8月17日(日)

映画「雪風 YUKIKAZE」

10時55分~13時10分の回をTOHOシネマズ上大岡へ。

















太平洋戦争期に於ける日本海軍駆逐艦「雪風」については、消耗の激しかった駆逐艦群の中にあって、開戦当初から主要作戦には殆ど参加し、その都度帰還して「海軍一の幸運艦」として語り継がれてきたことはかねてより承知していましたが・・・・。

若干史実と違うのではといったところもあり(映画の冒頭ミッドウェー海戦で「雪風」が多くの乗員を救助した重巡洋艦「三隈」は実際には生存者は無かったと聞いている)、また派手な戦闘シーンを安易に期待していた客層には肩透かしだったかも知れませんが、寺澤艦長(竹野内豊)の沈着冷静な判断早瀬先任伍長(玉木宏)の鼓舞のもと、極限下の戦場に於いて沈没に瀕した僚艦や輸送船の乗員の救助等の様々な任務着実に果たしいつしか生きる希望となっていく「雪風」の姿印象的でした。
とりわけ心に残った
のは、「捷一号作戦」爆弾を搭載して「雪風」の上を敵艦隊目指して飛び去っていった零戦の姿を見て組織的特攻作戦の発動を悟った寺澤軍上層部に向けて抱いた静かなしかし激しい怒り「天一号作戦」発動に際し伊藤第二艦隊司令長官(中井貴一)同様に抱いた怒り出撃に際して将来ある若者達に日本を託そうとの想いによる旗艦「大和」からの少尉候補生の退艦命令、そして戦後復員艦に転じた「雪風」の艦上に於ける新しい生命の誕生に沸く乗員達でしょうか。

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プログラム別刷りで配られたリクエスト結果眼を通していたら


あら、ブラームスの4番の項私のコメントが。


第1部では、冒頭下野コンサートのタイトル名を言い間違えたステージ上のオルガン前の巨大スクリーンに投影されたマーラーの写真に最敬礼したりして客席の笑いを誘った後、まずベートーヴェン/交響曲第6番「田園」第2楽章終盤に於けるカッコウの鳴き声模倣(長3度)マーラー第1楽章序奏に於けるそれ(完全4度)との比較端緒に、如何にマーラーのこの作品全体を通して4度音程が重要な役割を占めているか、そしてマーラーの指示の細やかさ第4楽章中途C-durからD-durへの定石破りの転調の効果、同じく第4楽章呆気ない程の終結、そしてその終結及び第1楽章序奏更には主調から感じられるベートーヴェン/交響曲第9番へのリスペクトと、下野らしい誠実さとユーモアとを交えた多岐にわたる解説が。
なお今回のレクチャー・コンサートでは副題の「巨人」省かれており、それはマーラー最終的にはこの作品の標題性を消し去ったことを尊重してのことなのだろう推察したものの、下野「それについて話すとそれこそ時間が足りなくなってしまうので・・・・」
そしてゲスト宮本益光を招じ入れての、この作品と縁深い歌曲集「さすらう若者の歌」から第2曲・第4曲を。ただ宮本の歌どことなく平板さが否めず下野&新日本フィル第2曲辺りは何か鈍重な感じも。

第2部では、第1番全曲演奏
新日本フィルしばしば傷や乱れはあったものの、下野らしい誠実ではったりのない、それでいて第1楽章序奏のフラジオレットの美しさ主部後半の燦然たる趣第2楽章主部の優美さ中間部の耽美性第3楽章のもの哀しさ第4楽章の激動的確に体現された好演でした。
最後下野マイクを握り「今回はもう趣向を変えて次回の曲を先取りしちゃいます」告げて演奏し始めたのは・・・・ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」第1楽章コーダ。すると「いまの曲を御存知ない方の為に御説明すると・・・・瀧廉太郎の「花」です」こらっ!「嘘です瀧廉太郎先生に怒られちゃいますよね」
・・・・しかし、これでまたブラームスの4番の目は遠のいてしまった訳か。

















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8月6日平日故に、そして8月9日午後に「フェスタサマーミューザKAWASAKI2025」日本フィルコンサートを控えていた故に、

