5/7(火)
乗り物と移動と距離に弱い私は
旅明けや帰省明けは
どうっと疲れが出る。
できれば寝坊のひとつやふたつしたいところなのだが
しかしサマータイムの龍晴は
やはり容赦なく早朝起床なのであった・・・。
今日はいちにちのんびりと過ごす。
朝のさんぽはいつもより1時間遅れてスタートし、
時計の店とスーパーマーケットに寄って帰宅する。
お昼寝後もまたまたのんびり目に
いえの片づけなどをし
(龍晴はそばで遊んでいる)
夕方すこし前に、高田馬場へ行きたいという龍晴のリクエストにこたえて
高田馬場へ。
しかし車中で思い立ち、
早稲田に行く?と龍晴にたずねる。
高田馬場に行っても、駅の構内か駅近辺をぶらぶらとするだけだし、
それならば早稲田まで乗り、
神社や大学のあたりを歩いた方が
気持ちがよいだろう。
龍晴も元気に行く!とこたえたため、
ひとえき先まで足を伸ばす。
O先生に会うかな?と龍晴にたずねると、
こんにちはをするんだよね、と龍晴はいう。
どうやら前回の訪問時のことを憶えている模様。
O先生と一緒に行った穴八幡宮に行き、
参拝。
境内ですこし遊び、
講堂の時計を眺め、階段に座って日向ぼっこをする。
ちょうど今日は庭園の開放日でもあったので
すこしだけ庭をさんぽ。
偶然にでも会えたらうれしいなと思っていたO先生とは会えず。
残念。
帰りはバスで高田馬場まで。
東西線に乗り継ぎ、帰宅する。
5/8(水)
久しぶりに公園へ行く。
さんぽはよく行くのだが
龍晴任せにしているため、ここのところ公園からは遠ざかっていた。
なにしろ龍晴にとって
街歩きは十分にスペクタクルだ。
城山公園へ。
前回よりもさらにアスレチックでの動きに
磨きがかかっている。
子どもの成長ってこういうものなのだろう。
目に見えるおおきな変化。
砂場やブランコでもたくさん遊ぶ。
ブランコに乗っていた1歳くらい上のお姉ちゃんが
自作?のアンパンマンのうたを歌っていたら
龍晴もアンパンマンのうたを歌いながらブランコをこぎたいといいだす。
いつもはブランコのうたなのだが。
うろ覚えの、アンパンマンはきみさ~♪といううたをうたいながら
ブランコを押す。
龍晴はアンパン~と歌いながら足をぶらぶらとさせている。
すこしうえのお兄ちゃんが、さくらんぼをひろったよ!と見せてくれたので
龍晴とさくらの実を拾う。
たくさん見つけて嬉しそうな龍晴。
午後は野菜がたくさん届いたので
テンジャンや龍晴用のストックづくり。
龍晴は抱っこされたいところをたくさん我慢していて偉かった。
夕方に新宿のペンタックスフォーラムへ。
デジタルカメラ(リコーのCX6)が壊れたので、
修理の依頼に行く。
CXシリーズが壊れるのはこれで2回目だ。
それにしても最近の電化製品は、
特に黒物は、
故障が多いと思うのは気のせいだろうか。
そもそも私はどういうわけか初期不良品を引き当てるというとても損な星まわりをしている。
これまで手にした7~8台のパソコンは・・・自分で買ったものも、会社支給のものも・・・なぜかほぼすべて初期不良品で返品や修理を余儀なくされているし。
デジタルカメラは初期不良品ではなかったが、
壊れるようなことをしていなかったのに壊れた1台目(このときはCX4)、
今回は壊れるようなことをしたので仕方ないのだけれども。
ペンタックスフォーラムは新宿のセンタービルのなかにある。
新宿駅西口の高層ビル群は、大学生のころによく行っていた場所だ。
