鈴なりのシマサルナシ
猪を解体、ホルモンを使う為に胃と小腸と大腸を掃除したことがあるが、胃の内容物が胃袋、小腸、大腸にまでビッシリ詰まっていたことがある。 餌を食べてから絞めるまで10時間以上かかっているが全く消化されていない。
食べたものは猪の罠のエサの「米ぬか」。
まったく消化されないものを猪は食い溜めしていた。
ほぼこのままトコロテン式で排出されるのだろう。
米ぬかは玄米の皮でありまったく消化不能。 消化は出来ないが、体内を通すことである程度のエネルギーは得られる。
中の米粒も胃液では歯が立たず、本来は余計な酵素「アミラーゼ」に頼るしかないが、溶かしたもののこんな大量の米乳が小腸で吸収されるはずがない。
豆乳もまったく同じで、野人は牛乳は大量に飲めるが豆乳はまったく体が受け付けない。
つまり、その大半は吸収処理出来ないまま大腸に送り込まれる。
世の中、牛乳よりも豆乳が健康面では重宝されているが逆だな。
違いはうんこになるか、ほとんどならないかだ。
動物性蛋白質なら胃液で数十分もあれば溶かし、胃腸で素早く吸収されるが、穀物は数時間を要して少量吸収、葉野菜類はほぼそのまま大腸へ行く。
体調が悪ければ穀物も酵素で溶かすことすら困難、体が消化を拒否してそのまま胃に残るがそれほど穀物の消化は大変だ。
食べた量と出た量を比較すれば大差ないこともわかるだろう。
雑食動物は肉食動物が飢えを乗り越えて生き残る為に進化したものだが、主食である動物性たんぱく質以外の消化出来ない植物類を分解する為にやむなく大量の酵素を作り出している。
消化は胃液中心、補助的に肉や脂肪を分解する酵素も出すが微々たるもの。
草食動物すら自力で消化出来ないのだから体の負担は大きく、それでも完全消化は不可能。
獲物が獲れない時の非常食なら問題はないが、主食として終日食べ続けることには無理があり、体調不良な大きな要因となった。
小腸は肉と違って穀物の吸収には歯が立たず大半はスルー。
コメもパンも麺も葉野菜もイモもトウモロコシも、豆腐も納豆も揚げも味噌も、菓子もアンコもスルー。
しわ寄せは大腸に及び、生廃棄物がどっさり溜まる。
いくら浄化槽として腸内細菌が頑張ろうが処理出来る量ではない。
未消化物件がどっさり流れ込む大きな家庭用浄化槽も大変だが、容量を比べれば大腸にはさらに何倍もの未消化物件が溜まっていることになる。
白米よりも玄米のほうがどっさり出やすい理由は簡単だ。
白米は消化酵素で溶かされ乳状になり、小腸で大半は吸収されず大腸で水分を抜かれれば粘土質になって大腸壁にへばり付くが、玄米は溶かされずそのまんま大腸へ行く。
体に良い野菜の繊維質?とかも同じで、隙間だらけだからズボッと出やすい。 白米や根菜のように中途半端に溶かされないから出やすいと言うことだな。
食性が合わないのだからどちらにせよ必要なエネルギーは十分に摂れない。
野菜にせよ玄米にせよ、出す為に食べるのは本末転倒、それらの栄養分も健康とは何ら関係がない。
周年汚物に晒される大腸壁は可哀そうだ。
ポリープが出来るのは無理がないし、出来たらちょん切られる。
穀物類を日々大量に食べ続ければ誰もがその可能性を持っている。
時にはお腹を撫でながら、はち切れて穴が空かないよう頑張っている大腸の身になって考えてみるとよい。
大腸が太くデカいのは、食べられる時に食い溜めする時の為。
猪はそうしている、大腸だけでなく小腸から胃袋にまでどっさり詰め込んで。
日々食べられるならその必要もなく少量でよく、うんこも直腸近くの大腸の底に食べた量の数分の一が溜まるだけ。
大腸壁の大半は常に清潔に保たれているのが当たり前なのだが・・・
肉食野生動物のように思い切り食い溜めも問題なく、規則正しく食べなければならない道理もない。
野生猪肉1キロも食べれば2日間何も食べずともエネルギーは持続する。
「そんな馬鹿な」と、今の常識では考えられないことだろうな。
同じ肉でも人間が飼料を与えた肉はこうはならず心身の制御も不完全。
種子島のシマサルナシ
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