それぞれリアルタイムでの視聴叶わなかった広島平和記念式典及び長崎平和祈念式典模様を、遅ればせながらの感はありますがNHK+視ました


「広島平和記念式典」での、松井市長「平和宣言」に於ける自国第一主義への批判それに若い世代への自覚促進と「平和文化」参画要請石破総理平和記念資料館訪問及び正田篠枝さんの歌を踏まえた挨拶「長崎平和祈念式典」での、鈴木市長「長崎平和宣言」での現下の世界情勢に於ける対立と分断そして核戦争が現実味を帯びてきていることへの痛烈な非難かつての山口仙二氏の国連演説の引用石破総理戦後80年に際しての硫黄島ひめゆり平和祈念館そして広島・長崎訪問を踏まえ更に永井隆博士のことばを引用した挨拶それぞれ印象的でしたが・・・・。
やはり今年も「広島平和記念式典」での湯崎知事核抑止論信奉者に対する痛烈な批判が、最も心に突き刺さりました

明日8月15日で、終戦から80年・・・・。

そして8月9日(土)

日本フィルコンサート

引き続き

8月11日(月・祝)「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025」に於ける原田慶太楼指揮による東響フィナーレコンサート聴きミューザ川崎シンフォニーホールへ。


































オープニング・ファンファーレ東響オープニングコンサートもそうでしたが、フィナーレコンサート聴いたのも今回が初めて





ホール前「歓喜の広場」着いて間もなくこの日のソリスト服部百音原田慶太楼が出てきて壁面ディスプレイサインを。








14時00分開場









14時20分からステージ上で、原田によるプレトーク
最初服部加わってバルトークの協奏曲技術的・物理的難しさ、そしてそれらを超越したところにある真の困難さ、更にそれでも挑むことの意義についてのトークが。
服部引き揚げた後も、引き続き原田による今回のプログラミングの意図、即ちアニヴァーサリー・イヤーの作曲家(生誕100年の芥川、没後80年のバルトーク、生誕160年のニルセン)の50代の作品芥川からニルセンへと遡っていこうとの企図、そして "Inextinguishable" から原田が受ける「絶対に破壊できないもの」とのニュアンス、更に秋山和慶から受けたニルセンについてのサゼスチョン

果てはフェスタオフィシャルグッズ宣伝に至る迄話が続きました




15時00分から本公演

前半最初は、芥川也寸志/八甲田山~No.1「八甲田山」(タイトル)・No.10「徳島隊銀山に向う」・No.37「棺桶の神田大尉」・No.38「終焉」
言うまでもなく新田次郎小説「八甲田山死の彷徨」に基づく北大路欣也・高倉健W主演による映画「八甲田山」音楽抜粋ですが、日露戦争開戦已む無しとの空気が拡がる中、軍上層部意向を承けて厳冬期の八甲田山挑むこととなった神田大尉(北大路欣也:史実では神成大尉)率いる青森第五連隊徳島大尉(高倉健:史実では福島大尉)率いる弘前第三十一連隊神田大尉と徳島大尉の心の絆両連隊に容赦なく牙を剥く大自然とその中で最善を尽くそうとする両大尉、そして青森第五連隊を襲う悲劇・・・・。自然の厳しさ描くとともに、両大尉の立場を超えた心の繋がり神田大尉の最期に寄り添うような音楽であり、また演奏だったと思います。

続いて服部百音ソリストを務めての、大好きバルトーク/ヴァイオリン協奏曲第2番
服部ソロは、第1楽章・第2楽章それぞれ冒頭不安定な要素があったものの、総じてこの作品のもつ突き詰められた厳しさを体現した、今迄に接したこの曲の実演の中では上質の部類に属する演奏でした。
原田&東響にも同様のことが云えますが、惜しむらくは時折低音が薄く聴こえる傾向が。
ソリスト・アンコールファジル・サイ/クレオパトラから濃密で求心力をもった好演
なおアンコール中原田相変わらず指揮台に腰掛けて服部の演奏に聴き入っていましたが、批判が耳に入ったのか、かつてのように頬杖をつくのは止めていました

後半は、ニルセン/交響曲第4番「不滅」
原田共感に満ちた指揮のもと、強靱さとしなやかさとを兼ね備えた音楽圧倒的な展開聴かれました
ところでこの曲の演奏に於ける、
ティンパニの、
2nd奏者、もしやひょっとしてと思ったら、やっぱり神奈川フィル篠崎史門だった。
指揮棒オフィシャルグッズ扇子持ち替えて出てきた原田再度の販促をした後、アンコール山本直純/好きですかわさき愛の街(これがこのフェスタを締め括る定番らしい)で賑々しく閉幕









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8月10日(日)映画「長崎~閃光の影で~」10時25分~12時20分の回、及び「木の上の軍隊」14時05分~16時20分の回を観に初めて"kino cinéma 横浜みなとみらい" へ。







