子どもの言うことを真に受ける大人

 

子どもとコミュニケーションをしていると、

ふと気づくことがあります。

 

 

 

大人は子どもが言ったことを、

言ったまま受け取ろうとし、

子どもは大人が言ったこと言ったままは受け取りません。

 

 

 

 

子どもの場合は、親が使う言葉の意味があやふやな分、

コミュニケーションの大部分は、

 

・相手がどんな感情か

・相手がどういう意図か

 

を、表情や態度から汲み取ろうとするのだと思います。

 

 

 

表情や態度から汲み取ろうとすると、誤差が大きい様な気がします。

だから人間は言葉を発明して、りんごは誰が言っても「りんご」という『確実性』を担保しようとしたのでしょう。

 

 

 

人間の進化は、未来の『確実性』を高める方向に進んでいる様な気がしますが、

それは本当に未来の『確実性』を高めているかと言うと疑いようがいくらでもあって、最高の気分だった翌日に、人生終わりだと言う気分になることは結構あるのです。

 

 

 

それが現実であり、自然なんだけど、人の脳はそうはなっていない気がします。

脳はいつも確実性を欲しがっていて、その一つがコミュニケーションに『言葉』という不変のものを採用したことにもあらわれている。

 

 

 

その確実性への渇望が、大人の『言葉至上主義』につながっていると思います。

特に、精神的に不安定な大人ほど、子どもが『言ったこと』を真に受ける。

 

 

 

「お母さんなんて大嫌い!!」を、真に受ける。

 

 

 

その裏に子どもはどんな感情やどんな気持ち、どんな考えがあるのか、

想像をしようともせず、聞こうともせずに、

 

 

 

「お母さんなんて大嫌い!!」を、真に受ける。

 

 

 

「真に受けるな。」というのは「無視しろ」ではなく、

むしろ、「ちゃんと聞けや」と言うことだと思います。

 

 

 

「お母さんなんて大嫌い!!」は、ただの記号で、

実はその記号を何かの意味に変換して腹を立てているのは、あなたです。

不変性を担保するために発明した言葉という乗り物に、

あなたが込めた意味を、子どもの言葉を通じて再確認しているに過ぎないのです。

 

 

 

あなたが感じてる「お母さんなんて大嫌い!!」と、

子どもが発している「お母さんなんて大嫌い!!」は、違う。

 

 

 

というか、言葉に注目するから同じだと錯覚するだけで、

言葉がない時代を想像すれば、あなたが如何に子どもが発している情報を無視しているかはわかるはずです。

 

 

 

 

 

 

子どもの方が親を分かってる

 

実は、子どもの方が親を分かっていて、

親が何を言っていても、子どもは親の機嫌や本音を肌でしっかりと感じてる。

 

 

 

「子どもが言うことを聞いてくれない」のは、

親が言ったことよりも、親の状態に子どもの方は敏感だから、だからだと思います。

だから親の状態が悪ければ、それ以上もう、話が入ってこない。

 

 

 

ぼくは子どもと過ごしていると、そういうふうに感じることがとても多かった。

そして同時に、「あー、自分は自分のことを何も分かってないし、本音や自分が感じてることを押し殺して生きてきたんだなー」と、気付かされたわけです。

 

 

 

子は親を移す鏡だとよく思うのですが、

「口ぐせ」よりも、親の態度や感情、「こうでなければ」という念が、

しっかりと子どもには伝わっていて、それをもとに言葉を発するから同じ様な言葉使いになるんだろうなと思います。

 

 

 

それだけ子どもは親のことをよく分かっていて、

よく見ていて、そしてそれが気づいたら『子ども自身の心』に、なっている。

言い方悪いですが、よくできているなと、そう思います。

 

 

 

その子どもが大人になったとき、

本人は『自分の心』というものが最初からあったと思っていて、

それは自分が例えば「お母さんなんて大嫌い」という言葉に保存した、当時の感情やいろんな思い、だということも、もう忘れていて、

 

 

 

何かの拍子に「お母さんなんて大嫌い」と言われた時に、

それが嫌な記憶を呼び起こすスイッチみたいに作動する。

 

 

 

人間には心があると言っても、

なんだかそれだと機械みたいだなと思います。

 

 

 

 

 

言葉がない時代にワープした気持ちで

 

言葉がない時代にワープした気持ちで、

子どもや他の人、そして自分と接してみるといいと思います。

 

 

 

ぼくが毎日書いていた感情日記の面白いところは、

書いてみるといかに自分の脳内に、「感情」が登場していないかがわかることです。

 

 

 

「仕事に行きたくない」と言う言葉の方を真実だと思い、

「辛い」「逃げたい」という感情が見えなくなる。

 

 

 

そういう嘘が、感情日記や非言語の自分の状態に注目する(それをマインドフルネスとでも言うのかもしれませんが)ようになると、

めちゃめちゃわかる様になります。

 

 

 

言葉がない時代にワープした気持ちで、過ごしてみる。

そうすると、見えなかったものが、いろいろ見えてきます。

 

 

 

 

 

 
 
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