超無名だが…やたらチャンピオンになる子達と縁あるトレーナーのブログ -9ページ目

超無名だが…やたらチャンピオンになる子達と縁あるトレーナーのブログ

これからボクシングを始めたい!
既にやっているけどもっと上手く強くなりたい!
そんな人達に今までの経験をもとに皆様に何かの気づきがあればとブログを立ち上げました。
よろしくお願い致します。

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

今日は快晴~晴れ

暑くなりそうですがあせる

久しぶりにスッキリと晴れた~て気がします照れ

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

【大樹をチャンピオンにする為に…①】の続き…でっす!

 

 

日本スーパーフェザー級8位

松崎博康(協栄)

 

次の対戦相手だ…

 

 

2011年10月15日(土)後楽園ホール…

 

 

吉田選手との試合から僅か3か月であったが…

 

コツコツ、コツコツと…

ラントレ、フィジカルトレーニングとジャブ、ステップの練習を繰り返した結果…

 

スタミナも身体つきもジャブの威力も変わってきていた!

そして…雰囲気も

 

 

大樹の仕上がりを見て「勝てる」今回は確実に勝てる!と確信した!

 

 

結果…

 

2R1分54秒KO勝ち!

大会敢闘賞を受賞した!

 

トレーニングの成果が出始めた内容だったニヤリ

 

松崎選手に勝利し、最強後楽園スーパーフェザー級を制した!

 

 

厳しいトレーニングを乗り越えメンタルも強くなってきたか、リングに上がるとオーラをまとう雰囲気を作り出してきていた…

 

 

そして…

 

 

次が本番だ!

チャンピオンカーニバル!

 

最強後楽園を勝ち抜いた、ランキング1位の最強挑戦者が日本王者に挑むのだ!

 

当時の日本スーパーフェザー級王者は…

岡田誠一(大橋)ドーン!(←効果音)

 

アマチュア経験も豊富で圧倒的存在で強さを誇る、岡田誠一王者だ…

 

岡田選手は光ジムの選手とは何度か試合をしている!

 

2009年1月には谷口浩嗣(横浜光)Sフェザー級8回戦

2010年2月には三浦隆司(横浜光)日本Sフェザー級タイトルマッチ(当時は三浦が王者で2-1の判定で三浦が王者防衛している)

 

 

谷口は私が直接指導していた選手で当時もセコンドに付いていた…試合は4ラウンドKO負けだった!

 

 

※谷口博嗣…元日本Sフェザー級2位

引退後は赤穂亮の専属トレーナーとして赤穂の引退までサポートした。現在は赤穂が代表を務める「ARボクシング」のチーフトレーナー。

 

因みに…谷口がプロボクサーになりたくて光ジムに見学に来たときに対応したのが私だったw

当時は「ずいぶんなイケメンが来たな~と思ったが、今はふくよかにっこりにおなりになりました…」

 

そういった訳で、岡田選手の強さを目の前で見せられていた…

 

 

松崎選手に勝利はしたが、今の大樹のままならチャンピオンには勝てない…

 

チャンピオンカーニバルは年明けに予定されていた…

 

 

 

 

防衛を重ねている絶対王者に勝てるのか…

 

残りの数か月…レベルアップしても五分五分か…

 

どうすれば確実に大樹をチャンピオンに出来るか…

 

まだすべてを教えていない…

 

フィジカルもクリアしてほしいレベルに達していない…

 

もっと時間が欲しい…

 

 

 

 

そんな時だった…

天は我々に味方した!ドーン!(←効果音)

 

 

 

続く

 

 

 

 

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

最近はトレーニングをしても昔のようにビキビキにパンプアップしなくなってきました~

パンプしても肌質もハリもなんか違う…

 

これが50代か…ネガティブ

 

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

さて…オーナーから言われていた三人…

 

三浦隆司、李冽理、そして金子大樹!

三浦と冽はチャンピオンになったが、まだチャンピオンになれていなかった大樹を見ることになった…

 

ラントレ、フィジカル…

 

あとは、大樹の身体的有利を生かすボクシングで戦うように修正していく事にした!

