一期一会 -24ページ目

一期一会

本も人の出会いも一期一会。時々読者、時々物書き。好きな本やコミック感想を中心に、日常のつれづれと共につぶやいていきます。

久々のブログ更新です。

まずは被災地の方々へ、お見舞い申し上げます。


私は東京都民で、地震は仕事中会社で遭遇しましたが、無事でした。

TVやニュースで震災地の様子を見る度に、今回の地震の規模がケタ違いのに驚かされます。

原発の影響も気になりますが、一日でも早く、被災地が復興できることを祈ります。


何か役にたつことをしたいと思っても、子持ち家族持ちでは、ボランティア参加することもままなりません。

まずは節電、募金、不用意な買いだめはしない。かな。

考えてできる範囲のことをすることぐらいでしょうか。

できることから、コツコツと。

実践したいです。



仕事の話で申し訳ありませんが、(私は建築の設計の仕事をしています)今回の地震でさっそく建築資材や、輸送ルートにダメージがあるようです。
メーカー自体がなくなった。工場がなくなった。ガソリン不足で搬入できない。
特にベニヤ関係はかなりヤバイらしい。
そんな中で仮設住宅は着工しています。
一般住宅は着工、工事延期できても、仮設住宅は優先的に資材がまわるようにして欲しい。
切実に思います。

 

エピローグ

     2

「でも……オレはこんなヤツだぞ? 女らしくないし……」

「ええ」

「その上、すごい我が儘なヤツだぞ?」

「わかっています」

「パイロットだから、お前より先に死んでしまうかもしれないぞ?」

「十分、承知しています。でもミキさんは約束してくれますよね? 戦闘に行っても、絶対、僕の元へ戻ってきてくれるって」

 きっぱりとそう答えるアドルフは、どこか自信ありげだ。

 今まで、面と向かってこんなことをいってくれる男はいなかった。嬉しいけれど、予想しないアドルフの返事に、ミキは動揺していた。

「お、お前がそう言うんなら……恋人の候補の一人にしてやってもいいけどな……」

 ぶっきらぼうに返事をすると、アドルフはミキの性格も折り込み済みだというように、にっこりと笑った。。

「本当ですか?」

 アドルフは嬉しそうに目の前のミキを抱き包んだ。

 なんて安心できるのだろう。こんな満ち足りた気持ちは、モルダーを失ってから初めてかもしれない。

 満足げにアドルフに抱擁されながらも、落ち着いてみると彼の言葉が気にかかる。

「ん? でも恋人の候補の一人って……」

 ミキはアドルフの顔色を伺うと、にっこりと微笑むアドルフと眼が合った。

 嬉しいけれど、恥ずかしい。

「……オレにだって選ぶ権利があるからな」

 そう照れながらも威勢をはるところがミキらしい。

 アドルフも、 夕べ自分が求めると、恥じらいながらも答えてくれたミキを思い出すと、アドルフはすぐにそれは嘘だとわかった。

「大丈夫ですよ。ミキさんが僕以外に恋人がいても、絶対最後には僕だけのモノになってもらいますから。それに僕は貴方の専属整備士ですからね。戦闘機はもちろん、とことん身体の隅々まで整備してあげますから!」

