永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】 -2ページ目

「常識」と「ふつう」

今日の最初のブログでこう書きました。


「常識」とは、
世の移り変わり、流行り廃りにかかわらず、
常に真実であるもの、
即ち「常なるもの」「普遍的な真実」である。


小林秀雄は、それを「常識」と呼びました。
デカルトは、それを「良識」 bon sens と呼びました。


田中佳医師は、それを「ふつう」と呼びました。

http://ameblo.jp/emkanayoshi/entry-11997972085.html


今の「医療島」の常識は「俗説」に過ぎず、
普遍的な真実には程遠い。


医療島の常識は、「ふつう」ではない。
尋常ではない。
普遍的な真実ではない。


「日進月歩」という名の「朝令暮改」。
今日なされている治療は、明日はもう否定される。


今の医療で50年後に残っているのは、
ほとんどないかもしれない。


ホメオパシーは、200年前から変わらない。
変わる必要がない。


人間の常なるもの、普遍的な真実に基づいているから。

「常識」について

随分と久しぶりの更新です。


パソコンが新しくした時に、パスワードがどこかにいってしまったというお粗末な話でした・・・

申し訳ありませんでした。



「常識」という言葉があります。
この言葉は、使う人によって千差万別の意味に変わります。

社会の多くの人が共通的に有している価値観、知識、判断力、共通感覚
これが、一般的な意味での「常識」だろうと思います。


小林秀雄は、そういう定義の「常識」に真っ向からチャレンジしました。
小林秀雄にとって、通俗な「常識」は常識ではありません。
「常なるもの」つまり、普遍的な真実を追求していた小林秀雄にとって、
通俗的な「常識」は、むしろ「非常識」です。
小林秀雄はそれを、「俗説」と呼びました。

確かに言い得て妙だと思います。



私は小林秀雄にはものすごく影響を受けています。
小林秀雄という巨大な光と「一心同体」のように感じています。


そういう感覚を持ったのは、
森有正、小林秀雄、ハイゼンベルク、そしてヘッセの「シッダルダ」でしょうか・・・

今まで500回以上読んだ本は幾つかあります。
ヘッセの「シッダルダ」とハイゼンベルクの「部分と全体」です。
森有正は、全集をずっと「入り浸る」ように読んでいたので、
回数はそこまでありませんが、時間的には一番長かったかもしれません。


日比谷教養講座、

シッダルダは大阪と名古屋で開催されました。


回を重ねる毎に、内容が深まっています。
いよいよ東京でも今週末にあります。

http://global-wings.co.jp/lab/


楽しみにしています!

日野原先生とベーチェチョルさんのジョイントコンサート

4月21日、夢のようなコンサートがありました。


今年104歳になる日野原先生と、奇跡の復活を遂げた韓国の歌手ベーチェチョルさんの
ジョイントコンサート です。

大阪、名古屋、東京で行われますが、その最初が大阪です。


場所はシンフォニーホール。
以前来たときは、何だか冷たく取り澄ましたような雰囲気でしたが、
今回はとても心温まる雰囲気でした。

聞くと、オーナーが変わり、以前の朝日放送から、
滋慶学園という専門学校の一大コンツェルンに変わったそうです。

この日は、新入社員の研修中だったようですが、
ハンディキャップを負った人も安心して鑑賞できるように、
全国にある滋慶学園グループ の学校からボランティアの方々が集まって、
ホールのあちらこちらに車椅子の方々が見られました。
とても気持ちの良い風景でした。


ベーチェチョルさんの奇跡をサポートした輪嶋東太郎さんと、
日野原先生の対談のトークが始まりました。

日野原先生のご講演も楽しいですが、
輪嶋さんが日野原先生の話をうまく引き出して、
とても楽しいトークになりました。

特に昨年公開された映画「The Tenor」の試写会をご覧になった日野原先生が、
直後にお話になられた一言。
「私の短くない人生の中で、今日が最も素晴らしい日になりました」
私も昨年その場で大きな感動をもって聞いたことを思い出します。

その日野原先生は、これからの人生の最大の喜びが、
ベーチェチョルさんと喜びも苦しみも共にしながら生きていくことだそうです。


その後、いよいよベーチェチョルさんの歌が始まりました。
最初は私が一番好きな曲の1つ、「輝く日を仰ぐとき」。
手術を受けていた時に歌っていた曲です。
今まで聞いたことがないほど深々としたテンポ。
私の大好きなテンポです。
敢えて言えば、まるで練習の時のようなテンポです。
もっと言えば、「子宮の中で気持ちよーく気持ちよーく鼻歌を歌っているような歌」です。

