大和国の二上山めぐり① ~二上山~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

奈良と大阪の境にある
二上山(にじょうさん)
に登ります。



かつては、
『二上山(ふたかみやま)』
ともいわれたようです。

金剛(こんごう)山地の
北部にあたり

大和川(やまとがわ)を
へだてて

生駒(いこま)山地
つづくという

 

山あいの地に

あたるようですね。




奈良盆地では、

三輪山(みわやま)
日のいずる神山

二上山を
日のしずむ神山

としていたそうです。

 



また、二上山は
世界でも希少な岩石・

『サヌカイト』

の産地だといいます。

二上山のほかに
香川県坂出市のあたりで
産出されることから

『讃岐岩(さぬきがん)』
ともいわれるようです。

 

ほかに、

佐賀県多久市にも

あったといいます。

 



とても緻密な石であり
鋭い断面となることから

古代には、

石器の材料として

重宝されたようです。

サヌカイト製石器は

西日本のいたるところで

見つかっているらしく

サヌカイトの分布によって
古代の流通や勢力圏を

知ることができるといいます。

 



また、叩くと
高く澄んだ音がするため
カンカン石という名もあり

現代では、
楽器にもなっている
ようですね。

とても不思議な音色で
癒しの効果もあるといいます。

 

こちらの動画は、

小松玲子さんというかたの

サヌカイト製楽器の演奏です。


とても見事で、

美しい音色ですおねがいキラキラ

 


二上山は
1400万年前の火山であり

二上山のサヌカイトも
火山活動でうまれたようです。

 



二上山の北西にある
屯鶴峯(どんづるぼう)では

火山活動の名残である

凝灰岩(ぎょうかいがん)

露出していて

 

奇岩の景勝地にも

なっているようです。

 



遠くからながめると
松林におおくの鶴(つる)が
屯(たむろ)しているように
みえたことから、

「屯鶴峯(どんづるぼう)」
といったようですね。

いずれ行ってみたいです!!



二上山は、
サヌカイトだけでなく
凝灰岩や金剛砂など

ひとびとの暮らしに
欠かせない鉱物の産地
でもあったようですね。

 



さらには、
大阪と奈良をむすぶ
主要ルートでもあり

日本最初の官道である
竹内(たけのうち)街道

も作られたといいます。

 



葛城(かつらぎ)市

長尾(ながお)神社から

二上山の

竹ノ内峠を越えて

羽曳野(はびきの)市

堺(さかい)市につづく道で

二上山の西にある
推古(すいこ)天皇陵や

羽曳野市の
応神(おうじん)天皇陵

堺市の
仁徳(にんとく)天皇陵
を通るといいます。

 



この国の
歴史と権威を象徴するような
巨大陵墓や聖地をとって

大和朝廷のある
奈良盆地へとはいる道
だったようですね。

 



こうして、太古から

ひとびとの暮らしをささえる山として
信仰されてきたようです。

 

もちろん、

山中にはいたるところに

神社や旧跡があります。

今回は、そんな

二上山に登りながら

 

二上山の名所旧跡を

ご紹介してゆこうと思います。

 

 

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大和国の二上山めぐり② へ つづく

 

 

 

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