですか?
周平魂:キャバクラのボーイです。そこには『ドルフィンズ』
の岡本さんとかも働いてはります。
高田:芸人さんてよく何人かで同居されている方がいらっしゃいますけど、お二人はどうですか?
たかのり:僕ら性格的に無理なんですよ。だから一人暮らしです。
周平魂:ダブルアートが神戸からこっちに出てくる時に、「一緒に住まへん?」って誘われたんですけど、すぐ断りましたね。
高田:ご家族は応援してくださっていますか?
周平魂:そうですね。特にうちの親はキタイ花んが大好きで、前に僕らがよく出ている時は毎月のように見に来ていました。
たかのり:相方のお母さんはお父さんとデートがてら、キタイ花に来ていました。
高田:たかのりさんのご家族はどうですか?
周平魂:相方のおとんはね。『金髪でロンゲでポニーテール』なんですよ。
高田:本当ですか?
たかのり:確かに『金髪ロンゲポニーテール疑惑』は、めっちゃかけられてるんですけど、そんなことはないんですよ。
高田:ニュースソースは?
たかのり:相方が僕の親父をちらっと見たことがあったんです。その時からそんなことを言い始めまして。ただね。それは絶対の嘘とも言いづらいんですよ。
高田:というのは?
たかのり:相方が目撃した時というのは、ちょうど僕が父親と会っていない時期だったんです。だから確認が取れていないんですよ。もしかしたら僕の知らん間に金髪ロンゲポニーテールに、こっそりしていたのかもしれないですけどね(笑)。
高田:ご兄弟っていらっしゃいます?
周平魂:え?
高田:ですから、ご兄弟は?
周平魂:その質問には一切お答えできないですね。プライバシーの侵害ですよ。お前はどう思う?
たかのり:いやー、これはやばいな。なんかマルチ商法的な臭いがプンプンす
るわ。だから答えんでいいと思うぞ。
周平魂:そうやな。ちょっと今の質問はびっくりしたわ。
高田:いきなりな展開ですね(笑)。
たかのり:なんかすいません(笑)。僕も相方も兄貴がいて末っ子なんですよ。ついでに言えば二人ともB型です。
高田:B型同士のコンビでいいますと、フットボールアワーさんや、アンタッチャブルさん、インパルスさんなどもそうですよね。
周平魂:フットボールアワーさんってB型同士なんですか? あんまりそういう風に見えないですね。
高田:周囲からB型っぽいねとか、言われたりします?
たかのり:僕は言われないですけど、相方はよく言われてますね。
周平魂:普段の僕は思いっきりB型らしいんですけど、バイト先の人からはA型だと言われるんです。仕事モードになるとキャップとかの向きが揃ってないだけで気になったりとかしますし。
高田:最も憧れの人となると、どなたになるんでしょう?
周平魂:僕は角淳一さんですね。
高田:それは元TBSアナウンサーの?
周平魂:はい。あんな適当に楽に生きてはる人って、なかなかいてないと思うんですよ。でも将来どのポジションにいたいかという話になると、また違ってくるんですよ。
たかのり:どのポジションにいたいかというので言えば、僕は関口宏さんで相方は片岡鶴太郎さんなんです。
高田:鶴太郎さんということは将来、絵を描いたりとかも。
周平魂:どうなんでしょうね(笑)。
たかのり:こうやって笑ってますけど、普段からよくこういう話をするんですよ。自由なことしたいとか、よく言ってますから。
周平魂:だから相方は将来、メッシュ入れますよ。
高田:まずビジュアルから関口さんに?
たかのり:当然ですよ。
高田:将来、お二人はどんな感じになっていると思われますか?
たかのり:僕はお笑いに携わりながら、テレビキャスターとかもやったりとかしてるでしょうね。
周平魂:僕は多分、ベネチアとかにいてるはずです。
高田:ということはコンビは解散していると?
周平魂:解散はしていないです。ツートライブという名前は残っているんですけど、お互いに別の場所で違うことをしているということです。
高田:関口さんといえば司会業ですけど、司会という全体を仕切る人っていうのは、ある種、神経が太い方がいいと言われますよね。その辺りはどうでしょう?
周平魂:相方はね。図太いとこはめちゃめちゃ図太いんですけど、繊細なとこはかなり繊細ですからね。
高田:例えばどういったことで?
周平魂:自分が飲んでいるペットボトルを誰か人に飲まれたら、もうその水は飲まないですからね。
たかのり:だからそうなった場合は「それやるわ」って、あげるようにしています。
高田:潔癖なんですか?
たかのり:そういう部分はありますね。僕の言い分として、口に含んだ水が絶対、ペットボトルの容器に戻っていると思うんです。
高田:もしそうだとしても微量じゃないですか?
たかのり:微量でも、戻っていることが嫌なんです。
高田:細菌とかそういったことって、気にし始めたらきりがないでしょ?
たかのり:そうなんですよ。一時期、気にしすぎてちょっと病的になっていたんですよ。業務用スーパーでアルコールを買ってきたりとしていました。最近はちょっと落ち着いてきました。
周平魂:細菌だけに?
たかのり:上手いこと言わんでええねん(笑)。思えば芸人をやりだすぐらいの時期から潔癖症がひどくなったんですよ。
周平魂:大学時代に2年ほど相方と会っていなかったという話をしましたけど、あの2年くらいでかなり性格が変わってたんですよ。昔は部屋行ったら散らかってたんですけど、あの頃ぐらいからめちゃめちゃ綺麗にするようになったんですよ。お前、あの頃って生活をきちんとしようってしてなかった?
たかのり:そうやなあ。
高田:何か変わろうというきっかけがあったんですか?
たかのり:大学時代がぐだぐだすぎたんで、このままじゃあかん、きっちりしよう、と思い始めたら止まらなくなったという感じですね。その前って1年近く車上生活をしていましたから。
高田:それはなぜ?
たかのり:一緒に住んでいた彼女に追い出されたんですけど、そういうことがあったので余計にちゃんとせなと思ったんでしょうね。
高田:周平魂さんは神経質な面ってありますか?
周平魂:気になるところは気になりますよ。例えば先輩が家に来て、鼻くそをほじり出したら「最終的にどこへ鼻くそ持っていきよんねやろ」とか「ケツかきやがって粉落ちるやんけ」とか。
高田:実際、本人に言われるわけですか。
周平魂:言いますよ。「鼻くそちゃんとしてくださいよ。おかしいでしょ?」って、ちゃんと言います。
高田:率直に話されるタイプですよね?
周平魂:やっぱり言いたいことは言いたいんですよ。まあ昔と比べたら、大分ましにはなりましたけど。昔なんかは出会って数日の人間に対しても、これおかしいなと思ったら、すぐに言ってましたから。
高田:それによって関係がこじれたりとはなかったんですか?
周平魂:それで壊れる関係なら、壊れたらええかと思ってましたんで。
高田:今、一番楽しいことって何でしょう?
たかのり:やっぱり舞台で受けた時ですね。
周平魂:それと同期と遊んでいる時です。
たかのり:だから結局なんらかの形でお笑いと携わっている時になるんでしょうね。
高田:女性人気というのはどうなんでしょう?
周平魂:相方はありますけどね。
たかのり:まあ言うてもそこそこですよ。
周平魂:プリマ旦那がダントツで女の子に人気ありますね。その下に相方とかナカノアンドデンジャラース
の津田とかいる感じです。
高田:最後に今後の抱負をお願いします。
周平魂:やっぱり面白いことをしていくことですね。
たかのり:面白いことをして、お客さんや作家さん同業の芸人など、全員を笑わせたいですね。
インタビュー・文 高田豪