ずっとべーさんの伴奏をしているピアニスト松崎充代さんも、
さすがにかなり戸惑っている様にも見えます。

べーさんは、常にチャレンジしています。
今までもずっとチャレンジしてきました。
少しでも自分の芸術的幅を広げ、深めることができるようにチャレンジし続けています。

しかし、今回はまた違ったことを感じたのでした。
今までは「声の制約範囲」の中で最大限の芸術を表現しようとしていました。
そして、そのチャレンジは「声の制約範囲」を広げるためでした。

しかし今回感じたチャレンジは、もはや声の制約範囲を広げるチャレンジではなく、
声の制約を考えない、
自分が歌いたい歌をただ歌う、ということ・・・
途中で息が続かなかったらうまく息継ぎすればよいだけで、
もはや肉体的制約そのものから自由になって歌うのだ、という意志でした。

そこに私はとても心打たれました。

おそらくあらゆるプロの音楽家の中で最も制約がある一人のべーさんだからこそ達した域ではないか、
そう感じたのです。


その後、日野原先生と次男のお嫁さん、手術をされた一色先生ご夫妻、べーさん、輪嶋さん、
滋慶学園グループの長でありシンフォニーホールのオーナーである浮舟総長、
名古屋の篤志家で日野原先生が最も尊敬する一人の高木会長と私という
超豪華なメンバーで食事会 でした。
そこで繰り広げられた数々の珠玉のような会話は忘れられません。
https://www.facebook.com/masa.nagamatsu.5/posts/885355834848219?pnref=story


本当に素晴らしい奇跡のような一日でした。

久しぶりです。

ずっとブログをサボっていました。

FBには時々書いていましたが、
本来はブログにきちんと書くべきでした。

反省して、これからは、こちらに書いて、FBでご案内したいと思います。


木戸孝允に静かな感動

こんにちは。

ベルリンという街は、まだよく正体が分かりません・・・

私が鈍いのか、毎日一日中セミナーで同じ場所にしかいないからか、
ほどんと旧東ベルリンにしかいないからか、巨大な空虚を感じる以外、
まだ何も分からない状態です。

今日で4日間のセミナーが終わるので、少し旧西ベルリン側も歩いてみます・・・


さて、今日幕末についていろいろと調べていた時、
桂小五郎というか木戸孝允についての記述を読み、思いがけず感動しました。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%88%B8%E5%AD%9D%E5%85%81



特にここです。


弘化 3年(1846年 )、長州藩の師範代 である(柳生新陰流 )の道場に入門している。嘉永元年(1848年)、元服 して和田小五郎から大組士・桂小五郎となり、実父に「もとが武士でない以上、人一倍武士になるよう粉骨精進せねばならぬ」ことを言い含められ、それ以降、剣術 修行に人一倍精を出し、腕を上げ、実力を認められ始める。嘉永5年(1852年 )、剣術修行を名目とする江戸 留学を決意し、藩に許可され、長州藩に招かれていた神道無念流 の剣客・斎藤新太郎 ほか5名の藩費留学生たちに随行し私費で江戸に旅立つ。


江戸三大道場 の一つ、練兵館斎藤弥九郎 )に入門し、新太郎の指南を受ける。免許皆伝 を得て、入門1年で塾頭となった。大柄な小五郎が、得意の上段竹刀 を構えるや否や「その静謐(せいひつ)な気魄(きはく)に周囲が圧倒された」と伝えられる。小五郎と同時期に免許皆伝を得た大村藩渡辺昇 (後に、長州藩と坂本龍馬長崎 で結びつける人物)とともに、練兵館の双璧と称えられた。

幕府講武所 の総裁・男谷精一郎 の直弟子を破るなど、藩命で帰国するまでの5年間、練兵館の塾頭を務めおおせ、その間、剣豪の名を天下に轟かせる。大村藩などの江戸藩邸 に招かれ、請われて剣術指導も行った。また、近藤勇 をして「恐ろしい以上、手も足も出なかったのが桂小五郎だ」と言わしめたという逸話がある[1]


一説には、安政 5年(1858年 )10月、小五郎が武市半平太 や坂本龍馬と、桃井道場の撃剣会で試合をしたとされるが、当時の武市・坂本は前月から土佐国 に帰ったままである。

敵対する者ですら認める剣豪でありながら、真剣を用いたという記録は無く、暗殺者や捕吏に対しても、ときに変装まで用いて闘争を避けることに徹した為「逃げの小五郎」と渾名された。