友だちと、当時流行っていた食べ放題のサラダバーが入っているビルにも行ったし(確かセンタービルの先にあるビルだったと思う)、
アルバイト先の仲間ともぶらぶらとさんぽをしたりした。
(アルバイト先は一時期新宿だったのだ)
もちろんひとりでも。
センタービルもNSビルも都庁もモノリスも安田火災ビルも
田舎から出てきた私にはぜんぶぜんぶ眩しく見えたものだった。
だからたぶん。時折好んでこの辺りを歩いていたのだろう。
いまこうして子どもの手を引いて
濁った水の噴水があるセンタービルを見ていても
眩しくもなんともないけれども
それでもあの頃眩しいと感じていた私を思い出す。
なつかしく。あまやかに。
ぶらぶらとさんぽをしてから
帰り道はバスに乗る。
後ろの席の年配のご夫婦は
龍晴をかまってくれたので
龍晴はおおよろこびで
いないいないばあなどを披露していた。
5/9(木)
今日はバスに乗って、石を投げられて鐘が見える公園に行きたい、
と朝から龍晴はいう。
もちろん文節を喋ることができるわけではないので、
石を投げるジェスチャーのあとに、かね!といい(多くのひとにはカニと聞こえると思う)、
さらにバァス!と付け加える、のであるが。
そうなの、哲学堂公園に行きたいの、とこたえると、
そう!と笑う。
石を投げて、鐘が見られるんだね!といって笑う。
哲学堂公園までは、わが家から歩いて30分弱。
歩けない距離ではないが、バスに乗ることが多い。
龍晴はまもなく2歳を迎えるいまだに
午前中に2時間弱の昼寝をするので
午前中のさんぽは9時過ぎから2時間弱。
哲学堂に行って帰ってくるのは少々難易度が高い。
では哲学堂は午後にして、
午前中は別のところにしよう、と相談すると、
バスに乗って踏切を見に行きたいという。
了解!と出かける朝のさんぽ。
コンビニエンスストアで所用を済ませ、
その向にあるスーパーマーケットのそばのバス停からバスに乗る。
新井薬師前駅の踏切へ。
おやつのヨーグルトを食べながら
いくつかの電車が通り過ぎるのを眺め、
電話ボックスで遊んでから踏切を越えて
時計屋さんを見に行き、
さらにその先のバス停まで歩いてからまたバスに乗って帰宅する。
ねんねんしたら哲学堂だね、と龍晴。
そうだよ、おやすみ、と私。
そうして昼寝起きたらまだ早い時間だったので
今日は哲学堂ではなく、どうぶつえんに行かない?とたずねると、
行く!!!と大興奮の龍晴。
アイアイ!
ぞう!!!
たぬき!!!!(これはおなかを叩くジェスチャー)
くまさん!!!!(これもジェスチャー)
とうれしそうにいっている。
というわけで、上野動物園へ。
今日は修学旅行や遠足で来ている子たちがたくさんいて
いつもよりもにぎわっている。
ひとが多いどうぶつえんも楽しい。
どうぶつたちもそこはかとなく張り切っているような。
いつもはだらりだらりとしているパンダが
なんとハンモックに乗ろうと格闘し、
そうしてついに乗った!という場面に遭遇する。
固唾をのんで見守る観衆。
ついに乗れたときは大拍手である。
パンダがハンモックに乗るのは珍しいんですよ~と、
見学中の子どもたちにガイドさんが話していた。
確かに私はそんな光景を見たことはなく
ハンモックが釣る下がっていることすら初めて知ったくらいである。
トラもくまもいつもよりとても元気で
おおきなからだで木と格闘していたりしておもしろい。
見たいといっていたタヌキがどこにいるのかわからずじまいだったが
(もしかしたらいないのかしら?)
