ビーンズドーム+表参道=師走
新神戸駅からブルボン ビーンズドームに行く方法は、電車か車。最も早く、簡単な方法は
車ですが、タクシーで行くと、気付けば 片道で9000円!これでは割高なので、欧米流に
レンタカーという手段は、とても便利です。
欧米のテニス会場のアクセスでは、選手たちは空港や駅から、よくレンタカーを利用します。
神戸の山々を友達とドライブ感覚で27キロを45分で行くのも、かなり楽しいドライブコース。
実業団リーグ開催中のビーンズドームで、私は兵庫県テニス協会さんと、打合せ2時間。
会議が終われば、大急ぎで渋谷に戻り、表参道で報道関係の方々と打合せ。表参道は
イルミネーションで、とてもキレイです。
今日の感想・・・神戸と渋谷の打合せを1日で終えるのは、不可能ではないが
師走だけに、よく走った!お疲れ様です。
JOC 国際担当フォーラム@NTC
今日は、JOC(日本オリンピック委員会)のNF国際担当者フォーラムに、テニス代表で出席。
JTA事務局 国際担当の中川淳さん(写真)と NTC(ナショナル オリンピック トレーニング センター)へ。
文部省およびJOC公認のスポーツ団体の、国際担当の最高役員と、国際担当の事務局員が、
年に一度、全員が集結し、日本のスポーツ国際戦略を、政府関係者も一緒に討議する会です。
今年のトピックは、何と言っても 「2020年 東京オリンピック」の招致活動と戦略です。
あらゆるスポーツ団体関係者がオリンピック開催に向けて、「All for one, one for all」の
精神で協力し合うことを確認。 そして、先日発表された、2020年 東京オリンピックの
ロゴの説明がありました。ぜひ、日本でオリンピックを招致できるよう、テニス関係者も
気分を調律したい時…
10日ぶりに渋谷のテニス協会のオフィスに戻る。 午前中は大学院の修士論文の
書き上げで頑張っている現役の女子テニス選手から、色々な見解を聞かれたり、
逆に私から聞いたり。この時期は、卒論、修士論文の相談、内容の整合性などで
しばしば相談を受ける。自信を持って研究発表して欲しいなあ…頑張れ修士論文!
12月になったので、「大会も終わったので、そろそろ仕事も落ち着きましたか?」と
言われるシーズン。そんな私のデスクには、積み重なる書類と、請求書の山脈。
さらに、来年の企画書の依頼、ルールブックや体育教科書の改定や校正の依頼。
大会スポンサーシップ契約更新の作業などなど。シーズンオフの兆しが全くない。
気分がオーバーフローになりかけたら、夕食は、ゆっくり、静かに過ごしたくなる。
そんな夜、帰り道のカフェレストランで、ゆっくり過ごす。いい音楽と、美しいピアノ。
聞いて、見ているだけで、不思議と気分が調律されているかのよう。
上級審判員は勉強熱心です
今日から2日間は、国際テニス連盟の公認審判員の勉強会(合宿)を名古屋でやっています。
既に資格をお持ちですが、上級審判だからこそ話し合える、アドバンスなルールの解釈や、
様々な悩ましいケースの対応についての話し合っています。真剣そのもの面々のワケは・・・
この教室は、全て英語で話し合います。聞いているだけでは、意見と知識がないと、判断しますので、
どれだけ自分の判断と解釈を、正確で要点を簡潔に相手に話すシュミレーションを勉強しています。
状況によっては、激怒寸前の選手に対して、冷静に説明することの実演、日本語でも難しいですが、
これをを英語で、対応しなければなりません。話し方や言葉を選び間違えると、選手役の先生は
容赦なく、実践さながら審判員に大炎上です。 第一線で活躍の審判員でさえ、笑えない状況に。
「JTA 上級審判員リフレッシュスクール」は自身を見直す、年に一度の審判強化合宿なのです。
今年の講師は、日本にも何ども来日している二ティンさん(インド)。私の20年来の大親友であり、
現在、国際テニス連盟(ITF) ゴールドバッチレフェリーとして、アジアの現役トップオフィシャル。
10年前はチェアアンパイアで活躍してたので当時に審判の写真を・・・現役時代のアガシも懐かしい。
さらに20年前は、アジア若手!!と言われた 二ティン、プニート、チェンシュー、私は
審判と勉強合宿を兼ねて、ウズベキスタンの大会に集合・・・フレッシュだったなあ。
それぞれの当時の資格は、ホワイトかブロンズバッジ。その後、二ティン、チェンシュー、
私の3人がゴールドになったと思うと、当時は考えもしない 奇跡の集合写真かも。
今日の名古屋で合宿に参加されている審判員の皆さんも、ホワイト&ブロンズバッジ。
これからも勉強と挑戦の積み重ねて、多くの名試合を経験され、更なる ご活躍を応援、
楽しみしています。みなさん、明日も頑張ってください!そして写真を残しておきましょう!
