ドリーム・クエスト (22)彩子の元彼~3番目
前日、2番目の元彼、JRA若手トップジョッキー竹下悠と7年ぶりの再会をして、和気さんはとても機嫌が悪い。ホント去年の11月から私は元彼に出会ってしまう。はじめは4番目の彼だった現在和気さんの私設秘書をしている二階堂さんから始まり、クリスマスに再会した一人目の元彼、現在プロ野球選手の上杉さん。そして昨日の悠君・・・。このままだったら3人目、5人目、6人目まで出てきてしまう。和気さんは7人目の彼・・・そして旦那様・・・。
今日はMラジオで深夜番組の収録。私は大阪梅田にマネージャーと集合して、梅田茶屋町にあるMへ・・・。ああここって私が入社試験受けたところよね・・・。結局最終選考で落とされたけれど・・・。
まず収録前に打ち合わせ。MCのタレントさんと、台本見ながら流れを確認していく。実は初めてのラジオ出演なんだよね・・・。打ち合わせをしていると、あるゲストが遅れて入ってくる。
「すんません!前の営業が押してしまって・・・。」
「遅い!あれ?片割れは?」
「まだ移動中なんで、本番までには・・・。」
私は声のするほうを振り返ったの。なんとそこにいるのは3番目の元彼、徳島君。
「あ~~~彩ちゃんやろ?覚えてる?俺のこと。高1の時つきあっとった徳島拓斗や。」
そう、私はこの男と付き合っていたというか・・・。強引に連れまわされてたというほうが近いかも・・・。出会いは予備校通いの電車の中。初めて予備校に通う時に阪神電車の中で痴漢にあってこの徳島拓斗が助けてくれた。そして彼も同じ予備校。クラスは違ったけれど、その事が縁で付き合い始めたって言うか・・・。まあ強引って言うか・・・。「助けてやったんやから付き合え!」とか言ってね・・・。かっこよくて面白かったって言う印象しかない。夢は吉本に入るって言ってたな・・・。付き合ったのは二階堂さんと付き合う直前までで、やはり強引さにつかれたって言うか、束縛がひどくって・・・逃げたって言うか・・・。あまり良い印象がないこの男は・・・。
打ち合わせが終わって、収録前の休憩。拓斗くんは私にコーヒーを買ってきてくれて、昔の話をする。
「ほんま、北野彩夏が売れ出した時はびっくりしたわあ・・・。あ、彩ちゃんって思って・・・。」
「そう・・・。」
「あの時はごめんな・・・。いろいろ迷惑かけて・・・。あの頃は若かったからな・・・。彩ちゃんがほかの男としゃべったりしてるのが許せんかったんや。独り占めしたかったって言うのかな・・・。ホンマ短い4ヶ月やったけど、たのしかったんやで・・・。」
風の噂で、拓斗くんは関西大学に受かってすぐに吉本の養成所に入ってデビューして、去年の漫才の新人部門を総ナメにした、「ブラックボックス」っていう漫才コンビの片割れ。イケメンとブサイク男が面白い漫才をするってことで人気があるんだって・・・。
「ホンマなん。新しい彼は代議士やって?もしガセやったら、この俺ともう一度付き合わんかな・・・。」
「ガセじゃないよ・・・。ホントなの・・・。」
「そうか・・・。幸せか?」
「うん・・・。」
「ところでどこの局に内定もらった?」
「Fだよ。」
「じゃ、また会えるかも知れんな。春から俺、東京進出で、F中心でレギュラー番組もらったから・・・。」
「そう・・・。」
拓斗くんは私の手を握り締めていうの。
「ホンマ友達からでいいんや。お願いやから、やり直してくれへんかな・・・。まだ彩ちゃんが大好きなんや・・・・。」
「友達ならいいけど、それ以上は絶対無理だから・・・。ごめんね・・・。」
「そうだよな・・・。今いい人いるんだもんな・・・。いいよ友達で。メルアド教えてよ・・・。」
「彼に怒られるから教えないよ。ブログのほうに遊びに来てよ・・・。」
私たちは何もなかったようにラジオ番組を収録した。
そして手を振って別れる・・・。
7年も経つと人格変わったね・・・。結構芸人になるのに苦労したのかな・・・・。これからも大活躍するのを見守っています。
メガマックを食べたど~~~~~~~~
メガマック食べちゃいました^^
むちゃウマでしたよ^^
でも一気にガブリしようとしたらあごが外れそうでした^^;
味はビッグマック・・・。当たり前ですが・・・。
でも食べ応えがありました。
おなかいっぱいです。
あ!!!
写真を撮るの忘れた!!!
すみません^^;
これでいいのか?キスって・・・
今までいろんなキスの絵を書いてきました^^;
ちょっと照れながら・・・。
照れています・・・。
へたくそなので、こんな感じでいいのか?
少しは進歩したのでしょうか?