気に入っているどうぶつは殆ど見られたし、
山羊に触ったり、うまれたばかりのひよこも見ることができた。
(龍晴はひよこに触りたいと主張)
龍晴はたくさんのどうぶつを見て、
大好きなモノレールに乗り、
ご満悦である。
良かったね、龍晴。
どうぶつえんのゴリラパークの近くで
おなかがおおきくなりはじめている女性を見た。
なんだか突然に
胸がぼわあとあたたかくなり、
ああ、もういちど、妊娠してもいいな。
と、私は思った。
とても唐突に、突然に。
龍晴を出産してから、
私は妊娠するのが怖くなった。
それはひとえに、ものすごく辛かった妊娠期間に依る。
子どもが産まれれば
辛かったことはぜんぶ忘れて
また産みたいと思うものだよ、とはよく聞くことなのだが
私は全然そんな気持ちになれなかった。
常に露骨な発言をする母なぞは
私から母に妊娠期間が辛いから、
ということはただの一度も言ったことがないにもかかわらず
ひとりめのつわりが酷いからと言ってふたりめも酷いとは限らないから、
だからふたりめとさんにんめを(!)早くつくるようにと
声を聞き顔をみるたびに繰り返す。
(しかしさすが母の勘であることよ)
龍晴はかわいい。
そのかわいさたるや、
まったく想像していなかったし想像できなかったくらいのかわいさである。
でもそのこととは別に。
私はいつまでも長く辛い妊娠生活を
長く辛い以上には思えない。
妊娠がわかって数週間ではじまった
食べづわり。
それが終わると怒涛の吐きづわり。
そして、なにそれ?とよくいわれた涎づわり。
さらにはPUPPPに加えてのちにアトピー性皮膚炎の引き金となった妊娠性疱疹。
満身創痍とはまさにこのことだろう。
もちろん私のそれらは、母胎にも母体にも子どもにも影響が(たいして)ないものだ。
こんな程度のことでつらいと思ってはいけないのかも知れない。
わかっている。
でもそれでも、私は妊娠が怖い。
私のこの怖さをわかって欲しいとは思わない。
だって千差万別のことがらに同じケースや想いなんてあり得ないから。
ただひとり、私と同じ恐怖の皮膚炎を患った友だちは
やはり妊娠が怖い、と言っていた。
そのことに私はずいぶんと救われた。
夫にはずいぶんとまえに
私の気持ちを伝えたことがある。
私はもう妊娠が怖いのだ。
出産は怖くない。
でも妊娠はほんとうに怖い。
ナオの気持ちを尊重する、
と夫はそのときもいった。
私より夫のほうが、ふたりめをもうけることには積極的なのに。
いまでも妊娠は怖い。
それでも今日、突然に。
ふわりと、すこしだけ、妊娠に対して明るい気持ちになれた。
もう夏を思わせる5月のひざしのなかで
あのおなかのふくらみかけたしあわせそうな妊婦さんを見て。
そのことはおおきな進歩だ。
私にとって。
夜になってまた激しい頭痛。
5/10(金)
昨晩の頭痛はだいぶおさまってきた。
ほうっとする。
午前中のさんぽは久しぶりに新井薬師の公園へ。
龍晴にはなるたけ公園で遊んでほしいのだけれども
そうして実際、公園に行くととても喜んで遊ぶのだけれども
如何せん龍晴任せのさんぽにしていると
公園ではなく、さまざまな場所が目的地となる。
暫くぶりに公園隣接の児童館で三輪車を借りたら、
三輪車をこげるようになっていた。
あれ?こげちゃったよ?
