Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】 -372ページ目

村野四郎さんの「花」の詩と合唱版の違いの謎(?)を追究してみる。

昨日の更新 の続きです。
村野四郎さんの詩が合唱曲となった
」のラストは、


「私たち生きよう」(合唱版)
「私たち生きよう」(光村ライブラリー)


どっちなんだろう?
という疑問があったのですが、
やっぱり気になったので、
光村ライブラリーの出典元である
「現代少年詩集」(1961年)を調べました。
すると、「私たちは生きよう」でした。



Nコンブログ~NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ~-現代少年詩集

(「現代少年詩集」)



Nコンブログ~NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ~-光村ライブラリー

(「光村ライブラリー」中学校編・第5巻)



ということは、光村ライブラリーが
怪しくなってきましたね。
でも、教科書出版時に
変更された可能性もあるので、
この疑問は少し置いておきます。




あと、もう一箇所、中盤の


「こんな小さものの中にも」(合唱版)
「こんな小さものの中にも」(現代少年詩集、光村ライブラリー)


という違いもあるんですよね。
これは合唱版の方に何かありそうです。
歌いやすいようにいじったのでしょうか?
これも解決には至りませんが。



ということで、しつこく迫りましたが、
結構この詩を取り上げてるサイトや
ブログがあるんですよね。
愛媛大学教育学部附属小学校の講評では、
溌剌とした歌声で、花の力強さだけでなく
希望を見出していたような演奏、
と評されていました。
いい詩と曲と演奏に出会えた気がします。






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【Nコン自由曲】続・『花』―光村ライブラリーで見つけた村野四郎さんの「花」を味わう。

ちょっと前にも取り上げましたが、。

今年のNコンの自由曲で気になった曲が

愛媛大学教育学部附属小学校が選択した

村野四郎さんの詩による「 」。




ふと、「光村ライブラリー」という本を見つけ、

読んでいたら発見しました、「花」。


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この本、光村図書という教科書出版会社の

国語の教科書に掲載されていた作品をまとめた本。

戦後から現在に渡るまでの名作が詰まっています。

私が読んだのは「中学校編・朝のリレー」。

小・中時代は光村図書の国語の教科書に

お世話になっていたので、懐かしいものばかり。

合唱曲にもなっていたり、ネスレのCMでも話題になった

谷川俊太郎さんの「朝のリレー」(S56~H4掲載)や、

など、いろんな詩が掲載されています。



その中にあったのが、この「花」。

昭和47年~49年度の1年生の教科書

掲載されていたそうで、

こうやって本で改めて詩を読むと

感慨深い詩で、グッときました。



------

ああ なんという美しさ

なんという平和な世界

大自然がつくりだした

こんな小さいものの中にも

みちみちている清らかさ

------

(村野四郎「花」より)



この部分、特に胸を打たれました。

心があらわれるような詩です。

この詩が合唱曲となって、

受け継がれているのっていいですね。


(追記)

余談ですが、ラストで合唱版では、

「私たち生きよう」となっていますが、

(愛媛大附小だけでなく他の学校も)

この光村図書の教科書版では、

「私たち生きよう」となっています。

単なる助詞の違いですが、

結構大きいと思うんですよね。

何か意図があるんでしょうか。





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Nコン2010 全地区の音源公開&「冬・風蓮湖」を改めて取り上げてみる。

Nコン on the Webの音源が

全国揃ったみたいですね。

さらっと確認しましたが、

長野県の高等学校の部が

金賞校のみなのはちょっと残念ですね。




昭和54年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
冬・風蓮湖
作詞:岩間芳樹、作曲:高田三郎




最近、「冬・風蓮湖 」(S54高・S63高混B)
の検索が激増しているので、
何があったのかと思ったら、
来年度の全日本合唱コンクールの
男声のM3課題曲

になったんですね。


ちょうど季節にぴったりなので、
あらためて取り上げます。


【追記】

作詞の岩間芳樹さんの初演時の説明記事 を更新しました。

(2011.11.4)



------
ひゅう ひょう
大地の叫び 樹の叫び
風鋭く刺し

流氷の海から 野面をわたる
ひょう ひゅう

白く凍てつく 根釧原野
ああ冬 冬荒涼

------



舞台は北海道・根室の風蓮湖。
根室半島の付け根部分にあります。
名前の由来はアイヌ語の
「フーレ・ベツ」(赤い川)
から来ているのだとか。
白鳥の飛来地としても有名で、
その様子が歌詞にも歌われています。




「ひゅう ひょう」は、
厳しい冬の風の音の擬音でしょうか?
流氷が流れ着く根室海峡の
沿岸に広がる広大な台地が
「根釧原野」です。
雪原には「嘴太鴉(ハシブトガラス)」
が飢えでうずくまり、
対照的に中空を見上げると、
「大白鳥(オオハクチョウ)」が舞う光景。
主人公はそんなうずくまった鴉たちに
大白鳥とともに高く翔べ、と願います。



------
風連湖・根釧原野(冬真っ只中)→冬の厳しさ

嘴太鴉→弱々しさ

大白鳥→雄大さ

(嘴太)鴉たちへの願い→力強さ

根釧原野(春を待つ)→春の訪れへの期待
------




という流れで、抑揚を構成できれば、
目の前に凍てつく大地と鳥たちの姿が
いきいきと表現できるのではないでしょうか?




課題曲Juke Boxでは金賞の山形西高等学校の
音源が公開されています。
その後、中・高でよく歌われる楽曲となりました。
平成2年度には宇都宮市立旭中学校が
自由曲に選択し、金賞を受賞しています。







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