上のものは別名で書いている「ときめきアナウンサー日記」で使うものです^^;
Happyquestっていうコミュニティーサイトの仲間で作っている「創作広場」 で発表しているもの・・・。
まだまだ不安定な絵ですけど・・・・。
ドリーム・クエスト (21)彩子の元彼~2番目
年明け早々、私(彩子って言うのやめたの!)は京都競馬場にいる。もちろん仕事よ。今年1年のJRAのイメージキャラの一人になったもんだから、今年初の京都金杯というレースの表彰式に出ることになっているの。表彰式はメインレースのあとだから、お昼に会場入りして、振袖に着替えて控え室に待っているのよね・・・。今日私が京都競馬場に来ていることを知っているファンが詰め掛けているらしいわ・・・。競馬はあまり興味はないんだけど、アナウンサーになったらこういう関係のお仕事もするかもしれないでしょ。これもひとつの勉強かな・・・・。レース内容が書かれたものをペラペラめくる。そしてある名前に目が行くの。
『竹下 悠』
若手トップジョッキーで、22歳のイケメン。第二の武豊なんて言われ、女性ファンも多い。そして彼は私の2番目の元彼だったりする。
彼と出会った(つきあった)のは中学2年の夏。悠君は同じ学校のひとつ年上で、関西で有名な乗馬クラブの次男。はじめの印象はああ小さな先輩・・・。私の身長は165センチだから、私よりも5センチ低い160センチ。うちの中学校の乗馬部の部長さんで、いろいろな賞をもらっていた。それなのになぜか希望進路はJRAの競馬学校騎手課程。悠君は毎日私を校門で待ち伏せて、しつこいくらい付き合おう付き合おうって言うから、しょうがなく付き合った感じの彼。顔がよくって、乗馬している姿はまるで王子様のようで、結構女の子たちには人気があったんだけど・・・。馬から下りるとホントに小さくてイメージが・・・。手をつないでデートしたくらいの関係・・・。でもなんだかんだ言って悠君が競馬学校に入学するまで一緒にいたかな・・・。遠距離恋愛が嫌で別れたんだけど・・・・。
まったく知らなかったんだけど、和気さんのお父さんって馬主さんやってるのね・・・。
今日のメインレースの一番人気。
冠名は『ワキノ』。
ゼッケンナンバー7番ワキノカミカゼ・・・。
鞍上は竹下悠。
パドックの映像に和気さんのお父さんがいて驚いちゃった・・・。敏明君も来ているんだ・・・。すごくきれいな芦毛の馬。和気さんちの勝負服を着た悠君が入ってきて、ワキノカミカゼに騎乗する。話によると悠君は和気さんのお父さんのお気に入りらしくって、ほとんどの持ち馬に乗せているらしい。
去年の2歳の牝馬GⅠレースにも出走して見事無敗優勝。今年のクラシックレースの注目馬に挙がっているワキノヒメギミ。もちろん鞍上は悠君で、和気さんのお父さんの馬。悠君のGⅠ勝ち鞍数のほとんどは和気さんのお父さんの馬・・・。へ~~~。
レースが始まって、やっぱり断トツ人気のワキノカミカゼがレースを引っ張って敵無しって感じの6馬身差の圧勝・・・。
そして私はそろそろ準備をする。そこで和気さんのお父さんと久しぶりに会った。和気さんのお父さんはジャケットに馬主のリボンをつけてもらっていた。そして敏明君とも目が合う。もちろんお互い声をかけることが出来ないので、目で挨拶。敏明君は私の振袖姿を見て真っ赤な顔をしていた。
(既婚なのに振袖って言うのも変な話だけど・・・。)
もちろん悠君は私の姿を見て何か言いたげな顔・・・。
表彰式が始まる。
私は馬主、騎手、厩務員、調教師などの人に花束を渡す役目。放送で私の名前を呼ばれると、場内は大歓声ですごい数のフラッシュ。私は馬主の和気さんのお父さんから順番に花束を渡していった。お父さんは私に微笑んでくれた。もちろん私は和気さんのお父さんのお気に入りだし・・・。そして騎手の悠君に渡す。悠君は私に向かって何か言ったの。歓声で聞こえなかったけれど確かに口の動きからして・・・。
『この後会えるかな・・・。』
私は聞こえていないふりをして知らん振りしたけれど・・・。表彰式のあと、ワキノカミカゼと共にみんなで記念撮影・・・。このあとの最終レースに騎乗しない悠君まで入って、それも私の横に立つ。そして私の顔を見て満面の笑みで見つめるの・・・。反対側には敏明君が立って、祐君をにらみつけている。記念撮影が終わる。
今日は和気さんと会うことになっている。ホントに久しぶり。
「お疲れ様でした。」
そういって私は控え室で着替えてもとの和気彩子に戻る。和気さんは二階堂さんの運転する車で京都競馬場の関係者駐車場で待ち合わせをしている。和気さんはわざわざ地元で会合があったのにも関わらず、ここまで迎えに来てくれた。
(運転しているのは二階堂さんだけど・・・。)
もう出るよって電話していたからか、出口に横付けしてくれていて、二階堂さんが私のためにドアを開けてくれた。ドアの奥には和気さんの微笑んだ顔が見える。ちょっと痩せた?