というふうに私を見る、すこし戸惑いつつも誇らしげな顔。
ダイちゃんとAちゃん親子も遊びに来ていて
一緒にすこしだけ遊ぶ。
来週末に迫った京都帰省の手土産を近くのお菓子屋さんで購入。
午後はこれまた久しぶりのポーコアポーコさんへ。
明日はポコさんだよ?と
昨晩龍晴に言ったら、いまから行きたい!というほど楽しみにしていた龍晴。
ご主人と久しぶりに会えてうれしそうである。
たくさん甘えていてかわいらしい。
平和の森公園へ。
雑木林の丘を登ったり、プレイジムで遊んだりする。
踏切を見てからバスに乗って帰宅する。
5/11(土)
今日はスイムの振替を入れている。
そのため朝のさんぽは短めに。
仕事に行く夫を見送りがてら駅まで行く。
ちょうど雨が降り始めたので
バッグに入れていたレインコートを着せ、
傘も持って龍晴はご機嫌に雨のなかを歩き、走る。
黄色のレインコートが跳ねる雨のみち。
そのかわいいこと。
1時間ちょっと昼寝をしてからスイムへ。
今日はとても混雑していたが
龍晴はいつものように張り切って泳ぐ。
ますます泳ぎが上手になってきた。
お昼ごはんを中野ゼロのロビーで食べ、
ホームセンターやマルイやパン屋さんや駅やスーパーマーケットで
買物や用事をしてから帰宅する。
ぜいぜい。
いえでのんびり遊び、
龍晴に晩ごはんをあげていると
フットサルが中止になった夫が帰宅する。
龍晴、今日は1歳さいごの日。
明日で2歳になる。
あっというまの2年間。
ほあほあとちいさくてかわいかった龍晴は
ことばを喋りところせましと走りまわり飛びはね
笑ったり怒ったり泣いたりいろいろな感情を顕わにし
毎日元気にそだっている。
龍晴。
龍晴がうまれてきた日。
うまれてきてから毎日。
私はいつも感謝をする。
うまれてきてくれてありがとう。
今日まで元気にいてくれてありがとう。
すこやかなその寝顔。
すこし汗ばんだ額。
まんまるのあたま。
うっすらと明るい頬っぺた。
日焼けしている手。
ふっくらとした力強い足。
龍晴のすべてを
いとしくかわいらしく
たいせつに思う。
龍晴。
うまれてくれてありがとう。
これからもよろしくね。
5/12(日)
龍晴のたんじょうび。
もともとの予報は雨だったのだが
一昨日くらいから予報が変わり
今日はまったくの晴天。
さすがハレオトコや、と夫は笑う。
リュウセイのセイは、晴れるという漢字。
龍晴の人生が晴れやかになるように。
ひとの気持ちも晴れやかにできるようなひとになるように。
龍の字は夫から一字もらい、
そんな気持ちでつけた名前。
目が覚めた龍晴に
いつものおはよう、のあとに
たんじょうびおめでとう、と付け加える。
おめでとう、龍晴。
おめでとう。
今日で龍晴は2歳。
2歳になったんだよ。
2?
と指をふたつ立てる龍晴。
上手にたてられなくて、輪っかのようなかたちにする龍晴。
そう、2歳。
1歳じゃなくて2歳。
イチ~、ニ~
と龍晴は指を曲げては数えている。
龍晴がうまれてきた日のことを
私はとてもよく憶えている。
うまれてくる前までのこと。
うまれてから今日までのこと。
たいせつな龍晴。
かわいい龍晴。
朝のさんぽはホームセンターへ。
ストライダーとヘルメットを買いに行く。
すぐに乗りたい!と主張したのだけれども
いえに帰ってお昼寝をしてからにしようね、というと
そうだね、という。
帰宅後、すぐにお昼寝。
目が覚めてからすこしぼんやりしたあとに、
!という顔になったかと思うと、
ストライダーに乗りたい!という。
そうなんだよね、
ひとつひとつをもうきちんと憶えているんだ、龍晴は。
早速ストライダーにまたがり、
ヘルメットをいえのなかなのにかぶり
夫と練習をする。
お昼ごはんのあとは
たんじょうびケーキを食べる。
ポーコアポーコさんで焼いてくださったシフォンケーキ。
