6/3(月)
午前中はスイムのため、
朝のさんぽは短めに。
近くのコンビニエンスストアまで行き、
帰ってくるコース。

今日のスイムはほかに気を取られていることがあったため
(プールの後に入るジャグジーのそばにある
おもちゃ箱に入っているボーリングのピンで遊びたい)
あまりスイムを楽しめていなかった。
まあこんな日もある。

龍は駅のそばの空き地でおべんとう。
それからマルイに寄って買物をし、
遅めのランチをしてから夕方前には帰宅する。

今日はいえで、龍とたくさん一緒にいようと決めている。
すぐにそとに行きたいがることもあり、
いえには食事のときと寝るときくらいしか普段はいないのだが、
抱っこをしてほしいときには、すぐに抱っこするんだよ、ということを
アピール?するために、
いえに長い時間いたらどうだろう、と思い立ったのだ。

そんなわけで、龍と私にしては長い時間、
いえでのんびりと本を読んだり、
たくさん遊んだりする。

こうやってすこしづつ、
だいじょうぶなんだ、ということを
思い出してほしいと思う。
だいじょうぶなんだ、ということを
感じてほしいと思う。

今日は、京都に行ったときのことを
きちんと話してみた。
あのときは母さんは仕事があって忙しかったのだけれども、
それはもう終わっていて、
いまはりゅうも母さんも東京にいるから、
もうだいじょうぶなんだよ、ということ。

龍は途中から、
そのときの気持ちを思い出したらしく、
半分泣きながら聞いていた。

だいじょうぶだよ、
とぎゅうっと抱きしめる。

このちいさなからだで、あたまで、こころで。
かなしい思いをたくさんしていたんだね。
ごめんね、龍。


6/4(火)
ほんのすこし熱があるので
今日はゆっくりと過ごすことにする。
といっても、平熱が6度8分のところが7度3分、という程度なのだが、
こういうときの過ごし方があとあと効いてくる、
気がする。
これまでの経験では。

朝は友だちたちと、城山公園で集合!ということになっていたのだが
そんなわけで不参加。
バスに乗って踏切を見に行くだけにする。
ついでにスーパーマーケットに寄り、
さて帰ろう、とそとに出るや、龍晴が大声で泣く。
なにごと?と思い振り返ると、
スーパーマーケットの入り口に置いてあるアルコール消毒液のポンプを押し、
それが顔と目に入ったようなのだ。

えええええ!!!

目を開けられずに泣く龍。
とにかく水で洗い流したい、と、
スーパーマーケットの隣にあるクリーニング屋さんへ寄るね?というと、
そのクリーニング屋さんが大好きな龍は、
はい!と泣いていたはずがぱっちりと目を開ける。
ん?目を開けられるのか?
それならいえまで戻れるか?と思い、
歩いて3分のいえまで走り、
水でとにかくすすぎ、
その足で、今度はまたいえから2分ほどの眼科医に駆け込む。
幸いにして、目に炎症もなく、大丈夫でしょうとのこと。
ほうっとする。

それにしても肝を冷やした。
まさか、ということが起きるものなのだな。
これからはもっとさまざまなことに気をつけねば。

お昼寝後はいえでのんびりと過ごす。
夕方近くにまたスーパーマーケットに行く。

いえでのんびりと過ごしたせいもあるだろうか、
龍の抱っこ熱はすこしおさまってきた。


6/5(水)
梅雨はどこにいってしまったのだろう。
そもそもまだ梅雨に入っていなかったのではないかと思う。
毎日、良いお天気が続く。
気持ちがいい。

朝のさんぽは新井薬師へ。
お寺と公園でたくさん遊び、
公園の向かい側にある、北野神社のそばの池でも遊ぶ。
池に石を投げたい!とことあるごとにここのところ龍は言っていたから
ようやっと、念願が叶ったというところだろう。
良かったね。

たくさん遊んだせいか
お昼寝は長めの2時間半。
途中で、宅配の方が来たから目覚めたものの
それがなければもっと眠っていたことだろう。

いえでのんびりとしつつ、
午後はブロードウエイとスーパーマーケットに行く。

龍が眠るときに、
今日は楽しかったね、
公園に行ったね、水族館に行ったね、いるかさんでたくさん泳いだね、
などと、いちにちあったトピックス的なことを話すようにしているのだが、
そのときに龍は必ず、
私がいい忘れているときには、ブロードウエイ!という。
ブロードウエイに行くことは、
龍にとってとてもうれしいことなのだろう。
熱帯魚ショップに寄り、龍と仲良しの店主がいる八百屋さんに挨拶に行くくらいなのだけれども。

今日も眠るときに、
今日は楽しかったね、
公園に行ったね、池で石を投げたね、といったら、
ブロードウエイ!と言っていた。


6/6(木)
龍の抱っこ熱はすこしづつひいてきているように思う。
物理的に抱っこをする時間を増やしたから、ということもあるだろうが、
直截的な抱っこだけでなく、密着する時間、というか、
龍が「母さんと一緒にいた」と思える時間を増やした、ということが大きいように思う。

たとえばいえにいる時間をいつもより1時間増やして
その時間を、ごろごろごっこ、と龍と私とで呼んでいる、
ふとんのうえでうまや飛行機をしたりかくれんぼをしたり
本を読んだりする時間を増やしたことなど。

京都に行っていたときのことも
毎日、繰り返して話をしている。
あのときはこうだったけど、
いまはこうだよね、
だからもう大丈夫、と。

龍はそのたびに、
きょうと、とうきょう、と繰り返す。

そう、
あのときはきょうと、
いまりゅうと母さんがいるのはとうきょうだよね、と私はこたえる。
何度でもこたえる。

そうして龍のこころの傷が
すこしでもやわらいでいくといいと思う。
すこしでも。ゆっくりとでも。

朝のさんぽは今日も龍のリクエストで
新井薬師のお寺と公園へ。
保育園の子たちがたくさんきていて
龍も年長の子たちに混じって遊ぶ。

午後はポーコアポーコさんへ。
暫く遊び、平和の森公園と沼袋の駅で踏切を見てからバスに乗り、
スーパーマーケットに寄ってから帰宅する。

今日も楽しかったね、
という話を眠る前にしたら、
今日はかんかんかんかん!と踏切を見た話を追加し、
なにかを思い出したのだろう、
ふきだして笑っていた。

龍、朝から鼻水がすこし出る。
風邪だろうか。
酷くなりませんように。

夜になってまたあたまが痛い。
今回の頭痛はおそらく雨が降る予兆だろう。


6/7(金)
雨が降ると聞いていたのだが
うっすらと小雨程度である。
やはり梅雨というのは間違いなのだろう。
本格的な梅雨がやってくるまで
この気持ちのよい天気を楽しみたい。

ところだが。
龍は風邪をひいてしまった。
熱はないのだが、はなみずがたくさん出る。
それくらいたいしたことはない、という程度なのだが、
来週は長野の実家へ行くので
治しておくのにこしたことはない。

なにしろ、風邪でも引かせて(引いて、ではなく、引かせて、である)
来られなくなっては大変、という
はんぶん脅迫めいた電話やメールが
何回も来ているのだ。
もちろん母から。
やれやれ。

そんなわけで朝のさんぽは
公園などへ行って体力を消耗してはいけないと、
電車に乗って高田馬場へ。
昨日、龍が着ていたTシャツに鉄腕アトムのようなイラストが書かれていて、
これはなに?ときかれたので、
鉄腕アトムに似ているよ、馬場にあるんだよ、と話していたら、
行きたい!と言ったため。
高田馬場駅の高架下には、鉄腕アトムなど手塚プロの作品のイラストがたくさん描かれているのである。
龍ははじめて見る鉄腕アトムをじいっと長め、
鉄腕アトムの主題歌をうたってほしいと何度もリクエストしていた。

お昼寝後はいえでのんびりしてから
ブロードウエイと、近くのセレクトショップで龍の長靴とパンツを買う。
赤いながぐつと紺のながぐつがあり、
どちらにする?と聞くまでもなく龍は
あか~!と言って赤い長靴に足を入れていた。
真っ赤な長靴がかわいらしくて、龍もとても気に入って
うれしそうにそのままはいていきたいというので、そのままにする。
今日の龍はブロードウエイのたくさんの店を覗いて歩く。

