海と川と大地は地球の浄化槽 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

言わずとも誰にもわかることだが、この三つは地球最大の浄化槽だ。植物が作り上げた土壌は微生物の宝庫、有機物を分解し、ろ過装置の役割を果たし、清浄な地下水にして川を通して海に戻す。水草が繁る川の浅瀬の微生物は海に到達するまでにさらに大地の汚染を浄化して海に戻す。母なる海は地球の心臓と動脈。大地と川は腎臓と静脈だ。現在は大地も地下水も川もその能力以上に汚染されて病んでいる。原因は人間で他の動物は関与していない。工業用水は、遅れている地域もあるが、人は過去の公害から学び修正しつつある。コンクリートだけの直線的な川も間違っている。公共機関と住民のチェックの激しい工業用水は正常に戻りつつあるが、最大の汚染原因は家庭排水と農業だ。糞尿は処理されるようになったが、野人が住むこの8万人の市でも生活廃水そのまま川に流れ込んでいる。農業は仕組みそのものが変わらない限り無理だろう。野人はその為に努力はしているが気が遠くなる。生活廃水の中でも№1は入浴剤なのだ。台所と洗濯はやむを得ないだろう、昔も今も使用量はそれほど変わらない。二人でも6人家族でも大差はない。入浴は家族6人がふんだんに入浴剤を使えば浴槽に使う量の水をはるかに超える。大量の水を消費して薬物を垂れ流す最大の汚染源なのだ。歴史上数十年の出来事だ。だから地方の人口は減っても、泳げるような元の川には戻らず逆にヘドロが溜まってゆく。入浴剤以外に他に原因はない。

仕掛け人はメーカーと言えばそれまでだが、親子の世代でこの習慣を引き継いでいくのだろうか。野人はそうではなく「自分達の責任」だと思っている。人は環境浄化に目覚め、エコと称して様々な事に取り組んでいる。「自分達に出来る身の回りのことから」と。生ゴミや梱包、リサイクル、節電、節水など範囲は広い。しかし入浴剤は何故出来ないのだろう。常識の間違いに気が付かないのが最大の原因だが、習慣だから、綺麗になりたいからと言う意識が強いのではないだろうか。その部分だけを取れば人の欲でありエゴだろう。いくらエコに努力しても確実に水の汚染は進んでいるのだ。炭酸ガスや温暖化に目を向けながらも足元の視点は乏しいように感じている。自分の意識さえ変えればそれこそ努力もいらず簡単に出来て、一気に環境が改善されるエコだと思うのだが。

実権を握っている主婦のパワーは相当なもので男は沈黙するしかないのだ。小さな輪から大きな輪に広げようとする婦人団体が何故出来ないのだろう。1年も実施すれば効果は明白、メディアは喜んで取材に来る。それが普及の近道だと思っているし女性の良識も信じている。興味のある人はこのブログのテーマ「健康秘技」327二日の「風邪をひく最大の理由」とその後の二つの記事を読んでもらいたい。風邪もアトピーも花粉症も体臭も縁のない人間本来の身体に戻して欲しいと願っている。健康と綺麗な地球環境を自分達の子孫に引き継ぐ為にも。