横浜高速鉄道みなとみらい線乗り入れてきた西武鉄道車輌掲出されていた日能研車内広告に、品川女子学院中等部2025年入試問題としてこんな例が。


奈良県観光収入伸び悩んでいるとは聞いているけれど、奈良ファンとしては、はっきり言ってこんな形で入試問題に採り上げられたくない!


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ふとしたことから、元N響首席チェロ奏者徳永兼一郎さんが1996年春がん闘病末期ホスピスで行った演奏ドキュメンタリー番組「最期のコンサート~あるチェリストの死~」の映像知人から紹介され、視てみました

この演奏のことは耳にしてはいましたが映像を視聴したのは初めて

元N響コンサートマスター徳永二男さん等も加わっての演奏は、メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番~第2楽章と、カタルーニャ民謡(カザルス編)/鳥の歌
がん徳永さんの全身に転移しており、演奏会場TV慣れ親しんできた姿に比べるとすっかりやつれてしまっていて下半身も麻痺チェロをしっかり構えるにも難渋する状態でしたが、演奏そういったことをもはや超越した、あたかも天に突き抜けるような清澄さを感じさせるものでした。
紹介されたホスピススタッフによる徳永さんの闘病記録悽愴さ胸を抉られるとともに、演奏会本番で用いらたチェロの製作職人N響の同僚達(内山洋、黒柳紀明(黒柳徹子の弟)、山内俊輔)へのインタビューを視ていてしばしば涙を誘われました。とりわけ内山さんの場合、御自身定年退職後程なくして亡くなられる運命にあったことを我々は知っているだけに

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9月6日(土)映画「遠い山なみの光」16時05分~18時20分の回をTOHOシネマズ上大岡へ。
開映して間もなく暗い空間このところの疲労誘われ出てきてしまったかのように暫しうつらうつらとしてしまったことや、そして1950年代の長崎1980年代のイギリスとを行き来する作品の展開に、正直なところ頭が混乱してしまったので、作品をきちんと踏まえた上での感想が綴れないのがもどかしいのですが、長崎への原爆投下生き方に微妙な影を落としている悦子(広瀬すず)佐知子(二階堂ふみ)自分が信じ拠り所としてきた価値観根底から覆されていくことが未だ受け容れられない誠二(三浦友和)の姿等が、透徹感を以て静謐に描かれていたのが印象的ではありました。
しかし、まさか終盤悦子と佐知子の関係性あのような形で・・・・。

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何故およそ都響の定演とは場違いな雰囲気を漂わせた客ホール前ちらほら居ると思ったら、小ホール「ブルーローズ」での公演「中島美嘉プレミアムライブツアー2025」!?



さて都響定演今回ショスタコーヴィチの、それも後期の作品による如何にも大野和士らしいプログラム


前半は、アリーナ・イブラギモヴァソリストに迎えてのヴァイオリン協奏曲第2番
第1楽章大野&都響の創り出す不穏で重厚な響き乗ってイブラギモヴァストイック表現第2楽章両者沈鬱さとデリカシーを兼ね備えた演奏(とりわけ終盤の一筋の光明が射したかのような美しさは感動的だった)、そして第3楽章疾走感と、真摯な精神美に貫かれつつ感覚美をも保った好演聴かれました
第1番に比べ演奏される機会の少ないこの第2番の協奏曲実演聴いたのは2013年11月N響第1768回定期公演に於ける諏訪内晶子とトゥガン・ソヒエフ

そして2024年6月服部百音井上道義&N響に続いて今回3回目でしたが、

少なくとも服部演奏よりは今回イブラギモヴァ演奏が、心穏やかに聴くことができたように思います。

後半は、交響曲第15番
第1楽章ショスタコーヴィチらしいユーモア澄明さとが一体となった表現第2楽章哀しみ通底第3楽章何処か深沈としたアイロニー、そして第4楽章冒頭及び後半に於けるワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」の「運命の動機」の引用陰鬱な意味深さ中間悲劇性更には後半諦念を漂わせたパッサカリアコーダ浄化の世界の現出と、大野一層の深化都響との絆の深まり感じました






















