2019年 3月の記事 抜粋
潜水漁もパチンコも野人武術も老子の考え方と同じだが、老子から習ったわけではない。
そもそも老子の教えを水泳・空手はともかく、パチンコ必勝法に活用すれば失礼ではないか。
どのようなものか、孔子の本も読みかけたが最初の数ページで止め、次に老子の本を読み始めたが、これも途中で止めた。
世に出ようとする孔子には違和感を覚え、老子は違和感がなかったが、内容は野人思考そのものであり、その通りに生きているのだから参考にすることもなかった。
十代の頃から使いこなして来た野人の「水流護身術」の流れは老子思想そのものであり、同じように読みかけた「孫氏の兵法」も同様の理由から途中で止めた。
老子、孫氏、どちらの書も自然界から学び続けた法則。
野人もまた学校、先生をアテにせず同じような視点で学び続けた。 正確に観察して体感、道理を理解すれば短時間でも彼らと同じようになるのが当たり前だな。
老子は生き方の哲学書として、孫氏は戦いの兵法書として、野人は暮らしの物理として公開した。
10年間毎日書き続けたが、内容は多岐に及び、応用範囲とボリュームは老子や孫氏の兵法をはるかに超えている。
哲学書など一度も読んだことがなかったが、老子の哲学を武術に取り入れたブルース・リーの言葉で老子に関心を持った。 しかし、読み始めてすぐに読むのを止めたのは考え方がほぼ同じだったからだ。
ブルース・リーが参考にした老子の一節は、何度か記事で紹介しているが、老子の有名な言葉はそれしか知らない。
最近時々使う言葉に、「人の下に立てる人間」 がある。
協生農法講師達をそのように育てる決心をしたからだ。
上に立ちたがる人間は選んでいない。リーダーも必要ない。
最初はお野人ギャグのつもりで、「人の上に立つ」に対して「人の下に座る」だった。 むー母の意向もある。
しかしそれではいかにも怠け者のようで、「人の下に立つ」に替えた。
人の頭の上に立つことは練習次第で出来そうだが、人の下に立つことは物理的に無理がある。
座ることが目的ではなく人を下から持ち上げることが目的なのだから、やはり「立つ」に戻した。
先日、こんな変な国語使う人はいないだろうと調べてみたら、真っ先に「老子」が登場した。 変人の大先輩は老子だった。
老子ましょ~ 勝手に使ってごめんなさい
老子の教えを代表するような有名な言葉のようだが、最後まで読んでいない野人は知らなかった。
老子の「柔弱戦略」と言われるが これについての解説は・・
本当に物事を成し遂げたければ、むしろ人と争わず、人の下に立つ。その姿勢によって周囲の人々の感情を味方につけ、その力を利用して成果を手にし、再び速やかに退く。こうすることで初めて身を守りながら、真の意味の「成功」を手にすることができる。これが『老子』の発想なのです。
この解釈には違和感があり、野人はそこまで複雑なことは考えず、成功も見返りも望んではいない。
単純に理念と理論をわかりやすく教え、引き上げるのではなく下から持ち上げ、自立出来るまで支えてあげる。
それだけだな。 他に意図はない。
老子もそうではないかな。
清水港
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