彼と出会う少し前の私は台湾にずっといて
日本と海外を行き来している生活をしていた。
１２月はイベントも多いし、年越しは日本がいいし、
一時帰国していたんだけど
彼とは友達の紹介でラインをするようになり
やり取りし始めて２週間くらいで会うことになった。
その時私は家でしょっちゅうホームパーティをしていて
彼に「よく皆んなが遊びにくるよ〜」と話したら
「俺も行きたい＾＾」
と言われ、
私「いいよ〜」
彼「今夜はどう？夜に会食があるから近くにいるよ」
となって、あれよあれよと
夜、私の自宅で会うことになった。
なぜ会おうと思ったのかというと
ラインのやり取りからも
彼の優しさと賢さが見え隠れしていたから。
私のふてぶてしい態度にも
丁寧に対応してくれ
私「おはよう」
彼「おはよう。今日も頑張ろうね＾＾」
とか
彼「今度ご飯でも行こうよ」
私「いいよ」
彼「嬉しい。いつが空いてる？」
私「まだ分からない」
彼「いつでも合わせるよ＾＾」
とかこんな冷たい単調な私のラインでも
何かしら優しい一言をつけて
明るい返事をくれたのだ。
しかも彼は、医者なのに
偉そうどころか、いつも思いやりでいっぱいだった。
医者のイメージが”俺すごいだろ”
と威張っているような
あまり良くないものだったこともあって（ただの偏見）
彼の優しく朗らかな性格に
”この人なら夜に会っても大丈夫！”
と思えたのだ。
その日の夜
彼はうちに来た。
当時の私の家は、居住用マンションとは思えない
外観だったことから
彼は「もしかしたら、怖い人が出てくるかもしれない」
と怯えたらしい・・・。
実際にインターホン越しに見る彼は
とてもつるんとした爽やかな青年だった。
そして玄関を開けて実際に会う、
「こんばんは〜」なんて言っちゃう照れた彼は
とても可愛くて笑顔が印象的だった。
・・・余談だが彼は笑顔が印象的らしい。
スタッフのトッキーからも
「笑顔を見ていい人だと分かりましたよ！」
とか（私の周りはみんな上から目線だ）
家政婦さんからも
「笑顔が素敵な旦那さんですね」
とか言われている。
彼は私の予想通りの青年だった。
ちなみに、私の出で立ちはというと
すっぴん・お団子・家用のワンピで
化粧もせず髪もぐちゃぐちゃで既に酔っていた。
取り繕うのが面倒で、彼がくる前のまま会ったのだ。
一緒にワインを開け
映画を見て
朝方まで話した。
その時に私は
安心感のある居心地の良さを感じて
”この人とちゃんと付き合ってもいいかも”
と思った。
それは多分彼も同じだったと思う。
朝頃彼から告白された。
「付き合ってほしい」と。
私は相変わらず偉そうに
「いいよ〜」と答えた気がする。
深夜から会って
そのまま朝に付き合うことになった私たち。
素面で話したわけでもない。
デートもちゃんとしていない。
でもお互いに真剣だった。
別れ際に、
「今夜ちゃんと初めてのディナーをしよう」
と話した。
それが一昨年のクリスマスイブ。
今振り返ればとても
ロマンチックなクリスマスだ。
結婚を意識したのは
その３日後くらいで
一緒にカフェに行った時の会話がきっかけ。
この記事に書いたと思う。
＜結婚の決め手＞
私の結婚は、
電撃が走るような運命の出会いから始まるものではなく
安心感のある穏やかな出会いから全てが始まった。
「結婚したい」と思うよりも先に
「結婚するだろうな」と思えた人が彼だったのだ。
初めての出会いは１回しか訪れない。
この記憶が１０年経っても
色褪せてしまわぬように
今ここに記録しておこうと思う。
＊＊＊おしまい＊＊＊
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