「分かってない」「分かってくれない」という甘え

 

「親子で言葉使いの練習をする」というのが自分にとっても子どもにとっても、

良好な親子関係を育む上でもおすすめです。

 

 

 

親子関係に限らず、

人間関係に不満を持っている人は、

 

相手が「分かってない」とか、

相手が「分かってくれない」とか、

 

相手を見下したり、逆に相手に勝手に期待して、

相手のせいにして、それで勝手に不満になっている、ということが多いです。

 

 

 

でもよくよく考えてみれば、

 

「分かってない」も、

「分かってくれない」も、

 

自分が「伝わるように、伝えていない」のだとしたら、単なる甘えですよね。

 

 

 

ぼくも毎日発信をしているので、

読者やフォロワーの方がどんなふうにぼくの考えを受け取っているのかが気になる時があります。

そのとき「分かってない」とか、「分かってくれない」とか思う時はやっぱりあるのです。

 

 

 

でもそういう時は大体感情的になっているときで、

そもそも、「分からない」があるから伝える意味があるわけで、

そうやってポジティブに考えた方が面白いのではないかと思います。

 

 

 

 

子どもの理解不足は、親の説明不足。子どもの説明不足は、親の我慢不足。

 

 

子どもが「物分かりが悪い」と思う時、

大体は親の説明不足であることが多い気がします。

 

 

 

そもそも言語発達がまだまだこれからという子どもに対して、

一回の会話で何かが伝わると思う方がおかしいんですよね。多分。

 

 

 

それと、子どもが「分かってない」ときは、

実は親もよく「分かってない」ということが多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

例えば「なんで幼稚園行かないといけないの?」とか、

「なんでお片付けしないといけないの?」とか言われた時に即答できないということは、普段から「考えたこともない」ということです。

つまり、自分で考えたのではないことを、ただ鵜呑みにして採用してきただけ、ということです。

 

 

 

それを、子どもにも押し付けようとするから、

子どもは「WHY? JAPANESE PEOPLE!!」となる。

それは拒絶もあるかもしれませんが純粋に子どもにとっては疑問なのだと思います。

 

 

 

ぼくたち大人も、子どものころに

 

「なぜだかわからないけど押し付けられて、そしてそのまま気づいたら採用して、それが当たり前になっていた」

 

というたくさんのこと、を前提に今生きているんですよね。

 

 

 

それを「問い直される」というのは、

「あなたの人生は空虚だ」と言われている気がしてムッとするというのもあるかもしれません。

だから大人は子どもの「なぜ?」に弱い。

 

 

 

理解不十分の子どもは、大人が理解に足る情報を提示していないから生まれる。

そして理解不十分のまま大人になった元子どもが、

そんな子ども時代を忘れて、何かを子どもに押し付けているのだとしたら、

そんな自分達を大人と呼ぶのは恥ずかしい気がしてきます。

 

 

 

 

 

 

逆に、子どもが「全然言葉で説明しない」と思う場合はどうでしょうか。

 

 

 

これは、親が子どもの言葉の成長を阻害していると考えた方がいい気がします。

 

・自分が質問したくせに、子どもが喋り終わる前に先回りして「これ?」とか答えを提示する

 

・最初に親が答えてほしい「回答」が決まっていて、そうでない回答だと感情的に対応したり、会話を中断する

 

・スマホを見ながら質問する

 

 

 

親が「子どもの話を聞く体制がない」ってことだと思うのです。

 

 

 

だから、

子どもは「会話が通じた!」という嬉しさだったり、

「自分の要望が相手に伝わった!」という満足感だったり、

「対等に扱われている!」という自己肯定感だったりが育つことなく、

 

 

 

言葉を扱うということに抵抗を抱く様になる。

次第に自分で考えたり、それを言葉にすることに苦手意識を持つ様になる。

 

ということが言えるのではないでしょうか。

 

 

 