 そういって自身ありげにアドルフは、にかりと笑った。



 死ぬために空を飛ぶのではない。

 戻ってくる為に自分は空を飛ぶのだ。

 大空へ上がる時はいつも一人だと思っていたけれど、今は約束できる人がいるから一人ではない。

 ミキは今まで誰かと関わりを持つことが、怖くてできなかった。

 自分は死に対する恐怖がないと思っていたけれど、それは間違いだったのだと気づく。

 死ぬことは無になること。

 死んだら、この世界になんの足跡も残せなくなる。

 それを教えてくれたのはアドルフだ。

 お互いの関係に、『親友』とも『恋人』とも、どう名前をつけてよいものかわからないけれど、出来ればずっとアドルフとこれから一緒に生きてゆけたらいいと思う。

 アドルフの隣で。

 これからもずっと。

                  了






 エピローグ

    1

 ミキとアドルフは丘の上に立っていた。

 慌ただしかった戦闘も無事に終わり、今はこうして二人で基地を眺めている。

 初めて見た風景も、二人で眺めると随分違うものだなと思う。あの時、灰色一色にしか見えなかった基地の滑走路も、心なしか、キラキラと輝いて美しく見える。

 ミキは夕べの情事を思いだしていた。

 まだ腰と尻が少しうずくけれど。それがアドルフとの行為の印だと思うと、恥ずかしいけれど、なんとなく嬉しい。

 そう言えば、アドルフは戦闘に行く前、何かを言いたそうにしていた。何が言いたかったのだろう。確かあの時、欲張りだからだとかなんとか――。

 だが、それだけ聞いても、ミキはアドルフが一体、何を言いたかったのか予想がつかなかった。

「アドルフ。お前……オレに何か言いかけただろう?」

「ああ……あれはその……」

 なんとなくアドルフの口が重い。

「確かあの時、自分は欲張りだからなんとか……」

「覚えていたんですね」

 少し照れながらいうアドルフの真意がよくつかめず、ぽかんとしてミキは彼の顔を眺めた。

 やはり……モルダーとよく似ている。

 けれど、外見は似ているようでもアドルフとモルダーは別人だ。元恋人と、親友は違う。自分にとって同じ外見でも、まったく違う人なのだと、今なら心からそう思える。

 アドルフは少し照れながら。けれど、まっすぐにミキを見つめた。

「ええっと……何から話したらいいか。確かに僕はこう見えて欲張りなんです。ミキさんは親友だから夕べみたいな事をしてもと考えているのかもしれませんが、僕は貴方の親友だけでは嫌なんです」