眠る前に、今日も楽しかったね、と言おうとすると
ブロードウエイ!と龍は笑いながらいう。
ブロードウエイで見たもの・・・すいかのおじさんやさかな、薔薇の花の振り子時計や象のクッション・・・を、ひとつひとつ思い出しては教えてくれる。

そう、楽しかったの。
そんなに楽しかったのね。
たのしいいちにちになって良かったね、龍。

今日も夜になって頭痛。
目の奥が痛い。

6/8(土)
龍の風邪、深みにはまらず治った模様である。
はなみずが今日はいちども出なかった。
よかった。

夫のオフィスのベランダは2個所あり、
東向きのベランダはとても広い。
おおきめのテーブルセットを1つと、リクライニングチェアと、ベンチを置いてもなお余裕がある。
そこになにか、緑を置きたいのだけれど、と夫に相談され、
様子を見に高田馬場のオフィスへ行く。

龍は久しぶりにオフィスのなかに入れて
とてもうれしそうに遊んでいる。
なにしろいつも私とさんぽのときに
ここが父さんの会社だよ、と教えてもらって
(そのたびに龍はとうさーんと大声で叫ぶ)
興味津津だったのだから。

午前のお昼寝もあるし、
徹夜明けのスタッフさんもいたので
もう行くよ?と少しして龍に声をかけ、
夫がオフィスのそとまで見送ってくれた。

のだが。
夫がオフィスに戻るとわかると
一緒に行きたい!と号泣。
いつもはわりとなんでもあっさりとするほうなのに
今日はものすごく号泣する。

まだいたかったの?
それならいちど、お昼寝に帰って、
それで今日はポコさんでごはんを食べる約束をしているから
ポコさんのところに行って、
そのあとにまた高田馬場へ来るってことでいい?ときくと
ようやっと納得したように笑う。

というわけで、
お昼寝後はポーコアポーコさんへ行き、
それからまた夫のオフィスへ。

また行っていい?と連絡すると、
ええよ、と快い返事をもらっていたこともあり。

龍は夫のオフィスを縦横無尽に走りまわり
(徹夜明けのスタッフさんはさすがに帰宅していた)
とても楽しそうに遊んでいる。

フットサルに行く夫とともに帰宅。

今日は頭痛がすこししかなかった。
うれしい。


6/9(日)
暑い。
まるで夏の陽気。

朝のさんぽは城山公園とホームセンターへ。
城山公園はアスレチックがある公園で、
夫は初めて行く。

危ないんちゃう?
大丈夫?でける?
と言うのだが、
大丈夫、龍はぜんぶできるんだよ、といい、
実際に龍が次々とたくさんの遊具をこなしていくのを見て
びっくりするやら目を細めるやら。

たくさん遊んでからホームセンターへ。
夫のオフィスのベランダに置く植物を見つくろう。

お昼寝のあとは
久しぶりにパスタキッチンへ。
シェフはお休みだったのだけれども
おいしい食事を堪能し、
夫の用事でドコモショップに立ち寄ってから
バスに乗りたいという龍と3人で
やってきたバスに適当に乗り、
練馬駅まで行く。

練馬駅は学生のときに1度、練馬区役所に来て以来。
たぶん、20年弱ぶりくらいだ。

なにがどこにあるかもさっぱりわからなかったので
駅のそばの公園をぶらぶらとし、
駅の時計台のあたり遊んでから
またバスに乗って帰宅する。

龍は最近とても気に入っている
サザエさんが、
今日いちばん楽しかったことらしく、
(龍は一週間のうち、ちびまるこちゃんの最後のあたりとさざえさんの最初のあたりだけテレビを見ている。これ以外は見ていないこともあり、ご執心なのである)
眠るまえに「かつお!」と言って笑っていた。

さて明日から長野。
5/27(月)
なんと今週にも梅雨入りするらしい。

梅雨入り!

早くないか?
こんなものだったっけ?

疑問が過るが、例年、と比べても仕方がない。
入るものは入るのだ。

梅雨が明けたら夏がやってくる。
それまでの辛抱。

雨が続いたときにそとで遊びたいさかりの龍晴と
どこで遊ぼうか?というのが悩ましいが
まあそのときはそのとき。
なんとかなるだろう。

朝のさんぽは駅まで。
今日はスイムなので短めに。

1時間ちょうど昼寝をし、
ぱっと目覚めた龍晴は
いるかさんに行く?ときくと
いく!と目を輝かせる。

今日のスイムのジムは縄梯子を歩くものと平均台を組み合わせた遊具と、滑り台。
平均台だけ、のような単調なものよりも、
複雑でおもしろそう、なもののほうが龍晴は好きだ。
おそらく多くの子どもにとっても。

集団のなかにいると、
子どもながらに個性が見えてくるものだ。

龍晴はマイペース。
みんなが嬉々として踊っているダンスも、
さあ飛び込みましょう!という合図で子どもたちが次々に水中に飛び込んでいるときも、
どんなに楽しそうな遊具で全員がわらわらとむらがっていたとしても、
自分がやる気がでなければ梃子でも動かない。

それらのことが「できない」のではなく、
「やらない」のだ。

飛び込みにせよなんにせよ、
今日はそれがおもしろそう、と思うと
うきゃー!などと言いながらどんどんとやってしまうのだから。

たとえば今日なども、ちっとも動かない龍晴に先生は、
りゅうくん、がんばれ~、やればできるよ、怖くないよ、というように接してくるのだが、
(しかもそれでもまったく動じずになにもしない龍晴に
仕舞にはしびれを切らして怒り気味だった。
まあ親でも保育のプロでもなければ怒るだろうなと思うよ、あの態度には。
だってみんなは先生の言葉に嬉しそうにすぐに反応するんだから)
そうでなくて、単にほかのことに気を取られていたり
そのことに関心がないだけ、なのである。

そこのところを私はきちんと理解して
接してあげたいなと思う。
私は龍晴を、みんなで同じことを自分をおさえてまでやる子に育ってほしいわけではないから。
むしろどんなときも、自分がやりたいことをやることを、その気持ちを、
たいせつにして欲しいと思っているから。

子どもだからって、
みんなが同じことをする必要はないと思うし、
子どもだからって、
個々の意志なり意思を尊重されないのはおかしいと思うから。

ところで今日、龍晴と街を歩いていたら
年配の男性が唐突に近づいてきて、
男の子?ときかれた。

龍晴は顔立ちのせいか服装のせいか
2歳になるいまでも、はんぶんくらいは女の子?ときかれるし、
もっと小さい頃は、断定的に女の子扱いされている。

はい、とこたえると、

そう、それならなおさらだね、
あのね、東大の学生さんや東大出身のひとたちはね、殆どみんな、テレビを見ないで本を読んでいるんですよ、だからあなたも、子どもにテレビを見せてはいけないですよ、
と、おっしゃる。

はあ・・・
はあ?

えーっと、
まずだいいちに、私はあなたの知り合いではありません。
それから、子どもを東大の学生さんや東大出身のひとたちにしたいわけではありません。
(もちろん東京大学を否定しているわけではなく、絶対的に、東大である、さらにいえば大卒とかの学歴が必要がないという意味で)
さらに加えるならば、男子なら「なおさら」って、女子は?
(私は特段フェミニストではないですけど、さすがにね)

ということは、言わなかったけれども、
瞬時にあたまをよぎったことは確かです。

黙っていてもよいことなのだけれども、
思わず、いや私、東大とかまったく興味ないので・・・と言いうと、
その方は、いまは興味なくてもそのうち、というようなことばを連ねようとしたので、
面白半分(?)で、私も東大なので、と言ってみたところ、
あ、はあ、といってたちどころに去っていったのであった。
(もちろん私は東大ではありません。てへ)

世のなかにはいろいろなひとがいるなあ。
私も含めて。

さて午後のさんぽは、
龍晴の好きなクリーニング屋さんと、
先日、龍晴が具合が悪かったときに助けてくれた美容室にお礼と、
スーパーマーケットに寄り、
おおきな時計を見てから帰宅する。

今日はいちにち、龍晴を楽しく過ごせた。
先週の後半から、いちにちひとつは苛々することがあって、
溜まってるなあ>私、という感じだったので
ほうっとする。

5/28(火)
午前のさんぽは久りぶりに新井薬師のお寺と公園へ。
もうどれくらいぶりだろう?

