三重県は全国に先駆け、猪や鹿肉など野生肉の活用に取り組んでいる。
「三重ジビエ」には解体処理、販売、レストランなど多くの事業者が参加、三重ジビエフェスタなどのイベントにも積極的に取り組んでいる。
しかし、ゴーリキマリンビレッジは三重ジビエに参加していない。
ビレッジは、解体処理、精肉販売、飲食業の3つの資格に加え、ペットフードの認可も有し、野生肉を骨に至るまで丸ごと活用している。
ジビエと言う言葉は一切使わず独自の道を進んでいる。
野生肉に対する考え方が異なるからだ。
農業被害が甚大なこれらの肉を有効に活用しようとするのがジビエの取り組みであり、それもあるが最大の理由は、野生肉は人が食べる本来の肉だからだ。
流通する牛や豚や鳥にはこだわりのエサや飼育法はあるが、エサを与えない完全な放し飼いはない。
人間が人間の道理でエサを与える限り、完全な肉は出来ない。
それが野人理論、協生理論であり、だから協生農法を作った。
自然界の森以上の生態系を持つ協生果樹園で、自力でエサを食べて育てば牛も豚も鳥も完全な肉になるが現状では望めない。
モデル農園牧場を作るのはこれからなのだ。
人間本来の食べ物、その必要十分条件を満たすのは「野生肉と野生果肉」であり、
ジビエと言う言葉には「異質な嗜好品」「臭い」「高価」というイメージが付きまとう。
嗜好品でもなく、美味しく料理・加工して売り出すものでもない。
人間だけでなく、人間同様に不調に苦しむペットも同じ。
猪や鹿だけでなく、協生牧場の豊かな森で育った牛や豚、鳥を普通の肉とし、水と森に恵まれた日本は食肉輸出国にもなれるだろう。
医食同源と言う言葉があるが、食材はそう多くは必要ない。
海の動物、陸の動物共に主食は1種~数種、あれもこれも必要とする道理などどこにも見当たらない。
後は何でも好きなものを食べて食文化を謳歌すればよい。
野人は野生肉に関して4つの許認可をもって余すことなく有効活用している。
猟期に限られる処理業、原価が高くつく飲食業、主力商品にはなり得ない販売業。
分業では問題を解決出来ない「縦割り学問・行政」に近いものがある。
以前、「解決にならない猪と鹿の駆除」3編と「未来への道」と言う記事を書いたが、現状では農業復興、環境修復にも繋がらない。
ジビエで宣伝して食べる人が増えたとしても農業問題、環境問題だけでなく健康問題の解決にもならないと言うことだ。
森を復元、農地を復元、食を復元、結果、陸と海の環境までも復元する。
協生理論に基づいてこの事業を進めている。
農業と肉処理と肉販売とレストランとペットフード・・
一見結びつかず、やる人も他にいないが、理に適っている。
猟期の脂がのった肉だけでなく、夏季に駆除され埋められる運命の肉や骨まで無駄なく使っている。
その中で、これは販売用、レストラン用、加工食品用、ペット用と味によって仕分けしてはいるが、どれも安心して食べられるものだ。
先日、三重の食材の広報、ジビエも推進している三重県のフードイノベーション課から電話があった。
トンコレラの被害がジビエに影響を及ぼし、処理業者への調査だったが、ビレッジは販売量が伸び続けている。
処理業者一覧リストの中に野人の名を見つけた県の担当者は知人だった。
野人が県の非常勤講師を引き受け、農山村漁村の復興に協力していた頃、担当職員数人で休日にマリンビレッジにやって来て、キス釣りと天ぷらを楽しんだ人だった。
お野人がジビエ仲間に入らない理由も詳しく話さんといかんし、またビレッジにやって来るらしい。
目的が異なるのと、何も言って来ないから放ってあるだけで、ジビエを嫌っているわけではない。
内容に問題がなければ名を連ねても良いのだが、面倒そうだな。
農山村漁村 地域興しマイスターとして
https://ameblo.jp/muu8/entry-10188365279.html
解決にならない猪と鹿の駆除1
https://ameblo.jp/muu8/entry-12082549300.html
解決にならない猪と鹿の駆除2
https://ameblo.jp/muu8/entry-12082891620.html
https://ameblo.jp/muu8/entry-12083130152.html