さて、本年はいよいよ広布の決戦場第5年であります。
昨年の8月度総幹部会において先生は「本年米国・ロシア・台湾の大統領選及び総統選挙並びに自民党総裁選と世界に影響を与える4つの重要な選挙が行われる」事を指摘された上でかく仰せ下さいました。
「このうち台湾の総統選挙はことに重要である。中国の台湾侵攻に影響を与えるからである。
台湾侵攻については、中国の国家主席習近平は一貫してその実行を主張し続けており、今や台湾統一は中国の国是、悲願にもなっている。
では、台湾侵攻はいつ起こるのか。これまで大方の見方として『2027年ごろ』とされていた。
しかし、JBPRESS8月3日付で矢野義明氏はこう述べている。
『ウクライナ戦争の支援で米国の弾薬装備が枯渇し、さらに、米国が大統領選挙で内政混乱するであろう来年(すなわち今年)2024年が最も危機の年となる可能性が高い』と。
誰にも確実な事は分からない。だが、決して遠い将来ではないと思われる。
もし台湾侵攻が始まれば尖閣諸島も沖縄も直ちに戦渦に巻き込まれる。
それだけではない。もし台湾が中国に領有されれば日本への海上輸送路は封鎖される。
日本は食糧もエネルギーもそのほとんどを海外からの輸入に頼っているから、シーレーン封鎖は日本を存立不能にする。
まさに、台湾有事は即日本の有事である」と。
つい先日、アメリカ中央諜報局(CIA)、すなわち、世界中から集めた安全保障に対する情報を収集・分析する事を任務とするアメリカの対外情報機関の元国家諜報局副局長マーク=ケルトン氏に対するインタビューが総合情報誌『選択』の巻頭に掲載されておりました。
「第三の戦争 東アジアが危ない」と題されたその記事において「日本は本年2024年どのような安全保障上の課題に直面するか」との質問に対し同氏は
「朝鮮半島危機と中国による台湾侵攻に直面する可能性がある。
習近平国家主席は在任中に台湾の問題を解決しようとし、冷酷な行動に出る事を想定すべきだ。
中国は普通の国とは違い経済問題や人口問題などが習近平の行動を抑制する事はない。
彼は人類史上最も多くの人々を死に至らしめたイデオロギーを体現する中国共産党のトップであり、彼がその血ぬられた遺産を否定する気配もない」
と述べておりました。
本年このような事態に直面する可能性に言及した内容には強い戦慄を覚えると共に、激動の客観情勢と諸天の働きのテンポの速さには息を吞むばかりであります。
一方、岸田政権は一昨年12月にアメリカに言われるまま安保三文書を閣議決定し、反撃能力の保有と5年間で防衛費を43兆円にするとの方針を決めました。
そして、先月22日にはウクライナ戦争の支援で不足している迎撃ミサイルを補いたいアメリカの要請を受け、武器輸出ルールを定めた防衛装備移転三原則を一部改定して、ミサイルなど殺傷能力のあるべき兵器の輸出を解禁し、地対空ミサイルパトリオットを米国に輸出する方針を決めましたが、これを受けて、ロシア外務省の報道官は同27日「それがウクライナに供与されれば明らかにロシアへの敵対行為と解釈され、二国間関係において日本に重大な結果をもたらす」と警告を発しました。
先生は兼ねてより
「これ仏法より事起こる他国侵逼ゆえに。たとえ国の総力を挙げて国防の最善を尽くすとも、それで日本を守れるかという事なのである。
日蓮大聖人の仏法を立てない以上、諸天は日本を守護しない。よって、いかなる防衛努力も空しくなる。
立正なくして安国はない」
と強々と重ねて叫んでこられましたが、強力な核兵器を有する軍事独裁国家の中国・ロシア・北朝鮮に包囲された日本の亡国がもう眼前である事は疑いようがありません。
そこに、三百万を急ぐ所以があるのであります。
亡国迫る日本において、三百万の仏弟子の大集団が一国諌暁に立つ時、日本は必ず動くのであります。
さあ、いよいよ決戦場第5年の本年、浅井先生の御意思を継ぐ新たなる前進を展開し、霊山にまします先生に全員でお応えしてまいろうではありませんか。
令和5年 12月28日 広布御供養奉告勤行会 浅井会長御挨拶
令和6年 元旦勤行における浅井会長指導
- 元旦勤行の由来
- 日蓮大聖人・日興上人・日目上人の大情熱
- 浅井先生の大忠誠のお姿
- 広宣流布はもう眼前である
令和6年 1月8日 成人式 浅井会長御挨拶