タコ踏んじゃった9 タコと魔法の絵本 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

「おっちゃん! タコ・・釣れる?」

「・・・・おっちゃんではない 船頭と呼べ」

「船頭! 僕 タコ 釣りたい~」

「バカモン 今日はキス釣りだ・・・」

「タコ・・いいな タコ・・タコ~!」

「タコタコ言うな・・タコみたいな顔して」

「タコが一番好き~!」

「イカ・・では イカんのか・・?」

「イカン イカン 絶対タコじゃあ~!」

「仕方ない・・タコが釣れる魔法の呪文教えてやる」

「え~!本当に釣れるの?」

「当たり前じゃ インディアン クソつかない・・」

「くそ~?」

「ウソ・・じゃ」

「早よう教えて!」

「心して聞けよ そして誰にも教えてはいかん・・」

「誰にも言わんから~」

「タコタコアザラク・・タコタコザクザク・・だ」

「わかった」

「次に・・タコタコパクパク オイシイナ・・と言う」

「タコタコアザラク・・ザクザク・・パクパク・・」

「ええい!やかましい 頭の中で唱えるんだ」

「・・・・・・」

「船頭~! タコ釣れん・・」

「たまには 釣れんこともある・・」

「いやじゃあ~! インチキ~嘘つき~!」

「時間じゃ・・帰るぞ」

「・・・・・」

「早よう仕掛け 上げんか・・」

「重うて・・上がらん・・」

「貸してみい・・」

「こりゃあ・・大きな石か タコじゃ・・」

「石は嫌じゃあ~! タコじゃ~!」

「じゃ・・おまじない!大きな声で!」

「タコタコパクパク・・オイシイナ!」

「ほれ・・願いが 通じた」

「あび~~!! タコじゃ タコじゃ~!」

「でっかいタコ・・獲ったど~~~!」

「半分・・よこせよ・・」

お父さんもお母さんも 大喜びで・・写真を撮り続けた

おかげで タコは・・ノビてしまった 800gのタコ

おわり・・・