前回ご紹介させていただいた、柚子を使った冬にぴったりの調味料、柚子胡椒。

 

たくさんの方が読んでくださり、とても嬉しいです^^

ありがとうございます。

 

その中で少し触れた「薬膳」について、今日は書いてみたいと思います。

 

 

ここ数年

薬膳をテーマにした資格や

薬膳料理が楽しめるレストランを多く見かけるようになりました。

 

みなさんは「薬膳」と聞くと、どのようなイメージですか?

 

健康に良さそう

キレイになれそう…

 

といったプラスなイメージがある一方で、

 

いろんなクスリっぽいものが入ってそう

美味しくなさそう

お金がかかりそう…

 

などマイナスな声も聞こえてきそうですね。

 

薬膳とは

教科書通りの言葉で説明すると

"中医学(古くから伝わる中国伝統医学)の理論に基づいた食事"のこと。

 

これだけを聞くと思わず教科書を閉じてしまいそうになりますが

中医学の理論はとってもシンプル。

 

例えば、夏を思い出してみてください。

 

「暑くてのどが渇いたから、麦茶を飲みたい」という経験はありませんか?

 

私は小さい頃

よく母に「麦茶作っておいたよ」と言われた記憶があるのですが

 

これは汗で失われたミネラルを補給しながら

麦茶の原料である大麦の冷やす作用を活用して

熱がこもったら冷やすという中医学の理論を取り入れた立派な薬膳です。

 

薬膳とは

 

こちらはおにぎりに梅干しを入れ忘れて追い梅干しになってしまった写真ですが

下にある大葉(青紫蘇)はお刺身のお供としてもおなじみですね。

 

大葉だけでなく、お刺身にはワサビが必須!という方も多いのではないでしょうか。

 

実はこれも

生食で冷えてしまうからだのために

 

胃腸を温めつつ解毒作用もあるワサビや大葉を一緒に食べることで

冷えは万病のもとという中医学の理論を取り入れた薬膳なのです。

 

冷えたら温める

足りないものは補う

不要なものは出す

風邪を引いたら消化に優しいものを食べる…

 

すべての食べものに効能があると考えられている薬膳は

このような中医学の考え方をベースに

 

季節やその日の体調に合わせて食材や調理法を選び

そして食材の力でからだのバランスを整えていきます。

 

つまり薬膳とは、簡単に言うと目的のある食事

 

「大好きなキノコを食べよう」は普通の食事ですが

「免疫を高めるためにキノコを食べよう」は薬膳になるのです。

 

薬膳とは

 

こう振り返ってみると

「あれ?もう薬膳やってた!」と思うことはありませんか?

 

小さい頃から何気なくやっていた食べ合わせ

おばあちゃんが作っていた季節の一品

 

気付かないうちに私の生活に薬膳が寄り添ってくれていたと知ったときは

とても感動しました♡

 

おいしいごはんを食べながら、健康に歳を重ねていく。

そのためには、どのような時にどのようなものを食べたらよい?

 

そんな知恵がたくさん詰まった薬膳の世界に

少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです^^