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つまり、蛮勇で名を轟かせ、恐れられた新撰組の近藤勇をして、
「恐ろしい以上、手も足も出なかったのが桂小五郎だ」と言わしめたという逸話の持ち主でありながら、
真剣で戦って人の命を無用に奪うことをせず、徹底的に逃げまくったという事実です。

すごいです。


私は山口県出身で木戸孝允という名前はずいぶんと聞きましたが、
正直なところなぜ「明治維新の三傑」と呼ばれるのか、
ピンと来ていませんでした。

しかし、いろいろと読んでいるうちに、
すごいなあと感動しました。

ベルリン

こんにちは。


かなりご無沙汰しています。

ご無沙汰している時は、、
たいていは毎日書ききれないほど多くのことが起こっている時です。


今年に入り、1月早々に韓国に行き、
看護大学院で、二日間にわたりみっちりとホメオパシーセミナーを行いました。

とても熱い受講生たちで、とても嬉しかったのですが、
中でも学部長と筆頭教授が修了書をもらってとっても嬉しそうだったのが、
何ともいえずキュートでした。



ジェレミー先生の国際セミナー。
今回も深く深く私たちにホメオパシーの息吹を吹き込んでくれました。
一生忘れられない多くのインスピレーションを与えてくれました。



卒業生の羽田さんがアレンジしてくれたセミナー、
一見関係ないように見えるアレルギーとガンですが、実は非常に深い関連があることを話しました。



野崎先生を講師にお招きしたソリューション研修、そして大阪での授業。
これも素晴らしかった・・・
「黒い社労士」が強み引き出しを行い、新しい「元服名」をつけてくれました。
多くの方々が、涙を流して新しく古い自分に向かって歩き始めました。



そして、先週末の卒業式。
野崎先生の師匠、三井豊久先生と、
また、「フラガール」を初めとする多くの映画を作った名プロデューサー、
李鳳宇さんをお迎えしました。

野崎先生も素晴らしかったけれど、三井先生はさすが師匠!
うなりました!
素晴らしい!


ご自分の全存在をかけて、全実存をかけて人を観ますから、
見え方が全く違います。

すごいです!

ただ単に本質を見抜くのではなく、その方の可能性を大きく広げるのです。
最初はぎょっとするようなことを言うのですが、
極めて正鵠を得た一矢で、
時間が経つほど効いてくるのです。

本当にホメオパシーと同じです。
現在の仮のバランスを崩し、自分が広がり深まりながら本来の調和に向かう。

大したものです。本当に。

ありがとうございました。



そして、FBには書きましたが、私は今ベルリンにいます。
ジェレミー先生の4日間のセミナーと、サンカラン先生の3日間のセミナーを受けながら、
ミーティングをするのが目的です。


今、私の中でもとても大きなことが起こりつつあります。
そのためでもあります。


詳しくは、授業やセミナー、そしてこのブログの中でも書きます。

安倍内閣が誕生しました・・・


お早うございます。

選挙から早いもので10日以上経ち、いよいよ阿部内閣が誕生しました。



前回のブログやFBで
「自民党が結果として「脱原発」を実現する!?」というタイトルで書きました。



いろいろなコメントをいただきました。
読者の西岡育子さんからこのようなコメントをいただきました。




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永松先生。とても分かりやすく表現していただいてありがとうございます。

政治は難しくて私もどの党が好きとか嫌いとかすでに分かりにくくなってますが、
結局どれくらいの内容の濃さを学んだり経験しているか、
と言うのも大きいものかもしれませんね。


モチロン脱原発に向かうべきだとは思いますが、
そこにはエネルギー問題だけが乗っているのではないような気がします。


資源のない日本の国力の問題。他国から日本を守る。そういうこともあるのだと思います。
どのように他国から守りながら国内の安定を図ると言うことは、
政治のことをほぼ知らない私には解りませんが。。。


そしてその深さをどれくらいの政治家が解って動いているのかも解りませんが、
自民党が若い議員にも叩き込まれているのかも知れませんね。


それを生かした新しい政治をしていただきたいと思います。

そして、今までの時代のように政治家に任せておく時代ではなくなってしまっていると思います。

自分たちはちゃんと理想を掲げながらそれに向かってどのように生きて行くか。


一人一人の意識や行動が、政治家の活動よりもはるかに大きな波やうねりをもたらしていく時代になってくのではないかと思います。
未来を担う若者や子供たちのためにも私たちの世代が、
しっかり橋渡しをしなければ。と思う今日この頃です。


