毎日当たり前のように使っているお風呂・・
風呂のない一戸建て住宅を探すのも難しい時代になった。
昭和20年代から30年代にかけては銭湯が入浴の手段で、風呂を持つ家は少なく、すべて離れの五右衛門風呂であり室内で火を炊く風呂はなかった。
五右衛門風呂とは、大泥棒石川五右衛門が釜茹での荊になったことから、大鍋の湯に直接浸かる風呂を示すようになった。
日本人一人当たりの生活用水の消費量は世界一だ。
その中で最も多く水を消費するのが風呂であり、家族それぞれが浴槽の水もシャワーも使えるようになり、多様な入浴剤がさらに水消費に拍車をかけた。
全自動で周年毎日でも簡単にやれる洗濯も大量の水を消費する。
どちらも経済的な豊かさが招いたものだが、これらが2位以下を大きく引き離しているが、日本独特の水消費は風呂に変わりない。
生活用水の水源の大半は川をせき止めたダムの水だ。
以前はバランスがとれ、上流から下流まで豊富な水量だったが、下流へ行くほど水は枯れ、石ころだらけの河原が目立つようになった。
水を奪われた生き物達はたまったものではなく、古代より引き継がれた海と陸を行き来する営みも絶たれつつある。
人間の都合でコンクリートによって補強された水路のような川に生き物は住めない。
植林で埋め尽くされた保水力のない山々とダムとコンクリートの水路。
人間は山や平地の森だけでなく川からも生き物を追い出したようなもの。
一気に海へと流れる汚物と瓦礫の濁流は異常に植物性プランクトンを発生させ、海の生態系をも狂わせている。
生活用水と並ぶ水の消費は農業用水であり、畑の小麦と違って稲作の水田は春から夏にかけて膨大な水を使用、ダムを枯渇させるほどだ。
風呂の水も洗濯水も大量の洗剤を添えて川に流し、田畑もまた大量の肥料と農薬が川に注がれる。
その川の水を大量に汲み上げ中流域から下流域の広大な水田に数カ月配水を続ける。
石油無しでは成り立たない生活用水と農業用水。
これでは石油と下水で米を作っているようなもの。
見た目は水はきれいでも到底飲めるものではなく、異物大量混入には違いない。
米の味は肥料ではなく水で決まる。
上流の沢水で作られた米と下流で作られた米を食べ比べればよくわかる。 生活排水、農業排水、因果は自分達に回ってくる。
協生理論が広まり表土が復元すれば汚水は激減し水田も減るだろう。
風呂は日本人独特の文化であり、お野人も大好きだ。
当然やめられるはずもない。
これも協生理論が広まれば入浴、洗濯ともに洗剤汚水は激減するはず。 そうなれば1軒当たりの水の消費量も激減する。
洗剤や肥料の使用は個々が決めることでありとやかく言えるものではないが、このまま進めば山も川も海も環境破綻は目に見えている。
年間降水量世界4位、世界平均の2倍。
世界でも有数の雨量を誇る国が水不足で喘いでいる。
これでよいはずもなく、各自が考える時期に来ている。
野人が出来ることは、解決への道を切り開き、道理を示し、自ら実践し続けるしかない。
荒廃農地,現役農地に限らず、山林、公園、河川敷、住宅地・・
表土復元、河川や海の復元、生き物達の復元、食材支援による難病復元の為に一般社団法人を作った。
荒廃農地再生機構・・これら広域活動を視野に入れて「改名」予定。
初期活動において 皆様のご協力を・・
クロモジ風呂・・・
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