「彩ちゃん!」
和気さんの車に乗り込もうとする私を呼び止める声。もちろんドアを開けている二階堂さんや車の運転席後ろに座っている和気さんはその声の主のほうを見る。
声の主は竹下悠。急いで私を追ってきたのか、息を切らしながら、私の前に立つ。そして息を整えると、この私に言うの。
「彩ちゃん、こっちにいつまでいるの?明日にでも会える?もしだめなら、僕が関東遠征のときに会えるかな・・・。」
和気さんは身を乗り出して私の手を引き、車に乗せる。二階堂さんは車のドアを閉め、運転席に座る。
「二階堂、行ってくれ・・・。」
「はい・・・。」
車が静かに走り出す。悠君は唖然として和気さんの車を見つめていたの。和気さんは不機嫌な顔で何も言わないまま京都方面に向かう。
「どこに行くの?」
「父さん主催の祝勝会・・・。ま、馬関係の新年会も兼ねているけど・・・。」
「そう・・・。この格好でいいのかな・・・。」
「いいんじゃない?公式じゃないからね・・・。ま、母さんは来てないから安心して。」
和気さんは会場に着くまで何にもしゃべらなかった・・・。待ち合わせの時間までちょっと時間をつぶしたりなんかした。
会場は京都市内の某料亭・・・。お座敷に通されると、20人くらいのお客さん。さっきあった調教師さんや、厩務員、調教助手、そして・・・。私は悠君と目が合う。和気さんは私と悠君の目が合ったことに気がついたのか、私を引き寄せて肩を抱く。
「おお、泰明、遅いぞ!さ、座りなさい。彩子さんも・・・。」
お父さんはもうすでにお酒が入っているのか、ご機嫌な様子。和気さんは立ち上がると、名刺を取り出し、一人一人に挨拶をしていく。そして最後に悠君のところへ・・・。
「はじめまして、私は内閣総理大臣広報担当補佐官衆議院議員の和気泰明です。いつも父の馬に乗ってくれて・・・大活躍らしいね・・・。」
「はじめまして、竹下悠です・・・。」
「私の妻とお友達みたいだね・・・。」
「え?」
和気さんは立ち上がって祐君の側を離れると、私の隣に座りなおす。和気さんのお父さんは私を紹介する。
「この子はね、うちの次男の嫁なんですよ。まだ公にしていないから、ここだけの話ですよ。ま、今日ご覧のとおり、北野彩夏としてがんばっているんだけど。」
招待客はみんな驚いていたんだけど、悠君以外はみんな私たちを祝福してくれた。悠君は不機嫌そうな顔を相手黙々と食べている。相変わらず、和気さんは悠君をにらみつけたりなんかして・・・。
帰りの車の中で、和気さんは私にこういったの。
「あの竹下悠って言う騎手、彩子の何?普通の友達じゃなさそうだけど・・・。」
私は和気さんの顔を見ながら、考え込んだ。
「あのね和気さん、あの人は私の中学の一年先輩で・・・・。あのその・・・。」
「付き合っていたってこと?西武の上杉のように・・・。」
「うん、2番目の元彼・・・。今日久しぶりに会ったの・・・・。ほんとよ・・・。」
「そう・・・あと何人元彼が出てくるんや?」
「・・・。」
私は黙り込んでしまった。ホントになんとも思っていないし・・・。あっちが勝手に想っているだけ・・・。ホントに辛い・・・。
4人目の元彼二階堂さんが目の前にいるし、今の旦那様の和気さんがいるんだもん。
「和気、やめとけ。奥さんがかわいそうやろ。聞かれたくないこと聞くな。お前はそんな嫉妬深いやつやとは思わんかった。」
「別に嫉妬深いわけじゃない。気になるだけや。特に彩子の初めてのやつはどんなやつやったか・・・。」
私と二階堂さんは一瞬焦ってしまったの。
私の初体験の相手はここにいる二階堂さんな訳で・・・。ホント重苦しい車内だった・・・。
ああ誰か助けて・・・。
ホント去年から今年にかけて厄年かしら・・・。
それとも大殺界?
