蚊取り線香に火をつけている時に
思わず口が開いた
何か言わんと つまらんではないか
「カンチョーの夏」
言ってから頭に浮かんだのは、昨年逝ってしまった幼馴染の久坊の両親が可愛がっていたカンチョー
いや・・九官鳥
その九官鳥に、両親に内緒でこっそり言葉を教えた。
ある日カンチョーは 一家団欒の夕食時
「カンチョー カンチョー カンチョ~~」
と連呼 最後に・・
「キューカイ言えば キュウカンチョウ・・ブツブツブツ・・」
当然 親父はカンカンに怒った
「こげなこと教える奴は タカシしかおらん」
ついでに・・
カンチョーで思い出したのは むー母
小学生の頃、肥溜めに浮かんでいたピンクの摩訶不思議なタマタマを網で集め、川で奇麗に洗って「宝物箱」に保管していた。
何かと思ったむー母は箱を開けてビックリ悶絶
悲鳴と共に箱を放り出したら・・ 居間は
数十個の ピンクのイチヂクカンチョーだらけ・・
とっても心臓に悪かったらしい
むー母に悪いことしたな
そこで 思い出したのは・・
今日は むー母の命日 だった
毎年のように忘れていたが、気付いたのは今年が初めてだ
たぶん あの・・「カンチョーの夏」と言う言葉は
むー母が言わせたんだろうな お笑い好きだし
明日 一応・・ 墓参りするかな
カンチョー ・・いや、線香持って
母ちゃん かき氷 旨いか~?
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