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このようなコメントでした。


素晴らしいお考えだと思います。



確かに原発の問題、エネルギー問題は、これからの日本の将来、
世界の将来の中心的問題だと思います。


なぜならば、もし同様なことが起こったら、あらゆることが麻痺し、
政治も経済もあらゆる前提が崩れ去り、カタストロフィー的に崩壊する、
それだけの根幹的大問題です。


他のエネルギー資源と根本的に異なり、
その性質上完全には制御ができない原発は、
未来のエネルギー源としては、廃止する以外ないと思います。



しかしながら、それをどのようにして実現していくのか?

世の中は、あらゆることが密接に濃厚に絡みあっていて、
あちらこちらに思いもかけないような深い連関があるものです・・・というか、深い連関だらけです。


なぜならば、あらゆることは繋がっているのですから。




理想を語ることは「簡単」です。難しくありません。


問題は、理想をどのようにして実現するか、です。


その手立てを含んだ豊穣なる理想なのか、
それとも口先だけの痩せこけた理想なのか、
その違いは極めて大きなものがあります。



自民党は、良くも悪くも体育会系です。


特に新人議員に対しては、
非常に厳しく勉強会が毎日朝から晩まで大量に、
隙間なく埋められ、その間に挨拶回りがあります。
それをずっと持続し続ける「伝統の力」は大したものです。



自民党は、内部の革新を許容する度量がそれなりに大きいです。
自らを革新する力は、案外侮れないものがあります。



ただ・・・・・いろいろ書いていますが、私は自民党が好き、というわけではありません。




それはともかく、
新内閣に期待するしかありませんが、
環境大臣、原子力防災担当大臣に、よりにもよって石原伸晃とは・・・


総務大臣に内定していたのに石原を嫌う麻生副総理が難色を示したので横滑り、
という噂ですが、それにしても
環境、原子力防災大臣とは・・・ちょっと絶句です。



以前に問題になった「福島原発サティアン」の「失言」ですが、
ちょっと調べるとWikipediaにはこのように書いています。


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2012年9月13日、TBS系のテレビ番組にて、東京電力の福島第一原発事故により汚染された土壌の保管先について「福島原発第一サティアンしかない」と発言[22]。


サティアン(サンスクリット語で「真理」)とはオウム真理教がサリンを製造していた施設の名称でありかつ、普段から使っていないと出てこないような奇怪な表現であるため「配慮を欠く発言との指摘も出かねない」と批判的に報じられた[22]。


また参議院議員の佐藤正久はツイッターで、「石原幹事長、ちょっと言葉に気をつけた方がよい。第一原発で安全化のために酷暑の中で働いている方々はどう思うだろうか?」と述べた[23]。


9月13日夜、石原自身はこの失言について「福島第一原発というつもりだった。単なる言い間違えだ」と釈明したが[24]、これに先立つ2011年 6月6日放映のテレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』でも、汚染土壌の保管先について「福島第一原発の『サティアン』のあるところにしか持っていけ ませんよ!」と発言していたことが指摘されている[22]。


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高校時代の彼の言動を直接知る者として、政治家になってからの彼の言動に、
何か変化や成長の跡があるのかを、祈るような気持ちでじっと注視してきました。


今のところは、相変わらず、という印象です。



サティアン発言は、完全に高校時代のままの「のり」・・・

そう、彼はとても軽量級の「のり」の人です。


彼は確か体育会少林寺拳法部に所属していましたように思います。

体育会にはいろいろな長所短所があります。


確かに年長者に対する礼儀作法には良いところもあると思いますが、
なによりも、「弱者に対する根拠のない横柄さ、傲慢さ、思いやりのなさ」
が支配的になりがちです。


いわゆる「強者」が「弱者」をいじめたり貶めることを愉快がる、
という文化です。


(もちろん本当は「弱者」や「強者」などないのですが・・・)


彼はそういう浅薄な文化にどっぷりと染まっていたので、
心配していました。



ただ、今のところは成長の跡がない、と思わざるを得ません。



例えば、大臣就任の時に前任者との引き継ぎを行わない、というパフォーマンスです。
極めて下らないと思います。


どのような思いでこのパフォーマンスを行ったか分かりませんが、
下らない、という以外ありません。



高校時代と変わらない・・・


仕方がありませんね・・・



これ以上、混乱を招いたり、舌禍事件を起こさないように祈ります。

自民党が結果として「脱原発」を実現する!?