終演後この日幾らか時間が捻出できそうだったので、意を決して楽屋口へ。

イブラギモヴァ大野さんのサイン頂戴したのはいずれも初めて


大野さんに「ショスタコーヴィチ晩年の何か澄んだ心境が伝わってくるようでした」申し上げたところ、TV番組での座談会等で視るようないつもの万年音楽青年のような澄んだきらきらした瞳「・・・・この頃のショスタコーヴィチは自分があの世に召されるということが分かっていたんだと思いますよ」応じてくださったので、「そのように眼を輝かせてお話しになる大野さんがまた素晴らしいと思います」伝えたら・・・・黙って微笑んでいらした


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9月2日(火)「Storia IV ~服部百音デビュー15周年~」聴きサントリーホールへ。










服部百音演奏について好きか嫌いか問われると正直なところ微妙なのですが(時折神経質に過ぎると思うことがある)、とは云え楽曲の内面に深く迫ろうとの姿勢には惹かれる部分はあります
しかし今回の、プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ストラヴィンスキー/ヴァイオリン協奏曲、そしてブラームス/ヴァイオリン協奏曲という、質量ともに超ヘヴィーなプログラミングには、果たして大丈夫なのかとの不安が。

協演は、広上淳一指揮N響(コンサートマスター:郷古廉)

前半最初プロコフィエフ硬質なモダニズムとその内側のロマンティシズム続くストラヴィンスキー新古典主義晴明さの中にもちりばめられた技巧的要素を、広上&N響好サポートのもとに、服部いつもながらの曲の精神に肉迫しようとするが如きの真摯な姿勢で体現していましたが、時にそれがあたかも命を削るかのような痛々しさを伴って聴こえてくるのが辛く・・・・。

さて後半の、私の大好きなブラームスのコンチェルト
・・・・服部ソロもさることながら、広上&N響実に素晴らしかったこと!
ベートーヴェンのそれと並んでソリストがいくら優れていても指揮者とオーケストラが凡庸では話にならないブラームスの協奏曲、往々にしてソリストに気を遣い過ぎて抑制するあまり作品の重厚なスケールと内面性を損なってしまう指揮者が多い中・・・・。
広上N響から引き出す第1楽章第1主題提示悠揚迫らざる趣続く微細な陰翳更にはその後の燃え立つような燦然たる響き充実度。そして短調に転じて決然たる楽句導かれて、いよいよ服部ソロこれまた素晴らしい気魄に満ちたアインガンクが。
一段落して改めて第1主題が今度は独奏ヴァイオリンで落ち着いて提示された後の、服部による第2主題の提示また感動的だったこと服部愛聴しているというダヴィッド・オイストラフ盤同様過度なポルタメントを排していたのも好ましいところ
展開部も、冒頭オーケストラの総奏による第1主題の雄弁さ一転して一抹の哀愁を湛えた第2主題との対比の表出をはじめ非常に充実しており、再現部に於ける一層のそこはかとない憂愁を帯びた第2主題の再現、そして表現力と構築性を兼備したカデンツァからコーダへ。
第2楽章前半オーボエ独奏を中心とした木管群の美しさと、それを引き継ぐ服部のソロのあくまで感覚美も保った精神美。そして第3楽章の躍動感
流石2001年3月諏訪内晶子とゲルト・アルブレヒト指揮読売日響、そして何と云っても2017年11月のレオニダス・カヴァコスとヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管同曲の演奏と比べてしまっては遜色は否めなかったとは云え、この曲のこれだけの演奏は滅多に聴けるものではないと思いました。特に広上&N響は、私がこれ迄に聴いた広上の実演の中でもBestだったのではないかと。













ただ残念ながら聴衆は、まるでアイドルを観に来たといった雰囲気の輩演奏中私語を止めない熟年夫婦、そしてストラヴィンスキー終わるや否や起きたフライング・ブラヴォー等々と、決して良い環境ではなかったのが残念です。

小泉純一郎来場していたとのが。

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松本駅お城口戻り





昼食駅弁買い求め
10時10分発JR篠ノ井線・中央東線特急「あずさ18号」松本後にし、































































12時42分新宿着


山手線外回り普通列車乗り継ぎ

日暮里で、


常磐線に、

















北千住で、

東京地下鉄千代田線から直通常磐線普通列車乗り換え






初めて亀有へ。














これ迄ひとり芝居と云うと、風間杜夫




そして新妻聖子芝居観ていますが、イッセー尾形のそれはかねてより観たいと思っていたものの、なかなか機会に恵まれず打ち過ぎていました

今回繰り出されるシニカルなオムニバス短編数々に、客席抱腹絶倒連続

終演後グッズ購入者対象としたサイン会撮影タイムが。
















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前週8月23日(土)引き続き
8時06分発JR京浜東北線・横浜線桜木町発普通列車乗り








