豊前国の宇佐めぐり⑧ ~御霊水~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

宇佐(うさ)神宮
境内です。

末社の
八坂(やさか)神社から、

ふたたび参道の
夫婦石(めおといし)

まで登ると、

菱形池(ひしがたいけ)
くだるわかれ道があります。



そこには
亀山(かめやま)神社があり、


本殿が鎮座する
亀山を祀っているといいます。

この社は、
亀の形をした岩に
建っているそうですが、
写真を撮り忘れていました!

 

左上の赤い玉垣が

亀山神社です。

 

このまま、
菱形池へとくだります。

 

 

この階段を降りてきました。

これも宇佐鳥居ですね。
 

目の前に広がるのは、

ふたたびの菱形池です。



なんて美しい湖畔でしょう。
ファンタジー世界のようで
胸がおどります。



一本橋を渡って、
小島にはいっていくと
赤い玉垣がみえました。



末社の
水分(みくまり)神社です。

祭神は、
高龗神(たかおかみ)
天水分神(あめのみくまり)
国水分神(くにのみくまり)
天汲匏持神(あめのくひさもち)
国汲匏持神(くにのくひさもち)
だといいます。



高龗神は
龍神さまで、

水分神は
水を分配する神さまです。

匏(ひさご)は
瓢箪(ひょうたん)のことですから、

汲匏持神は、
水を汲む瓢箪を持つ神、

つまり、
灌漑にかかわる神だといいます。



ところで、
水分神(みくまり)は、

身籠り(みごもり)に
つながり、さらには
御子守(みこもり)にも
つながることから、
子守の神ともいうそうです。

ホツマツタヱでは、
三代目大物主(おおものぬし)に
コモリという方がいまして、

このコモリが、

子守の神という名を

賜っていたといいます。

 

ですから現在、

子守神(みこもり)となっている
水分神(みくまり)は、

 

コモリのことかも

しれませんね。



と、水分神社から、
また別の赤い玉垣が
見えました!

少し戻って、
池沿いにすすみます!

 

 

前をゆくのは、

ぼくの父です爆  笑

ここをすすんでゆくと……



御霊水(ごれいすい)という
聖蹟がありました!

ここは、
御鍛冶場(おかじば)や
下井の霊水ともいい、

八幡(はちまん)大神
あらわれたという

湧き水だそうです。



3つの井戸があり、
自由に持ち帰ることが
できるといいます。

ただ、
飲用ではないようです。

 



たしかに、
飲むには勇気がいりそうでした。

 

 

父が井戸のふたを

持ってくれました。

 

こうやって開けて、

柄杓などで

汲むようです。

神棚に供えたり、
浄めの水として撒いたり、
用法はありそうです。

奥には賽銭箱があり、
そのまえには
八角形の石がありました。



これは
影向石(ようごうぜき)といい
八幡大神が神馬にのって、
天翔けたときの、
馬蹄の跡があるといいます。

 

中央のへこみのこと、

でしょうか?

 

賽銭箱には、

立派な龍の姿が

描かれていました。

ここは、
奈良時代末に
神息(しんそく)という僧が

この霊水で
刀を鍛えたといい、
いまでも社宝として
のこっているといいます。



菱形池の鍛冶翁や、
辛嶋(からしま)氏
渡来の技術も
あたまをよぎりますが、

神息というのは、
宇佐神宮のなかでも、

鍛刀をするものに
与えられる名だった
ともいいます。

巨大な力を誇っていた
宇佐神宮には、

武人や武将もいたと
いいますし、

平清盛の娘も
宇佐神宮の宮司に嫁いだ
といいますから、
武力ももっていたことでしょう。



八幡大神が、
武運の神としても
祈願されるのは、

こうした歴史背景が
あるのでしょう。

それにしても、
御霊水の場の

水の気といったら、

聖地を
肌で感じられるようです。

宇佐神宮にきたら、
ぜったいに
来たほうがよい場所です。

さて、
御霊水、水分神社をぬけると

頓宮(とんぐう)へ
ゆきつきました。



ここは、
改修や遷宮のおりに
ご神体を一時的にうつす
仮りのお宮です。

簡素な造りではありますが、
それでも立派な社殿です。

清々しい空気に

満ちていました。



ここまでくると、
宇佐神宮めぐりも終盤です。

つぎは
境内のとなりにある
大尾山へ参拝します!
 

 

豊前国の宇佐めぐり⑨ へ つづく

 

 

↓よければクリック

↓お願いします。


神社・お寺巡りランキング