「はぁ?」

 ミキにとってアドルフは初めてできた『親友』だと思っていたのに、それを拒否されるのは、心外でなんだか悔しい気がした。

 ミキはアドルフの言葉を聞いて、少しムッとした顔をした。

 なぜ、アドルフは嫌そうな顔をするのだろう。ミキはアドルフのことを親友だと思っているのに、彼は違うのだろうか。

「出来れば貴方とは親友だけじゃなく、貴方の……貴方の恋人に立候補したいんです!」

「ええっ!」

 照れながらもまっすぐにミキに告白するアドルフが、とても凛々しく見えた。

「オレの?恋人に立候補したいって……」

 ミキは予想もしないハイデリヒの言葉に、ただ驚くだけだったが、嫌ではなかった。むしろアドルフに抱かれた時から、心のどこかでは、そう思っていたかもしれない。


to be  continued……


Chapter6:帰還


    2

 ミキは少し遅れて戦闘機に乗り込んだ。

 ヘルメットをかぶり、シートベルトをしながら司令室のミュンホの無線を聞く。

「敵はセントラル市街から北へおよそ二十キロの位置。現在数は五機確認済み。準備できたパイトットから順に、発進しろ!」

「ラジャー!」

 複数の仲間の返答が聞こえる。

 四本ある滑走路を全て使い、緊急発進した。

   *

 上空に向かっていると、ミュンホ長官がミキに個別の通信が入った。

「ミキ、夕べは夜間飛行の訓練をしたそうだな」

 そうだった。

 本当であれば、ミュンホの許可がなければ、たとえエースパイロットでも勝手な飛行訓練は許されない。

 無断で飛行訓練をしたことを、上官であるミュンホに報告しなければならなかったのだが、夕べの情事と、今朝の緊急発進の件で、報告はまだしていなかった。

 一瞬、夕べの淫らな行為を思い出し、心臓を高鳴らせながらも、ミキは心の中で小さく毒づいた。

 言い訳をあれこれ考えるけれど、どれも釈然としない。勝手に飛行訓練を実行したのは自分だし、すでにそれがミュンホの耳にも入っている以上、ミキは詫びるしかなかった。

「悪りぃ。報告しようとしたんだが、今朝のこれで、遅れた」

「まあいい。アドからミサイルが装着した件は聞いた。それに関してもテストが必要だったとも」

 よかった。

 どうやらアドルフが上手く説明してくれたようだった。

「だがな。ミサイルが積んであると思っても、無茶はするなよ。私もこれ必要以上、誰かを失いたくはないからな」

 ミュンホ長官の言葉がずしりと心に響く。

『大事な誰かを失いたくない』

 戦いを続ける以上、結果として誰かが犠牲になる事は不本意な事かもしれないが、ミュンホの言う意味が、今のミキならよく判る気がした。

 残された人の悲しみも。

 逝ってしまった人の無念さも。

 人は生きているからこそ、想いは伝わるのだから。

「絶対、僕の元へ戻ってきてくださいよ」

 アドルフともそう約束した。

 ミキは心の中で、その言葉を反芻する。

「ああ、判ってる。今のオレは、オレの命を心配してくれる人がいるからな。絶対戻ってくる」

「ほう……それはよかったな。くれぐれも、お高い戦闘機を壊すなよ。健闘を祈る!」

 そこでミュンホ長官との通信は切れた。

 まったく……どこまでもイヤミなヤツだ。

 けれど、今のミキは、それさえも「生きて還ってこい!」とミュンホからの伝言のような気がして、気分は悪くなかった。

     *

雲の上あがると、空は快晴だった。雲一つない天気で、すぐにミキの一行は、セントラル上空に到着した。

「ここから二十キロ北へ北上する。皆、戦闘態勢を取り、敵の位置を目視で確認できるまで近づいたら、要観察しろ!」

 ミキのチームの先頭を飛び、他のパイロットにそう指示すると、それぞれに「了解!」と一斉に返事が返ってくる。

 これは今までにない事だった。

 もしかしたら、先日の件で自分を見る目が違ってきたのかもしれない。

 今までミキは、他のパイロットから遠巻きにみられていて、訓練中もつまはじきされていたのが、やっと仲間として認識されたような気がして、嬉しく感じる。

ミキは喜びを感じると同時に、自分がこのチームの『エースパイロット』なのだと自覚し、自分ももちろん、チームパイロットを誰一人として失ってはならないという使命感で胸がいっぱいになった。

 二時間後。

 ミキのチームは見事に惨事を免れ、敵を全滅させると、誰一人として味方のパイロットを失う事なく無事帰還した。



to be  continued……



 

Chapter6:帰還 


   1

「緊急命令!緊急命令!」

「全員、戦闘配備につけ!」

「パイロットは至急、戦闘機発進の準備をしろ!」


 アドルフは、館内の緊急放送で目が覚めた。

 裸のまま、ミキのベッドの中での事だ。

 あれからミキ部屋に二人で戻ると、シャワーを浴びて、ただ何もせずに抱き合って眠った。お互いの身体をいとおしむような睡眠は、まるで夢をみているようで、とても気持ちがよかった。

「ミキさん、起きてください」

 寝ている時のミキの顔は、なんて無邪気なのだろう。訓練の時はもちろん、普段から隙を見せないミキの行動を知っていると、目の前の姿が信じられない気がする。本当なら、もっとこの姿を眺めていたいところだけれど、戦闘機発進の伝令を聞いたからには、無視するわけにはいかないだろう。