お寺でおまいりをし、
公園では三輪車に乗る。
以前にも増して三輪車がじょうずになっている。

そばの洋菓子屋さんで買物をしてから
帰宅。

午後はNさんが来訪。
夫と私の結婚式のプロデューサーを務めて下さった方で、
京都の本社から1年間、東京支店に赴任していたのだが、
来月にまた京都に戻ることになった。

京都に帰る前に会いたい、といわれ、
今日がその日。

美しくたおやかな京都の女性、という風情のNさんは
久しぶりに会ってもやはりそのままで
うれしくなる。

次は京都で会いましょう、といいあう。

Nさんを見送りがてら駅まで行く。

龍晴とはお昼過ぎにも近くのクリーニング屋さんや
スーパーマーケットに出かける。

5/29(水)
あたまが痛いいちにち。
あたまを動かすだけでずきずきとする。
もちろんあたまはしょっちゅう動かすわけで
従っていちにち中、あたまが劇的に痛いということだ。
ふぅ。

午前中は福祉センターへ。
ここのところ毎日のように、そこへ行きたいと龍晴は言っていて、
ではいまから行く?と朝のさんぽのときにいうと、
うきゃー!と悲鳴をあげて小踊りする。

最近、なぜかまた抱っこが増えてきて
抱っこ抱っこ、とせがむ龍晴が、
そこまでは歩いていこうね、というと、
おとなの足で20分の道のりの、3分の2は歩いて(というか走って)行った。
す、すごい。

たくさん遊ぶのかと思いきや、
見たがっていた福祉センターの時計を見るのもそこそこだし
くるまや電車のおもちゃでも一通り遊んだら、
そろそろ行こうか?という龍晴。

そとの児童遊園のようなところで遊んでいると、
中野仲間のHちゃんとソウちゃんがやってきて
すこし一緒に遊ぶ。
一緒に滑り台をしよう?と誘い合ったり、
鯉を一緒に見ていたりして
前はこういうからみってなかったなあ、と成長を感じる。
Hちゃんはふたりめを授かって、12月に出産予定とのこと。

ここのところ中野仲間には第2子の話題が多い。
そうしてやはりというかなんというか、
「若い順」に第2子を授かって(早いひとはもう産んで)いる。
それには肉体的な部分の理由もあるだろうが精神的な部分も大きいような気がする。

いつもより帰宅が遅れ、
11時半からお昼寝。
2時間ほど眠る。

午後はいえでのんびりしつつ、
野菜の宅配が届くのを待って、いろいろと調理。
龍晴はなんども抱っこ~と言いに来たが、
料理のときは抱っこできないよ~というと
その都度、かなしそうに引き下がる。

これでいいのかなあ。
もっと抱っこしてあげたほうがいいのだろうか。
龍晴が抱っこをして、というときはいつでも?

でも龍晴のいうままに抱っこしていたら
一日中、抱っこになってしまう。

ここのところ、それまでよりも抱っこをせがむ頻度が増えているのは
どうしてなのだろう。
以前に比べて抱っこをしていない、わけではないので、
「抱っこ」と言えるようになったせい、だろうか?

しかも今日は「抱っこ」ではなく「抱っこは?」と言っていたし。
きっと「抱っこはできないよ」と、
抱っこ~といわれてダメなときに言っていたせいだろう。

夕方、高田馬場へ行きたいというので
東西線で出かける。
夫の会社の前まで行き、
龍晴はとうさーんと、何度も太い声で叫んだり
自作の「高田馬場のうた」をうたったりしていた。

5/30(木)
梅雨なんだなあ、と思う。
雨は降ったりやんだりを繰り返し
じめじめと蒸し暑い。
あああ、梅雨だよ。本当に。

朝のさんぽのときは
まだ雨脚が強くなかったこともあり
歩いて本屋さんとスーパーマーケットとブロードウエイに行く。

お昼寝後はポーコアポーコさんへ。
風邪をひいたり都合が悪くて
2週間ほどご無沙汰をしていた。
その間は近況をメールしていたものの。

龍晴はご主人に会えたことがとてもうれしいらしく
いまから伺います、と電話をしておいたら
お店のそとで待っていてくれたご主人を見るや
うれしくてぴょんぴょんと跳ねている。

お店でもご主人に抱っこされたり、
食事のあとはいぬを見せに連れて行ってもらったり。
よかったね、龍晴。

お店を出てから新井薬師前の駅まで行き、
西武線で高田馬場に出てすこし街をぶらぶらとし、
東西線で帰宅する。


5/31(金)
それにしてもここのところの龍晴の抱っこ熱はすごい。
どうしてこんなに?と思わざるを得ないくらいに
抱っこ抱っこ抱っこ抱っこ、とやってくる。
抱っこをしていないときは必ず。
ほんとうに、必ず。

でも抱っこをしていてはできないことも
もちろんあるから・・・
たとえば家事とか、たとえば龍晴のごはんをつくることだって、
そういうときは、
待っていてね、というわけなのだが、
そのあいだずうっと、抱っこは?抱っこは?と言ってそばで待っているし、
痺れを切らして半泣きになることも多々ある。

体調が悪いならいざしらず、
元気でぴんぴんとしているのにこの抱っこ熱。
ううむ、どうしたものか。

もちろん抱っこしてあげられるときは
存分に抱っこをしているのだが
龍晴としては抱っこが足りない、ということなのだろう。
ううむ、本当にどうしたものか。

朝のさんぽは近くの神社へ。
その先にある公園へ行こうと思っていたのだが
この神社で遊ぶのが気に入ったらしい。

滑り台があるのだが、
最初は嬉々として滑っていたのに
途中から抱っこは?といいはじめ
私が抱っこをして滑ることに・・・
ううむ・・・

近くの保育園の子もやってきて
みんなで遊ぶ。

お昼寝後のおひるごはんのあとに、
今日は水族館に行く約束をしていたから、と
急いで片づけをしている最中のあまりの抱っこ攻撃に、
いま抱っこをしていたら、このあと水族館に行けないよ?というと、
号泣をはじめる。
泣かれてもなあ、と思い、

りゅう、よく聞いて?
抱っこはできないときもあるんだよ?
たとえば朝ごはんをつくっているとき、
用事をしているとい、
そういうときはいくら抱っこっていわれても
できないんだよ?
と諭すと、私に叱られていることが悲しいせいか
わかった、という龍晴。

きっと今日はわかった、といっても
明日にはまた同じことの繰り返し何だろうけれども。
一日中、飽きるほど抱っこをしてあげる日がもしあれば
納得するのだろうか?
試してみる?

午後は池袋の水族館へ。
いえのそばのバス停からバスで向かう。
自分でつくったまんぼうのうたを歌いながら歩く龍晴は
しかし最初はまんぼうをちらりと見ただけで
館内を抱っこのままぐるぐるとまわり、
ひととおり見終わったところでスイッチが入り、
あちこちと走りまわる。
そろそろ帰るよ?という時間帯になってやっと
見たがっていたまんぼうやくらげやかにやえびを眺める。

