久しぶりのバガバットギーター。難しすぎてなかなか読み進められないけど、ちょうどリンクする内容をヨガスクールでも教えていただいたので今日はこれをシェアさせていただきたく。
こちらも読み始めたので、またゆくゆくご紹介できればと思いますが、『ヨーガスートラ』というヴェーダとはまた別のヨガの聖典の中に出てくる言葉で
「パンシャ クレーシャ」
というものがある。
パンシャ・クレーシャとは人間が持つ5つの苦しみのこと。その5つの苦しみとは。
①アヴィッディヤー(無知)
②アスミター(自意識)
③ラーガ(執着)
④ドヴェーシャ(嫌悪)
⑤アヴィニヴェーシャ(死の恐怖)
1つづつ解説します。
人間はこれらを持つことで苦しむというもの。
①アヴィッディヤー(無知)とは
自己(アートマン)の本質を理解していないこと
②アスミター(自意識)は
「私は女or男である。」とか「私は医者、教師(職業)である」とか。母or父である。。。などの
これが自分(私)だと限定してしまう自意識のこと。
③ラーガ(執着)
良い思い出に基づく好きという気持ち(執着)
例えば元カレ&カノとの良い記憶だったり、お金を手に入れたなどのいい記憶に基づくそれらへの執着。
④ドヴェーシャ(嫌悪)
悪い思い出に基づく嫌いという気持ち(嫌悪)
苦手な人など嫌な思いをしたことに対する嫌悪。
⑤アヴィニヴェーシャ(死の恐怖)
いうまでもなく「死」そのものに対しての恐怖心
これらが人間を苦しめている5大要素なのだとスートラでは説かれている。特にこの5つの中で1番の苦しみとされているもの。それが①の無知なのだそうだ。
無知であることこそが苦しみそのもの。
“物事の本質”を知っていれば
(知識があれば)
苦しみは生まれないという。
このスートラの一説をスクールで学んだ後、同じことがヴァガバットギーターの一説にも出てきた。
クリシュナはアルジュナに説く。
すべての人々は祭祀を知り、祭祀により罪障を滅している。
知識の祭祀は財物よりなる祭祀より優れている。アルジュナよ。
全ての行為は残らず知識において完結する。
(知識)を知ればあなたは再び迷妾に陥いることはなかろう。
ヨーガにより成就した人はやがて自ら自己(アートマン)のうちにそれ(知識)を見出す。
信頼を抱き、それに専念し、感官を制御するものは知識を得る。知識を得て最高の寂静に達する。
知識なく、信頼せず、疑心あるものは滅びる。疑心ある人にはこの世界も,他の世界も、また幸福もない。
知識の剣により、無知から生じた自己の心にある疑惑を断ちヨーガに依拠せよ。
立ち上がれ、アルジュナ!!
ここで言われている知識とはもちろん数学や科学とかの知識のことではない。今までブログで綴ってきたような精神世界から見た知識たちのこと。そしてそれは最終的には自己(アートマン)から生ずるものだ。『自己の本質を知ること。本質に自ら気づくこと』はこの世の様々な苦悩から自己を自由に解き放ってくれるものなのだということでしょう。また一つ賢くなれた。ような気がする。。。
興味のある方はぜひ読んでみてね。
また次回〜☆
龍希