NAVI旅 vol.3 ① ~鞍馬編~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

わたくしNAVI彦が、
これまで訪れた神社などを
ご案内する『NAVI旅』です。


第3弾は、
鞍馬・貴船へ行ってきました。

 


なんと満員御礼ですびっくり



青空に

赤門と緑葉も映える

旅日和でした。

 



鞍馬(くらま)寺は、
京都の北山にあたる
鞍馬山にあります。

平安京の北方守護である
貴船(きふね)神社とも
縁が深く、



この山門と本堂を

結ぶラインには、
貴船神社の奥宮が
あるといいます。



毘沙門天(びしゃもんてん)を
祀ることでも知られており、

毘沙門天の使いである
虎が門を守っています。



太古からの
霊山でもあるここは、

仏教のみならず
おおくの修行者がつどう
霊場だったようです。

 



そんな神気みなぎる
参道にあらわれるのが、
由岐(ゆき)神社です。

京都三大奇祭の
ひとつでもある


鞍馬の火祭(ひまつり)は
由岐神社のお祭だといいます。



海底火山の隆起によって
できた鞍馬山は
火の山でもあるので、

そんな火の氣にも
満ちているのかもしれません。



由岐(ゆき)は、
弓矢の入れ物である
靱(ゆき・うつほ)から
きているといい、

空(うつほ)にも
通じているようです。

つまりは、
無・零・はじまりの
神社ということでしょうか。



神木として祀られる

巨大な杉が見事です。



本殿もうつくしく、
狛犬も見事です。

さらにここで大事なのは、
本殿のとなりにならぶ
荒神(こうじん)様です。

ここにくるとまた
空気が変わります。



源義経(よしつね)
守り本尊である
お地蔵さまがまつられる
川上地蔵堂をぬけて



清少納言も
枕草子にもうたった


近うて遠きもの

鞍馬のつづらをりといふ道


にはいってゆきます。



天台宗(てんだいしゅう)から
独立した鞍馬寺は

鞍馬弘教(くらまこうきょう)という
団体を興しており、

その初代・貫主(かんす)である
信楽香雲(しがらきこううん)
句碑が道中にのこっています。



香雲は、
与謝野鉄幹(よさのてっかん)・
与謝野晶子(よさのあきこ)夫妻に

弟子入りしていたらしく

たびたび夫妻を
鞍馬に招いていたようです。



現在は
御歳100歳にちかい
信楽香仁(しがらきこうにん)という

香雲の娘さんが
貫主をしており、

 

この鞍馬山とともに

暮らしているといいます。

 



こちらは、
大正天皇の后である
貞明(ていめい)皇后が、
ご休憩されたという

『貞明皇后行啓御休息跡』です。

 

いつもなら

素通りするここに、

なにか魅かれるものがあって

休んでみました。



このベンチに座ると
不思議とここで
ぼんやりしていたくなるのでした。



鞍馬へゆかれる方は、

ぜひ試してみてください。



さて

本堂までは
あと少しです。

でもその前に、
転法輪堂(てんぽうりんどう)へ

ご案内です。



こちらには
大仏さまが安置されており、

(撮影不可)

大仏さまの
手のひらに繋がれた
紐を握ることで

大仏さまと

握手ができます。



さあ、本堂です。

ここは
源氏物語の舞台でもあり

光源氏が
紫上に出会った場所
だといいます。



まずは
京都一のパワースポット

ともいわれる

金剛床(こんごうしょう)を
体験してもらいます。





鞍馬山から、
九十九折りの谷へと
つづくラインは、

山門と本堂と
貴船神社をむすぶ
ラインでもあり、

本堂と金剛床と
床のうしろにある
磐座との関係ともなります。

 



本堂の毘沙門天は
太陽の化身といわれ
ヒ(靈・陽・日)の
〇であり、

金剛床は
人の意志や欲望(火)

の象形である
△が刻まれており、

磐座は
大地とつながる
□となっています。

 

 

宇宙と人と大地

そのまま鞍馬弘教や

 

フトマニ図
「アウワ」にもつながります。

 



神智学(しんちがく)
影響をうけた
鞍馬弘教ならでは
つくりになっており、

西洋と東洋の
融合したエネルギーが
ここに満ちているのかも
しれません。


本堂には三尊が
祀られており、

毘沙門天は
太陽(光)の化身として、

千手観世音菩薩は
月輪(愛)の化身として、

護法魔王尊

(ごほうまおうそん)は
大地(力)の化身として

祀られているといいます。

 



この三身一体を
「尊天(そんてん)」といい

一説にはそれが
サナト・クマラだといいます。

 



本堂にまつられる
そのお姿はなかなか
見えづらいですが、

となりの
光明心殿(こうみょうしんでん)にも

 



護法魔王尊の像が
安置されていました。

そのお姿は、
見るからに天狗さまでした。

 



さてさて、

とても暑いので
しっかりと休憩をしてから、

 

いよいよ
奥の院へつづく
山道へはいってゆきます。



まずは、
光明心殿の真上にみえた
鐘楼(しょうろう)へ行きました。

 



なんて素敵な
響きなのでしょう。

 

みんなでしばし

その振動を堪能します。




おつぎは
霊宝殿(れいほうでん)という
鞍馬山の博物館へ
ご案内しました。

ここには
国宝に指定されている
木彫りの
毘沙門天像・
吉祥天女像・
善膩師童子像(ぜんにしどうじ)
があります。

またそのとなりには、
美女をおもわせる
聖観音菩薩像もあります。



東京より移築した
与謝野夫妻のはなれである
冬柏亭(とうはくてい)をぬけて

 



山道の最標高地点でもある
木の根路へたどりつきます。

 


溶岩が冷えて固まった
岩盤では
木の根が地中を進めずに
地表へ出てきたといいますが

そんな光景が
こうして残っているのが
面白いところです。

 



義経の背くらべ石も
ここにあります。

まだまだ

先へすすむと、

 


僧正ガ谷(そうじょうがだに)の
不動堂(ふどうどう)へ

行きつきます。

 



最澄(さいちょう)の
手彫りによる
不動明王が安置されている
というここは、

義経と鞍馬天狗の
修行場でもあったようです。

 



ぼくはここの空気が
鞍馬ではなによりも
好きです。

 

谷あいから

清澄な空気が

流れてきているように感じます。

さらに、

不動堂の前にも

魔法陣があるのでした。


 

もちろんここも、

パワースポットだと

言われています。


さて、いよいよ
鞍馬の本丸ともいえる
奥の院・魔王殿です。

 



尊天や護法魔王尊、
サナト・クマラの
降臨地ともいわれる

聖地です。



霊気や神気が
もっとも感じられる場所で

おおくの方が
ここに腰をおろして
瞑想をされています。

 



とても男性的な氣で、

大地から
突きあげてきた何かに

内臓を重低音で
じんわり揺さぶられるような
感覚がありました。

 


ここまでくると
貴船神社まで
あとひといきです!



大地の力がつよい場所は、
樹がらせん状にねじれる
といいます。



ここからは

貴船編へと続きます!
 

 

NAVI旅 vol.3 ② へ つづく

 

 

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