秋刀魚と平目の鯉物語 2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

海の脊椎動物・魚類と陸の脊椎動物で何故これほど消化器官の差があるのか。  同じ肉食でも腸の長さは陸上では海のおよそ4倍、草食になるとさらにその4倍。

 

魚類ではないが肉食のマッコウクジラの腸は300mで体長のおよそ20倍。

謎とされているが元は陸の草食動物なのだから不思議でもない。

海に戻れば肉食に戻らざるを得ず、腸がそのまま長かろうが問題ない。

同じく陸から海に向かった草食の脊椎動物にはジュゴンがいるが、浅瀬の砂場に生えた海草のアマモを主食にしているので陸と大差なく、生息域は限られる。

 

コイ科の鯉やフナやメダカなどは海との縁が切れた陸封型の魚類。

海水ではなく真水で暮らすが、陸の生き物と考えればよく、陸地の空気中か水中かの違いだ。

 

無胃魚(むいぎょ)は陸封型の魚に多く、コイ、フナ、メダカ、キンギョなどは胃がない。

鯉の腸の長さは体長の2倍と魚類の中では長く、食べ物は数十分で排出される。

悪食と言われるほどで動物性植物性、パンやポテトなど何でも食べる。

動物性のエサさえ溶かし切る機能はなく、腸をほぼ素通り、そしてひたすら食べ続ける。

 

鯉の仲間だが草が主食の平均1mを超える草魚もハクレンも無胃魚

草魚の腸は体長の4倍、ハクレンは10倍にも達し、古代の草食恐竜同様に大型化の道を歩んでいる。

数十万年も生き残れば、草食動物のような胃液で溶かす為の胃でもない植物備蓄倉庫が幾つか出来ているだろう。

 

胃を持たないこれらの仕組みを解明出来る人はいないが、胃が必要ないことを素直に受け止めればよい。 

コイなどの無胃魚は溶かして消化する気などまったくない。

 

胃液にしろ、酵素にしろ、溶かさなければ栄養分を腸から吸収出来ないのが動物の一般常識だが、これをどのように考えればよいのか。

短い魚類の腸の構造が人間をはじめとする陸上動物の腸よりも吸収力が優れていることなどない。

 

コイに栄養学・カロリー論などまったく通用しない。

しかし意味もなく食べているはずもなく、生きる為に食べている。

 

素直に、「溶かさなくても問題ない」からと考えればよい。

つまり「栄養分の吸収が目的ではない」と言うことだ。

 

浮袋は多くの魚にとって浮力調整に重要な器官だが、カツオやサバなどの回遊魚には浮袋がなく、泳ぎながら寝なければ沈んで死んでしまう。

サメにはエラふたがないものが大半で、前に進んで頬の吸水口から海水を取り入れなければ酸欠で死んでしまう。

これらの魚は不要な器官を捨て去り腸を短縮したが、同様にサンマやイワシやコイは胃を捨て去った。

 

胃がなく食べ物を溶かす必要がなく、腸が短くさほど養分の吸収にこだわらない。  コイは何でも食べるが十数分で消化管を素通り。

フンを撒き散らしながら泳いでいる。

真面目に消化に励まない割に鯉は巨大化して数十年も生きられる。

消化を無視、食べまくって巨大化する鯉と、エサがなくとも巨大化する深海生物には共通点があるが、やがてそれがわかるだろう。

 

サンマやイワシはプランクトン中心のエサ、カツオマグロ類は小魚のみ、海に下ったクジラやイルカ類も小魚やオキアミのみ。

陸上の哺乳類、昆虫類も主食は1種から数種、栄養バランスを考えて多種食べる生き物などいない。

 

これらのことから食べ物は、地球上の動植物なら何でもよいと言うことになり、溶かして養分を吸収することはさほど重要でもないと言うことになる。

鹿が全く消化不能の樹皮を食べたり、鳥が消化不能の草葉や種を食べたりするのも溶かして養分の吸収が目的ではない。

 

食べる目的を満たすのはそれらの有機物が持つエネルギーであり、電気エネルギーであれば消化管を通すだけで補充出来る。

彼らが食べる目的は心身を制御する為の生命エネルギーだ。

 

ここまで来てもまだ深海の謎の入り口にはたどり着かない。

一休みしたいところだが、関心ある人は待ち遠しいだろう。

サンマ、ヒラメ、コイ・・友情出演として草魚にハクレン、さらにはカツオにマグロにマッコウクジラにイルカやジュゴンまで出演した。

パンダにゴリラにチンパンジーまで登場させたいところだが長くなり過ぎる、

 

この道理が深海巨大症に結び付くにはまだまだ。

魚類と陸上動物の消化管の極端な違いの理由には答えていない。

陸上の脊椎動物は腸の短縮も胃の省エネも出来ない理由がある。

 

 

いよいよ核心に迫るが、真打の鯉の次に登場させるのはやはりあのお方しかないだろう。

次回で完結か、さらに続くかは書いてみないとわからない。

長すぎてややくたびれてきたな・・

 

続く・・

 

 

頭にあることを一気に書き下ろしたので、細かい間違いも不適切な表現も、順不同や足りない言葉もあるだろう。

それらは時間がある時に随時修正、テキスト保存版にする予定だ。

親父ギャグタイトルも真面目なのに戻して。

 

 

 

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