むートピア 馳走郷 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

 

むートピア 馳走郷・・・

 

意味不明で意味ありげな響きだな。

 

ユートピア、理想郷、桃源郷によく似ているが、理想はそれぞれ異なる。

桃源郷は桃林に由来、仙人が住む場所とも言われるが、仙人が千人よりも万人が好む森がいい。

 

子供の頃は「お菓子の家」が大人気。

大人になれば「お酒の家」や「金塊の家」も好まれるようになる。

都会に住み大草原の小さな家に憧れた人もいるだろう。

 

食品店でお菓子も果物も不自由しなかった小学生の野人は、お菓子の家は食傷気味。

桃や店で売られる果物ではなく、アケビやキイチゴや桑の実などに囲まれた「木の実の家」が理想郷だった。

 

中学・高校では「木の実とサザエとアワビとタコ」に囲まれた家が理想郷になり、大学から社会人にかけてそれらにイクラにキャビアにキジや猪肉が加わった。

 

まあ生涯食い物の家には変わりないが、木の実は一貫してくっついて来た。

野生化した果物も悪くないが、今も見つけたらときめくのは山の木の実だ。  可食部も少なく甘みも一般果物に比べると薄いのだが、ときめくことに変わりない。

 

今は・・

サザエやアワビやタコやイクラや猪は冷凍庫の中でもよくなり、木の実だけが残った。

小学生の時と同じように木の実の家に戻ってしまった。

木の実に冷凍庫は似合わない。

 

異なるのは、木の実だけでなく周年花が咲き乱れ、多くの生き物が集まってくる家だが、木の実の家ならそれが当たり前。

子供の頃は木の実しか見えなかったが、今はそれが見えている。

 

花が咲き乱れ、木の実が豊富だから多くの鳥や虫、生き物たちが集まる。  人間もまた生き物なのだ。

生命は生命の中でしか生きられない。

花蜜も甘い実もない広大な植林に生き物は住めない。

単種栽培で管理された果樹園や田畑、公園も安住の地ではない。

 

生き物の本能が求めるのは木の実の甘さであり果物の原点でもある。

果肉は動物の祖先である植物が動物の為に用意した唯一の贈り物。

エネルギー量の差はわからないが、海外から持ち込まれた果物類と異なり木の実は古代よりの在来種であり、幼少より食べ続けて来た。

 

エネルギーの質が意識にフィットネスしているのかもしれんな。

幼少より木の実や海山の狩りに明け暮れ、今になっても明け暮れている。

 

人類は海から離れて陸の森で暮らし続けて来た。

海に遠い記憶を馳せても安らぎを感じるのは森。

理想郷、桃源郷の形はそれぞれだが、万人が癒されるのは果実だけでなく花も咲き乱れ、生き物達が溢れ、限りなく美しく、癒されていつまでも滞在したくなる森だろう。

 

そんな森に、サザエやアワビやタコは似合わない。

1本くらいは・・アワビやタコやウィンナーがぶら下がっている木があってもいい。

 

むートピア・・・作ってみたいな。

むー農園もパワースポットのようなむートピアだが、美的感覚よりも実験を優先させた。

 

美的センスとデリカシーのないお野人・・

食い物しか思いつかず、理想郷は馳走郷音譜になってしまう。

 

色んな感覚を持った人が集まり、情熱を傾ければ皆が喜んで滞在出来る理想郷が出来上がるだろう。

花も実も美も知も笑いも愛もある・・人と生き物が共に暮らせる森だな。

それがやれるのはこの地球上で人間しかいない。

破壊ばかりでなく、たまには恩返ししないとな。

 

みんなみなみなミンナミンの皆トピアクラッカー

それぞれ理想郷を目指しましょうね。

 

 

 

 

 

カジイチゴ

 

 

 

 

 

 

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