Dunlop ワールドチャレンジ閉幕
この2人が早いインドア サーフェイスで打ち合うと、強烈なラリーの応酬でバトルは予想ていたが、
ここまで凄い打ち合いになるとは・・・2人とも全球を満身創痍。全く逃げない打ち合いのゲーム展開。
クルム伊達公子 41歳 vs タナスガーン 35歳。この2人が対戦するたびに、世界最年長の戦いです。
後半でクルム伊達選手の勝利への執念で、逆転の様相もありましたが、タナスガーンが、
稀に見る超攻撃型のストローク展開し、それも絶好調。 6-2 7-5 タナスガーン優勝です。
お二人さん、今年一年お疲れさんと言いたいが、タナスガーンは今夜にドバイに移動します。
火曜日から試合をして、ドバイで1回勝てば、彼女は全豪オープン本戦確定・・・キツイが頑張れ!
伊藤竜馬、スピード違反!と言いたくなるほど、今週はぶっ飛ばしていました。昨年優勝なので
ポイントもディフェンドしなければならないので、絶対優勝しなければならないプレッシャーでした。
ドイツの一発野郎のレスチェックにも、ガンガンと打ち込むテニスで、終始優勢のゲーム展開。
伊藤竜馬 6-4 6-2で、レスチェックを破り、2連覇達成。 最高の笑顔でシーズン終了ですね。
表彰式が終了し、これにて Dunlop ワールドチャレンジ閉幕 。我々も急いで撤収準備!
表彰式を終えた2人が、大会のお礼とお別れの挨拶に、スーパーバイザーのオフィスに。
戦い終われば、また仲間同士。どんな文化であっても、テニス界は礼儀と感謝を忘れない
素晴らしいスポーツだと思います。ジュニアであっても、プロであっても、シニアでも同じこと。
これは基本であり、紳士のスポーツとしてのエチケットは忘れません。テニスって、いいですよね。
会場を出るとき、ダンロップテニスのスタッフさん、ダンロップ契約プロがレッスンを開催。
大会は試合が終わっても、盛り上がっていましたね。いい大会でした!お疲れ様です。
日本選手 大活躍、そして優勝!
本日(土曜)はダブルスの決勝日。男子は近藤&イ組、女子は澤柳&二宮組が優勝!
スーパーバイザーのオフィスで、クルム伊達選手と来年のスケジュールについての相談を
受けていたとき、彼女のスエットパンツが気になったので尋ねた。「S.R.S.1971ってなんなん?」
「やっぱり 1970 やったら 良かったよね」と伊達。 1970だったら ウケただろうな。
伊達と僕は共に1970年 生まれなものですから・・・(笑)
クルム伊達公子選手は子供たちにサイン会。皆さん楽しそうで嬉しそうな笑顔。最高ですね。
試合終了後、元全日本チャンピョンの岡川さんとテニス練習。運動不足の私は倒れかけ寸前。
最後にお約束の「10ポイント対決」で 3ポイントいただきました!次回は4ポイントを狙います。
豊田市の駅前は、クリスマス イルミネーションが、あちこちに飾られています。食後の帰路、
鈴木貴男選手と、駅前通りを歩いていると、「将来の夢」と題した小学生の夢がサンタクロースに
書かれていました。鈴木選手と、とてもジーンと来る夢を見つけました。
「こういう子供達を大会に招待したいね・・・」と鈴木選手。ホンマそうやね。
これ見て日本のトッププロが嬉しくさせてくれた夢。竜一くん、頑張れよ!