 

身長175cmにリーチは180以上もある!

このリーチを生かす戦い方…先ずは徹底的にジャブ、そしてステップワークをひたすら繰り返す…

 

しかし、私が見るようになってから僅かで最強後楽園トーナメントの予選が決まっていた!

 

まだフィジカルも何も始めたばかり…

まだ何も変わってはいない…

結果が出るには時間が掛かる、半年から一年は欲しい!

 

対戦相手は帝拳ジム所属の吉田恭輔選手…強敵だ!

ここで負けてくれるなよ…まだ始まったばかりなんだ!

 

 

当時の2011年…今では当たり前になっているが、ボクサーがボクシング以外のトレーニング…フィジカル強化を目的とした練習をする日を、別に設ける事は珍しかったのではないか…

 

ここで負ければ「やっぱりフィジカルトレなんて必要ない!」「ボクシングの練習だけやっていればいいんだ!」と応援してくれている昭和な後援会の方々などに(私も昭和生まれだが…)言われるのは想像が出来ていた…

 

私は、当時の(今から十数年前)日本のボクシングは海外に比べてフィジカル面…トレーニングでは、まだ遅れていると思っていた…

野球、サッカーなど他のプロスポーツ競技はテクニック以外に必ずと言っていいほどフィジカルトレーニングをしている!

 

練習真面目な日本のボクサー達が、ボクシング練習以外にフィジカルトレーニングを取り入れればもっと強くなるはずだ!

 

 

古い考え方を変えたい…

 

それには何としても大樹には、この試合をクリアして貰わなければならなかった…

 

 

 

2011年7月6日(水)後楽園ホール

最強後楽園スーパーフェザー級予選6回戦

 

「何が何でも勝ってくれ!」祈る想いで試合を見つめていた…

 

試合は判定にまでもつれ込んだ…

 

吉田恭輔ー金子大樹

57-58、58-58、57-57

判定1-0ドロー

 

「ドローーーガーン

どうなんのよ~あせる

 

 

試合結果はあくまでも引き分けだが、大樹の方が57-58と1ポイントだけ取っていた…

トーナメントなので…ルール上、大樹が優勢点となり決勝に駒を進めることが出来たニヤリ

 

 

とりあえずはホッとしたあせる

 

 

次の決勝は10月…

あと3か月で結果を出さなければ…

 

大樹に付きっきりで練習をみた!

僅か3か月…本当に結果が出せるのか…

 

 

だが…そんな私の心配は必要なかった!

大樹はボクシングに関しては細かい器用さはないが、フィジカルトレに関しては呑み込みが早く身体の使い方も巧かった!

 

本来の真面目な性格でラントレ、フィジカル、ジャブ、ステップワークとコツコツ…コツコツと繰り返し練習をして、自分の物にしていった…

 

 

そして…

 

 

2011年10月15日(土)後楽園ホール

最強後楽園スーパーフェザー級決勝8回戦

 

対戦相手は…

 

日本スーパーフェザー級8位…松崎博保(協栄)

 

 

 

続く

 

 

 

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

本日は暑くなりそうですね~晴れ

ジムの中の方が寒い感じがしますあせる

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

さて…

 

関会長が亡くなり…

新井田も8度目の防衛戦で敗れ、そのまま引退した…

 

他にも光ジムには沢山の選手がいるが、何か一時代が終わったような感覚だった…

 

私もそのまま光ジムから足が遠のき、翌年の2009年、2010年とトレーナーライセンスの更新をしなかった…

 

JBC(日本ボクシングコミッション)のライセンスを更新しなかったので、この間に総合格闘家やキックなどの選手の練習を見ながらセコンドにも付いたりしていた!

その中には、今やムエタイ界の至宝!当時はまだ幼い「吉成名高」などもいた!

 

 

そんな時期が続き…

そして…この間に光ジムのオーナーも亡くなってしまう…

 

 

 

何がきっかけで話すことになったのかは忘れてしまったが……

当時、会長代行から会長になっていたか…

石井一太郎から、三浦隆司、李冽理…

そして…金子大樹!