先日逝去された絹谷幸二さんによる壁画


























まずは「木の上の軍隊」から。

1944(昭和19)年防空上の重要拠点として位置付けられた伊江島で、守備隊指令のもと土地接収され満足な機械もない状態飛行場建設従事させられ竹槍での軍事教練にも駆り出される島民その飛行場活用困難となると敵に奪われる前に爆破させられ、1945(昭和20)年米軍上陸と共に苛烈な戦闘巻き込まれ・・・・。

激しい攻防戦次々守備隊壊滅していく中、沖縄出身新兵安慶名セイジュン(山田裕貴)宮崎出身厳格な上官山下一雄少尉(堤真一)との、ガジュマル樹の上での奇妙な共同生活始まり・・・・。

詳細記すのは控えますが、極限状態追い込まれたとき人間の在りよう戦争で侵された島民のアイデンティティひいては島の在りよう等、胸に刺さるものがありました

漸く家族の元を目指そうとした矢先悲運に遭ってしまったセイジュン最期に目指そうとした処は、またその想いを察した山下は・・・・。


そして・・・・「長崎~閃光の影で~」

空襲による休校に、郷里長崎帰郷した看護学生主人公田中スミ(菊池日菜子)・大野アツ子(小野花梨)・岩永ミサヲ(川床明日香)3人大村線長崎本線旧線列車の車窓から見える海を望む美しい景色にはしゃいだり少女期ならでは他愛のない話興じたり・・・・。

その日常が、8月9日11時02分地獄絵図へと。

看護学生としての責務懸命に果たそうとする一方で、家族・友人・恋人への想い、更には医薬品不足に加えてまだ明らかになっていなかった原爆の真の怖ろしさに伴う救えなかった夥しい命に対する悔しさ・無力感それら一切合切に係る3人の魂の相剋が、声高ではなく抑制された筆致ながらも痛切に描き出されていました

冒頭終盤美輪明宏語りが、やはり重い説得力を以て響いてきました

エンドロールに於ける、主演3人による福山雅治「クスノキ」の歌唱。勿論福山本人に比べれば拙さは否めなかったけれど、その清冽な趣胸に迫りました

5月観劇した北村総一朗さん演出「フツーの生活 長崎編」

7月広島訪問時平和記念資料館再訪併せ

核兵器怖ろしさと非人道性改めて想いを致す

とともに、前日に聴いたフェスタサマーミューザKAWASAKI2025日本フィルコンサートに於ける、

オーケストラ・アンコールプーランク「平和のためにお祈りください」演奏前指揮者下野竜也が告げた「今日は8月9日ですね」との一言が、耳朶に甦ってきました


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8月9日(土)今度伴い「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025」に於ける下野竜也指揮による日本フィルコンサート聴きミューザ川崎シンフォニーホールへ。







































開場待っている間壁面ディスプレイに記された今年フェスタこれ迄の出演者のサイン眺めていたら


・・・・あれこの日ソリスト宮田大下野竜也出てきた!


二人サインし終えると、眺めていた観衆から期せずして拍手が。


14時00分開場





14時20分からステージ上で、下野によるプレトーク
今回選曲意図西洋音楽語法日本的題材扱うことの意義サン・サーンス音楽的特徴、そして何よりドヴォルザークに寄せる想いを、下野らしい誠実さとユーモアとを兼ね備えて語っていました

15時00分から本公演

前半最初は、小山清茂/管弦楽のための鄙歌第2番
第1曲「和讃」もの哀しい情念第4曲「豊年踊り」華やかな賑々しさが、とりわけ印象的でした。

続いて母にとってのこの日のメインである宮田大ソリストに迎えてのサン・サーンス/チェロ協奏曲第1番
宮田実演聴いたのは今回4回目ですが、過去3回いずれも尾高忠明との協演によるエルガー/チェロ協奏曲尾高尚忠/チェロ協奏曲
今回サン・サーンスでも、期待どおり宮田ノーブルな音色安定した技巧による、美しく魅力的な演奏展開されていきました。
下野&日フィル清澄な色彩感を以て宮田を支えており、とりわけ第2部冒頭をはじめとするデリカシー聴き応えがありました。
ソリスト・アンコールは、サン・サーンス繋がり「白鳥」此処でも宮田艶やかで優美な演奏聴衆惹きつけていました