さあ、いよいよ日曜はシングルス決勝。
ライブスコアは 開発中につき、
豊田スカイホール(愛知県豊田市)で開催中の、ダンロップ ワールド チャレンジのニュースや
舞台裏をブログ掲載していると、ツイッター、ブログに多くのご声援、感想を頂戴しておりました。
これからも、私のテニス感を機会あるごとに、「ひとりごと日記」を書こうと思います。感謝です。
メッセージの中に、ライブスコアに関する色々な内容がありました。今大会の日本選手の活躍で
リアルタイムの試合進行に注目されていることが、よく伝わりました。今日はライブスコア事情を
書いてみることにしました。
「ATP」では WEBサイトにツアー大会のライブスコアが表示され、iphoneや スマートフォンには
「ATP WTA Live」アプリが開発され、いくつかのチャレンジャー大会のLive Scoreが見れるように
なりました。しかし、TOYOTAのチャレンジャーのLive Scoreはないですか?という質問がありました。
ご指摘の通りTOYOTA(ダンロップ ワールド チャレンジ)のライブスコアは発信していません。
結論から申し上げると、来年から全ての日本でのATP大会は、チャレンジャー大会も含めて、
ライブスコアで発信する計画を立てていますですので、しばらくお待ちください。
ATPとWTAのライブスコアは、ATP/WTAが共同開発したソフトウェア(Raquet Score)のため
ATPとITFの共同開催大会では、Raquet Scoreに連動したLive オペレーションが出来ません。
ダンロップ ワールド チャレンジは、ATP/ITF大会の為、かなり複雑で珍しいケースの大会ですが
来年大会には、ATP/WTA そしてITFと協議して、何らかな手段でATP/ITFの共同ライブスコアを
実現させましょう・・・と課題にし、何とか手を尽くしてみましょう。
別件ですが、引き続きライブスコアの話。ITFはライブスコアのシステムを世界で導入していません。
ATP/WTAのライブスコアとは別に、現在 ITFサーキット専用のシステムを開発中です。ITF大会は
先進国から発展途上国の僻地まで各地で様々なインフラ環境で開催されています。世界各国の
開催条件を研究しながら、全世界のITFプロサーキット大会に統一したライブスコア導入しようと、
開発中です。 その開発中のプログラムを ダンロップ ワールド チャレンジで テストしていました。
まだ公開できない範囲があるので、WEBライブスコアにしていませんが、近い将来 世界中の
ITF大会で導入できるようテストを繰り返していますので、完成までしばらくお待ちください。
左は、ATP/WTAの共同開発し、主審が試合で使用している これまでの PDA (ポーランド社製)。
右は、ITFの最新の技術を駆使したソフトを、スマートフォンに組み込んだモデル(ドイツ社製)
ATP/WTAは Raquet Score ITFのMatch Score
主審の意見では、右側のITFの最新のスマートフォンを利用した スコアシステムが、使いやすく、
スピードも速いと評判です。
ダンロップ ワールド チャレンジでは、このような最新のテスト トライアルも行なっていたこともあり
今年の統一ライブスコア導入には無理がありましたが、なんとか来年には可能にしたいと思います。
右下のWEBサイト画面についてはテスト段階なので、現段階では一般に公開してません。
近い将来ITFライブスコアができるように、開発に努めます。
さて、ダンロップ ワールド チャレンジは いよいよ 男女シングルス準決勝 男女ダブルス決勝!
土曜日の対戦カードは・・・男子シングルス 準決勝 「杉田祐一 vs レスチェック(ドイツ)」
女子シングルス準決勝 「クライチェック(オランダ) vs クルム伊達公子」
女子シングルス準決勝 「タナスガン(タイ) vs チャン・ユンジャン(台湾)」
女子ダブルス決勝進出の高校生ペア 「二宮真琴&澤柳リコ」 頑張れ!
11月26日(土)
国際大会 ウラ舞台で(豊田編)
今日は、国際試合の一般的な表舞台とバックステージを掲載してみようかと。
豊田スカイホール(愛知県豊田市)で開催中のダンロップ ワールド チャレンジでは、
お客様は、チケット(大人1000円)をお求め後、会場内へ。
会場内ではダンロップ関連商品(ダンロップ、スリクソン、バボラット)の新製品の紹介や
お買い得セール品がズラリ。週末には無くなるんじゃない・・・と思うほど、皆さんお求め中。
お客様は、試合開始前に、的当てゲームや、子供たちとのキッズテニスなどで、楽しんだり
豊田スカイホールは自由席なので、観たい試合コートの前に、見やすい席を探しに移動。
クルム伊達公子選手のような人気選手の試合コートには、早くからのご着席!がオススメ。
試合の前後に、選手は何をしているかというと・・・練習コートで練習していたり、選手ラウンジで
休憩したり、本を読んだり、テレビゲームしたり、インターネットしたり、リラックスしています。
選手にとって、ランチはとても重要。 試合直前だと、炭水化物を多く補給するので、
パスタやポテト、ゴハンは人気。 試合後になれば、ガッツリ食べる選手もいれば・・・
試合前に、パンや、サラダ、フルーツで、軽く食べる選手もいるので、メニューも様々です。
試合が終わり、記者が勝敗の結果を問わず試合前に取材を要望すれば、選手は試合後の
30~60分後ぐらいに 約15分程度の記者会見に応じます。 伊藤竜馬選手がご機嫌の会見中。
会見が終われば、記者はデスクに戻って、大急ぎで原稿を作成、カメラマンは写真をチェック
TVクルーは、夕方や夜のニュースの映像を編集します。試合後は皆さん大忙しです。
試合後、または、その日に試合がない選手は、サイン会やファンサービスを行ったりします。
勝っても負けても、試合後には、会場のトレーニングジムで、トレーニングをします。
もちろん、トレーナーからストレッチやマッサージを受けて入念にボディケアをします。
選手は 明日からスケジュール(オーダーオブ プレー)をスーパーバイザーと確認したり、
翌週大会の渡航スケジュールを相談したり、賞金の受け取り証書を貰いに行きます。
ただいま クルム伊達公子選手が ITFスーパーバイザーの二ティンさんと相談中です。
どうやら、明日のスケジュール確認と、明朝の練習コートの最終確認をしていますね。
選手が記者会見、トレーニング、サイン会、マッサージを受けている間に、コーチは・・・
試合の分析をしていたり、次の対戦を相手を見ていたり、他のコーチと情報交換したり。
ナショナルチームの増田健太郎コーチと、谷澤英彦コーチがipadを見ながらテニス談義 !?
