５月１５日に、
葵祭（あおいまつり）に
行ってきました。
すこしはやく着いたので、
京都御苑（ぎょえん）を
散策しました。
御所（ごしょ）内は、
行列の準備をしているらしく
入ることができませんでしたので、
外苑を巡りながら、
まずは門を観てゆきました。
こちらは南側の
健礼門（けんれいもん）です。
もっとも格式の高い門であり、
天皇皇后もしくは、
外国元首クラスの方々のみしか
通ることを許されないといいます。
この門を抜けると、
天皇元服や立太子礼などの
儀式をする
紫宸殿（ししんでん）があるようです。
この門の向かいは、
まっすぐと南に下り、
厳島神社に
つきあたっています。
御苑は左右対称に
造られてはいないので、
御苑の南門から出るには
すこり道を回らなければ
なりません。
御所の西側には、
宣秋門（ぎしゅうもん）と
清所門（せいしょもん）と
皇后門（こうごうもん）があります。
そのうち、
西側なかほどの
清所門は
関係者出入口に
使われていました。
こちらは、
北西の角です。
外周はずっと
堀が巡っているのですね。
こちらは北側の
朔平門（さくへいもん）です。
朔とは、
北のことだといいます。
こちらは、
御所北東の
猿が辻（さるがつじ）と
言われる場所です。
鬼門にあたるとして
わざと凹ませてあり、
艮（うしとら・丑寅）と
逆の方角である
猿（さる・申）の彫刻が
方位守護として
掲げられています。
この猿は、
御苑の北東すぐにある、
出雲路幸神社
（いずもぢさいのかみやしろ）
に祀られる猿でもあり、
祀られる猿でもあります。
すべて御所の
方位守護だと言われています。
東側は、
建春門（けんしゅんもん）
ひとつだけのようです。
現在は、この６門が
御所の出入口のようです。
御所のなかは
またいずれ訪ねて
みようかと思います。
皇后門のちかく、
御苑の北西には
児童公園がありました。
権力争いのすさまじかった
朝廷も、
いまではすっかり
家族の憩いの場に
なっているのですね。
この児童公園は、
近衛（このえ）家の
邸跡にあるようです。
近衛家も、もとは
藤原北家（ほっけ）だといいます。
花山院（かざんいん）も、
白雲（しらくも）神社の
西園寺（さいおんじ）家も
もと北家だといいますから、
御所の東側は
藤原北家の分家で
占められていたようですね。
御苑の北東には、
桂宮（かつらのみや）邸と
中山（なかやま）邸が
並んでいたようです。
桂宮は、
四親王家（ししんのうけ）というわれる
４つの皇族のひとつで、
ほかに、
閑院宮（かんいんのみや）
有栖川宮（ありすがわのみや）
伏見宮（ふしみのみや）が
あったといいます。
御苑内にはそのうち、
閑院宮と有栖川宮の
邸跡もあるといいます。
また中山邸は、
明治天皇の生誕地としても
知られているようです。
御苑の西側は、
森林がうつくしく
整備されていました。
またここには
迎賓館もありました。
さらに
御所の南西には
大宮御所（おおみやごしょ）が
ありました。
こちらは、
天皇が崩御したとき
残された皇后が
住まう御所だといいます。
こちらも広大で
とても気になるのですが、
またいずれ訪ねたいと
思います。
ほかにも
名所や旧跡は
たくさんあるのですが、
今回はこのあたりにして、
つぎは、御苑内神社の
厳島神社をまわってから、
いよいよ葵祭へと
はいってゆこうかと思います。
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☆葵祭の全記事リスト☆
山背国の葵祭① ～京都御苑・宗像神社～
山背国の葵祭② ～京都御苑・白雲神社～
山背国の葵祭③ ～京都御苑・京都御所～
山背国の葵祭④ ～京都御苑・厳島神社～
山背国の葵祭⑤ ～葵祭～
山背国の葵祭⑥ ～下鴨神社～
山背国の葵祭⑦ ～深泥池貴舩神社～
山背国の葵祭⑧ ～上賀茂神社～