龍晴がはじめて食べる甘いものだから、と、
砂糖もとくべつなものをつかってくださり、
かつ、甘さもとても控えめにしてくださった。
ありがとうございます。
龍晴はぱくぱくとシフォンケーキを食べ、
デコレーションに使ったいちごも食べる。
いつもはいちごを切らないと食べないのに
まるのままのいちごを
こんなおおきいのも食べられちゃうんだよ!という顔で
食べているのがおかしい。
午後のさんぽはストライダーに乗ってお出かけ。
途中からバスに乗り、新井薬師前駅の踏切を見に行き
またバスに乗って帰宅する。
2歳になった龍晴。
龍晴。
うまれてきてくれてありがとう。
乗り物と移動と距離に弱い私は
旅明けや帰省明けは
どうっと疲れが出る。
できれば寝坊のひとつやふたつしたいところなのだが
しかしサマータイムの龍晴は
やはり容赦なく早朝起床なのであった・・・。
今日はいちにちのんびりと過ごす。
朝のさんぽはいつもより1時間遅れてスタートし、
時計の店とスーパーマーケットに寄って帰宅する。
お昼寝後もまたまたのんびり目に
いえの片づけなどをし
(龍晴はそばで遊んでいる)
夕方すこし前に、高田馬場へ行きたいという龍晴のリクエストにこたえて
高田馬場へ。
しかし車中で思い立ち、
早稲田に行く?と龍晴にたずねる。
高田馬場に行っても、駅の構内か駅近辺をぶらぶらとするだけだし、
それならば早稲田まで乗り、
神社や大学のあたりを歩いた方が
気持ちがよいだろう。
龍晴も元気に行く!とこたえたため、
ひとえき先まで足を伸ばす。
O先生に会うかな?と龍晴にたずねると、
こんにちはをするんだよね、と龍晴はいう。
どうやら前回の訪問時のことを憶えている模様。
O先生と一緒に行った穴八幡宮に行き、
参拝。
境内ですこし遊び、
講堂の時計を眺め、階段に座って日向ぼっこをする。
ちょうど今日は庭園の開放日でもあったので
すこしだけ庭をさんぽ。
偶然にでも会えたらうれしいなと思っていたO先生とは会えず。
残念。
帰りはバスで高田馬場まで。
東西線に乗り継ぎ、帰宅する。
5/8(水)
久しぶりに公園へ行く。
さんぽはよく行くのだが
龍晴任せにしているため、ここのところ公園からは遠ざかっていた。
なにしろ龍晴にとって
街歩きは十分にスペクタクルだ。
城山公園へ。
前回よりもさらにアスレチックでの動きに
磨きがかかっている。
子どもの成長ってこういうものなのだろう。
目に見えるおおきな変化。
砂場やブランコでもたくさん遊ぶ。
ブランコに乗っていた1歳くらい上のお姉ちゃんが
自作?のアンパンマンのうたを歌っていたら
龍晴もアンパンマンのうたを歌いながらブランコをこぎたいといいだす。
いつもはブランコのうたなのだが。
うろ覚えの、アンパンマンはきみさ~♪といううたをうたいながら
ブランコを押す。
龍晴はアンパン~と歌いながら足をぶらぶらとさせている。
すこしうえのお兄ちゃんが、さくらんぼをひろったよ!と見せてくれたので
龍晴とさくらの実を拾う。
たくさん見つけて嬉しそうな龍晴。
午後は野菜がたくさん届いたので
テンジャンや龍晴用のストックづくり。
龍晴は抱っこされたいところをたくさん我慢していて偉かった。
夕方に新宿のペンタックスフォーラムへ。
デジタルカメラ(リコーのCX6)が壊れたので、
修理の依頼に行く。
CXシリーズが壊れるのはこれで2回目だ。
それにしても最近の電化製品は、
特に黒物は、
故障が多いと思うのは気のせいだろうか。
そもそも私はどういうわけか初期不良品を引き当てるというとても損な星まわりをしている。
これまで手にした7~8台のパソコンは・・・自分で買ったものも、会社支給のものも・・・なぜかほぼすべて初期不良品で返品や修理を余儀なくされているし。
デジタルカメラは初期不良品ではなかったが、
