世界一の美食家・・・
それは、コンビニおにぎりとファミコロが主食のお野人ではないことは確かだ。
伊勢海老にアワビにカニに大アサリが毎日食べ放題。
そんな人間は世界中何処を探してもいない。
そんな羨ましい食生活は・・タコ
お友達になりたいくらいだ。
伊勢海老、アワビ、カニ、大アサリの最大の天敵はタコ
知っていたかな？
とにかく、どんな狭い穴の中、岩の隙間でも自由自在、海底の泥の中の大アサリさえも簡単に見つけて掘り起こす。
彼らに逃げ場はない。
必死で逃げても得意のハイスピードなジェット噴流で追いつき、八本の足を広げ上から覆い尽くす。
アワビが必死で岩に張り付けば人間でも素手では剥がせないがタコは簡単に剥がす。
タコにはそれほどの力はないが知恵がある。
アワビが呼吸する水管の孔をすべて塞ぎ、苦しくて力が抜けたところに足を差し込みひっくり返すのだ。
まあ、海では唯一ビンの蓋を回して空けられる生き物だから苦もないだろう。
お野人その昔・・中学生の頃か・・
鵜飼の鵜のようにタコを飼いならし、首にヒモ付けてアワビ、伊勢海老漁を思いついた
何事もやって見なければわからない。
結果・・どうだったか。
想像がつくだろう。
タコの首にヒモは付けられない。
いくら縛ってもするりと抜ける。
タコは人に懐かない。
それに、タコが海底の岩に吸い付くといくら引っ張ろうが上がるはずもない。
タコ釣りをやっていて、かってないほどの大物の手ごたえがあった。
絶対に３キロを超える大ダコだと確信。
上がって来たのは・・
２キロの石を抱きかかえた１キロのタコだった
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