大人が子どもの話を聞くには、一定量の我慢が必要だと思います。

子どもの話は拙くて、わかりづらくて当然だからです。

 

 

 

だから子どもが説明不足になるのだとしたら、

それは親の我慢不足が原因の一つだと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

子どもと一緒に練習すればいい

 

でも、こう考えてみてほしいんです。

 

せっかくの子育ての機会を活用して、

 

「自分も子どもと一緒に上手に言葉を使える様に練習し直そう」

 

と、子育てを自己学習と捉えるんです。

 

 

 

そうすれば、子育てが退屈だと思う人も、そこに面白みを見出せます。

 

 

 

最近我が家に、はじめて「ざんねんないきもの」シリーズの本がやってきました。

奥さんが買ってくれて息子くんが気に入ったみたいで、

読んだ内容を息子くんが一つ一つ夕飯の時に説明してくれるのです。

 

 

 

例えば、「リスは頬に入れた食べ物を腐られてお腹を壊す」とか。

 

でもそれを聞いて思ったのは、聞いている方は「へー、なんでだろ?」と自然に疑問が湧くんですね。

子どもが大人の話を聞いて「なんで?」って思うのがいかに自然なことか、

逆の立場になってみてわかりました。

 

 

 

そこで「なんでなんで?」と聞くと、

大体は「んーー、わかんない」と息子くんはいいます。

 

 

 

きっと、ページ内の大きい文字だけを読み進めるスタイルなので、

どうしてそうなる?とか、そういう細かいことまでは理解していないから。

 

 

 

そこで、二人で一緒に「なんでだろうね〜?」って感じで該当ページを読み上げます。

そうやって、自分が説明できないことは、一緒に調べたりして、

語彙や論理的思考力を培っていく、のがいいと思いました。

 

 

 

 

 

 

あと我が家では、

積極的に言い合いをする、ということを練習しています。

 

 

 

いってしまえば「口喧嘩」です。

 

 

 

口喧嘩の何がいいかと言うと、

口喧嘩ができるということは、最低限、自己主張をできる人になるという自信につながることです。

 

 

 

口喧嘩の中身はなんでもいい。

それがどんなに間違っていても(というか子どもが正解を口にすると思うこと自体がおかしい)、

親と対等な立場で言い合いができるとうことが、子どもにとっては重要な経験ではないかと思うんですね。

 

 

 

ぼくは喧嘩がとても嫌い(だった)ので、

奥さんと息子くんが喧嘩を始めると、すごく嫌な気分になることが多い。

 

 

 

でもそういう人は、

「はいはい、喧嘩やめて」

「はいはい、だから喧嘩やめてっていってるじゃん」

「おいいい加減にして!うるさいんだよ!!」

 

って形で喧嘩に参加するのがおすすめです(笑)。

 

 

 

参加できない喧嘩は苦い思い出になりますが、

参加した喧嘩は後腐れがないのです。

 

 

 

そうやって、言葉を使って交わる練習を繰り返すのが、楽しいんですよね。

 

 

 

子育ては「言葉使いの練習!」そんなふうに捉えてみると、

子どもとの会話が変わるのではないでしょうか。

 

 

 

 

講座のお知らせ

 

12/4(日)ZOOM / 今年最後の講座をやります。↓

 

 

 

 
 
 
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#2 「言葉・感情・念」3つの理解。

#3 「言葉使い」の新定義。

#4 不安な時こそ○○を使う!

#5 念とは

#6 念を手放す方法

#7 怒りを消す言葉使い

#8 楽しい毎日を遠ざける【感情のブロック】

#9 毎日が楽しくなる、言葉使いが上手い人の特徴。

#10 【願望】を言葉にする練習

#11 感情で人をコントロールするのをやめる。

#12 子どもの「なぜ?」を受け止める方法

#13 不機嫌を消す言葉使い

#18 心の声は「全無視」すればいい。

#19 全部を疑えばいい。

 

 

 

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