くらげをじいっと見ていたと思ったら、
きのこ!といったのには笑ってしまった。
確かにきのこに似ているなあ。

あしかショーを見ているときには
私の横をすり抜けてものすごいスピードであしかに駆け寄り、
係員さんに静止され号泣していた。

いろいろあったけれども
たのしい時間。
また来たい!と龍晴は笑っていた。
そうだね、また来ようね、龍晴。

6/1(土)
朝のさんぽは夫を見送りがてら、高田馬場へ。

お昼寝後は、ポーコアポーコさんへ。
平和の森公園で遊んでから、
スーパーマーケットに寄り、
夫を迎えがてら中野駅に寄り、
帰宅する。

夫がフットサルへ行ってから、
抱っこ抱っことせがむ龍晴にかなしい気持ちになってしまい、
抱っこをできないときがある、ということを
諭しながらもぐっと苦しくなる。

りゅう、ちょっとここに座っていて。
と、ソファの私の隣に座らせて、
私はしばし、顔をひざにうずめた。

最初はいないいないばあをしているの?と笑っていた龍晴が
私の様子がおかしいと気付き、
不安に思っているのが伝わる。

子どもを不安にさせてはいけない。
早くこの顔をあげなければ。
そう思うのに、なかなか顔をあげられない。
いま顔をあげたら、私はきっと泣いてしまうだろう。

子育てって難しいな。
ほんとうにそう思う。

そうして。

抱っこ熱がますますヒートアップしている今日この頃についてだが。
繰り返しになるが、
抱っこをすることが嫌なのではない。
一日中だって、私は龍晴を抱っこできるし、抱っこしていたいとすら思う。

だが、そうしていたら滞る、数々のこと。
家事だけでなく、龍晴に関すること・・・たとえばごはんをつくることだって、
さんぽに行く支度をすることだって、
抱っこをしていたらできないことはある。

しかし。
さんぽに行く準備をするからね、と言っておろすと、
悲痛な声で抱っこ~龍晴はという。
さんぽですらそうなのだから、料理なんてもってのほかだ。

ちょっと前までは、私が2時間近く断続的に
料理をしていても平気だったのに。

どうしたんだろう?と
思って、思い続けて、はたと気がついた。

私は起点を、龍晴が体調を崩した日においていたのだが、
そうではなく、
龍晴が体調を崩した前日、までの、
京都に行っていた2泊3日が、
ことの起こり、だったのだ。

なるほど。
そうするとすべて合点がいく。

京都の2泊3日のあいだ、
私は接待業務のため殆ど龍晴を抱っこしてあげられなかった。
龍晴はとしが近いいとこたちと遊んで
とても楽しそうだったのだけれども、
楽しいよ、という報告も、ふだんは私にしてくるのに
あとでね、といわれてしまったり、
悲しいことがあっても、すぐに抱っこをしてもらえなかった。

遠くから私のほうへ来て、
なんだか忙しそうだから、と踵を返す龍晴を何度も見た。
こらえきれずにやってきて、
まわりから、抱っこしたり?と言われて
抱っこしてあげたことはあるが、
言われないときにはなかなか抱っこできなかった。

そんな2泊3日だったのだ。

龍晴にとっては、遊んで楽しかった、という記憶は強いのだけれども、
抱っこしてもらえなかった、ということもまた、
憶えていることなのだろう。

あくまで類推だが、
いまのこの状態の主因としては
そう遠くないことだと思う。

そうなると、私のとるべき手段はひとつ。
抱っこをしてほしいときに、
抱っこをしてあげること。

抱っこできないよ、というのではなく、
おいで、といってあげること。

そのために、抱っこできない理由であるものものをすることを、
できうる限り、龍晴が寝ている時間に行うこと。

そう思い定めたら、
すっきりとした。
良かった。
これでもう大丈夫だろう。
どんなに抱っこ抱っこといわれても、
私はもう苦しくない。
抱っこ抱っこといってもしてもらえなかった龍晴の苦しさに比べれば。
少なくとも。ちっとも。


6/2(日)
朝、龍晴をうまく遊べない夫にいら立ち、
夫とひと悶着。
あなたがそんなだから、龍晴は私から離れずにいるんじゃない!と
私は苛々してしまったのだが、
夫からすれば、彼なりに頑張っているのにすぐにかあさ~んという龍晴に
どうしていいのかわからない、という部分も大きいだろう。

朝のさんぽは夫とひとあし先に出てもらい、
四季の森公園へ。
公園の噴水がある池で遊んでいた龍晴は
下半身がびしょ濡れだったが
楽しそうにしていた。

お昼寝後は、また四季の森公園へ。
中野マルシェというフェアをやっていたのでランチがてら見に行く。

龍晴はかわ!かわ!と、
噴水がある池で遊びたいというので
夫とともに池に行き、
龍晴の着替えを持ってきていたのを良いことに、
龍晴ひとりでその池に入れてみた。

午前中と違い、小学生くらいの子がほとんどで
おおにぎわいのなか、
やっぱり~という感じで龍晴が盛大に転び、
全身びしょぬれ。
しかも20分に1度くらいの間隔ではじまる噴水に小学生が次々に飛び込むと
龍晴も負けじと飛び込み、
もう大変なことになっている。

そこまで暖かくないので、
途中でガタガタ震えだしたのを機に、
なんとかなだめて水からあげ、
着替えさせて日向ぼっこをしてから帰宅する。

ものすごく楽しそうにしていたので
そんな龍晴を見るのは嬉しかったが、
しかし風邪をひかないといいのだけれども。

龍晴は、またかわに行きたい!と
なんども言っていた。

今日もたくさん、抱っこのいちにち。
5/20(月)
午前中、スイムへ。
帰省疲れが出ていたらやめようと思っていたのだが
龍晴は至って元気である。

今日の水中ジムセットは龍晴の好きな鉄棒。
17秒もぶらさがっていて驚く。
しかも4連の鉄棒のうち、次の鉄棒も10秒超えだし、その次もその次もなかなか。
すごい筋力だ。

いつも以上に張り切り、
またシャワーもあたまからずうっと長い時間浴びて楽しんでいる。

お昼ごはんは駅のベンチにて。

新宿のペンタックスフォーラムへカメラを引き取りに行く。

しかし珍しく龍晴がぐずる。
どうしたのだろう、眠いのか調子が悪いのか、
しかしどうも体温が上がってきている気がする。

不安に思い、慌てて帰ろうとすると、
いつもは午前中に寝れば午後は寝ない龍晴が
抱っこされたまま眠る。

おかしい。

さらに不安に思っていると、
5分ほどで目覚めてすぐに吐く。
お昼ごはんに食べたものを殆ど。

ビルのトイレで持っていた服に着替えるが、
帰り道でもさらに吐き、
しかしいつもは吐くと泣くのに、
泣く元気すらない。

これはかなりまずいかも知れない。

慌てて帰宅。
家に帰ると、
抱っこのままで16時過ぎから1時間ほど昼寝。
よほど具合が悪いのだろう。
熱は38度5分。

晩ごはんは殆ど食べず、
作っておいたさつまいものポタージュだけ飲む。

水分は取れているので
大丈夫だろうが、心配だ。
夜のあいだ中、発熱。

5/21(火)
朝、微熱にまで下がる。
良かった。

ほうっとしたが、午後になってまた38度7分。
昨日のようにぐったりはしていないが
念のため警察病院へ。

喉がすごく腫れているとのこと。

念のため薬をもらうが、
峠は越しているとのことなので
薬は服用しないことにする。

夕方、また微熱にまで下がるが
20時過ぎに40度近くまで一気に熱があがる。

苦しそうな龍晴に、やはり薬をあげるべきだったかと迷うが
苦しみながらもうとうとはしているので
そのままにする。

氷枕をし、
そばを離れるとちいさな声で
かあさん、と呼ぶので
(これがまた胸がきゅんとなる)
ずうっと隣にいる。

夜中、熱が引く。
よかった。
これできっと治るだろう。

5/22(水)
平熱に戻った。
良かった。
本当に良かった。

午後に37度ちょっとまでいったが、
すぐに下がり、
また平熱に。

これでもう大丈夫だろう。

心からほうっとする。


5/23(木)
今朝も熱がない。
良かった。

いちにちに何度か体温を測ったのだけれども
今日はまったくの平熱。
ああ良かった。
良かったね、龍晴。

朝のさんぽは抱っこでスーパーマーケットへ。

午後のさんぽはバスで新井薬師の駅まで行き、
西武線に乗って高田馬場へ行く。

せっかくだから、父さんの会社のそとまで行ってみる?
と龍晴にいうと、
いく!とうれしそうに笑う。

ほらここが父さんの会社だよ?というと、
とうさーーーーーん!!!!!と大声で呼んでいた。
かわいいなあ。

夫の事務所のすぐそばにあるカフェ、ウルスラでお茶。
龍晴はお姉さんに優しくされ、照れいた。
かわいいなあ、本当に。

5/24(金)
朝まで、結局じんましんは出なかった。
ほうっとする。

ところで今朝の龍晴は5時ちょうどに目が覚めた。
うう、さすがに5時は眠いですよ。

今日からさんぽを・・・自分の足で歩くさんぽを復活する。
龍晴もそろそろ歩きたい気分。
いえの近くで工事をしているので、そこを見学がてら、商店街まで出て、
そのあとにスーパーマーケットで買物をしてから帰宅。