壊れるようなことをしていなかったのに壊れた1台目(このときはCX4)、
今回は壊れるようなことをしたので仕方ないのだけれども。
ペンタックスフォーラムは新宿のセンタービルのなかにある。
新宿駅西口の高層ビル群は、大学生のころによく行っていた場所だ。
友だちと、当時流行っていた食べ放題のサラダバーが入っているビルにも行ったし(確かセンタービルの先にあるビルだったと思う)、
アルバイト先の仲間ともぶらぶらとさんぽをしたりした。
(アルバイト先は一時期新宿だったのだ)
もちろんひとりでも。
センタービルもNSビルも都庁もモノリスも安田火災ビルも
田舎から出てきた私にはぜんぶぜんぶ眩しく見えたものだった。
だからたぶん。時折好んでこの辺りを歩いていたのだろう。
いまこうして子どもの手を引いて
濁った水の噴水があるセンタービルを見ていても
眩しくもなんともないけれども
それでもあの頃眩しいと感じていた私を思い出す。
なつかしく。あまやかに。
ぶらぶらとさんぽをしてから
帰り道はバスに乗る。
後ろの席の年配のご夫婦は
龍晴をかまってくれたので
龍晴はおおよろこびで
いないいないばあなどを披露していた。
5/9(木)
今日はバスに乗って、石を投げられて鐘が見える公園に行きたい、
と朝から龍晴はいう。
もちろん文節を喋ることができるわけではないので、
石を投げるジェスチャーのあとに、かね!といい(多くのひとにはカニと聞こえると思う)、
さらにバァス!と付け加える、のであるが。
そうなの、哲学堂公園に行きたいの、とこたえると、
そう!と笑う。
石を投げて、鐘が見られるんだね!といって笑う。
哲学堂公園までは、わが家から歩いて30分弱。
歩けない距離ではないが、バスに乗ることが多い。
龍晴はまもなく2歳を迎えるいまだに
午前中に2時間弱の昼寝をするので
午前中のさんぽは9時過ぎから2時間弱。
哲学堂に行って帰ってくるのは少々難易度が高い。
では哲学堂は午後にして、
午前中は別のところにしよう、と相談すると、
バスに乗って踏切を見に行きたいという。
了解!と出かける朝のさんぽ。
コンビニエンスストアで所用を済ませ、
その向にあるスーパーマーケットのそばのバス停からバスに乗る。
新井薬師前駅の踏切へ。
おやつのヨーグルトを食べながら
いくつかの電車が通り過ぎるのを眺め、
電話ボックスで遊んでから踏切を越えて
時計屋さんを見に行き、
さらにその先のバス停まで歩いてからまたバスに乗って帰宅する。
ねんねんしたら哲学堂だね、と龍晴。
そうだよ、おやすみ、と私。
そうして昼寝起きたらまだ早い時間だったので
今日は哲学堂ではなく、どうぶつえんに行かない?とたずねると、
行く!!!と大興奮の龍晴。
アイアイ!
ぞう!!!
たぬき!!!!(これはおなかを叩くジェスチャー)
くまさん!!!!(これもジェスチャー)
とうれしそうにいっている。
というわけで、上野動物園へ。
今日は修学旅行や遠足で来ている子たちがたくさんいて
いつもよりもにぎわっている。
ひとが多いどうぶつえんも楽しい。
どうぶつたちもそこはかとなく張り切っているような。
いつもはだらりだらりとしているパンダが
なんとハンモックに乗ろうと格闘し、
そうしてついに乗った!という場面に遭遇する。
固唾をのんで見守る観衆。
ついに乗れたときは大拍手である。
パンダがハンモックに乗るのは珍しいんですよ~と、
見学中の子どもたちにガイドさんが話していた。
確かに私はそんな光景を見たことはなく
ハンモックが釣る下がっていることすら初めて知ったくらいである。
トラもくまもいつもよりとても元気で
おおきなからだで木と格闘していたりしておもしろい。
見たいといっていたタヌキがどこにいるのかわからずじまいだったが
(もしかしたらいないのかしら?)