明日はラジオの出演だし・・・。
ドリーム・クエスト (20)彩子と和気の私設秘書二階堂との関係
ああ、年が明けた。新年早々、俺の雇い主であり中学からの親友、代議士和気泰明からの電話。俺はこの和気の私設秘書をしている。和気の地元の事務所でいろいろ忙しくて帰って来れない和気に代わって、活動している。
『二階堂、年明け3日ぐらいからそっちに戻るから、スケジュール調整頼むわあ・・・。』
「何日ぐらいこっちにおれる?」
『1週間かな・・・。補佐官の仕事は弐條に頼むつもりやし、最近実家に帰ってないからな・・・。でもホテルとっといてな。もちろんツインで・・・。あ、ダブルでもええ・・・。いい部屋は取らんでええから。』
「わかった・・・。」
俺には和気が知らない秘密を持っている。和気の奥さん、北野彩夏こと和気彩子の元彼だったりする・・・。今付き合っている子がいるといっても、都合のいい女で、会いたいときだけ会うような女。束縛なんてしない。向こうから会いたいなんていわれても、俺が会いたくないときは仕事が忙しいとか言って会わなくてもいい。もちろんそんなことで文句言わない子と付き合っているわけだ。
出会いは俺が大学4年の春。俺はバイトで大阪の某予備校のチューターって言う、まあいう予備校生の相談役兼雑用っぽいことをしていた。そこで出会ったのが当時源彩子って言う一人の女子高生。神戸の有名セレブ学園に通っていた。彩ちゃん(当時そう呼んでいた)は、東大、京大、阪大クラスに在籍していて、その中でもトップクラスだった。それなのにモデルの仕事もしていたのがすごい。予備校の中でも一番の美人で、注目、そして憧れの的だった。
俺は彩ちゃんのいるクラスを担当していたから、彩ちゃんは俺によく質問をしてきたり、雑談をしたりなんかして、だんだん仲良くなったんだよね・・・。
そして俺は8月はじめに行われる大阪淀川の平成淀川花火大会に誘ったんだ。彩ちゃんは可愛い浴衣を着て待ち合わせ場所の阪急十三駅の改札前で待っていた。制服姿の彩ちゃんも可愛かったけれど、可愛い浴衣にきれいに髪をアップにしてほんのり化粧している姿は16歳とは思われないくらい大人っぽくて、心底惚れてしまった。俺は彩ちゃんの手を握って、花火会場へ向かう。きれいな花火を眺めながら、俺は彩ちゃんの楽しそうな顔を眺めていた。
「え?二階堂さん、予備校辞めちゃうの?」
「ああ、4年なのにまだ就職決まってないし、大学院にでも行こうと思っているからね・・・。勉強しないと・・・。」
「やだよ・・・。さみしいな・・・。」
俺は彩ちゃんをぎゅっと抱きしめて、はじめてキスを・・・。
「源さん、いや彩ちゃん。この俺でよければ付き合ってくれないかな・・・。彩ちゃんの側にいたいんだ・・・。」
彩ちゃんはうなずいて付き合うことになった。
当時俺は大学近くで一人暮らし・・・。京都から通える距離だったけれど、朝起きるのが苦手で、一人暮らし・・・。週末彩ちゃんは俺の部屋に来て、俺は彩ちゃんの勉強をみていた。
そして初めてのクリスマスイブ・・・。デートのあと、俺の部屋でひとつのケーキをつついて食べていた。俺は彩ちゃんの唇についたケーキの生クリームをなめる。そしてそのまま彩ちゃんをそっと押し倒して、キスをする。
「二階堂さん???」
「彩ちゃん、どういうことかわかるよね・・・。もう付き合って4ヶ月だし・・・。」
彩ちゃんは黙ったまま、俺を初めて受け入れてくれて・・・。驚いた・・・彩ちゃんの初めての相手がこの俺だったなんて・・・。彩ちゃんはそのあと泣いてしまって、俺はそのままの姿で彩ちゃんを抱きしめて何度も謝った。
「ごめんな・・・。半分無理やりみたいなものだったな・・・。」
「ううん・・・いい・・。だって6歳も年上の二階堂さんとつきあっているんだもん。こういうのは当たり前だよね・・・。」
「家まで送るよ・・・。次はいつ会える?」
「・・・。」
彩ちゃんはそれ以上何も言わなかった。俺は車で彩ちゃんの神戸の実家まで送った。