後半は、ドヴォルザーク/交響曲第8番
2001年10月N響第1444回定期公演に於けるウォルフガング・サヴァリッシュ2021年10月N響第1940回定期公演に於けるヘルベルト・ブロムシュテット2023年11月ウィーン・フィル来日公演2025年1月N響第2030回定期公演に於けるトゥガン・ソヒエフ演奏比べてしまうと流石にソノリティに於いて遜色は否めなかったものの、とは云え鮮烈さと歓びに充たされた第1楽章第1主題の提示その後精細さ熾烈同楽章展開部コーダ一抹の淋しさを内包した第2楽章冒頭同楽章中間付近思い切った表現アーティキュレーションとバランスに意の払われた第3楽章主部慈しみを感じさせる中間部、そして温かさに満ちた主題の提示燃え立つような燦然たる輝きとが交錯する第4楽章と、下野のドヴォルザーク愛随所で伝わってくるような演奏ではありました。



オーケストラ・アンコール演奏されたのは、プーランク(下野竜也編)/平和のためにお祈りください
2023年8月5日広響「平和の夕べコンサート」冒頭でもこの曲を聴いたことがありますが、

今回演奏前下野「今日は8月9日ですね」との、決して声高ではない静かで落ち着いたしかしながら確かな平和の希求を想わせるひとこと耳にして思わず涙がこぼれ落ちそうに









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演奏曲は、ハイドン/弦楽四重奏曲第67番「ひばり」
第1楽章晴朗な伸びやかさ第2楽章主部静穏さ中間部濃密さ第3楽章典雅さ第4楽章疾走感と、それぞれに印象的な好演でした。

15時00分からの本公演は、かねてより一度聴いてみたいと思いつつこれ迄機会のなかった上岡敏之指揮による、ブルックナー/交響曲第7番(ハース版)
第1楽章冒頭高弦聴こえるか聴こえないか位の繊細な原始霧その中から立ち上がる第1主題超スロー・テンポに、これで果たしてこの後緊張感が保つのかどうか不安を抱かずにはいられませんでしたが・・・・第2主題の一抹の寂しさ展開部冒頭の孤独感等の彫琢に於いて、このテンポ非常に活きてきて、また楽章全体の威容の保持にも貢献していました。上岡低弦の持続音の強調が、音楽に立体感をもたらし弛緩から救っていた面はありました。
続く第2楽章かなりの遅さ第1主題ワーグナーチューバの深々とした響きに続く弦のモティーフは、悲嘆の感情を込めるかのように熾烈に弾かせる指揮者多い中、上岡の表現慈しむかのよう第2主題慰藉の感情併せ此処でも遅めのテンポが良い方に働いていました。ただ疑問だったのは、ハース版使用告知されていたにも拘わらず、クライマックスハース版からは除かれている(ノヴァーク版には指定のある)ティンパニとシンバル及びトライアングルを加えていたこと。個人的にはハース版どおりこの三つは加わらない方が好みなのですが。
第2楽章終わったところで、念の為腕時計眼を遣ると16時01分やはり遅い・・・・!
第3楽章引き続きスロー・テンポ巨視的な表現結び付き、それがとりわけトリオの或る種の安らぎの表出をもたらしていたとは思いますが、一方でスケルツォ運動性・律動感些か損なわれてしまった感も拭えませんでした
第4楽章遅め或いは前半の二つの楽章に比べややもすると軽く見られがちな後半の二つの楽章をも壮大かつ深遠に表現しようとしたのかも知れず、それは一定の成果を収めていたとは思いますが、反面第3楽章同様第4楽章推進力やや犠牲にされてしまっていたようにも思われました。
終演は・・・・16時31分!

全体的に、1987年7月大阪フィル練馬公演に於ける朝比奈隆1995年2月N響第1253回定期公演に於けるホルスト・シュタイン2017年11月ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管東京公演に於けるヘルベルト・ブロムシュテット

2023年1月大阪フィル第55回東京定期演奏会に於ける尾高忠明演奏等程の感銘には到らなかったものの、

ことスケール感内省的な表現の併立と云う点では、これ迄聴いたこの交響曲の実演の中では屈指のものだったとは思います。
少なくとも、恣意的なアゴーギクとデュナーミク曲の本質が損なわれてしまっていた2003年9月のサイトウ・キネン・フェスティバル松本に於ける小澤征爾の粗演に比べれば、今回の方がどれだけ良かったか












それにしても話には聞いていたけれど上岡って熱狂的なファンがいるんだなぁ・・・・。
そのファン達の歓呼応えて崔コンマス再びステージへ

















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7月26日(土)「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025」オープニング模様観聴きしようミューザ川崎シンフォニーホールへ。










































これ迄にも「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI」聴いてきているものの、オープニング行ったのは今年初めて