お早うございます。


選挙の後、いろいろなことが動き始めました。

最大の関心事、原発問題、
これからどのようになっていくでしょうか?


自民党は、脱原発を公約にしていた公明党と協議し、
「厳格な基準をクリアしている原発については再稼働を容認する」
という方針を打ち出しました。


そうすると、当然ながら
「やっぱり」
「経済優先」
「人命より金儲けか!」

という声が聞こえます。

その声は当然だと思います。


とにもかくにも原発稼働ゼロを一旦は実現した民主党、
そして脱原発への期待を一身に背負った未来の党が結果的に惨敗。

本当に暗澹とした方が多くいらっしゃると思います。


・・・ただ私は、実は必ずしも暗澹としていません。


なぜか、というと、
私たちが歴史に学ぶならば、
「理想的、急進的な政策は長続きせず、転覆し真逆になる」
からです。



民主党が「脱官僚」を打ち出した3年前を思い出してください。
「官僚は諸悪の根源」という稚拙な考えから官僚を無視して、
官僚を使わずに政策を遂行しようとしたら、
結局どうなりました?


官僚の持っている巨大な力をうまく御するのではなく、
官僚はまるで存在しないかのように振る舞い、
完全に無視し、
議員だけで全てを行おうとしました。


あたかも全ての臓器を無視して、
脳の一部だけで人間活動のすべてを行おうとしたようなものでした。



その結果どうなったでしょうか?

もちろんうまくいきませんでした。
まったくうまくいきませんでした。

何も機能しないことを思い知らされました。


しかし、それだけではありません。
もっと重大な教訓があります。


脱官僚どころか、
官僚をうまく使って御するどころか、
結局、完全に官僚の言いなりになり果てました。

圧倒的に無知だったからです。
空虚だったからです。
無知からの机上の計算、机上の「理想論」でした。

だから「真空地帯」に入り込まれてしまったのです。


実際に行政を行っていくには、
分厚い知識の厚みが必要です。

薄っぺらい表面的スローガンでは、
最初の一瞬しか乗り切っていけません。
無数の民が無数の人生を生きているのです。
本当の知識を持っていなければなりません。


自民党には、民主党よりは遥かに厚みがあります。
本来持っていなければならない厚みからすれば、
まだまだ薄っぺらいことには違いありませんが、
まったく薄っぺらい今の民主党よりはマシでしょう。


しかしまた一方、マイナスの体質も分厚いです。
へばりついたヘドロのように分厚く堆積しています。


あらゆる利権がぶ厚かった「古き良き時代」に戻りたくて、
うずうずしています。
潤沢な公共事業、原発建設、など、
あらゆる「利権」に敏感で群がった時代を復活させたい人が
たくさんいます。


でも議員がそれを望んでいるというよりも、
利権関係に利害のある我々国民、選挙民が、たーくさんいるからです。

しかし、自民党は3年前に大敗し、
議席的には大勝したといっても、
今回も支持率はほとんどまったく上がっていません。


幸いにも、自民党議員の多くは、
国民は古い自民党の復活を望んでいるわけではまったくない、
ということを知っています。

次の参院選は半年後に迫っています。
そして、遅くとも4年後には次の衆院選が来るのです。

表面的な大勝にヌカ喜びしていい加減なことをしていると、
次の選挙では完全にひっくり返される、
今回の民主党のように、
ということを恐ろしく実感しています。


ここに期待をかけるしかありません。
そして、結果として、本当の意味で幸福の質と量、
つまり「国民総幸福量」が上がっていくことを、切に望みます。



一昔前、よくこのように言われました。
「日本は、実質的に世界最高の共産主義国家である」と。
つまり、日本ほど共産主義の理想、つまり富の平等な分配を成し遂げている国はない、
ということです。(一億総中流と言われた一昔前の話です)


それを共産主義とは一見真反対のイメージの自民党政権が成し遂げたのです。


10年後には、結果的に日本が世界で最もスムーズに
脱原発を成し遂げた、
というようになって欲しいものです。

脱原発に最も消極的であったように見えた自民党が、
結果的にスムーズに脱原発を成し遂げた、
というようになって欲しいものです。


でも成し遂げられるはずです。


「資本主義」を唱えながら
「共産主義」を成し遂げた自民党であれば!