 アドルフは意を決して、無邪気な寝顔のまま自分の腕の中で眠るミキを揺り動かした。

「……んん…」

 まだ半分寝ているミキをなんとか起こそうとするが、ミキは死んだように眠っていて、一向に起きてくれなそうだ。

「緊急命令だそうです。パイロットは招集かかっていますよ」

 それでも、耳元で緊急だとか、命令の言葉を囁くと、身についているパイロット魂が目覚めるのか、ようやくミキは反応した。

「――え?」

 まだ虚ろな顔だが「緊急事態」という言葉で事態を把握したミキは、裸のまま飛び起きた。

 露わになったミキの白い素肌が眩しくて、アドルフは慌てて顔を背ける。

 ミキは目の前のアドルフ気づいて顔を赤らめながらも、慌てて下着とパイロットスーツを身につけ始めた。

「あ、あの……ミキさん。着替えながらでいいので、聞いてください。夕べの事なんですが――」

 そこまで言うと、さすがのミキもアドルフが何を言おうとしているのかわかり、動揺しながら答えた。

「あ、あれはだな……その……。なあ、なんと言うか…。つまりは友達同士のコミュニケーションという事で。ちょっとハメをハズしすぎたと言うか……」

 無理矢理、そう理由付けしようとしたが、二人の間になんとなくぎこちない空気が漂う。

「友達。つまり親友だから……ですか?」

 恐る恐るアドルフが口を開いた。

「おう、そうだな……」

 なんとなく相槌を打つミキだが、恥ずかしいのか、アドルフの顔を見る事はできなかった。

 ミキの態度からすると、意識しているのはわかる。もしかしたら偶然だとか思われているのかもしれないが、アドルフはできる事なら、夕べの事は無かった事にはしたくないと思う。

「僕は、ミキさんと『親友』だけの存在にはなりたくないです」

「え?」

 ミキは、仕度の手を止めて、まだベッドの上で伏せ目がちに言葉を綴るアドルフに目を見やった。

「僕は欲張りだから。夕べ……僕はとても幸せでした。ミキさんはどうだか知りませんが、その……できれば親友だけじゃなくて、貴方の……」

 そこまで言うと、再び緊急放送がかかる。

 急がないと。

 気持は焦るが、アドルフの言葉の続きも気になるようで、ミキは半分上の空だ。

 アドルフは、一旦言葉を止め、じっと目を閉じた。

「ミキさん、早く行ってください」

「でも……まだ何か言いたいんだろ?」

「ええ、言いたい事はたくさんあります。でも、それはミキさんが戻ってきてからでかまわないですから。その代わり、絶対、戻って来てくださいよ」

 アドルフはベッドから起きあがると、急いで洋服を身につけて仕度を始めた。

 ミキもアドルフが服を身に付けるのを見ると、続きの支度に集中する。

 仕度ができると、ミキはアドルフに向かって「行ってくる」と真顔になって報告すると、アドルフはその言葉を聞き、ミキを黙って抱きしめた。

 ミキにとって、今まで戦闘に行くのにわざわざ報告する人はいなかった。

 戦闘に出る時も、心のどこかでは、今度でこそ死ねるかなと考える自分がいた。

 でも、今は違う。

 少なくとも、戦闘には死ぬ為に行くのではない。

 此所で自分の還りを待っている人がいる。

 そう考えると、少しだけ勇気がわいてくる。

「絶対、僕の元へ戻ってきてくださいよ!」

 ミキはその言葉をかみ締めて、一歩を踏み出した。




to be  continued……



Chapter5:親友

  

 10

 薄暗くてよくわからないけれど、自分の白濁で汚してしまったのがとてもいたたまれない。

「ご、ごめんなさい……」

「謝るなって」

 こうなってしまったら、自分だけ奉仕されるのはいたたまれない。アドルフはミキのズボンを引きずり下ろそうとした。

「お、オレはもういいから……」

「何を言ってるんですか。僕だけだなんてズルいですよ。ちゃんとさせてください」

 アドルフは律儀にそういうと、そっとミキの下着の中に手入れた。

 すで下着の中は湿っていて、ぬるりと愛液が垂れてくる。ゆっくりと指を差し入れると、難なく飲み込まれた。ミキの身体の中は熱くて、差し込んだ指が溶けそうだ。

「ミキさんのここ。熱くて凄い……」

「ば、馬鹿……」

 ミキは恥ずかしいのか、アドルフの指をくわえ込んだまま、股を閉じようとした。

 少閉じ気味のミキの秘所に、アドルフの指がいいところに当たるのか、思わず声が漏れる。身体をよじってなんとか逃れようとするけれど、藻掻けば藻掻くほど、つぷりと入った指の角度が変わり、奥深くへ潜っていく。

