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終演後、この日は幾らか時間が捻出できそうだったので、意を決して楽屋口へ。
イブラギモヴァと大野さんのサインを頂戴したのはいずれも初めて。


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駅ビル内で「山賊焼定食」の昼食を済ませ、










前週もお世話になった温泉宿で一憩してから、













目的は、「2025セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)~オーケストラコンサートBプログラム(初日)。








今回の公演は、「小澤征爾生誕90年を祝う」との副題のもと、アレクサンドラ・ザモイスカのソプラノ独唱、 藤村実穂子のメゾ・ソプラノ独唱、OMF合唱団&東京オペラシンガーズの合唱 (合唱指揮:西口彰浩)、クリストフ・エッシェンバッハ指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる、マーラー/交響曲第2番「復活」。
エッシェンバッハの「復活」は、2020年1月のN響第1930回定期公演で一度聴いているものの、
その時の印象が必ずしも良くはなかったので、今回は正直なところ期待三分の一・不安三分の二位の思いで臨みました。
エッシェンバッハは足腰の衰えが進んでしまったようで、指揮台迄は助けを借りずに出ては来たものの、足取りは遅く、椅子に腰掛けての指揮に。
オーケストラは対向配置。
第1楽章第1主題の提示は何か隔靴掻痒の感が。造型・均衡を重視したというより、そもそもの作品への斬り込みが今ひとつ足りないように思えてしまいました。ただ第2主題のとりわけ再現部での天上的美しさの表出や展開部冒頭及び再現部直前の悽愴さは、此処はこうあって欲しいと納得させられるものがありましたが。
第2楽章の柔和さや第3楽章のシニカルさもそれなりに表出されてはいましたが、マーラーならば更なる精妙さを求めたいとの想いは拭えないまま。
ところが。
第3楽章の終盤、ソプラノ独唱のザモイスカに続いてメゾ・ソプラノ独唱の藤村実穂子がしずしずとステージに姿を現した途端、サイトウ・キネン・オーケストラの響きの充実ぶりが一気に高まりました。
そして藤村の深々とした声で始まった第4楽章の、期待どおりの素晴らしさ。それ迄何となく落ち着きのなかった客席も、いつしか静寂に。
更には続く第5楽章の凄まじい生と死の葛藤を描き出すエッシェンバッハとサイトウ・キネン・オーケストラ(バンダも含め)の、第1楽章とは見違えるような充実ぶり。ラストの合唱も最弱音と最強音で少々苦しさを感じさせたとは云え、感動的な終結でした。
第4楽章以降の充実度が全編に及んでいたらさぞかし・・・・と悔やまれるとともに、やはり藤村実穂子は凄いなぁと。
カーテンコールの最中、ステージの両翼に配置されていたスクリーンに、在りし日の小澤征爾の画像が。


















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久しぶりのBunkamuraオーチャードホールへ。











えっ、
岩代自身の指揮する東京フィルと、三舩優子、森麻季、竹澤恭子、新倉瞳といったソリストを迎えての演奏に、小田和正、竹野内豊、ポン・ジュノ、渡辺謙、役所広司、ジョン・ウーのビデオ・メッセージを交えてコンサートは進行。
「白線流し」「WITH LOVE」「あぐり」等の音楽の流麗さ、「葵 徳川三代」「義経」の音楽の重厚さとそこはかとない悲劇性、「FUKUSHIMA 50」の音楽の厳しさとその中でも何処か彼方に感じられる光明、前週に放送されたばかりのNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」(私も視た)の音楽の決して声高ではないけれど内に秘められた静かな怒り、
第1部の最後で、岩代のライフワーク「オトブミ集~絆」の紹介があり(本人曰く若い頃のやんちゃの罪滅ぼしだそうな)、
結びの「私たちの想いや願いは、「ビリョクだけどムリョクではない」のです。」との一節が、とても心に響きました。
今回のソリストのうち、三舩優子と新倉瞳の演奏を聴いたのは私は初めてで、竹澤恭子も暫く間が空いてしまいましたが、やはり竹澤の表現力は他を圧倒していました。
しかし、MCの松本志のぶアナが岩代の妻だとは、今回迄全く知らなかった・・・・!

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松本駅お城口12時50分発の松本市コミュニティバス「ぐるっとまつもとバス」浅間線に乗り、






このところ毎年この時期にお世話になっている温泉宿で一憩してから、






目的は、「2025セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)~オーケストラコンサートAプログラム。





















前半最初は、シチェドリン/管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」。
冒頭のベースとパーカッションの刻みを基調に、時にユーモラス、時にムーディーに曲は進行し、サイトウ・キネン・オーケストラの機能性が発揮されていきました。途中でのヴァイオリンの豊嶋泰嗣&白井圭のパフォーマンスも愉快でした。
続いて、曲調は一変し、樫本大進をソリストに迎えてのショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番。
第1楽章に於ける樫本のソロは、美しくはあったもののこの作品に求められる筈の冷厳さが乏しい気がして隔靴掻痒の想いがしましたが、楽章が進むにつれて次第に鋭敏さと深みが増していき、第2楽章のアイロニー、第3楽章のパッサカリアの哀切さと多様な表現、そして終盤の長大なカデンツァの構築性とそのままなだれ込む第4楽章の無窮動の運動性は、やはり素晴らしいものでした。
ソディの指揮も、第3楽章のパッサカリア主題の提示の重厚さとその後の哀感の表出辺りに秀でたものを感じさせました。
後半は、ショスタコーヴィチ/交響曲第5番。
セイジ・オザワ松本フェスティバル(サイトウ・キネン・フェスティバル松本)に於けるショスタコーヴィチの5番と云えば、凄絶そのものだった2006年の小澤征爾の指揮による演奏が思い浮かびますが、今回のソディの演奏は流石にそれには遠く及ばないにせよ、第1楽章序奏冒頭の直後の冷え冷えとした趣や主部のクライマックスの白熱ぶり、第2楽章のアイロニーの表出、第3楽章の哀しみと中間の切実さ、第4楽章の切迫感、そして全体を通底しての構築性に、優れた手腕を見せていたと思います。














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