そして、みんなが麻薬でもって夢を見ているうちに「そのうちに景気がよくなるんじゃないか」なんていう事で騙されているうちに、あっという間に集団的自衛権行使容認の閣議決定をいたしました。
安倍首相は中国の侵略が怖くてしょうがない。もし攻めてきたら到底日本は持たない。
『それを防ぐために、何としてもアメリカに守ってもらいたい。それには、自衛隊の血を流れしてまでの忠義立てをしなければ、アメリカが安保条約の第五条を発動してくれない』と思って一生懸命に諂う。
これが、集団的自衛権行使容認とTPPというオバマ大統領への諂いであります。
ところが、いくら諂おうともアメリカはそんなお人よしではない。
もし集団的自衛権行使を容認すれば喜ぶんです。「アメリカの世界戦略の一部の勢力として日本の自衛隊が使える」という事でもっていよいよ来年から日本の自衛隊を戦力に組み込んで作戦を立てるようになる。
そうすれば、アメリカが今手を焼いているようなソマリアの内戦とか、あるいはイラクとか、今迫りつつある朝鮮半島の動乱とか、その時にアメリカは自分の兵士を出す事はもう政権は持たないから「日本に頼む」という事で、集団的自衛権行使容認でアメリカに守ってもらうつもりなのに、これがかえってアメリカの戦争の下請けになる、アメリカの傭兵になる。そしてアメリカの戦争に巻き込まれていく。
このような事を、凡夫は目先の事しか分からないから喜んでこれをやっていく。
安倍晋三首相がこのような事を言っておった。これは産経新聞の一面に載っておりましたけれども「この集団的自衛権の行使容認をしたので、日本の安全はこれから50年間大丈夫だ」という事を言っておった。
馬鹿を言うんじゃない。「アンダーコントロール」とか、アベノミクスに対しては「景気回復の実感を全国津々浦々の人々で感じてもらいたい」とかこんなペテンを言う者が「50年間の安全保障」なんていったってそんな事が有り得るか。そういう事なのですね。
ですから、私は時頼のいろいろな人柄を知るに及んで『ああずいぶん政治家の質も広布の前夜になって下がってきたな』という事を思いました。
平成26年 7月8日 浅井先生指導