13時55分からホール前「歓喜の広場」で、ジョナサン・ノット指揮東響メンバーによるオープニング・ファンファーレ



演奏曲は、三澤慶/音楽のまちのファンファーレ~フェスタサマーミューザKAWASAKIによせて
















引き続きホールでは、東響オープニングコンサート
14時20分からステージ上で、ノットによるプレトーク
ホール及びフェスタへの讃辞音楽作品様式の違いによる演奏難しさ今回それぞれ作品特徴「ローエングリン」美しさ悲劇性ベートーヴェン「第8」ウイット「リング」ドラマ性)が述べられていました




15時00分から本公演

前半最初は、ワーグナー/歌劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲
冒頭木管精妙な美しさ、そして低弦金管加わって以降壮麗な響き創出は、流石ノットと思わせるものがありました。

続いてベートーヴェン/交響曲第8番
プレトークでも触れられていたこの作品独特ウイットと、第1楽章・第4楽章に於ける紛れもないベートーヴェンならではの凄まじいドラマトゥルギーの噴出とが、ノットらしい鋭敏さ造型力を以て体現された快演でした。

後半は、ワーグナー(ロリン・マゼール編)/言葉のない「指環」(楽劇「ニーベルングの指環」管弦楽曲集)
マゼール版「リング」ハイライト聴いたのは、2012年10月N響第1737回定期公演に於けるマゼール自身の指揮による演奏以来

今回ノット演奏は、「神々の黄昏」「夜明けとジークフリートのラインへの旅」中程音楽運びに余裕が無く巨きさを失っていたのが残念でしたが、「ワルキューレ」のあの「ワルキューレの騎行」スペクタクル性「ラインの黄金」「地の底で鉄を鍛える小人たち」それに「神々の黄昏」「ハーゲンの招集」悽愴さのみならず、「ラインの黄金」「序奏」「ワルキューレ」「魔の炎の音楽」及び「ジークフリート」「森のささやき」精妙さ「ワルキューレ」「ヴォータンの告別」深沈とした趣等の表現やはり見事。そして「神々の黄昏」「ジークフリートの葬送行進曲」に於ける力づくの要素を排した深々とした真の悲劇性、続く「ブリュンヒルデの自己犠牲」緊迫感終結の壮麗な救済の構築には、目頭が熱くなりました



























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7月21日(月・祝)

対岸にある宿と同じ系列ホテルの、


ラウンジへ。
今回テラス席への案内に。

折角なので、数量限定「贅沢まるごと桃パフェ」を。


それから上高地バスターミナルへと向かい




ターミナル2Fの「上高地食堂」入り

早めの昼食10時30分から昼メニュー「信州サーモン丼」で。

事前予約座席定員制松本電気鉄道バス新島々行11時25分発便に。


定刻どおり発車


帝国ホテル前




大正池過ぎて

焼岳や、
大正池穂高連峰とも、


これでお別れ
上高地トンネル



釜トンネル通って


中の湯出て






坂巻温泉






さわんどバスターミナル等を経て



梓湖見やり



奈川渡ダム堰堤の上走り











稲核集落経て


安曇支所前通り
定刻より5分早着12時25分新島々バスターミナル着



新島々からは松本電気鉄道上高地線の、


12時48分発普通列車乗車





渕東

新村




等を経て

13時17分松本着


えっ
38℃!?

14時06分発JR篠ノ井線・中央東線臨時特急新宿行「あずさ74号」乗車



2分遅れ発車


塩尻




岡谷



下諏訪



上諏訪



茅野進み


諏訪御柱祭上社木落し坂見やりつつ


更に富士見







小淵沢



韮崎


甲府迄ほぼ順調に来たものの、










午前中笹子~初狩線路内発煙があった影響によるダイヤ乱れとかで、しばしば速度を落とすようになり



大月では10分遅れ





八王子には14分遅れ16時45分着
急いで16時49分発JR横浜線・京浜東北線快速桜木町行乗り換え
17時41分横浜帰着

今回の旅通じてやはり奈良と上高地は私の心の拠り所だ改めて思いましたしかし・・・・。
今回明神迄もが大混雑河童橋大正池至ってはもう言葉もない・・・・。
それだけならまだしも、スカートサンダル履きもはや珍しくなくなってしまい(歩きにくいことこの上ないと思うけれどねぇ)、中には「あんた此処は渋谷や原宿じゃないんだけど」と言いたくなるようないでたちの者も
上高地がかつての清里の二の舞にならないことを只々祈るばかり

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