「この三人をチャンピオンにしろ!」とオーナーから言われている…と…

 

 

関会長が亡くなった後、三浦は日本スーパーフェザー級王者(後に帝拳に移籍してWBC世界スーパーフェザー級王者)

冽(李冽理)はWBA世界スーパーバンタム級世王者になったが、金子だけが本来持っている力を発揮出来ていない…

 

金子をチャンピオンにしたいと言う…

 

私も大樹や亮の試合は観に行っていたが、大樹だけは常に何かもったいない…という試合を繰り返していた。

 

私も金子は練習生の頃から関会長と共に見ていた選手だった…

それならばと…

この事をきっかけに光ジムに戻る事となった!

 

 

大樹と先ずは週一の山道を走るラントレからスタートした!

私が仕事が休みだったり早く上がれる時は、光ジムに通いミットを持って、ひたすらジャブとステップの練習をさせ、それ以外にも私の職場に通わせて、フィジカルも徹底的に鍛えあげていく事になった。

そして…

 

私が大樹を見るよになってから、まだ僅か1か月程しか経っていない2011年7月6日(水)後楽園ホール…

最強後楽園トーナメント(優勝すれば日本タイトルへの挑戦権が得られる)の予選が決まっていた!

 

相手は2009年スーパーフェザー級全日本新人王の吉田恭輔(帝拳)日本スーパーフェザー級7位…帝拳ジム期待のホープだった!

 

 

 

続く

 

 

 

 

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

昨日、やっと満開の桜を見ることが出来ました~照れ

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

さて…フィットネスジムでの仕事は、私にとって将来にとても役立つ経験ばかりであった。

 

もちろん、今思えば…である!

 

当時は過酷すぎて「将来自分の為になるぞ!」なんて事はとても思えなかった!

 

ジムに泊まり込みで30時間以上勤務!なんて事もあったくらいで…(もちろん仮眠は2時間ほど取ったが…)

本社から「これは流石にまずいから、一度退勤したことにして再度打刻してくれ!」なんて、名前は金ピカなジムだが、中身は「黒色」だったネガティブ

 

 

そんな横須賀のフィットネスジムでボクシングを教えていた時だった…

当時で25歳くらい…ボクシング会員の中に「プロになりたい!」という子が現れた!

 

身体は硬く、動きも硬く…

お世辞にも器用とは言えない…

 

「プロかぁ~…」

 

でもプロテストが受けられるくらい迄には育ててあげたい。

 

 

後日、光ジムの関会長に紹介した!

この時既に光ジムには殆んど顔を出していなかった私だが、会長も快く入会を認めてくれた。

 

プロを目指すので横須賀での練習は週一程度に減らし、他は光ジムでの練習だった!

 

それからどのくらいの月日が経ったか…

詳しくは忘れてしまったが、彼のプロテストが決まった!

 

プロテストの当日、彼の様子を見に光ジムに向かった。

彼はヘッドギアやノーファルカップ(トランクスの下に履く急所を守るもの)を持って後楽園ホールに向かう。

 

本当ならば私も会長と一緒にホールへ向かいたかったが、仕事がある為に会長と彼とは鶴見駅に向かう途中の「三角(ミカド)の交差点」まで一緒に歩いた…

私はコインパーキングに車を停めていたので、そこで二手に別れた…

 

その時…私の背後から

 

「岡!また来いよ!!」

 

普段ぼそぼそ話す会長が、離れていく私に聞こえるくらいの大きで、そう声を掛けてくれた!

 

私も…

 

「はい!!」…と返事をして別れた…

 

 

 

そして…

 

それが関会長との生前での最後の別れとなった…

 

 

 

しばらく経って…

 

横浜のジムで仕事をしている時に、会長が倒れた事を聞かされた…

冽(李冽理元WBA世界スーパーバンタム級王者)のミットを持っている時にそのまま倒れた…と。

 

 

「はい!」と返事をしてからも仕事が忙しいのを理由に、光ジムには全く顔を出さないでいた…

(因みにテストを受けた子は不合格だった…)

 

 

当時、横浜のフィットネスジムには光ジムの現役の選手がアルバイトで2.3人いたのだが…

そのうちの一人が、「自分が最後まで残るので行って下さい!」

と23時までの仕事を変わってくれた。

 

私はそのまま鶴見の病院に向かった…

 

 

受付で会長の病室を聞いてから部屋に入ると…

そこには元WBA世界ミニマム級王者の新井田豊、先輩のOトレーナーなどが集まっていた!