昨日は全然、昼寝ができなかったが
今日は1時間半ほど眠る。

午後は干しておいたふとんを入れながら龍晴と遊ぶ。

さんぽはまた工事現場を通り、
新しくできたねこカフェへ。
最近できたばかりの店なのだが、
そとから覗く分にはシックな喫茶店、に、ねこが2匹います、という風情なのと、
ちいさな子どもさんも歓迎、と書いてあったため
良いかなと思って行ってみた。
龍晴も行きたがっていたし。

ねこカフェにいたねこは2匹。
ふつうのねこの3倍は太さがあろうかという巨大な、
しかしおとなしいねこと、
ひとみしりをするちゅうくらいのねこ。
龍晴はおおきなおとなしいねこを撫でたり、
ねこじゃらしをねこにほれほれとやって遊んだりする。

本屋さんとスーパーマーケットに寄ってから帰宅する。

そろそろいちごの季節が終わりだ。
2月くらいから、毎晩デザートにいちごを食べ続けてきた龍晴。
昼間のおやつの果物は、冬場はみかん、いまは清見オレンジで、
柑橘類は一年中なにかしら店頭にあるから良いのだが、
さすがにいちごはデパートの地下くらいにしか存在しないだろう。
いちごに代わる果物を見つけなければ。

ここ数日、あまり出かけられないこともあり
龍晴と完全にふたりきりで、
いえのなかで向き合う時間が長く、
私のなかで疲れと苛々がたまってしまうことが
数回あった。
原因は龍晴でも、いつもなら笑って過ごせることが
過ごせないで叱ってしまい、
龍晴にも謝り、自らも反省する。


5/25(土)
龍晴、今朝もまた5時起きである。
むぅ。

龍晴の体調がすっかりともとどおりになった。
抱っこが続いていたさんぽも、
みずから走りまわっている。

元気になって良かった。
本当に良かった。

午前のさんぽは夫を見送りがてら
駅まで行き、インテリアショップとスーパーマーケットに寄ってから帰宅する。

午後は元会社同期の友だちたちや娘ちゃんが家にきてくれる。
今度、みんなで旅行をすることになり、
その打ち合わせ。

子連れで友だちと旅行なんて断られるかな、と
だめでもともとで一緒に行かない?と連絡をしたら
行こう行こう、みんなが言ってくれた。

私は友だちと会いたい。
たくさん話をしたい。

だからとてもうれしかった。

龍晴、友だちの娘ちゃんとたくさん遊べて
とても楽しそうにしている。
友だちがプレゼントしてくれた本を
友だちに読んでもらったり
抱っこ~と言ったりしていてかわいらしい。

夕方、友だちたちを見送りに駅に行くと
ちょうど夫が帰ってきたところで
挨拶もできて良かった。

龍晴、今夜もあっという間に就寝。
明日も5時起きの予感。


5/26(日)
龍晴、今朝は6時ちょうどに起きる。
この1時間の違いは大きい。

チャンピオンズリーグの決勝戦をライブで見ていた夫は
今朝はなかなか起きられず
龍晴にうえに乗られてもううんなどと言っている。

うえに乗られてもううんなどと言ってゆるしてもらえる夫が
うらやましい。
なにしろ私は起きるまでずうっと攻撃がくるのだから。

朝のさんぽは夫とふたりで先に行ってもらい、
スーパーマーケットで待ち合わせる。

お昼寝後は龍晴の食事を済ませてから
お鮨屋さんでランチ。
龍晴はどうぶつの顔の踏み台にちゃんとのぼっている。
おおきくなったねえ、と板さんたちにくちぐちにいわれる。
なにしろおなかのなかにいたときから
通っているお店なのだ。

乗ったことがないバスに乗ろう!といって
3人で阿佐ヶ谷行きのバスに乗る。
公園やお店や知らない道がたくさんあっておもしろい。

阿佐ヶ谷はちょうどお祭りをやっていて
たくさんのひと。
にぎわいのなかをぶらぶらと歩く。

帰りのバスで龍晴は
きかんしゃトーマスのかたちのバルーンアートを持った親子に
仲良くしてもらう。
行きは年配の男性にずうっと遊んでもらってうれしそうに笑っている。

龍晴はたいていどんなひとにもすぐになじむ。
見ず知らずのひとでも
遊んでもらうと大声で笑うし
いないいないばあをして見せたり、
バイバイと言ったり手をふってみせたりもするし、
手をつないで歩いたりもする。
この社交性、誰に似たのだ。
(いや私か・・・だが夫も私と、いや私以上に・・・)

中野に戻り、四季の森公園をぶらぶらとしてから
スーパーマーケットに寄り
帰宅。

明日はスイム。
具合が悪くなった日でもあるので
ドキドキとしている。



5/13(月)
昨晩から明け方にかけて何度も起きたせいだろう。
龍晴は珍しく朝7時まで眠る。

午前中はスイム。
そのため朝のさんぽは短めに、
龍晴はストライダーに乗って出かける。

行きつけのおむすび屋さんに寄り、
ご主人ににこやかに見送られたり
その隣の美容室のお姉さん方に
かわいいわね~と言われたりして
ご満悦そうなかおの龍晴である。

1時間弱ほど昼寝をし、
スイムへ。
今日もとても楽しそうにしている。
水中でからだのちからを抜くことをだいぶ憶えたように思う。
私の不注意で、スイム後のジャグジーのお風呂で
足を滑らせてあたままで水中にざぶんと入って1秒くらいたってしまったのだが
泣くこともなくぷはあという感じで出てきたのは
やはりスイムに通い慣れているせいだろう。
ここのところ、いえのシャワーを頭からざぶざぶかけても
かなり動じなくなっているし。
(とはいえ足を滑らせて・・・というのはあくまで私の不注意である)

電車が見える場所でおべんとうを食べ、
本屋さんやスーパーマーケットに寄ってから帰宅する。

夕方はいえでのんびりと龍晴と遊んで過ごす。
こういう過ごし方も楽しい。
一週間にいちど、スイムの日だけのとくべつな過ごし方。

早めに晩ごはんを食べ、
19時にはふとんに入る。
疲れている龍晴は、ほどなくして眠る。


5/14(火)
どうもここのところ調子が優れない。
(私の)
すぐにあたまが痛くなるし、からだ全体が疲れている様子。
足も腰も痛い。ううむ。

龍晴も疲れているのだろう、
今朝も6時40分まで眠っている。

すこし早く目覚めたので
そろりそろりと用事を済ませようとふとんを抜け出すと
ぱちりと目を覚ます。

明け方の龍晴はいつもそうだ。
私が隣に寝ていないとすぐに目が覚めてしまう。

朝のさんぽは用事を済ませつつ。
銀行などに寄り、帰宅。

今日はとても暑い。
夏のような日差し。
肌につきささるような感覚を憶える。

午後はポーコアポーコさんへ。
ランチをいただいて暫くご主人と一緒に遊んでいた龍晴、
上階に住むご主人が飼っているいぬを見に行きたい、といいだす。

前回、ご主人が見に行く?と誘ってくれたのだが、
途中まで行く気満々だったのに
私が一緒に行けないとわかると(お店を無人にできないため)、
だったら行かない(行けない)と言っていた。

りゅう、わんわんちゃんを見るのは、
母さんは行けないけどいい?
とたずねると、大丈夫!という。

前回も同じことをいって結局、戻ってきたのだがなあと思いつつ
様子を見ていると、
今日はご主人に手を引かれて上階まで行き、
15分ほど帰って来なかった。

わんわん!鯉!
といいながら笑顔で帰ってきた龍晴。

ご主人がずうっと店を空けられないので
致し方なく戻ってきただけで
たぶんもっといぬと鯉(と龍晴は言ったが、実際はめだかだそうだ。龍晴は長野の実家の池の鯉にごはんをあげて以来、池にいるものはすべて鯉というのだ)を見ていられただろう。