9時10分着八王子で、



9時36分発JR中央東線・篠ノ井線特急新宿発「あずさ9号」乗り継ぎ



車内アナウンスによると、この日満席とか。






























































2分延着11時41分松本へ。














駅ビル内「山賊焼定食」昼食済ませ












松本駅お城口12時40分発松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」信大横田循環線乗り











浅間温泉入口下車





前週もお世話になった温泉宿一憩してから、












徒歩キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)へ。











目的は、「2025セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)オーケストラコンサートBプログラム(初日)











今回公演は、「小澤征爾生誕90年を祝う」との副題のもと、アレクサンドラ・ザモイスカソプラノ独唱藤村実穂子メゾ・ソプラノ独唱OMF合唱団&東京オペラシンガーズ合唱 (合唱指揮:西口彰浩)、クリストフ・エッシェンバッハ指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる、マーラー/交響曲第2番「復活」


エッシェンバッハ「復活」は、2020年1月N響第1930回定期公演一度聴いているものの、

その時の印象必ずしも良くはなかったので、今回は正直なところ期待三分の一・不安三分の二位の思い臨みました


エッシェンバッハ足腰の衰え進んでしまったようで、指揮台迄助けを借りずに出ては来たものの、足取り遅く椅子に腰掛けての指揮に。

オーケストラ対向配置


第1楽章第1主題提示は何か隔靴掻痒の感が。造型・均衡を重視したというよりそもそもの作品への斬り込みが今ひとつ足りないように思えてしまいました。ただ第2主題とりわけ再現部での天上的美しさの表出展開部冒頭及び再現部直前の悽愴さは、此処はこうあって欲しいと納得させられるものがありましたが。

第2楽章柔和さ第3楽章シニカルさそれなりに表出されてはいましたが、マーラーならば更なる精妙さを求めたいとの想い拭えないまま

ところが

第3楽章終盤ソプラノ独唱ザモイスカ続いてメゾ・ソプラノ独唱藤村実穂子しずしずとステージに姿を現した途端サイトウ・キネン・オーケストラの響きの充実ぶり一気に高まりました

そして藤村深々とした声で始まった第4楽章の、期待どおりの素晴らしさそれ迄何となく落ち着きのなかった客席も、いつしか静寂に。

更には続く第5楽章凄まじい生と死の葛藤を描き出すエッシェンバッハとサイトウ・キネン・オーケストラ(バンダも含め)の、第1楽章とは見違えるような充実ぶりラストの合唱最弱音と最強音少々苦しさを感じさせたとは云え、感動的な終結でした。

第4楽章以降の充実度全編に及んでいたらさぞかし・・・・と悔やまれるとともに、やはり藤村実穂子は凄いなぁと。


カーテンコールの最中ステージの両翼配置されていたスクリーンに、在りし日の小澤征爾の画像が。







宿戻り夕食と、










入浴








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坂東彌十郎丈blog拝読して仰天


松竹座での観劇経験未だ無いのですが、道頓堀訪れる度前を通るのを楽しみにしていたのに・・・・。







「2025セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)~オーケストラコンサートAプログラムを聴き浅間温泉泊まった翌日8月24日(日)

























下浅間広場10時17分発松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」浅間線で、






途中「セイジ・オザワ松本フェスティバル歓迎吹奏楽パレード」開催に伴う迂回運行を経つつ松本駅お城口戻り










「くるみだれそば」昼食



12時10分発JR篠ノ井線・中央東線特急「あずさ26号」松本後にし、





























途中先行列車踏切内安全確認があった影響で、













































5分遅れ14時47分新宿着



15時00分発湘南新宿ライン特別快速高崎発小田原行乗り継ぎ





15時04分渋谷着




久しぶりBunkamuraオーチャードホールへ。













2000年のNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」音楽や、

最近では映画「雪風 YUKIKAZE」音楽等で、

日本の音楽シーンをリードしてきた岩代の音楽によるコンサートと云うことで、俄然興味が。


えっ

終演予定18時40分・・・・!?

