本日2/4は立春。
まだまだ寒い日が続いていますが、立春を迎える2月は暦の上では春の訪れですね。
「もう春⁈」なんて声が聞こえてきそうですが
寒さ対策をしながら、少しずつ春本番を迎える準備を始める時期になります。
前回少しだけ薬膳についてご紹介させていただきましたが
漢方は毎日の食養生(薬膳)にも重きを置きます。
"薬食同源"という言葉があるように
くすりと食べものはその源が同じであると考え
食べものすべてに効能があるとされています。
古代中国では
皇帝の健康を日々の食事で管理していた「食医」が医者の最高位とされていたほど!
当時は内科医や外科医よりも位が高かったくらい
食養生が大切にされていたのですね。
日本でも
江戸時代に健康について書いた“養生訓“の著者である貝原益軒(かいばらえきけん)や
食事にも気を配りながら漢方薬を調合するだけでなく
薬草園まで作るほど健康オタクとして知られた徳川家康が
当時の平均寿命の2倍を生きたと言われており
食事は健康の源なのだなと心に響いたことを覚えています。
さて、食養生(薬膳)では
春は冬にため込んだ不要なものをからだから出してあげる季節
つまり「デトックスの季節」と考えます。
少し専門的に説明すると
中医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中の「肝」が春と密接な関りがあると考えられていて、解毒作用のある「肝」の働きをサポートしてあげることが大切です。
※中医学でいう肝とは、西洋医学でいう肝臓とは捉え方が異なります。
春に旬を迎える食材も、デトックスが得意なものばかり。
例えば
たけのこ・たらの芽・菜の花・ふき・ふきのとうなど。
これらに共通するポイントは、苦味がある食材ということ。
春野菜や山菜の独特なこの苦味が
冬の間に体内に溜まってしまった不要なものの排出を助けてくれるのです。
そろそろスーパーに並び始める頃ですね。
今日は菜の花をお浸しにしてみました♡
他にも
しじみやお味噌も解毒作用があると言われているので
私の春の夜ごはんはしじみのお味噌汁の出番が多くなります^^
山菜などアクが強いものの食べ過ぎは注意が必要なので
春の味覚を楽しむくらいの量で食卓に並べることもポイントです。
良いと聞くと、ついたくさん食べたくなっちゃうのですが…
何事もバランスが大切です笑
ふき味噌や筍ごはん、山菜そばなど
ぜひ日々の食卓に取り入れて
からだの内側から本格的な春の準備を始めてみてくださいね。