私がいないとだめで、
夫ですらふたりきりで長くは難しいのに
こんなにもご主人に懐いてくれて、
そして龍晴自身が成長していることをとてもうれしく思う。

平和の森公園へさんぽをし、
高田馬場へ行きたいと龍晴が言ったため、
沼袋の駅まで歩いてから西武線に乗り、高田馬場へ。
東西線に乗り継ぎ帰宅する。

夕方、早めに帰宅できたので
龍晴といえで遊ぶ。

最近読んだ本。
宮本輝「骸骨ビルの庭」
江國香織「真昼なのに昏い部屋」
伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」
中村航「さよなら、手をつなごう」

ところで私にとってとくべつな作家、というのは何人かいるのだが、
もっともとくべつな、というと、やはり村上春樹である。

私はしばしばお風呂で本を読むのだが・・・尤も、いまは夫がいるにちようびの夜だけであるが・・・たとえ文庫本であっても、村上春樹の本だけはお風呂には持ち込まない。

そのように私にとっては村上春樹はとくべつな作家だ。

新作が出るのをずうっと待っているし、
出たらすぐにでも読みたい。
でもなかなか読めない、読む気持ちと環境に自分を持っていけない。

しかしそろそろときが満ちてきたように思う。
そう思っていたところに、
折り良くO教授から、本をよく読んでいるようだが村上春樹の新作は?という内容のメールをいただく。
この符号は偶然ではあるまい。

さていよいよ「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」である。

5/15(水)
涼やかな、5月の風が吹くいちにち。

龍晴は今日も7時近くまで眠っている。
やはり疲れているのだろうか。
朝のひかりのなかでぐっすりと眠る子どもの顔は
なにものにも代えがたい、美しいものだと思う。
この世にあるすべての美しいものしか知らないような
ちいさなかお。すこやかな寝息。

朝のさんぽは短めに。
駅方面へぶらぶらと行き(龍晴は最初はストライダー)、
サンモール商店街を流して帰宅する。

今日のお昼寝は短めの40分ほど。

午後は大学のO先生に会いに行く。
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」について会話をしたいところだが
如何せんまだ30ページほどしか読み進めていない。

先生とは和菓子をいただきながら
(とてもおいしかった)
ぽつりぽつりと話をする。

2月に伺っていることもあり
龍晴は研究室で勝手知ったる顔をしている。
先生のふかふかのチェアに乗ってパチパチぴょんぴょん(手を叩きながら飛び跳ねること)をしたり、研究室のなかを歩きまわったりしている。
そのうちさんぽに出たくなったため(龍晴が)、
先生と一緒に外へ。
会議でお忙しいのに、講堂まで見送って下さった。
ありがとうございます。

髪を切ったね、とおっしゃられ、
ええ、15年ぶりくらいに短く、とこたえたときと、
研究室にあった雑誌が1996年刊で、それは私の在学中です、私は97年の3月に卒業しているから、といったときに、
いずれも驚いた顔をされていた。

私は高校生から大学時代はずうっと背中のまんなかくらいまでの長い髪をしていて、
卒業してから現在に至るまでの8割くらいの期間は肩よりすこし長いくらいの髪をしている。
ちょうど15年ほど前に、すすめられてかなり短くして以来、
短い髪にしたことはない。
いまは私のなかではもっとも短い・・・中学生以来くらいの・・・髪に近いのだ。

なぜいつも長い髪だったかというと、
容姿に自信がないからである。
しかし今回は、久しぶりに会った担当の美容師さんに、
長さはこれくらい、とヘア雑誌を見ながら伝えつつ(その写真の女性はあごくらいまでの髪の長さだった)、あ、やっぱり、あごより下くらいまでの長さで・・・と訂正するや、
そんな中途半端な髪形にしたら変だよ、今回は久しぶりだしオレのなかでイメージができてるから、好きにさせてもらうね!と宣言されたのであった。
結果的に、いまの長さ(短さ、というべきか)はとても気に入っているのだけれども、
それでも時折、長い髪に覆われている安心感のようなものを
なくしてしまったなあと思うときもある。

龍晴は講堂のおおきな時計を見て喜び
(なにしろこの時計が見たくて龍晴は大学に来たのである)
バスに乗って高田馬場まで行き、そこから東西線に乗り継いで帰宅する。

今日は龍晴と、お昼ごはんの最後のあたりで
ひと悶着。
私も最後は感情的になってしまったところがあり
おおいに反省したのであった。


5/16(木)
朝のさんぽは城山公園へ。
久しぶりに会う友だちと待ち合わせる。
龍晴はアスレチックでたくさん遊び
楽しそうに笑っている。
よかった。

帰宅後、明日の京都帰省の準備。
いくつかの荷物は宅配便で送っているが、
それ以外のもの。

午後のさんぽは高田馬場へ(また龍晴が行きたいと言ったため)と思ったのだが
なんと駅まで来て、財布を持っていないことに気がついた。
スマートフォンで改札は通れるが、
出かけついでにしたかった買物ができない。
ああもう!と思いながら帰宅。
なぜああもう!!かというと、
いえを出た直後に忘れものに気がついて一度取りに戻っているからである。
雨もだいぶ降ってきたので億劫になり
また時間も遅くなってきたので
電車に乗って出かけることはやめにして
中野でいくつかの用事を済ませる。

ところで午後のさんぽの際に
雨が降りそうだね、と龍晴に言っていたら
傘を持って出かけたいという。
持っていくのはいいけど、雨が降るまで差せないよ~と言ってそとを歩いていたら
あめ、あめ!と主張する。
まだ降ってないよ~~と先を歩いていると、
本当に雨があたっていた。
龍晴、やるなあ。

頭が痛すぎて目の奥が痺れている。
明日から京都だ。


5/17(金)
京都へ。
11時過ぎの新幹線に乗る。

京都に着いたら、夫と京都へ行くたびに通っていた洋食屋さんに行こうね!と言っていたのだが
残念ながら京都着の時間がちょうどランチタイムが終わる時間であった。
もっと早く調べておけば良かった・・・

京都駅でお昼ご飯を食べる。
龍晴は新幹線のなかで持ってきたお弁当。

夕方前に夫の実家に到着。

龍晴は従兄弟たちと遊ぶことをことのほか楽しみにしていたので
とても嬉しそうである。

私は早速、料理の手伝い。
明日の納骨式のあとに
婚家で食事会があるのだが
夫の親族が40名ほど参集するのだ。
その料理(ほぼずべて手作り)をする。

時折、抱っこ~とやってくる龍晴。

従兄弟たちを、以前会ったときにこうやって遊んだよね?というように
誘ったりしていて、
成長したなあ、と思ったりする。

しかし私はとにかく料理、料理。

5/18(土)
朝から料理や配膳の準備。

11時から式典があり、
10時には教会に着く。

式典の途中からちょうどお昼寝タイムにあたるため
教会を出て、
傍にあったお店でお昼寝。
ぐっすり眠る龍晴の
いとおしい顔。

午後はひたすら皿洗い。
何しろ40人近い大人の食事会なのである。
龍晴は20人近い子どもたちとたくさん遊んでいるのだが
時折、報告したいことや淋しいことがあったりするとやってきて
抱っこ~という。

抱っこできるときもあれば
忙しくてできないときもあり(こちらが殆ど)
そういうときは、遠くから私の様子を見て、我慢して引き返していくのが横目に見える。
かわいらしくて胸がぎゅっとなる。

夕方、すこし抜けられたので
龍晴とふたりでさんぽ。
スーパーマーケットに行ったり、
そばのお店ですこしだけ休憩をしたりして
ふたりの時間を楽しむ。
ってこう書くと、なんだか恋人どうしみたいだなあ・・・。
ううむ。