「ア、 アドルフ……」

 名前を呼ばれると、求められていると勘違いそうになる。上目遣いの瞳が揺れているのを見ると、もっと虐めたくなる。

 アドルフは座席の下にあるレバーを引いて、ミキが寝ているシートごと、思い切り後部座席の方へ押した。

 わずかだが、操縦桿とシートに空間ができ、アドルフはそこに身を沈めると、ミキの股間に顔を埋めた。

「や、やめろ……そんなとこ……」

 アドルフは指を引き抜くと、変わりに舌を這わせた。ぷっくりとした割れ目の奥の粒を尖らせた舌でつつくと、敏感なミキは背中を仰け反り首を上へ突き出す。

 ミキはアドルフの髪に指を差し入れ掴むと、優しく引きはがした。

「もう、いいから……」

 わずかに灯る計器のランプが、エドワードの顔に反射して、恥ずかしがっている様子が可愛い。

 欲情して濡れる金色の瞳。

 シャツの合間から見える白い肌と、ふっくらとしたピンク色した乳首も。

 全てが自分を誘っているようで。

 アドルフはもっとミキをいじめたくてたまらなくなってしまう。

 アドルフはごくりと大きく息を飲んだ。

 自分の中で芽生えつつある押さえきれない衝動と、ミキへの欲望を止められそうにない。

「ミキさん……」

 それからはもうよく覚えていない。

 むさぼるようにアドルフはミキを抱いた。

 今まで控えめだったアドルフは、ミキの片足を肩にかつぐと、ピンク色にひくつく秘所にゆっくりと指を挿入する。

 蕩けそうになっている内部を確認したところで、ミキの中に自分の楔を打ち込んだ。

 最初はゆっくりと。

 ミキの様子を窺いながら、やがて動きを早めていく。

 かすかにミキの声色が変わる。

 もっと自分を感じて欲しくて、いつの間にかアドルフは夢中でピストン運動を繰り返した。

 戦闘機の外は満点の星。

 狭いコクピットの中で、服を着たまま抱き合う行為が、とてもいかがわしく感じられる。

 吐息で白く曇るキャノピーのガラス。

 ミキが、たまらずこぼす声も。

 服やシートが汚れるのもおかまいなしに。

 ミキの身体の全てにキスを落とし愛撫する。

 身体の負担にならないよう、時にはミキ膝に抱いて、自分を少しずつねじ込んでいくのが、余計にたまらない。

 自分の腰にかかるミキの重み。

 ミキが腰を振る度にあたる尻の骨も。

 髪を振り乱してよがるミキの声。

 イク時に弓のように後ろにのけぞるミキの白い首筋。

 ミキの中を、もっと自分で一杯にしたくて。

 彼女のイク顔を何度も見たくて。

 ミキとアドルフは、狭いコックピットの中で、何度も絶頂を迎えた。


to be  continued……




Chapter5:親友 



 これって……キスをしてくれって事なのだろうか?