 

そこには人工呼吸器に繋がれている関会長が、ベッドの上で横になっていた…

 

 

Oトレーナーが…

「岡ちゃん…手握って声かけてやって…」

「会長聞こえてるから…」

 

……

 

「会長…岡です…」

「顔出さなくてすみません…」

 

 

 

会長の手は暖かかった…

 

 

 

よく聞いたりもするが…

意識がなくても耳だけは聞こえているらしいと…

 

自分はそのことを信じている!

色々と声を掛けた…

 

 

 

そして…

 

2008年6月6日…66歳という若さでこの世を去った…

 

新井田が同年9月15日に怪物…ローマン・ゴンサレスとの8度目の防衛戦を控えている前での出来事だった…

 

 

 

今でも鮮明に憶えている…

「岡!また来いよ!!」

 

 

 

終わり

 

 

 

皆さんこんにちはニコニコ

 

 

本日は黄砂が大量にやってくるらしいですね~あせる

花粉に黄砂と…

 

鼻も目もズルズル汗な一日ですかねスライム

 

 

 

てことでブログいってみましょ~

 

 

さて…いつの間にかフッィトネスジムの仕事がメインになり、光ジムからは足が遠ざかって行った…

 

この頃、横須賀に勤務する回数も増えてきていた!

 

横浜や横須賀に私が勤務している時には、光の選手達も私の職場に通ってミット打ちにフィジカルトレーニング…

 

ボクシングジムにはない設備の数々、あのパワーマックスもある!(めちゃくちゃしんどいトレーニングだ!)

 

今思えば、私が昼間の仕事を見つけたことは、選手達にも役立っていたのではないかニコニコ

光ジムに行けない分、フィットネスジムではフィジカル…仕事が17時からの場合は、午前中にラントレ…

 

 

 

そうそう…少し話はそれるが…

 

私には「師」と呼べる人物が何人かいる。

そのうちの一人がフィットネスジムの仕事で出会った…

「野木丈司」氏だった。

 

詳しい説明もいらない程にボクシングや格闘技界では有名な指導者のうちの一人だ!

 

野木氏はボクシングテクニックにフィジカルトレーニングの両方を指導出来る人物でもある!

 

当時では珍しい存在だったニヤリ

 

 

私もその出会いがきっかけで、ボクシングとフィジカル面の両方を指導出来れば、選手達の為になるのでは…と機能解剖、運動学、運動力学、栄養学を独学から始めて学校にも通い始めた!

在学中に資格も色々と取得した!

 

 

ボクシングのトレーニングに取り入れたい、ウエイトリフティング(クリーン&ジャーク、スナッチ)も現役の選手や元全日本チャンピオンからも学んだ!

 

色々な実技のセミナー、座学も参加しまくった!

中学、高校の頃からは考えられないくらいに勉強したw

 

 

今までボクシングのみの指導だったのが、ミットを受けた後にフィジカルトレーニングと私一人で片付いてしまう!

選手の性格、動き、癖を知った人物が、そのままフィジカルも教えることが出来る!

 

選手側からしてもこんなに便利なことはない!

 

 

ボクシングはボクシングジムで月謝を払って…

フィジカルはフィジカル専門の指導者に、安くはない指導料を払い…

それが一人で完結する!

 

今でもこの両方を指導出来る人物は、そうはいないのではと思うのだが…​​​​​​​​​​​​

 

 

私の「師」達は皆、超一流トレーナーに超一流選手だった…

 

 

私は今だに「超一流」でも「一流」でもなく…

「超無名トレーナー」である…(ず~っと無名なんだろうな…泣

 

 

 

終わり