【NコンS37小】昭和37年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部
たぶん、私が調べられる一番古い
Nコンの自由曲調査です。
審査講評は割愛していますが、
どんな年だったか振り返ります。
この年はコンクールの名称が、
「全国唱歌ラジオコンクール」から、
現在の「NHK全国学校音楽コンクール」
に変更になった年です。
この頃はまだ沖縄が日本復帰しておらず、
九州地方から独立して、沖縄地方代表として
参加していた頃です。
昭和52年まで沖縄は独立の地方代表となります。
ちなみに、1位の熊大附小には、
優勝後に課題曲・自由曲の川口晃さんが訪れ、
優勝の労いをされていました。
県大会で歌声を聴いた時点で、
飛びぬけて上手かったと感じたそうです。
また、自由曲が非常に偏っていますね。
「丘に白いホテルがあって」が3校、
「春のあしおと」3校となっています。
■課題曲
「うたえおどれ
」
(作詞:江間章子、旋律:川口晃、補修編曲:佐藤眞)
【最優秀(1位)】
◎熊本県熊本大学教育学部附属小学校
■自由曲
「丘に白いホテルがあって」(3部合唱)
(作詞:春山行夫、作曲:川口晃)
【優秀(2位)】
◎愛媛県愛媛大学教育学部附属中学校
■自由曲
「川」(3部合唱)
(作詞:千家元麿、作曲:橋本国彦)
【優秀(3位)】
◎愛知県豊橋市立新川小学校
■自由曲
「春のあしおと」(3部合唱)
(作詞:千家元麿、作曲:橋本国彦)
【優良(4位)】
◎北海道旭川市立啓明小学校
■自由曲
「丘に白いホテルがあって」(3部合唱)
(作詞:春山行夫、作曲:川口晃)
【その他】
◎宮城県仙台市立立町小学校
■自由曲
「牧場のポプラ」(3部合唱)
(作詞:青戸かいち、作曲:京嶋信)
◎那覇東北地区城南小学校
■自由曲
「秋は白い馬にまたがって」(2部合唱)
(作詞:薮田義雄、作曲:京嶋信、編曲:中田喜直)
◎東京都板橋区立常盤台小学校
■自由曲
「丘に白いホテルがあって」(3部合唱)
(作詞:春山行夫、作曲:川口晃)
◎大阪府羽曳野市立高鷲小学校
■自由曲
「春のあしおと」(3部合唱)
(作詞:千家元麿、作曲:橋本国彦)
◎茨城県真壁郡真壁町立真壁小学校
■自由曲
「春のあしおと」(3部合唱)
(作詞:千家元麿、作曲:橋本国彦)
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続・『トマトの夕焼けスープ』―個性的なサスペンスタッチでナウイ課題曲は、何を訴えている?
昭和62年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲A
トマトの夕焼けスープ
作詞:村田さち子、作曲:青島広志
とても独創的で個性的な課題曲で、
今でも語り継がれるこの課題曲。
当時の「教育音楽」(音楽之友社)で、
“サスペンスタッチでナウイ”と紹介されてました。
私もレビューで解釈に困ったのですが、
作詞の村田さち子さんはどんな想いで、
この詞を書き上げたのか、要約して見てみます。
■「犯人は誰!」
夕焼けの色は、それを見る人の心を映して、
時には明るく、時には悲しい。
→限りなくやさしい色だからか?
↓
地球もはじめは夕焼けと同じ色だったのでは?
↓
けれど、ビルが増え、車が増え、工場が増え…
→地球の表面から夕焼けが気化してしまっている。
↓
犯人は誰だ!
■「トマト」は何を表す?
地球の表面は気化しても、
芯はまだまだその色を失ってない。
↓
「トマト」=「地球」
力を加えるとすぐ潰れてしまう、
芯まで赤い完熟トマト。
→それを支えているのが人間のやさしい心。
■どんな気持ちで歌えばいい?
◎自分の好きな夕焼け空を想って、
そこまで届くように思い切り大きな歌を。
◎例えば…
自分=地球自身、
自分=あかいあかい夕焼け空
自分=おいしいおいしいトマトスープ
といったように置き換え、
いろいろな歌を創造してみて欲しい。
いかがでしょうか?
やっぱり作詞者の解釈を知ると、
見方が変わりますね。
「トマト=地球」のくだりはなるほどです。
もう一回、聴き直してみます。
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過去のNコン課題曲で、どの3年間の課題曲を歌ってみたかった?
Nコンの課題曲JukeBoxを聴いてると、
この頃の課題曲歌いたかったなぁとか、
この頃は名曲続きだったなぁとか
思うことありますよね?
じゃあ、例えば中学校の部だったら、
自分が合唱部だったらどの3年間に
Nコンに出場したいだろう?
とあらためて洗い出し。
選んだのがこの3年間。
しかも結構すんなり。
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「きみは鳥・きみは花
」(S55中)
「うつくしい鐘が…
」(S56中)
「景色がわたしを見た
」(S57中)
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まだ小学生でもない頃の課題曲ですが。
私は曲よりも詞が気になるので、
一番タイプなのがこの3曲。
この3年間は不思議で上品な香りを放つ
3年間に感じるんですよ。
曲もさることながら、
詞を読むだけでため息が出るくらい、
中学生には勿体ないくらい贅沢。
「景色がわたしは見た」を作曲した
寺島尚彦さんが、
「この詞に曲を付けることができて嬉しい」
とおっしゃってましたが、ですよね!
と同意したくなるくらい。
しかもこの3年間の詞についたメロディーも
大人びた雰囲気で、詞とピッタリ。
「きみは鳥・きみは花」も
最優秀の秋田南中の演奏が見事。
混声での演奏が想像つかないくらい、
モノにした演奏でした。
審査員も「言うことなし」の太鼓判。
「うつくしい鐘が…」はつい最近まで、
この「鐘」が何なのか?悶々としてましたが、
新川和江さんの解説
を知って、
ますますこの曲が好きに。
詞を生み出すとはこういうことなのか、
と奥深さと詩人の懐の深さに感銘。
どこかの演奏会で生で聴いてみたい一曲です。
ちょっと独特なセレクトだったかな?
たぶん、ひとりひとりかなり違うんでしょうね。
Nコンの課題曲の幅の広さのおかげでしょう。
高校だったらどの3年間だろう?
ちょっと考えておこうと思います(笑)
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