こんにちは!生チョコぽん酢です。

今日は先週あった役所との面白やり取りを紹介しようと思います。

私の仕事は搬送事業者といって、いわゆる民間救急とか介護タクシー、福祉タクシーと言われるものなのですが、生活保護受給者の搬送をすることも時々あります。

生活保護の場合、本人の生活費が限られている為、本人に請求して建替えてもらうと、生活が出来なくなってしまうケースがある為、

私の知る限りどこの自治体でも、基本的に役所に直接請求をすることが出来るようになっているのですね。


ですが・・・


■独自ルール1)請求方法

この請求する方法が、実は役所によってバラバラです。

どんな書式の請求書でもOKという民間企業に近い役所もあれば、決まった書式じゃないと駄目という役所もあれば、請求書と合わせて見積書を送って来いという役所もあります。

いちいち「仕事が終わった後に見積書送ってどうすんだw」っていう突っ込みをしたら、役所相手に仕事はできません。

しかもこれ、どの役所がどんなルールでやっているのか?について一切公表されておりません。

だから毎回出たとこ勝負になるので、本当に切手代と労力の無駄です。


■独自ルール2)日付

後は請求書の日付を空欄にしなければいけないのも、役所相手のルールです。

民間企業相手なら、請求書の日付を空欄なんてあまりしない事だと思うのですが、役所相手だと絶対に必要です、どこの課でも言ってきます。

役所相手の仕事は、こうした意味不明な工程が必要になる事が多いのですが、仕事を受ける時も同様です。


■独自ルール3)事前見積もり

私の地域近辺では三社見積がルールとなっています。

これはどういうものかというと、仕事を依頼する際には必ず、3社から見積をとって、一番安いところに仕事を振るというルールです。

これは依頼額が数百万・数千万の仕事なら理解ができますが、我々の仕事って下手したら数千円です。

数千円の、しかも決まるか分からない仕事の為に、見積書を事前に作成して提出しろというのだから、あまり良い気がしません。

でも、問題はそこだけではありません。

我々の仕事は、現場に行って搬送してみないことには幾らになるかなんて分からないのです。

事前に頂く情報と乖離しているなんてことはしょっちゅうだし、外的要因(こちらの努力ではどうすることもできない問題)により料金が高くなることもあります。

なので、実際には見積上で一番安いところを選ぶ意味がないのですね。

極論ですが、適当に「うちは3千円です」と安い金額を言って仕事をとり、搬送後に適当な理由をつけて1万円で請求することがまかり通るわけなので。

形式だけで中身の無いルールなのです。


■独自ルール4)見積の取り方

これは一体どんな問題を引き起こしているのかについても述べさせてもらいます。

まず、冒頭でも言った事と同様で、見積の提出方法にも役所によってルールが違います。

A役所)口頭で金額を伝えるだけでOK

B役所)依頼者のソーシャルワーカーやケアマネが3社に口頭で聞き、依頼者が1枚の書面にまとめて提出OK

C役所)各業者からの書面提出が必要


Aならまだしも、Bは依頼者であるソーシャルワーカーやケアマネが可哀そ過ぎます。

でもCだと、論外ですよね。

例えばですよ?

緊急性の高い案件で、今日これから病院に行きたいとなった時。

B,Cなんかしていたら日が暮れてしまいますよね。

Aすら危ういです。

それに我々の仕事は流動的なので、一番安い業者がすぐに動ける保障なんてありません。

今回は動けても、次回動ける保障もありません。


■先日あった出来事

こうした無意味な制度に付き合い続けること10年以上。

色々なことがありました。

前置きが長くなりましたが、これは先週の出来事なのですが。

病院から仕事の依頼がきたのですね。

Bのパターンのようだったので、私はソーシャルワーカーに口頭で金額を伝えました。

その日の夕方ごろ、ソーシャルワーカーからお詫びの電話が来ます。

仕事が他の業者に決まったという内容です。

個人的には理論上最低料金で提出したのに、これより安くする方法なんてあるのかなと、他業者に疑問を感じつつも「お疲れ様でした!」と伝えて終わりました。

しかし翌日、ソーシャルワーカーから電話が来ます。

SW「(私)さん、本当にごめんなさい。書面で見積書を頂けませんか?

私「え?仕事決まらなかったのにですか?

SW「役所の担当者が全然聞いてくれなくて

こんなやり取りをする中で、結局役所のケースワーカーから私に直接電話がくる運びになりました。

ちなみにこの仕事の見積もり額は5千円くらいだったと思います。

だから私は役所のケースワーカーさんに、まくしたてないよう気を付けながらこういいました。

私「既にこの仕事は他の業者に確定しています。流れた仕事の為に見積書を作りお送りするのは・・・。数百万円とかの受注なら分かりますが、たった数千円の為にここまで協力することは、正直難しいです。

しかも、うちは介護保険事業所を売却してから、FAXを破棄しているので、送る手段がメールか郵送しかないのですよ。

だから郵送代も勿体ないし、見積書を作るのも、印刷するのも勿体ない。

わざわざ仕事の合間を縫って事務所に戻ってこの作業をするのって、効率を落とすので無駄な時間も無駄なガソリン代もかかります。

この1円にもならない作業の為に、切手代やガソリン代を含めたら3~400円くらいかかるわけですよ。

こうした諸々の説明をしたら分かってくれたようで、「今回は結構です」とのことでしたが。

仕事を断った相手に1円にもならない仕事を押し付けるって、どんな神経しているんだろうって思ってしまいます。

 

あ、もちろん見積の意味は何となく理解はしていますよ。

 

例えば業者との癒着を防ぐとか、業者からぼったくられないようにする為とか。

 

だからといって、その意味すら理解せずルールとして厳格に処理するのって違うと言うか、もう少し意味に沿う形で柔軟性を持たせるべきというか。

 

少なくとも制度としては機能していないどころか、現場に無駄な負担を強いているだけなのですが、

全体像を見ようとしない、意味を考えようとしない公務員さんが気づくことはありません。


こうした考える力は、何に由来するものなのか。

相手に興味を持つ心?知的好奇心?向上心?

私には断言はできませんが、それが無いと、きっと全体像を見るという発想も浮かばないし、行動の意味を考える習慣も身につかないし、現行のルール(悪政)に疑問を持つこともないのでしょう。

これは役所の職員だけではなく、他の地方公務員である警察官や消防職員、国家公務員である官僚や自衛官に至るまで、きっと根付いているものだと理解しています。

公務員だけでなく、民間でも同様です。

だから今の日本なのですよね。

今回我々はコロナ禍という悪政による無駄な負担を押し付けられたわけですが、戦争になれば更なる無駄な負担を押し付けてくるのだろうと思います。

しかし、疑問に思わない人が大半だと思われますから、当たり前のように淡々と破滅に向かっていき、それにただただ付き合っていくしかないのでしょう。

というか、こんだけ税金支払っているのに、恩恵が全くないのが笑えますよねw


おわり

 

 

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