 自問自答しながらも、今度はアドルフから何かアクションを起こさないといけないという半ば強迫観念にも似た気持になる。

 ドキドキする心臓を押さえながら、アドルフもゆっくりと目を閉じてミキに唇を重ねた。

 優しく触れるだけのキス。

 ミキは一度目を開けると、アドルフの首に手を回した。

 ミキの唇を見ると、強請るように半分開いた口が、妙に色っぽい。

 アドルフは自分の舌をからませて、ミキの唇にキスを落とした。

 ミキとのキスは、なんでこんなに胸が高鳴って、気持いいのだろう。最初は下半身の始末をするだけのつもりが、段々と本気になっていく。我を忘れ、ミキが欲しいと思う。

 時折角度を変えながら、息継ぎをする間さえも惜しいほどに、どちらともなくキスを求めた。段々と気持が高揚して、キスだけでは納まりそうになかった。もっとミキを触りたい。

 アドルフはミキのシャツを開けるのももどかしく、裾から手を差し入れた。小振りな胸が、アドルフの手にすっぽりと入り、軽く掴むととてもやわらかい。

 ミキ蕾が手に辺り、それをいじりながらキスをすると、ミキがため息混じりの声を上げた。

 一瞬、声がアドルフに聞こえたか? と、恥ずかしがって顔を背けるミキの上気した顔がかわいかった。こんな顔もできるのかと思うと、もっと見てみたい。

 アドルフは首筋にキスを落とした。首筋に舌を這わせると、声を抑えたミキの吐息が、耳元で聞こえる。

「声は抑えないでいいですよ」

 アドルフが忠告すると、ミキは悔しかったのかもしれない。

 ミキはアドルフのシャツの裾から手を入れて、脇腹をさすると、くすぐったくて仕方がなかった。

「ミ、ミキさん……くすぐったい……」

「馬鹿。くすぐったいところは感じるところなんだぞ」

 お互い感じているのはわかるのに、身体に没頭してしまうのに、違和感を感じていた。きっとミキも恥ずかしいのだ。

 親友という言葉でしかお互いの関係を認めていないのに、下半身の処理とばかり理由をつけて抱き合うことしかできない。

 感じている癖に、こんな時に、大まじめに言うミキをいじめてやりたくなって、アドルフは、ミキのズボンのジッパーを落とし、下着の上から秘所を探った。

「お、お前……イキナリ…」

「ヌキあいっこしようと言い出したのは、ミキさんの方ですよ」

 ミキも負けじとハイデリヒのズボンに手をかけて、せり立ったモノを引きずり出す。

「ミ、ミキさん……ちょ……」

 すでに先走りの雫がミキの手を汚す。

「お前、かなり貯めていただろ?」

 ミキはいう早いか、いきり立ったアドルフ自身を片手で包むと、上下させはじめた。

「うわっ!ダメです……ミキさん…もう…」

あっと言う間に、アドルフはミキの腹の上で果てしまった。



to be  continued……

Chapter5:親友 



「……っつ、痛てぇ……」

 ミキの上に自分が覆い被さっていると気づいたアドルフは、慌ててどこうとしたが、顔がミキ胸の上にある状態で、うまく身動きがとれなかった。

「重い……」

「す、すいません……すぐにどきますから」

 アドルフはシートの両端に手をかけようとしたが、うまく見つからない。やっとミキの首の横に両手をついて、上半身を起こした。

 平らになった操縦席にミキが仰向けに寝ている状態だった。月の光に照らされて、金色の瞳でじっと見つめられると、なんだか無性に恥ずかしい。

 アドルフは顔を背けて動こうとしたが、すぐ後ろには操縦桿。足元には転がったヘルメットが二つ。足を踏ん張るにも、姿勢がうまく整わなくて、ただミキの上で、もぞもぞやっているだけに過ぎなかった。

「すいません。すぐにどきたいのですが、身動きがうまくとれなくて……」

 アドルフより二回り以上小さいミキの上から早くどこうと気ばかり焦るが、どうにも出来なかった。

 ミキの身体の上で、上半身だけ起こしたまま、もがこうとすればするほど、密着させた下半身が気になる。

 あ!