谷澤コーチ、ipadの便利さに感激中の模様。もうすぐ、買うことになりそうですね。
審判やボールパーソンの皆さんの控え室。この大会は勤務時間が長丁場なので、
休憩時間と休憩場所は大切です。90分働いて、45分休憩というサイクルが多いです。
ただいまチーフアンパイア(アンパイア編成のリーダー)の松野えるださんが、作業中。
ラインズマンの調子をチェックしながら翌日や、決勝までのラインズマンの選考を確認中。
しばしばラインズマンの体調が崩れて、人事配置やシフトも瞬時に無理なく調整するのが
チーフアンパイアの役目です。国際大会では、審判も選手同様に、1回戦から毎日勤務。
大会終盤に向けて選考されます。「決勝だけ働きます!」という審判の採用はありません。
チェアアンパイア(主審)の多くは、海外から国際審判員です。今回は、イギリス、ドイツ、
オーストラリア、ハンガリー、エジプト、インド、韓国、香港から豊田市に来ています。
今日の夕食は 皆で「お好み焼き」を食べに行きました。 国際審判にはルールがありまして
「選手やコーチと食事を共にしない」、「翌日の試合開始12時間前にアルコールを飲まない」。
プロフェッショナルになれば、健康管理と、危機管理に慎重で、当たり前に厳守しています。
ダンロップ ワールド チャレンジも いよいよ終盤です
11月25日(金)
大会スタッフのエネルギー源
いい大会を開催する基本は、選手に普段通りのプレーができる環境を整えることは もちろん、
大会スタッフやボランティアが、最終日まで元気に働ける環境を整えることも、とても需要です。
男女同時開催のインドア国際大会は、コート面数が少ないため、1面あたりの試合数が多く、
1面で6~7試合程スケジュールされます。運営スタッフさんは 朝7AMから、夜10PM過ぎまで
会場に缶詰で、10日間ビッシリ働くことになります。
食事をす取るタイミングを逃すことも少なくなく、空腹と疲れと連日の睡眠不足で、体調を崩す
スタッフが出る場合も少なくありません。 一流の選手は大会の期間中、最高コンディションを
決勝戦に調整しています。 大会スタッフも同様、最終日には最高の笑顔、気配りやサービスが
提供されるよう、スタッフ個々の体調管理に委ねるだけでなく、主催者はスタッフケアへの配慮も
とても大切だと私は感じます。 疲労困憊の大会では、いい大会は 開催できません。
ここ ダンロップ ワールド チャンレンジでは、忙しいスタッフ、夜が遅くなるスタッフのために、
夕方頃から地元のボランティアの皆さんが 「基地」なる場所で、なにやら作業が始まります。
炊飯器4台が稼働し始め、地元のテニス ボランティアの皆さんが、運営ボランティアやスタッフに
「おにぎり基地」なる場所で、選手やスタッフへ、心のこもった エネルギーの源が作られていました。
選手やスタッフへの細かな心配りや支援が、自然に生まれる仲間って、なんて素晴らしいのでしょう。
もちろん、選手と観客との交流の場も豊富。 いい環境の大会には、トップ選手も自然に集まります。
明日は、いよいよ、「クルム伊達公子」の登場。第3試合は、12時以降に開始されます。
優勝を狙う第1シード、言うまでもなく 今年最後の本気モードの41歳です。
明日の男子シングルス2回戦では、ニッケ全日本テニス選手権の決勝の再現カード!