選挙

お早うございます。


選挙が終わりましたね。

マスコミの予想通り、自民党の圧勝でした。

よく言われるように、
「自民党が勝ったのではなく、民主党が負けた。」

というのは、その通りなのでしょう。


・・・・・

私自身は「原発即刻廃止」を強く願っています。
多くの理由からです。

私は人間を信じていますが、
イデオロギーは信じておりません。
いかなるお題目も信じていません。

例えば、「平和主義者」の多くに見られる好戦的態度、
「タカ派」の多くに見られる表面的な威勢の良さと裏腹の未熟さ・・・


イデオロギーは何も真実を語りません。


今回の自民党大勝によって、
「経済優先で原発推進に向かってしまう。」

という人もいますが、
私はそう単純ではないと思っています。


国民から積極的に信任されたわけではない自民党が
これから何をどうするのか?

多くの諸問題に対してどのように軟着陸していけるのか・・・
まずはそれを見守りたいと思います。


自民党といえば、高校の同級生の石原伸晃は、
TV での発言を見る限り、
高校時代と何も変わっていないように見えますが、
そのうち大きな成長を見せてくれることを祈っています。


先日、自民党幹事長の石破茂さんの経歴を見て、少し驚きました。
小学校と中学校を山口に書き換えるだけで、大学まで同じになる・・・

そして、もう一つとても重要な類似点がありましたが、
それは ヒ ミ ツ です。



ただ、今までいろいろな映像を見て強い興味を持っていました。
(実は次女にも見せたのですが、全く興味がないようですが・・・)



それはともかく、いろいろな意味で石破さんには注目しています。
どの程度まで中身がある人なのか、
権力の中心に座ったら、実際に何をどこまでできるのか、
注目しています。



そして、着実に地球を幸せにすること、
脱原発、を結果的に実行してくれることを、
強く願っています。


それができる人だと思うから。
いや思いたいから。



最終的には結局それ以外の道はないのですから。

「お客様は神様です」の真相と教訓

お早うございます。


昨日書いた、「お客様は神様です」の意味。


読んでいただけましたでしょうか?



http://www.hahnemann-academy.com/blog/2012/12/post_443.html



このことは、2つの教訓を教えてくれます。



1つ目は、「また聞きには要注意!」
です。



人は自分というフィルターを通してしか理解することはできません。


ですから、自分が「聞いた」「理解した」
ということは、全て自分のフィルターを通して編集されたものに過ぎません。


ですから、他人の言葉をどう理解したのか、
ということと、
その人がどういう意味で言ったのか、
ということとは、
まったく別問題です。


自分が確かに聞いたことでさえ
自分というフィルターを通した「歪曲された理解」なのですから、
ましてや、他人から聞いた話や報道されたことというのは、
よほど注意してそのフィルターや編集を外していかないと、
ありのままからはどんどん離れていきます。


このことは、非常に注意する必要があります。
とんでもないトラブルに発展しますし、

人生を大きく損ないます。




2つ目は、「伝わり方を自分で工夫せよ!」

です。


遠藤晃先生から聞いたことで、
なるほど! と目からウロコだったことがありました。



例えば「ホメオパシーとは何?」
を説明しようとする時、
説明する側が、できるだけ正確な説明をしようとします。


それは当然です。
できるだけ正確に伝わって欲しいから。


そして、そのまま人から人に伝わって欲しいと願います。




でも、それがかえってアダになってしまうのです。


なぜかというと、
ホメオパシーの専門家は、ホメオパシーについて、
たくさんのことを知っています。


でも聞く人は、ホメオパシーのことを知りません。
だから、どんなに詳細に正確な説明をしたとしても、
聞く人に残るのは、
がっかりするほど不正確なことしかなかなか残りません。




でも、自分自身のことを考えればそれも仕方がありませんね。


自分がまったく知らない分野の専門家から
どんなに正確な説明を受けても、
自分のフィルターはその分野については非常に粗く、
非常に不正確な記憶しか残りません。




ではどうすれば良いのか?



それは、「このように伝わって欲しい」
という言葉を予め考えて、それを伝える、
ということです。


つまり、正確な説明だけを心がけていると、
それがどのように伝わるか、は、
すべて相手任せになっています。


自分はどのように正確に説明するか、ということばかり考えていて、
相手にどのように伝わるか、という最も肝心なことは、
結果として完全に相手任せ、になっているのです。

そうして、とても不正確な表現が、人から人へ伝わってしまいます。



これではいけません。

人から人にどのように伝わって欲しいか、ということを、
専門家自身が予めきちんと考えて、
それを伝える、ということが大切です。



これからのホメオパシー、
楽しみにしています!