 声を上げたのは二人とも同時だった。

「す、すいません……」

「い、いいや……気にするな」

 もがいたせいで、密着させたアドルフ下半身が反応してしまい、それがミキにもわかってたようだ。アドルフの股間の膨張が、ミキの腰に当たる。

 ミキもそれがどういう膨らみなのかがわかるだけに、反応に困っているようだった。

 二人とも、恥ずかしくて目線は合わせないけれど、身体は正直だ。言い訳しようにもままならない。

「お、お前……最近抜いてなかったのか?」

 普通、女性に下半身の心配をされるのは、恥ずかしくてしかたがないけれど、そこはミキのキャラクターだろう。ズバリと聞かれれば、案外恥ずかしくはなかった。

「徹夜続きでそれどころじゃないですよ。誰のせいだと思っているんですか」

 つい本音を言ってしまったけれど、口に出してしまった以上今更だ。

 ミキは今の状態を知ってか、おずおずと口を開いた。

「これ……どうするよ。オレが抜いてやろうか?」

「ええ!! ミキさんが……ですか?」

 アドルフの言葉を聞いたミキのことだ。こうなったのは、自分のせいかもしれないと責任を感じているのだろう。けれど、普通恋人でもない男の下半身の始末に手を貸すなんて発想をするだろうか。

 まったく、見かけによらずミキは真面目な人なのだ。恥ずかしい申し出なのに臆することをしない。男ばかりの職場だと言っても、そこはスルーして欲しいところだけど。

 けれど、ミキはおかまいなしに言葉を繋げた。

「連日徹夜続きなのは、オレのせいでもあるんだし。処理するだけだ。恥ずかしくないだろ?」

 なんてことを言い出すのだろう。いくら男ばかりの職場で、素の男の生態をよく知っているといっても、そこはオブラートに包んで欲しいものだ。アドルフはそっぽを向きながら呟いた。

「そんないいですよ。自分の事はほっといて下さい。そのうち納まりますから」

「そうか? でも……かなりキテないか? ツライだろ? 友達なんだからオレにまかせろ」

「ミキさん、この場合、友達は関係ないですよ!」

 アドルフの言葉も無視して、ミキは腰にあたったふくらみに、身体をずらして手を出し出すと、ハイデリヒは恥ずかしいのか身体を引き込める。引き込めるとちょうどミキの身体と、アドルフの身体にミキの左手が入った。

 股間に手をあてると、ズボンの布越しでも、堅く立ち上がっているのがよくわかる。

「うわっ!やめてくださいよ」

「ホラ。遠慮するな」

「僕だけだなんて、ズルイです」

「オ、オレのことは……」

「僕だけされるのはズルイですよ」

「なら……友達同士って事で、してみるか?」

「してみる?」

「こうなったのには、オレにも原因あるからな。あいこだろ?」

「そういう問題じゃないと思いますけど」

 下を見下ろすと、エドワードの金色の瞳が月明かりに照らされて揺れる。

 恥ずかしくて目線を合わせられなかったけれど、ミキもアドルフを見つめ、二人の視線がからみつく。

 どきどきと心臓が高鳴っていた。

 無言でお互い、相手の出方をまっている状況だったが、ゆっくりとミキが先に目を閉じた。




to be  continued……


久しぶりにブログネタです。


第10回 女による女のためのR-18文学賞に応募してみたところ、一次選考を通過してました。


わーい!!!!!!!!!!


一次発表は年末にあったのですが、チェックし忘れてました。


まぐれかもしれませんが、嬉しいです。


創作活動するには、かなり励みになります。


オリジナルを書き続けるのには、かなりの持久力とモチベーションをあげるのに、けっこう苦労します。(私だけかもしれませんが)