夜は昨日に続き、21時近くに龍晴は就寝。
夫の実家にいるとどうしても
昼寝も短く就寝時間も遅くなってしまう。


5/19(日)
東京に戻る日。

夫の兄一家に駅まで送ってもらう。
龍晴は乗りたかった車にやっと乗れて、
しかもハンドルまで握らせてもらい
ご満悦である。
良かったね。

京都駅のイセタンそとのおおきな階段で
龍晴に作ってきたお弁当をあげる。
夫と私は新幹線の車内にて。

15時前には東京のわが家に到着。
ああ家はいいなあ。

龍晴、やっと19時に眠るいつもの時間に戻る。

5/7(火)
乗り物と移動と距離に弱い私は
旅明けや帰省明けは
どうっと疲れが出る。

できれば寝坊のひとつやふたつしたいところなのだが
しかしサマータイムの龍晴は
やはり容赦なく早朝起床なのであった・・・。

今日はいちにちのんびりと過ごす。

朝のさんぽはいつもより1時間遅れてスタートし、
時計の店とスーパーマーケットに寄って帰宅する。

お昼寝後もまたまたのんびり目に
いえの片づけなどをし
(龍晴はそばで遊んでいる)
夕方すこし前に、高田馬場へ行きたいという龍晴のリクエストにこたえて
高田馬場へ。

しかし車中で思い立ち、
早稲田に行く?と龍晴にたずねる。
高田馬場に行っても、駅の構内か駅近辺をぶらぶらとするだけだし、
それならば早稲田まで乗り、
神社や大学のあたりを歩いた方が
気持ちがよいだろう。

龍晴も元気に行く!とこたえたため、
ひとえき先まで足を伸ばす。

O先生に会うかな?と龍晴にたずねると、
こんにちはをするんだよね、と龍晴はいう。
どうやら前回の訪問時のことを憶えている模様。

O先生と一緒に行った穴八幡宮に行き、
参拝。
境内ですこし遊び、
講堂の時計を眺め、階段に座って日向ぼっこをする。

ちょうど今日は庭園の開放日でもあったので
すこしだけ庭をさんぽ。

偶然にでも会えたらうれしいなと思っていたO先生とは会えず。
残念。

帰りはバスで高田馬場まで。
東西線に乗り継ぎ、帰宅する。


5/8(水)
久しぶりに公園へ行く。
さんぽはよく行くのだが
龍晴任せにしているため、ここのところ公園からは遠ざかっていた。
なにしろ龍晴にとって
街歩きは十分にスペクタクルだ。

城山公園へ。
前回よりもさらにアスレチックでの動きに
磨きがかかっている。
子どもの成長ってこういうものなのだろう。
目に見えるおおきな変化。
砂場やブランコでもたくさん遊ぶ。

ブランコに乗っていた1歳くらい上のお姉ちゃんが
自作?のアンパンマンのうたを歌っていたら
龍晴もアンパンマンのうたを歌いながらブランコをこぎたいといいだす。
いつもはブランコのうたなのだが。

うろ覚えの、アンパンマンはきみさ~♪といううたをうたいながら
ブランコを押す。
龍晴はアンパン~と歌いながら足をぶらぶらとさせている。

すこしうえのお兄ちゃんが、さくらんぼをひろったよ!と見せてくれたので
龍晴とさくらの実を拾う。
たくさん見つけて嬉しそうな龍晴。

午後は野菜がたくさん届いたので
テンジャンや龍晴用のストックづくり。
龍晴は抱っこされたいところをたくさん我慢していて偉かった。

夕方に新宿のペンタックスフォーラムへ。
デジタルカメラ(リコーのCX6)が壊れたので、
修理の依頼に行く。
CXシリーズが壊れるのはこれで2回目だ。

それにしても最近の電化製品は、
特に黒物は、
故障が多いと思うのは気のせいだろうか。
そもそも私はどういうわけか初期不良品を引き当てるというとても損な星まわりをしている。
これまで手にした7~8台のパソコンは・・・自分で買ったものも、会社支給のものも・・・なぜかほぼすべて初期不良品で返品や修理を余儀なくされているし。
デジタルカメラは初期不良品ではなかったが、
壊れるようなことをしていなかったのに壊れた1台目(このときはCX4)、
今回は壊れるようなことをしたので仕方ないのだけれども。

ペンタックスフォーラムは新宿のセンタービルのなかにある。
新宿駅西口の高層ビル群は、大学生のころによく行っていた場所だ。
友だちと、当時流行っていた食べ放題のサラダバーが入っているビルにも行ったし(確かセンタービルの先にあるビルだったと思う)、
アルバイト先の仲間ともぶらぶらとさんぽをしたりした。
(アルバイト先は一時期新宿だったのだ)
もちろんひとりでも。

センタービルもNSビルも都庁もモノリスも安田火災ビルも
田舎から出てきた私にはぜんぶぜんぶ眩しく見えたものだった。
だからたぶん。時折好んでこの辺りを歩いていたのだろう。

いまこうして子どもの手を引いて
濁った水の噴水があるセンタービルを見ていても
眩しくもなんともないけれども
それでもあの頃眩しいと感じていた私を思い出す。
なつかしく。あまやかに。

ぶらぶらとさんぽをしてから
帰り道はバスに乗る。
後ろの席の年配のご夫婦は
龍晴をかまってくれたので
龍晴はおおよろこびで
いないいないばあなどを披露していた。


5/9(木)
今日はバスに乗って、石を投げられて鐘が見える公園に行きたい、
と朝から龍晴はいう。

もちろん文節を喋ることができるわけではないので、
石を投げるジェスチャーのあとに、かね!といい(多くのひとにはカニと聞こえると思う)、
さらにバァス!と付け加える、のであるが。

そうなの、哲学堂公園に行きたいの、とこたえると、
そう!と笑う。
石を投げて、鐘が見られるんだね!といって笑う。

哲学堂公園までは、わが家から歩いて30分弱。
歩けない距離ではないが、バスに乗ることが多い。

龍晴はまもなく2歳を迎えるいまだに
午前中に2時間弱の昼寝をするので
午前中のさんぽは9時過ぎから2時間弱。
哲学堂に行って帰ってくるのは少々難易度が高い。

では哲学堂は午後にして、
午前中は別のところにしよう、と相談すると、
バスに乗って踏切を見に行きたいという。

了解!と出かける朝のさんぽ。
コンビニエンスストアで所用を済ませ、
その向にあるスーパーマーケットのそばのバス停からバスに乗る。

新井薬師前駅の踏切へ。
おやつのヨーグルトを食べながら
いくつかの電車が通り過ぎるのを眺め、
電話ボックスで遊んでから踏切を越えて
時計屋さんを見に行き、
さらにその先のバス停まで歩いてからまたバスに乗って帰宅する。

ねんねんしたら哲学堂だね、と龍晴。
そうだよ、おやすみ、と私。

そうして昼寝起きたらまだ早い時間だったので
今日は哲学堂ではなく、どうぶつえんに行かない?とたずねると、
行く!!!と大興奮の龍晴。

アイアイ!
ぞう!!!
たぬき!!!!(これはおなかを叩くジェスチャー)
くまさん!!!!(これもジェスチャー)
とうれしそうにいっている。

というわけで、上野動物園へ。
今日は修学旅行や遠足で来ている子たちがたくさんいて
いつもよりもにぎわっている。
ひとが多いどうぶつえんも楽しい。
どうぶつたちもそこはかとなく張り切っているような。

いつもはだらりだらりとしているパンダが
なんとハンモックに乗ろうと格闘し、
そうしてついに乗った!という場面に遭遇する。

固唾をのんで見守る観衆。
ついに乗れたときは大拍手である。

パンダがハンモックに乗るのは珍しいんですよ~と、
見学中の子どもたちにガイドさんが話していた。

確かに私はそんな光景を見たことはなく
ハンモックが釣る下がっていることすら初めて知ったくらいである。

トラもくまもいつもよりとても元気で
おおきなからだで木と格闘していたりしておもしろい。

見たいといっていたタヌキがどこにいるのかわからずじまいだったが
(もしかしたらいないのかしら?)
気に入っているどうぶつは殆ど見られたし、
山羊に触ったり、うまれたばかりのひよこも見ることができた。
(龍晴はひよこに触りたいと主張)

