まだ会ったことがない・・いとこ | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

血のつながった野人の家族は皆あちらの世界へ行ってしまった。

祖父母、父、母、姉、兄・・母は一人娘だったので母方のいとこはいないが、父には兄弟がいたから野人のいとこもいる。

 

父は天草からの養子で、野人が1歳の時に結核で亡くなった。

当時の母は多忙、野人に父の記憶がないこともあり、父の実家には入ったことがなかった。

母が行ったのはたぶん数えるほど。

 

義兄達との年賀状の交流はあったようで、亡くなるまでその子供達、つまり野人のいとこが賀状の交流を引き継いでいた。

 

野人は昨年末、賀状の住所・熊本の八代市にビレッジからお歳暮を送った。

お礼の電話があり、はじめて送り先のいとこと話をした。

 

いとこは4人いて男女半々の4人兄弟。

1人は愛知在住で、10年前に一度ビレッジへ、母が亡くなった時も来てくれた。

 

近々スタッフを連れて八代市の2人のいとこに会いに行く予定だった。

その旨、電話したのだが・・

一人が亡くなり、葬儀を終えた兄弟が集まっていた。

 

名は節子、2歳年上・・余命2カ月の末期がんだった。

今年の年賀状にはその名があったのに。

 

もっと早く行って何とかしてあげたかったな。

4年前にも行くことを決めたのだが・・ 行かなかった。

 

彼らも野人も同じ祖母を持つ孫達。

母が最も尊敬し、何度も話を聞かされた野人が最も影響を受けた祖母。

 

戦災孤児達に、配給された自分の食べ物を与え続け、餓死の道を選んだ祖母。

その意志を継いだから、世界から飢えをなくすために、戦争をなくすために、こうして毎日書き続けている。

 

ごめんね・・

 

 

 

 

 

 

 

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