なんだかんだ言って3年近く付き合って(和気よりも長いぞ)、俺が大学院卒業、彩ちゃんが高校卒業と同時に別れてしまったんだ。まあ理由は彩ちゃんが東大に合格して、遠距離恋愛になってしまったことと、俺は結局就職が決まらないで、京都の実家の戻って一時プー太郎生活してたから。
もちろん未だに彩ちゃんとの思い出の写真をCD-ROMの入れて大事に保管している。もともと嫌いになって別れたわけじゃないし・・・。時々取り出してPCで見たりする。この前の和気と彩ちゃんが奈良京都旅行のデジカメ写真のうち、彩ちゃんだけ写っているものをこっそり拝借してこのCD-ROMに入れておいた。和気に気づかれないようにそのデータはデジカメから消去しておいたけど・・・。だって写し方みたら俺がいまだ彩ちゃんを想っている事なんてバレバレの撮り方だったしな・・・。和気には見せられんCD-ROM・・・。
ホントに奈良京都旅行の時、驚いた。和気の最愛の奥さんが彩ちゃんだったなんて・・・。和気が良い子と出会って,入籍したってことは聞いたけれど、詳しいことは聞けずにいたもんだから・・・。和気の私設秘書になったのも去年の4月1日付だったし・・・。
奈良京都旅行の日、伊丹空港に迎えに行って、和気と久しぶりの再会・・・。電話は何度もしていたし、地元に帰ってくるのも和気だけだったしな・・・。あの日は初めて和気の奥さんを見れると思って楽しみにしてたんだよね・・・。そうしたら和気の側にいるのはあの元彼女彩ちゃんだったからね・・・。彩ちゃんは私設秘書兼運転手の俺をみて驚いていたけど・・・・。俺は初対面の振りしていた・・・。彩ちゃんは下を向いて黙ったまま。重苦しい空気が車内を包み込んでいたんだけど、和気は気がつかないでぺらぺら久しぶりに会った俺と話していたんだよね・・・。
ホント和気の奥さんが彩ちゃんだったことはショックだった・・・。彩ちゃんが東京で北野彩夏として売れちゃって手の届かない存在だと思っていたのに、中学からの親友の和気が相手だったんだもんな・・・。
和気の私設秘書になったのも、もちろん彩ちゃんのためで、東京に出て、もう一度結婚前提にやり直そうと思ったからなんだ・・・。彩ちゃんに見合う仕事がしたかったからね・・・。いつまでもタクシーの運転手というわけには・・・。
あの旅行の時、一度だけ彩ちゃんと2人で話す事が出来たんだ・・・。神護寺で和気が住職と話しこんでいたとき。
「彩ちゃん、元気だった?」
「うん・・・二階堂さんは?」
「元気だったよ。彩ちゃんが和気の奥さんだったなんて・・・。」
「私だって和気さんの私設秘書が二階堂さんだったなんて・・・。」
「不思議な縁だね・・・。俺のこと忘れたかなって思ったよ・・・。」
「忘れるわけないよ・・・。私の初めての人なんだもん。一番長く付き合った人なんだし・・・。」
「でももう俺のことなんとも思っていないんだろ?」
「そんなことないよ。私にとって二番目に大切な人だよ。」
「一番目は和気ってことか・・・。」
「うん・・・。」
「俺、彩ちゃんをキャンセル待ちしていいかな?」
彩ちゃんは俺の顔を見て顔を赤くしていたけれど、あしらわれてしまった。
「もうキャンセルできないの。和気さんと彩子は・・・。だからキャンセル待ちは受け付けてないんだよ。」
彩ちゃんは苦笑して俺を見つめてくれた。
「キャンセル待ち不可か・・・残念だな・・・。」
まあそれっきり言葉を交わすことなんてなかった。でも俺は彩ちゃんを忘れられないのは確かであって・・・。彩ちゃんと別れた後もいろいろ彩ちゃんみたいな女を物色しても見つからなくって、今の彼女と中途半端な付き合い方をしているんだよね・・・。
いつか和気から彩ちゃんをとってやろうなんて思ったこともあったけれど、やはり和気は親友として良い奴だし、今の関係を壊したくないと思ったんだ。だから俺は誰とも結婚をせず、彩ちゃんと和気を見守っていこうと決めたんだ・・・。
もちろんいつか和気の公設秘書になってやるんだ。(もしかしたら・・・やり直す事が出来るかな?)
【作者からの一言】
別名で投稿した「どりーむくえすと」で、彩子の立場で書いたものがあります。今後同じ内容のものが出ます。ま、流れ上目をつむってください。m(_ _)m
絶対嘘だよ!Wii!!!!