岩代自身指揮する東京フィルと、三舩優子森麻季竹澤恭子新倉瞳といったソリストを迎えての演奏に、小田和正竹野内豊ポン・ジュノ渡辺謙役所広司ジョン・ウービデオ・メッセージを交えてコンサート進行


「白線流し」「WITH LOVE」「あぐり」等の音楽流麗さ「葵 徳川三代」「義経」音楽重厚さそこはかとない悲劇性「FUKUSHIMA 50」音楽厳しさその中でも何処か彼方に感じられる光明前週に放送されたばかりNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」(私も視た)の音楽決して声高ではないけれど内に秘められた静かな怒り

「レッドクリフ」音楽雄弁さ、そしてそれら全てに通底する何か温かい眼差し浸りました


第1部最後で、岩代ライフワーク「オトブミ集~絆」紹介があり(本人曰く若い頃のやんちゃの罪滅ぼしだそうな)、

今回11月配信開始予定寄稿文から先行して1編長崎の高校生平和大使の「私たちの想い 私たちの願い」が、このプロジェクト支援者の1人である佐藤浩市朗読岩代ピアノ紹介されました。

結び「私たちの想いや願いは、「ビリョクだけどムリョクではない」のです。」との一節が、とても心に響きました


今回ソリストのうち、三舩優子新倉瞳演奏聴いたのは初めてで、竹澤恭子暫く間が空いてしまいましたが、やはり竹澤の表現力他を圧倒していました


しかし、MC松本志のぶアナ岩代だとは、今回迄全く知らなかった・・・・!


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8月23日(土)横浜から、

8時06分発JR京浜東北線・横浜線桜木町発普通列車乗り




9時10分着八王子で、





9時36分発JR中央東線・篠ノ井線特急新宿発「あずさ9号」乗り継ぎ


車内アナウンスによると「本日満席」

























































11時39分1か月ぶり松本へ。









駅ビル内で、

「山賊焼定食」昼食





















松本駅お城口12時50分発松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」浅間線乗り



















中浅間下車


このところ毎年この時期にお世話になっている温泉宿一憩してから、











徒歩キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)へ。









目的は、「2025セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)オーケストラコンサートAプログラム



























指揮は、イギリス出身アレクサンダー・ソディ


前半最初は、シチェドリン/管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」

冒頭ベースとパーカッションの刻み基調に、時にユーモラス時にムーディー曲は進行し、サイトウ・キネン・オーケストラ機能性発揮されていきました。途中でのヴァイオリン豊嶋泰嗣&白井圭パフォーマンス愉快でした。


続いて曲調一変し、樫本大進ソリストに迎えてのショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番

第1楽章に於ける樫本ソロは、美しくはあったもののこの作品に求められる筈の冷厳さ乏しい気がして隔靴掻痒の想いがしましたが、楽章進むにつれて次第に鋭敏さと深みが増していき第2楽章アイロニー第3楽章パッサカリア哀切さ多様な表現、そして終盤の長大なカデンツァの構築性そのままなだれ込む第4楽章の無窮動の運動性は、やはり素晴らしいものでした。

ソディ指揮も、第3楽章パッサカリア主題提示重厚さその後の哀感の表出辺りに秀でたものを感じさせました


後半は、ショスタコーヴィチ/交響曲第5番

セイジ・オザワ松本フェスティバル(サイトウ・キネン・フェスティバル松本)に於けるショスタコーヴィチの5番と云えば凄絶そのものだった2006年の小澤征爾の指揮による演奏が思い浮かびますが、今回のソディの演奏流石にそれには遠く及ばないにせよ、第1楽章序奏冒頭の直後冷え冷えとした趣主部のクライマックス白熱ぶり第2楽章アイロニー表出第3楽章哀しみ中間の切実さ第4楽章切迫感、そして全体を通底しての構築性に、優れた手腕を見せていたと思います。



宿戻り


夕食戴き











貸切露天風呂入り












ホール物販コーナー買い求めておいたビールと、

宿湯上がり処の、


カリンジュースを。

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