龍晴はたくさんのどうぶつを見て、
大好きなモノレールに乗り、
ご満悦である。
良かったね、龍晴。

どうぶつえんのゴリラパークの近くで
おなかがおおきくなりはじめている女性を見た。

なんだか突然に
胸がぼわあとあたたかくなり、
ああ、もういちど、妊娠してもいいな。

と、私は思った。
とても唐突に、突然に。

龍晴を出産してから、
私は妊娠するのが怖くなった。

それはひとえに、ものすごく辛かった妊娠期間に依る。

子どもが産まれれば
辛かったことはぜんぶ忘れて
また産みたいと思うものだよ、とはよく聞くことなのだが
私は全然そんな気持ちになれなかった。
常に露骨な発言をする母なぞは
私から母に妊娠期間が辛いから、
ということはただの一度も言ったことがないにもかかわらず
ひとりめのつわりが酷いからと言ってふたりめも酷いとは限らないから、
だからふたりめとさんにんめを(!)早くつくるようにと
声を聞き顔をみるたびに繰り返す。
(しかしさすが母の勘であることよ)

龍晴はかわいい。
そのかわいさたるや、
まったく想像していなかったし想像できなかったくらいのかわいさである。

でもそのこととは別に。
私はいつまでも長く辛い妊娠生活を
長く辛い以上には思えない。

妊娠がわかって数週間ではじまった
食べづわり。
それが終わると怒涛の吐きづわり。
そして、なにそれ?とよくいわれた涎づわり。
さらにはPUPPPに加えてのちにアトピー性皮膚炎の引き金となった妊娠性疱疹。
満身創痍とはまさにこのことだろう。
もちろん私のそれらは、母胎にも母体にも子どもにも影響が(たいして)ないものだ。
こんな程度のことでつらいと思ってはいけないのかも知れない。

わかっている。

でもそれでも、私は妊娠が怖い。
私のこの怖さをわかって欲しいとは思わない。
だって千差万別のことがらに同じケースや想いなんてあり得ないから。
ただひとり、私と同じ恐怖の皮膚炎を患った友だちは
やはり妊娠が怖い、と言っていた。
そのことに私はずいぶんと救われた。

夫にはずいぶんとまえに
私の気持ちを伝えたことがある。

私はもう妊娠が怖いのだ。
出産は怖くない。
でも妊娠はほんとうに怖い。

ナオの気持ちを尊重する、
と夫はそのときもいった。
私より夫のほうが、ふたりめをもうけることには積極的なのに。

いまでも妊娠は怖い。
それでも今日、突然に。
ふわりと、すこしだけ、妊娠に対して明るい気持ちになれた。

もう夏を思わせる5月のひざしのなかで
あのおなかのふくらみかけたしあわせそうな妊婦さんを見て。

そのことはおおきな進歩だ。
私にとって。

夜になってまた激しい頭痛。


5/10(金)
昨晩の頭痛はだいぶおさまってきた。
ほうっとする。

午前中のさんぽは久しぶりに新井薬師の公園へ。
龍晴にはなるたけ公園で遊んでほしいのだけれども
そうして実際、公園に行くととても喜んで遊ぶのだけれども
如何せん龍晴任せのさんぽにしていると
公園ではなく、さまざまな場所が目的地となる。

暫くぶりに公園隣接の児童館で三輪車を借りたら、
三輪車をこげるようになっていた。

あれ?こげちゃったよ?
というふうに私を見る、すこし戸惑いつつも誇らしげな顔。

ダイちゃんとAちゃん親子も遊びに来ていて
一緒にすこしだけ遊ぶ。

来週末に迫った京都帰省の手土産を近くのお菓子屋さんで購入。

午後はこれまた久しぶりのポーコアポーコさんへ。
明日はポコさんだよ?と
昨晩龍晴に言ったら、いまから行きたい!というほど楽しみにしていた龍晴。
ご主人と久しぶりに会えてうれしそうである。
たくさん甘えていてかわいらしい。

平和の森公園へ。
雑木林の丘を登ったり、プレイジムで遊んだりする。

踏切を見てからバスに乗って帰宅する。


5/11(土)
今日はスイムの振替を入れている。
そのため朝のさんぽは短めに。
仕事に行く夫を見送りがてら駅まで行く。

ちょうど雨が降り始めたので
バッグに入れていたレインコートを着せ、
傘も持って龍晴はご機嫌に雨のなかを歩き、走る。
黄色のレインコートが跳ねる雨のみち。
そのかわいいこと。

1時間ちょっと昼寝をしてからスイムへ。
今日はとても混雑していたが
龍晴はいつものように張り切って泳ぐ。
ますます泳ぎが上手になってきた。

お昼ごはんを中野ゼロのロビーで食べ、
ホームセンターやマルイやパン屋さんや駅やスーパーマーケットで
買物や用事をしてから帰宅する。
ぜいぜい。

いえでのんびり遊び、
龍晴に晩ごはんをあげていると
フットサルが中止になった夫が帰宅する。

龍晴、今日は1歳さいごの日。
明日で2歳になる。

あっというまの2年間。

ほあほあとちいさくてかわいかった龍晴は
ことばを喋りところせましと走りまわり飛びはね
笑ったり怒ったり泣いたりいろいろな感情を顕わにし
毎日元気にそだっている。

龍晴。

龍晴がうまれてきた日。
うまれてきてから毎日。

私はいつも感謝をする。
うまれてきてくれてありがとう。
今日まで元気にいてくれてありがとう。

すこやかなその寝顔。
すこし汗ばんだ額。
まんまるのあたま。
うっすらと明るい頬っぺた。
日焼けしている手。
ふっくらとした力強い足。

龍晴のすべてを
いとしくかわいらしく
たいせつに思う。

龍晴。
うまれてくれてありがとう。
これからもよろしくね。


5/12(日)
龍晴のたんじょうび。
もともとの予報は雨だったのだが
一昨日くらいから予報が変わり
今日はまったくの晴天。

さすがハレオトコや、と夫は笑う。
リュウセイのセイは、晴れるという漢字。

龍晴の人生が晴れやかになるように。
ひとの気持ちも晴れやかにできるようなひとになるように。

龍の字は夫から一字もらい、
そんな気持ちでつけた名前。

目が覚めた龍晴に
いつものおはよう、のあとに
たんじょうびおめでとう、と付け加える。
おめでとう、龍晴。
おめでとう。

今日で龍晴は2歳。
2歳になったんだよ。

2?
と指をふたつ立てる龍晴。
上手にたてられなくて、輪っかのようなかたちにする龍晴。

そう、2歳。
1歳じゃなくて2歳。

イチ~、ニ~
と龍晴は指を曲げては数えている。

龍晴がうまれてきた日のことを
私はとてもよく憶えている。

うまれてくる前までのこと。
うまれてから今日までのこと。

たいせつな龍晴。
かわいい龍晴。

朝のさんぽはホームセンターへ。
ストライダーとヘルメットを買いに行く。

すぐに乗りたい!と主張したのだけれども
いえに帰ってお昼寝をしてからにしようね、というと
そうだね、という。

帰宅後、すぐにお昼寝。
目が覚めてからすこしぼんやりしたあとに、
!という顔になったかと思うと、
ストライダーに乗りたい!という。

そうなんだよね、
ひとつひとつをもうきちんと憶えているんだ、龍晴は。

早速ストライダーにまたがり、
ヘルメットをいえのなかなのにかぶり
夫と練習をする。

お昼ごはんのあとは
たんじょうびケーキを食べる。
ポーコアポーコさんで焼いてくださったシフォンケーキ。
龍晴がはじめて食べる甘いものだから、と、
砂糖もとくべつなものをつかってくださり、
かつ、甘さもとても控えめにしてくださった。
ありがとうございます。

龍晴はぱくぱくとシフォンケーキを食べ、
デコレーションに使ったいちごも食べる。
いつもはいちごを切らないと食べないのに
まるのままのいちごを
こんなおおきいのも食べられちゃうんだよ!という顔で
食べているのがおかしい。

午後のさんぽはストライダーに乗ってお出かけ。
途中からバスに乗り、新井薬師前駅の踏切を見に行き
またバスに乗って帰宅する。

2歳になった龍晴。

龍晴。
うまれてきてくれてありがとう。