任天堂のゲーム機“Wii”に感動した人物が書いた驚きが話題となっている.......... ≪続きを読む≫
ドリーム・クエスト (19)彩子の男性遍歴と発覚
俺は久しぶりに弟の敏明と夜遅くまで語り合った。彩子は本当なら年明けまでこの議員宿舎でゆっくり過ごす予定やった。急に敏明が泊まりに来たもんやから、彩子は自宅に戻って行った・・・。
「にい、いいこと教えたろか?彩夏ちゃんの男性遍歴・・・。」
「一人目はしっとるよ。来季西武に移籍の上杉やろ。後は知らんけど。」
「あのな、それだけじゃない。これは裏から仕入れた情報やから、内緒や。」
何で俺が妻の男性遍歴を誰かにしゃべらなあかんねん・・・。ま、彼氏には苦労したことないって弐條から聞いたことあるから随分男の名が挙がるんやろな・・・・。でも誰が初体験の男かっていうのはちょっと気になったりする。俺はそうではなかったようやし・・・。
「ホントにすごい噂やで。彩夏ちゃんと付き合うとみんな夢をかなえる事が出来るって噂・・・。にいやってそうやん。政治家になるんやって言って実家飛び出したやろ。こうしてにいは代議士になっていい役職までもらってるやん。」
そういえばそうかも知れん。30過ぎたら選挙に出るつもりで伯父さんの秘書やってたんやから・・・。それが大学出て1年地元で弁護士の修業して、それから弐條と同期で秘書になった。それも秘書歴数年で代議士やで・・・。普通ありえへんやろ。そして普通はなれん総理補佐官まで・・・。彩子と付き合い始めてから大出世したんやもんな・・・。彩子はそういう運を持った女の子だったっ
て事か・・・。
(ま、弐條は親の七光りっていえるが・・・・。優秀だけどな・・・。)
「一人目はにいのいうとおり、プロ野球選手になってる。」
敏明が言うには起業家になっていたり、弁護士、お笑い芸人、有名俳優、歌手、JRA騎手、その他諸々・・・。何人付き合ってたんやろな・・・。最後の男が俺ってことで・・・。
「もちろんにいは噂にも上がってないよ。にい以外はイケメンやからな・・・。ホントにいと彩夏ちゃんは美女と野獣というか・・・。にい、もうちょっと痩せなあかんわ・・・最近また太ったやろ?」
巷では俺は既婚者やて言う噂が(ほんまやけど・・・。)流れているんやけど、その相手が誰だかま
では流れていない・・・。去年の今頃、彩子と俺が付き合っているって情報が流れたけど、結局ガセやって言うことでいつの間にか消えてしまったんや。(本当はガセやなかったけどな・・・。)
「にい、気をつけろよな。最近彩夏ちゃんと付き合ってたと言われる有名人がマスコミに「俺は元
彼」とか言っているらしいで・・・。それに便乗した売名行為の輩も居るらしいから、彩夏ちゃんを守らなな・・・。にい、わかってるか?」
「んん・・・。」
案の定、北野彩夏の人気と比例するように続々と元彼情報が流れてきている。まだ公になっていないんだけど、公になるのも時間の問題だ・・・。
次の日、敏明は朝いちの飛行機で地元に帰っていったんやけど、夕方電話が入る。
『にい!東スポの一面見てみ!最新版や!』
「え?何?」
『にいがのっとる!』
俺は急いで近くのコンビニに走った。東スポの最新版を手に取り、急いで部屋の戻って内容を確かめる。
『スクープ!北野彩夏の新恋人は政界のサラブレッドといわれる超有名代議士!』
北野彩夏が前面に書かれている。写真は昨日彩子をマンションまで送ろうと、俺の車に乗ろうとしているところ・・・。名前が伏せているところが微妙なんだけど・・・。でも写真を見たら俺ってわかる。トレードマークのめがねはしてへんかったけど・・・。記者名は南となっていた。あの官邸記者会見に忍び込んでたあいつやな・・・。俺を張ってて偶然撮れたってパターンかな・・・・。
『超有名代議士の噂を確かめるべく、張っていたところ、その代議士と超人気タレント北野彩夏が議員宿舎を出てくるところをキャッチ!予想外の展開に記者である私は驚いてしまった。そのお相手は内閣総理大臣補佐官であり、衆議院議員W氏(27)。伯父は文科省大臣という政界のサラブレッド・・・。堅物という印象のある彼が北野彩夏という可愛い女の子といい仲だったという意外な展開・・・。まだまだ追跡する余地ありそうだ。(担当:南)』
ああ、油断してしまった・・・。
ここで公表してしまうか・・・。
それとも・・・。
調べられるとわかってしまうよな・・・入籍の事・・・。
俺は別に構わないんだけど、彩子は?CMの契約にこういうことだめって書かれてないだろうな・・・。
もちろん俺と彩子が結婚していることは事務所も知っているし、それを承知の上での復帰だったから・・・。
おれは彩子のマネージャーに電話してみる。
「もしもし・・・。私は和気泰明と申します。今大丈夫でしょうか?」
もちろん彩子の事務所はこの東スポ記事を知っている。そして大慌て・・・。一応俺は軽はずみな行為を謝罪しておいた。もちろんこういうことになることは目に見えてわかっていたことなので、事務所はマスコミに対して早々対処していた。まだ俺と北野彩夏の入籍の件はもれていないというので、一応交際宣言のみはしておいたほうがいいと、言われる。しかし彩子が受けた大半のテレビ局の人事部は俺と入籍していることを知っている。いつ入籍した事が世間にばれるのも時間の問題というものだ・・・。
マネージャーさんは事務所を通して彩子の就職予定先、フジテレビに入籍の事実を公表してもいいか、もししたとしても内定取り消しなどないかと、聞いてくれることになった・・・。もしこれでOKが出たら、年明け早々、公表しましょうとの事・・・。もちろんCMスポンサー側は、契約内容に結婚入籍等のことについて書かれていないし、特に航空会社の場合は、俺と彩子の間柄を伝えた上どうしても使いたいといったわけだから、契約違反にはならないだろうということだ。
しかしいくら待っても事務所からの返事は来ない。後は彩子の事務所に任せるしかない。
みんなのテーマのエラー?
