食べる目的・消化の目的が「カロリーと栄養摂取」、これが頭にある限り思考は進まない。
魚類の消化器官は「不思議」・・で終わり鯉の季節も終わる。
魚類と陸上動物の消化管の極端な違いの理由とは、生命エネルギーの充電法であり、空気中と水中では通電率が異なるからだ。
野人理論では生命活動において燃料・カロリーに当たる「動力」は、陸上動物は空気中、水生動物では水中の「一般電気」。
心身のメンテナンス・制御に必要なエネルギーは有機体が持つ「生命の電気エネルギー」。
一般電気は空中にも水中にも無限に存在、睡眠で得られるが空中よりも水中のほうが伝導率が高いから早い。
制御に必要なエネルギーは空中では主に食べることで得られるが、水中では食べずとも周囲に生命があれば皮膚からも得られる。
人間もまた、睡眠時間が短く、長い入浴時間で睡眠分を賄える人がいるのは水から動力エネルギーが得られるからだ。
風呂に植物などの有機物を入れれば生命の電気エネルギーも同時に得られる。
食べるほうが摂取効率は良いが、食べずともある程度は得られる。
猪肉を湯船に浮かべても良いがもったいないから食べたほうが良い。
体に張り付けても良いのだが数時間で腐る。
完全な細胞の植物水や果実酒などを皮膚や髪にスプレーするのも同じで、皮膚の復元力は増すはず。
外出しなければティッシュなどで濡れた時間を持続させれば効果的。
肥大や異物混入の不完全な有機物はこの限りではない。
他に動物・藻類のいない水に魚類は自力で住めず、与えられるエサだけに頼るしかなく、この道理は植物にも当てはまり周囲に生命がなければ自力で生育出来ないから根を絡み合わせて密生する。
水生動物は他の動植物から皮膚を通して必要な制御エネルギーを得て、足りない分を食べることで補っている。
だから陸上動物よりも腸は短くて済み、胃さえも省エネ出来る。
溶かしたほうが効率は良いが、溶かさずともエネルギーは摂れる。
だからプランクトン食なら胃もいらず、ヒラメのような丸呑みは胃で溶かしたほうがエネルギーの摂取効率は良くなる。
海藻や植物の葉は消化出来るはずもないのだから、溶かす必要もなく体内を通すだけで十分。
だからコイや草魚は食べた端からホイホイうんこを撒き散らし、新たなエサを求め続ける。 質より数の勝負だな。
陸上では動物に胃がないなど考えられないだろうが、水中では胃はさほど重要ではなく、腸もはるかに短くて済む。
「何の為に食べるのか」、当たり前のように刷り込まれているが再度考え直した方が良いだろう、命がかかっているのだから常識と心中することはない。
陸上で最も不精なのは蛇で、毛があろうが骨だろうが丸ごと呑み込みしばらくは寝て暮らす。 だから腸よりも胃が極端にでかくて長い。
貴重なエサを大事に、長く体内に留め置くことでエネルギーを最も長持ちさせている。
魚類の水中からのエネルギー摂取量は生息場所によって大きく異なる。
魚介類、藻類など生命が多いほどエネルギーは豊富、だから沿岸には多くの生き物が集まる。 皮膚からも口からも自在に摂れるからだ。
外洋の中層から表層を旅するマグロやカツオやブリなどの大型回遊魚は周囲に生命が乏しく、その運動量からも他の生命を食べる必要があり、そちらの比率のほうが大きい。
海から陸へ上がった動物もその能力を持っており、必要な制御エネルギーの大半は食べ物で賄っているが、数%~数十%は大地と動植物から得ている。
ほぼ100%食べ物で賄うとしているのは人間くらいだが、不完全な食べ物ばかりではそれもままならない。
この物理論を体感したければ、海や川に数時間浸かるか、数時間裸足で野山に滞在するか、野生果実や野草に素手で数時間触れておればよい。 体調の変化に気づくはずだ。
靴を履き、住宅に住み、街で暮らしているからわからないのだ。
地球の生き物はそのようなことが前提で生きているのではない。
人間が作った生命の道理、健康の道理は人間目線と言うことだな。
続く・・・ 次回終章
生命エネルギー論 序論 | 野人エッセイす (ameblo.jp)
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