気に入っているどうぶつは殆ど見られたし、
山羊に触ったり、うまれたばかりのひよこも見ることができた。
(龍晴はひよこに触りたいと主張)
龍晴はたくさんのどうぶつを見て、
大好きなモノレールに乗り、
ご満悦である。
良かったね、龍晴。
どうぶつえんのゴリラパークの近くで
おなかがおおきくなりはじめている女性を見た。
なんだか突然に
胸がぼわあとあたたかくなり、
ああ、もういちど、妊娠してもいいな。
と、私は思った。
とても唐突に、突然に。
龍晴を出産してから、
私は妊娠するのが怖くなった。
それはひとえに、ものすごく辛かった妊娠期間に依る。
子どもが産まれれば
辛かったことはぜんぶ忘れて
また産みたいと思うものだよ、とはよく聞くことなのだが
私は全然そんな気持ちになれなかった。
常に露骨な発言をする母なぞは
私から母に妊娠期間が辛いから、
ということはただの一度も言ったことがないにもかかわらず
ひとりめのつわりが酷いからと言ってふたりめも酷いとは限らないから、
だからふたりめとさんにんめを(!)早くつくるようにと
声を聞き顔をみるたびに繰り返す。
(しかしさすが母の勘であることよ)
龍晴はかわいい。
そのかわいさたるや、
まったく想像していなかったし想像できなかったくらいのかわいさである。
でもそのこととは別に。
私はいつまでも長く辛い妊娠生活を
長く辛い以上には思えない。
妊娠がわかって数週間ではじまった
食べづわり。
それが終わると怒涛の吐きづわり。
そして、なにそれ?とよくいわれた涎づわり。
さらにはPUPPPに加えてのちにアトピー性皮膚炎の引き金となった妊娠性疱疹。
満身創痍とはまさにこのことだろう。
もちろん私のそれらは、母胎にも母体にも子どもにも影響が(たいして)ないものだ。
こんな程度のことでつらいと思ってはいけないのかも知れない。
わかっている。
でもそれでも、私は妊娠が怖い。
私のこの怖さをわかって欲しいとは思わない。
だって千差万別のことがらに同じケースや想いなんてあり得ないから。
ただひとり、私と同じ恐怖の皮膚炎を患った友だちは
やはり妊娠が怖い、と言っていた。
そのことに私はずいぶんと救われた。
夫にはずいぶんとまえに
私の気持ちを伝えたことがある。
私はもう妊娠が怖いのだ。
出産は怖くない。
でも妊娠はほんとうに怖い。
ナオの気持ちを尊重する、
と夫はそのときもいった。
私より夫のほうが、ふたりめをもうけることには積極的なのに。
いまでも妊娠は怖い。
それでも今日、突然に。
ふわりと、すこしだけ、妊娠に対して明るい気持ちになれた。
もう夏を思わせる5月のひざしのなかで
あのおなかのふくらみかけたしあわせそうな妊婦さんを見て。
そのことはおおきな進歩だ。
私にとって。
夜になってまた激しい頭痛。
5/10(金)
昨晩の頭痛はだいぶおさまってきた。
ほうっとする。
午前中のさんぽは久しぶりに新井薬師の公園へ。
龍晴にはなるたけ公園で遊んでほしいのだけれども
そうして実際、公園に行くととても喜んで遊ぶのだけれども
如何せん龍晴任せのさんぽにしていると
公園ではなく、さまざまな場所が目的地となる。
暫くぶりに公園隣接の児童館で三輪車を借りたら、
三輪車をこげるようになっていた。
あれ?こげちゃったよ?