みんなのテーマの作品を見ようとしてもエラー表示・・・。
もしかして私だけですか?
いろんな人の作品をみたいのに見れません・・・。
昨日もそうだったんですよね・・・。
原因は何?
私のPC?
もしアメブロが原因なら早く直してほしいです^^;
ドリーム・クエスト (18)和気泰明の弟
俺は母さんに頼まれて東京に来た。泰にいに渡したいもんがあるんだってよ。宅配便で送ればいいのにさ・・・。ま、東京に居る高校時代の友人に会えたからいいんだけど・・・。
以前教えてもらった麻布の家に電話したら議員宿舎にいると教えられて今向かっている。住所を見ながらたどり着く。代議士っていいところに住んでるんや・・・。赤坂の一等地やし・・・これで3LDK家賃9万ってのはいい待遇・・・。まあ泰にいはここは仮住まいらしいけど・・・。もう昨日仕事納めって聞いたから、きっと居るんやろうなって思って、泰にいの携帯に連絡取らないで直撃した。
管理人みたいな人に部屋番号を教えてもらって、部屋の前に着来、呼び鈴を押す。少し立つとドアが開く。
「和気さん、おかえり・・・。あ・・・。」
なんと俺の憧れの人北野彩夏ちゃんが出てきた。
もちろんこの人は泰にいの奥さんなんだけど・・・。未だに泰にいがこの彩夏ちゃんと夫婦だなんて信じられないんだよね・・・。
本名は和気彩子。泰にいより6歳年下の21歳。人気カリスマモデルからタレントになって、一時引退してたんだけど、今月復帰してCMタレントとして活動している。もちろん人気はうなぎのぼり・・・。大学卒業後、東京のテレビ局にアナウンサーとして就職する事が決まっている。泰にいと彩夏ちゃんの結婚は公にされていない。僕にとって泰にいの奥さんだから2歳年下の義理のお姉さんになるわけで・・・。
なんと今日は滅多に見られないすっぴん・・・。化粧無しでも十分いける。かわいいな・・・。
「和気さんの弟さんね。確か敏明さん。」
彩夏ちゃんは微笑んで、さらに話をする。
「和気さんはもう少ししたら帰ってくるけど?入って・・・。」
「ん?んん・・・お邪魔します。」
俺は彩夏ちゃんに誘導されてリビングのソファーに座る。
「泰にいは?」
「今日急な仕事が入って・・・。さっき電話があったからもうすぐ帰って来るよ。恥ずかしいな・・・すっぴん・・・。」
彩夏ちゃんは僕にお茶を出して、洗面所(かな?)に行ってうっすらメイクをしてくる。ホントにナチュラルメイク。彩夏ちゃんが泰にいの奥さんじゃなかったら、抱きしめてキスしたくらい可愛くって・・・。
憧れの彩子ちゃんと2人きりの部屋・・・。
ドキドキもの・・・。
それも可愛いエプロンして夕飯の支度をしている。ああこれが泰にいじゃなくて俺だったらな・・・。泰にいよりも俺のほうがお似合いだよ・・・。ほんと美女と野獣・・・。
泰にいが彩夏ちゃんとつきあっていると聞いたときは驚いて何もいえなかったけど、母さんから泰にいと彩夏ちゃんが入籍したって聞いたときはさすがにショックで寝込んでしまった・・・。あのダサくてごつい真面目だけがとりえの泰にいのどこがいいんだろう。ずっと疑問だった。
すると呼び鈴。
「和気さんだ・・・は~~~い!」
彩夏ちゃんは夕飯の支度の手を止めて、玄関に向かう。
「ただいま彩子。」
泰にいは俺が来ていることに気がつかず、彩夏ちゃんを抱きしめて彩夏ちゃんとキス・・・。
「もう!和気さん、弟さん来てるんだよ・・・。恥ずかしいよ・・・。」
「え?!」
泰にいは真っ赤な顔してこっちに向かってくる。泰にいはお堅いだけど男だと思ってた・・・。
「なんや。敏明。来る時くらい電話しろ。」
「母さんから泰にいの荷物を預かってきた。送ればいいのにさ・・・。」
俺は母さんから預かった荷物を泰にいに渡す。結構重かったんだからな。中には泰にいのスーツとか生活用品とか入っていた。もちろん母さんからの手紙付。
『泰明さんへ。いつも同じスーツを着るのはやめなさい。お母さんが新しいスーツを作っておいたから、着なさいね。また今年も年末年始は帰らないつもり?どうせ彩子さんもこれないでしょうね。彩子さんはお仕事と大学でお忙しいでしょうから、足りないものがあればお母さんに言いなさい。送りますから。 母より』
