選挙から早いもので10日以上経ち、いよいよ阿部内閣が誕生しました。
前回のブログやFBで
「自民党が結果として「脱原発」を実現する!?」というタイトルで書きました。
いろいろなコメントをいただきました。
読者の西岡育子さんからこのようなコメントをいただきました。
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永松先生。とても分かりやすく表現していただいてありがとうございます。
政治は難しくて私もどの党が好きとか嫌いとかすでに分かりにくくなってますが、
結局どれくらいの内容の濃さを学んだり経験しているか、
と言うのも大きいものかもしれませんね。
モチロン脱原発に向かうべきだとは思いますが、
そこにはエネルギー問題だけが乗っているのではないような気がします。
資源のない日本の国力の問題。他国から日本を守る。そういうこともあるのだと思います。
どのように他国から守りながら国内の安定を図ると言うことは、
政治のことをほぼ知らない私には解りませんが。。。
そしてその深さをどれくらいの政治家が解って動いているのかも解りませんが、
自民党が若い議員にも叩き込まれているのかも知れませんね。
それを生かした新しい政治をしていただきたいと思います。
そして、今までの時代のように政治家に任せておく時代ではなくなってしまっていると思います。
自分たちはちゃんと理想を掲げながらそれに向かってどのように生きて行くか。
一人一人の意識や行動が、政治家の活動よりもはるかに大きな波やうねりをもたらしていく時代になってくのではないかと思います。
未来を担う若者や子供たちのためにも私たちの世代が、
しっかり橋渡しをしなければ。と思う今日この頃です。
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このようなコメントでした。
素晴らしいお考えだと思います。
確かに原発の問題、エネルギー問題は、これからの日本の将来、
世界の将来の中心的問題だと思います。
なぜならば、もし同様なことが起こったら、あらゆることが麻痺し、
政治も経済もあらゆる前提が崩れ去り、カタストロフィー的に崩壊する、
それだけの根幹的大問題です。
他のエネルギー資源と根本的に異なり、
その性質上完全には制御ができない原発は、
未来のエネルギー源としては、廃止する以外ないと思います。
しかしながら、それをどのようにして実現していくのか?
世の中は、あらゆることが密接に濃厚に絡みあっていて、
あちらこちらに思いもかけないような深い連関があるものです・・・というか、深い連関だらけです。
なぜならば、あらゆることは繋がっているのですから。
理想を語ることは「簡単」です。難しくありません。
問題は、理想をどのようにして実現するか、です。
その手立てを含んだ豊穣なる理想なのか、
それとも口先だけの痩せこけた理想なのか、
その違いは極めて大きなものがあります。
自民党は、良くも悪くも体育会系です。
特に新人議員に対しては、
非常に厳しく勉強会が毎日朝から晩まで大量に、
隙間なく埋められ、その間に挨拶回りがあります。
それをずっと持続し続ける「伝統の力」は大したものです。
自民党は、内部の革新を許容する度量がそれなりに大きいです。
自らを革新する力は、案外侮れないものがあります。
ただ・・・・・いろいろ書いていますが、私は自民党が好き、というわけではありません。
それはともかく、
新内閣に期待するしかありませんが、
環境大臣、原子力防災担当大臣に、よりにもよって石原伸晃とは・・・
総務大臣に内定していたのに石原を嫌う麻生副総理が難色を示したので横滑り、
という噂ですが、それにしても
環境、原子力防災大臣とは・・・ちょっと絶句です。
以前に問題になった「福島原発サティアン」の「失言」ですが、
ちょっと調べるとWikipediaにはこのように書いています。
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2012年9月13日、TBS系のテレビ番組にて、東京電力の福島第一原発事故により汚染された土壌の保管先について「福島原発第一サティアンしかない」と発言[22]。
サティアン(サンスクリット語で「真理」)とはオウム真理教がサリンを製造していた施設の名称でありかつ、普段から使っていないと出てこないような奇怪な表現であるため「配慮を欠く発言との指摘も出かねない」と批判的に報じられた[22]。
また参議院議員の佐藤正久はツイッターで、「石原幹事長、ちょっと言葉に気をつけた方がよい。第一原発で安全化のために酷暑の中で働いている方々はどう思うだろうか?」と述べた[23]。
9月13日夜、石原自身はこの失言について「福島第一原発というつもりだった。単なる言い間違えだ」と釈明したが[24]、これに先立つ2011年
6月6日放映のテレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』でも、汚染土壌の保管先について「福島第一原発の『サティアン』のあるところにしか持っていけ
ませんよ!」と発言していたことが指摘されている[22]。
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高校時代の彼の言動を直接知る者として、政治家になってからの彼の言動に、
何か変化や成長の跡があるのかを、祈るような気持ちでじっと注視してきました。
今のところは、相変わらず、という印象です。
サティアン発言は、完全に高校時代のままの「のり」・・・
そう、彼はとても軽量級の「のり」の人です。
彼は確か体育会少林寺拳法部に所属していましたように思います。
体育会にはいろいろな長所短所があります。
確かに年長者に対する礼儀作法には良いところもあると思いますが、
なによりも、「弱者に対する根拠のない横柄さ、傲慢さ、思いやりのなさ」
が支配的になりがちです。
いわゆる「強者」が「弱者」をいじめたり貶めることを愉快がる、
という文化です。
(もちろん本当は「弱者」や「強者」などないのですが・・・)
彼はそういう浅薄な文化にどっぷりと染まっていたので、
心配していました。
ただ、今のところは成長の跡がない、と思わざるを得ません。
例えば、大臣就任の時に前任者との引き継ぎを行わない、というパフォーマンスです。
極めて下らないと思います。
どのような思いでこのパフォーマンスを行ったか分かりませんが、
下らない、という以外ありません。
高校時代と変わらない・・・
仕方がありませんね・・・
これ以上、混乱を招いたり、舌禍事件を起こさないように祈ります。