まむし頭船長のキス釣り講習会
キス
フグ・・・ 不遇だったな
魚さばき講習
全員で・・
釣って来た大物ブリ いくが 魚屋で・・
刺身食べ放題
猪カツ 牡蠣フライ 魚天ぷら 山菜野菜天ぷら
朝9時過ぎ、読者12名を乗せた野人企画特別便が出航した。
天候は曇りで風も強くなり始め、午後からは猛烈な雨と風の予報。こんな日に釣りに出るプレジャーボートはいないな。
船長はまむし頭、時間を早めて出航、島影の釣り場に向かった。
目的のポイントには行けず、そこしか釣り場はないが波もなく穏やか。 釣果はキスが少々だったが、船酔いもせず皆さん十分に楽しめた。
雨風が強くなる前に余裕をもって帰港、しばらくして嵐がやって来た。
先を読む、風力と風向と波高を正確に見極めることは船乗りにとって最も重要な事であり、読み違え嵐が早まったとしても安全に帰港出来る見込みがなければ出航するべきではない。
野人25歳、まむし頭18歳の時、船長機関長としてコンビを組み、東シナ海を走り回った。
国内の3大荒海とされる黒潮本流での波高は半端ではなく4mを超える波を数時間かけて夜航海で乗り切ったこともある。
船の大きさは知床の海難事故の船と大差ない。
航海時間は近い島で片道夜航海3時間、遠くて片道8時間で3日がかりの航海。 内湾のように凪ぐ日はほとんどない。
夜中の2時に出航して夕刻の天候、あるいは3日後の天候を見極めなければ帰っては来れない。 途中に避難港はなく海はサメだらけ、頼れるのは自分しかいない。
毎日2回、ラジオの気象通報を聞きながら気象図の作図を続け、気圧配置から数日後の予測をした。
日本列島最後の秘境の大物釣りを1年がかりで計画した釣り人を乗せ、シケの海を無尽に走り続けた。
母港は屋久島一湊港だったが、大半は枕崎港に停泊。
まむし頭の判断力と荒波を乗り切る操船技術は当時に磨かれた。
野人が教えた、巨大な波に逆らわず船でヒョイと軽く乗り越える「波乗り」が快感だったと言うが・・
波の山から谷底へ船が滑り落ちるのだが、操船を誤れば転覆だ。
今は・・塩じい・・をやっているが、ホントは超一流の船乗りなんだよ。 国内の主な港の地形は知り尽くしている。
小さいながらも船の回航会社の社長をやり、北海道から沖縄、大東島、韓国、台湾やロシアまで小さな船を運んでいた。
海上では小さなミスが命取り、「無知は死を招く」が野人のお特訓だな。
ビレッジは海のレスキュー組織の支部であり、まむし頭はその隊長。頭の回転が速くエンジンにも精通、乗客を安全に連れ戻す技術は超一流、帰港後もコック長。
強い風雨の中、御馳走どっさり食べて皆さん大満足で帰って行った。
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