「おっちゃん! タコ・・釣れる?」
「・・・・おっちゃんではない 船頭と呼べ」
「船頭! 僕 タコ 釣りたい~」
「バカモン 今日はキス釣りだ・・・」
「タコ・・いいな タコ・・タコ~!」
「タコタコ言うな・・タコみたいな顔して」
「タコが一番好き~!」
「イカ・・では イカんのか・・?」
「イカン イカン 絶対タコじゃあ~!」
「仕方ない・・タコが釣れる魔法の呪文教えてやる」
「え~!本当に釣れるの?」
「当たり前じゃ インディアン クソつかない・・」
「くそ~?」
「ウソ・・じゃ」
「早よう教えて!」
「心して聞けよ そして誰にも教えてはいかん・・」
「誰にも言わんから~」
「タコタコアザラク・・タコタコザクザク・・だ」
「わかった」
「次に・・タコタコパクパク オイシイナ・・と言う」
「タコタコアザラク・・ザクザク・・パクパク・・」
「ええい!やかましい 頭の中で唱えるんだ」
「・・・・・・」
「船頭~! タコ釣れん・・」
「たまには 釣れんこともある・・」
「いやじゃあ~! インチキ~嘘つき~!」
「時間じゃ・・帰るぞ」
「・・・・・」
「早よう仕掛け 上げんか・・」
「重うて・・上がらん・・」
「貸してみい・・」
「こりゃあ・・大きな石か タコじゃ・・」
「石は嫌じゃあ~! タコじゃ~!」
「じゃ・・おまじない!大きな声で!」
「タコタコパクパク・・オイシイナ!」
「ほれ・・願いが 通じた」
「あび~~!! タコじゃ タコじゃ~!」
「でっかいタコ・・獲ったど~~~!」
「半分・・よこせよ・・」
お父さんもお母さんも 大喜びで・・写真を撮り続けた
おかげで タコは・・ノビてしまった 800gのタコ
おわり・・・