やっぱり嬉しいですね。


今後も精進したいと思います。

  Chapter5:親友


  7

「ミキさん、お疲れさまでした」

 ヘルメットを脱いで開口一番、アドルフが声を掛けた。ミキも、ヘルメットを脱ぎ、後部座席のアドルフを振り返る。

 ミキの三つ編みにしている金色の髪が、透明なキャノピーの強化ガラスから差し込む月明かりに浮かび上がり、満足いく飛行ができたと微笑む姿は、美しかった。

「こっちこそ、付き合ってくれて、ありがとな。アドルフのおかげで、なんか吹っ切れた気がする」

「そうですか。よかった……」

「オレは今まで誰かに「戻って来て欲しい」そんな風に言われた事はなかったんだ。エースパイロットとして飛んでいるとな。ある程度の仲間意識はあっても、所詮心のどこかでは、皆、ライバルなんだ。もし、オレが死んだら、大概は自動的にナンバーツーがエースパイロット扱いされる。戦闘中は作戦もあるし、命令もある。援護したり、しあったりするけれど、心の中では、アイツが居なくなればと考える輩は少なくない。ここでは同じ仲間といいつつ、パイロットという職業は、みんなライバルだからな」

 自分の中にある不の気持ちを、誰かに吐き出すのが怖かった。一度吐き出してしまえば、たったこれだけのことかと、随分気持ちが楽になる。

「厳しい職業なんですね」

 アドルフが笑顔で肯定してくれると尚更だ。不思議だけれど、アドルフにならなんでも言える気がするし、ホントの自分を見せてもいい気がする。こんな気持ちは初めてだった。

 だからだろうか。ふと、ミキの頭の中に、『友達』それも『親友』という文字が浮かび上がった。

 アドルフが親友でいてくれたなら。

 そう考えて、ミキは頭を振った。アドルフは男だ。男女間に親友が成り立つのかわからない。今まで誰一人として友達もいないのに、我ながら勝手なヤツだと思う。

「だから今まであえて友達は作らなかった。作れなかったんだ。だからオレには『親友』と呼べるヤツは一人もいない……」

「じゃあ……僕がミキさんの『親友』になってもいいですか?」

「……アドルフ?」

「親友って「親友になります」って宣言してからなるものじゃないと思うけれど、まずは友達から」

 そう言って柔らかく微笑むアドルフの言葉が、とても嬉しい。ミキはなんだか涙が出そうになったが、それを見せたくなくて、話題を変えた。

「なあ、今のランプはなんだ?」

「どのランプでした?ここの座席からじゃ、よく見えなくて」

 一旦、キャノピーを開けてミキが操縦席を立った。開いた席にアドルフが座り、見ようとするが、よくわからない。

「どれでしたっけ?」

 狭いコクピットの中では、うまく方向転換もできず、アドルフは一旦、後部座席を仕舞い、操縦席を平らにすると、ミキをそこに座らせて、ようやくアドルフがキャノピーを開けた縁にこしかける姿勢で、二人パネルをのぞき込んだ。

「ここだ」

「これは操縦席の緊急避難ボタンですね」

「緊急避難?」

「ええ。何かあった時、このボタンが点滅して、これを押すと、自動的にピャノピーの蓋が開いて座席だけ外に飛び出します」

「ああ、あれか」

 アドルフの説明で、ようやくミキも納得した。

「でもおかしいな。自動操縦モードの時にしか、点滅していなかったですよね? マニュアル操縦の時は、ちゃんと作動していたようだし、もしかしたら電気系統の故障なのかな……」

 ぶつぶつと言いながら、もう一度、パネルのボタンをのぞき込もうとしたアドルフが、謝ってバランスを崩した。

「うわぁ!」

 ガタン!

 キャノピーの縁に腰掛けたアドルフの身体がバランスを崩し、後ろ向きに落下しそうになるのを、慌ててミキが彼の腕を掴み、コクピットへ引きずり込んだ。その衝撃で、開いていたキャノピーの蓋も閉じてしまう。

 ほっ。危なかった。

 もし、このまま後ろに倒れれば、下は地上3メートルのアスファルト。打ち所が悪ければ、即死もありうる。一瞬、もしものことを予想して、ぞっとしたアドルフだったが、すぐにミキ声で我に返った。




to be  continued……