もちろん母さんは泰にいと彩夏ちゃんの結婚を許していない。この前、父さんは東京の学会に出席した時、彩夏ちゃんのお父さんと会っていろいろ話したみたいだけど・・・。
父さんは彩夏ちゃんがお気に入りだからとても喜んでいる。もちろん隆明にいや亜紀ねえも何にも言わない。あの2人は芸能界ってものにまったく興味がないからな。泰にいさえ良ければいいんじゃないの?って感じで・・・。
母さんの手紙にはやはり嫌味たらたら書いているんだもんな。母さんは泰にいが勝手に結婚相手を連れてきた上に急に入籍してしまったことに相当怒っている。その上、相手は芸能人。それも一時期グラビアの仕事もしてたし・・・。代議士の妻には向いてないってさらに立腹。ま、俺も賛成はしてないけどな。
「敏明、夕飯食っていくやろ。」
「んん・・・あと泊めてくれる?」
「え?!何で泊めなあかんねん・・・。」
「いいやん。別に・・・。」
泰にいは苦笑して彩夏ちゃんの夕飯の支度を手伝っていた。ほんま彩夏ちゃんといる泰にいは思ってた泰にいと違う。実家にいるときは無表情で、黙々と何かやっているって感じのにいでぱっとしないさえないにいやったのに、彩夏ちゃんといる時は朗らかで、別人。時折楽しそうに笑ったりなんかして・・・。そうだ、昔の泰にいはこんなんだった・・・。中学受験始める前の泰にいはこんなんだった・・・。
彩夏ちゃんの料理はとてもおいしくって、泰にいと彩夏ちゃんはとても楽しそうに笑いながら食べている。いい家庭だね・・・。母さんにもこんな泰にいの表情を見せてやりたいよ。何年ぶり?もう20年近くこんな泰にいの表情は見ていないよ。
夕食の片づけをまた泰にいと彩夏ちゃんは楽しく話しながらしている。そしてそのあとお茶を飲みながらいろいろ話した。
「彩夏ちゃんは、どこの局に行くの?」
「FTVだよ。これからねテレビ出演はほとんどFTVなんだよ。また今度大阪のラジオに出るからね。久しぶりに大阪に帰れるから楽しみなの。ね、和気さんも帰ろうよ。」
「そうだね。」
彩夏ちゃんと泰にいは微笑みながら見つめ合っている。
彩夏ちゃんもこういう表情するんだ・・・。
どんな写真やテレビでもみたことない表情・・・。
2人は幸せなんだ・・・・。
「敏明、悪いけど、ソファーで寝ろよ。彩子、毛布出してやって・・・。」
「うん。」
彩夏ちゃんは微笑んで俺のために毛布を2枚用意してくれた。
「和気さん、彩子、南麻布のマンションに帰るね。」
「え?いいやん・・・。」
「だって・・・。」
「じゃ、彩子、車で送ったるわ・・・。敏明、留守番頼むわ・・・。」
彩夏ちゃんは荷物をまとめてから、コートとマフラー手袋をして泰にいと共に部屋を出て行った。
一時間ほどして泰にいは帰ってきた。
ホントに泰にいは幸せそうな顔しちゃって・・・。
絶対実家では見せない顔だよ・・・。
「ごめんな留守番させて・・・。年明けまでここにいる予定やったのに・・・。邪魔すんなよ。」
「で、にいは地元に帰るん?」
「さあね。今日みたいに急に呼び出しがあるかも知れんしな。地元は二階堂にたのんでるからな。ま、彩子が帰るんなら俺も帰るか・・・・。」
泰にいは俺のために風呂まで沸かしてくれて、先に入れとも言ってくれた。
こんなに泰にいは優しかったっけ?
随分変わったよな・・・ここ数年で・・・。
泰にいと彩夏ちゃんが入籍してもうすぐ1年になるんだよな・・・。
このまま式しないでこのままの生活をするんだろうか?
「にい、どうすんの?もうすぐ1周年やろ。何かするんか?」
「ん?んん・・・。考えてるんやけどな・・・。彩子にドレスぐらいは着せてやりたいんやけど・・・。俺の知り合いでそういうとこないからな・・・・。2人で写真くらいは撮りたいんや。どっか口堅くてすぐにやってくれるとこはないか?」
そういえば、高校の友人でいたな・・・。貸衣装屋と写真館を一緒にしているとこ・・・。親友って程じゃないし・・・。大学の友人にいないかな・・・。居たような気が・・・。
「にい、任せとけ。探しておく。」
「そうか、任せていいかな・・・。絶対俺と彩子のことを口外しないとこやで。」
「おう!」
ま、帰ったら電話しまくりや。友人に知らんか?って聞きまくってな・・・。俺は結構友人多いからな、どこか見つかるやろ。
あれ?
何で俺は泰にいに協力的なんや?
反対派なのに・・・。
おかしいおかしい・・・・。