というふうに私を見る、すこし戸惑いつつも誇らしげな顔。
ダイちゃんとAちゃん親子も遊びに来ていて
一緒にすこしだけ遊ぶ。
来週末に迫った京都帰省の手土産を近くのお菓子屋さんで購入。
午後はこれまた久しぶりのポーコアポーコさんへ。
明日はポコさんだよ?と
昨晩龍晴に言ったら、いまから行きたい!というほど楽しみにしていた龍晴。
ご主人と久しぶりに会えてうれしそうである。
たくさん甘えていてかわいらしい。
平和の森公園へ。
雑木林の丘を登ったり、プレイジムで遊んだりする。
踏切を見てからバスに乗って帰宅する。
5/11(土)
今日はスイムの振替を入れている。
そのため朝のさんぽは短めに。
仕事に行く夫を見送りがてら駅まで行く。
ちょうど雨が降り始めたので
バッグに入れていたレインコートを着せ、
傘も持って龍晴はご機嫌に雨のなかを歩き、走る。
黄色のレインコートが跳ねる雨のみち。
そのかわいいこと。
1時間ちょっと昼寝をしてからスイムへ。
今日はとても混雑していたが
龍晴はいつものように張り切って泳ぐ。
ますます泳ぎが上手になってきた。
お昼ごはんを中野ゼロのロビーで食べ、
ホームセンターやマルイやパン屋さんや駅やスーパーマーケットで
買物や用事をしてから帰宅する。
ぜいぜい。
いえでのんびり遊び、
龍晴に晩ごはんをあげていると
フットサルが中止になった夫が帰宅する。
龍晴、今日は1歳さいごの日。
明日で2歳になる。
あっというまの2年間。
ほあほあとちいさくてかわいかった龍晴は
ことばを喋りところせましと走りまわり飛びはね
笑ったり怒ったり泣いたりいろいろな感情を顕わにし
毎日元気にそだっている。
龍晴。
龍晴がうまれてきた日。
うまれてきてから毎日。
私はいつも感謝をする。
うまれてきてくれてありがとう。
今日まで元気にいてくれてありがとう。
すこやかなその寝顔。
すこし汗ばんだ額。
まんまるのあたま。
うっすらと明るい頬っぺた。
日焼けしている手。
ふっくらとした力強い足。
龍晴のすべてを
いとしくかわいらしく
たいせつに思う。
龍晴。
うまれてくれてありがとう。
これからもよろしくね。
5/12(日)
龍晴のたんじょうび。
もともとの予報は雨だったのだが
一昨日くらいから予報が変わり
今日はまったくの晴天。
さすがハレオトコや、と夫は笑う。
リュウセイのセイは、晴れるという漢字。
龍晴の人生が晴れやかになるように。
ひとの気持ちも晴れやかにできるようなひとになるように。
龍の字は夫から一字もらい、
そんな気持ちでつけた名前。
目が覚めた龍晴に
いつものおはよう、のあとに
たんじょうびおめでとう、と付け加える。
おめでとう、龍晴。
おめでとう。
今日で龍晴は2歳。
2歳になったんだよ。
2?
と指をふたつ立てる龍晴。
上手にたてられなくて、輪っかのようなかたちにする龍晴。
そう、2歳。
1歳じゃなくて2歳。
イチ~、ニ~
と龍晴は指を曲げては数えている。
龍晴がうまれてきた日のことを
私はとてもよく憶えている。
うまれてくる前までのこと。
うまれてから今日までのこと。
たいせつな龍晴。
かわいい龍晴。
朝のさんぽはホームセンターへ。
ストライダーとヘルメットを買いに行く。
すぐに乗りたい!と主張したのだけれども
いえに帰ってお昼寝をしてからにしようね、というと
そうだね、という。
帰宅後、すぐにお昼寝。
目が覚めてからすこしぼんやりしたあとに、
!という顔になったかと思うと、
ストライダーに乗りたい!という。
そうなんだよね、
ひとつひとつをもうきちんと憶えているんだ、龍晴は。
早速ストライダーにまたがり、
ヘルメットをいえのなかなのにかぶり
夫と練習をする。
お昼ごはんのあとは
たんじょうびケーキを食べる。
ポーコアポーコさんで焼いてくださったシフォンケーキ。
龍晴がはじめて食べる甘いものだから、と、
砂糖もとくべつなものをつかってくださり、
かつ、甘さもとても控えめにしてくださった。
ありがとうございます。
龍晴はぱくぱくとシフォンケーキを食べ、
デコレーションに使ったいちごも食べる。
いつもはいちごを切らないと食べないのに
まるのままのいちごを
こんなおおきいのも食べられちゃうんだよ!という顔で
食べているのがおかしい。
午後のさんぽはストライダーに乗ってお出かけ。
途中からバスに乗り、新井薬師前駅の踏切を見に行き
またバスに乗って帰宅する。
2歳になった龍晴。
龍晴。
うまれてきてくれてありがとう。