少女終末旅行 第11話 「文化」「破壊」「過去」 感想 人の寿命は短すぎる | ながめせしまに@無為

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これ知るを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり。

※ネタバレ含みますのでご注意ください

 

第11話 「文化」「破壊」「過去」


 

 

 

エピソード別の満足度

 

×××度し難い  ××不快  ×退屈/あまり好みではない  ▽微妙/何かが足りない △まずまず楽しかった
▲なかなか楽しかった  ○楽しかった ◎凄く楽しかった ◎◎大満足 ☆名作回 ☆☆傑作回 ☆☆☆神回

 

 第1話 「星空」△  「戦争」▽

 第2話 「風呂」△  「日記」△  「洗濯」△

 第3話 「遭遇」 「都市」 「街灯」

 第4話 「写真」▽ 「寺院」▽

× 第5話 「住居」▽ 「昼寝」× 「雨音」▽

 第6話 「故障」 「技術」 「離陸 」

 第7話 「迷路」▲ 「調理」○

 第8話 「記憶」▽ 「螺旋」△ 「月光」▲

◎◎ 第9話 「技術」 「水槽」 「生命」

 第10話 「電車」「波長」「捕獲」

 第11話 「文化」「破壊」「過去」

 

 

感想

 

 アヴァンからのコント仕立ての笑える雰囲気が一転し、中盤で驚かされ終盤で不安を誘うようなBGMと潜水艦らしき建造物。全12回なら次回が最終回になるのだろうか。 人が出てきそうな雰囲気がないだけに来週はちょっとしんみりとしてしまうかもしれない。

 

すっかり世界感に慣れて親しみを感じているせいか、何気ない会話の言葉の端々にひそむ考えが見てとれて、またその見せ方が良いせいか胸に響く。

 

いろんな事を知ろうとするには人の寿命は短かすぎる

食えないもに価値はねぇ」 等々

 

この作品の世界観だからこそ響くものがある。。同じ言葉でも誰が言ったか、どんな状況で聞いたかなどで受け止め方が変わってくるのだから、言葉というのは不思議で本当に面白いものだと感じる。

 

色々な事を知ろうとするには人の寿命は本当に短かすぎる。小さい頃は人生って長いもんだと思っていた気がするが、それがいつからか人生って短いなぁと思うようになっていた。チトの言葉には、人は時間という制約の中に生きる儚い存在だという真理を突きつけられるような思いがする。

 

 

 

本編を振り返ると、

 アヴァンからぬことユーリのやりとりが面白かった。ぬこに銃弾を食べさせようとするユーリ。何てもん食べさせるんだよ!お腹壊して死んじゃうだろうwwと突っ込み入れながら見ていたが、予想外にぬこは美味しい、もっとよこせと話し出す。思わず食べるんかいと!思いつつ、食べたり、突然話し始めて会話しだすなど畳みかけられてニッコニッコで見ていた( ´艸`)

 

前回ぬこは声を真似てるだけかと思っていたが、実は知能がかなり高い様子。何を食べて生きていたんだという疑問もあったが、周辺にあった兵器の残骸でも食べて生きていたのだろう。

 

兵器の動かし方を知っている感じや、何かの宗教の御神体に似た姿を見ていると、人間以前に文明を築いた存在がいたという話を思い出す。人類の先人たる文明を築いた種族がこのぬこなのだろうか。今のところ直接危害を加える様子はなささそうだが、謎が多くどういう存在なのか気になる事が多い。

 

 

 「破壊」では、超巨大ロボが チト達の側に倒れ込んできた。ぬこが電源を起動させ、ユーリがいつものように考えなしで触ると、ミサイルや想像を絶する威力のレーザーらしきもので街を火の海にしてしまう。この世界が滅びた原因の一端を見る思い。

 

あの先に食糧や万が一人がいたらと思うとユーリの軽率な行動に腹が立つが、チトの「笑い事じゃねえ!」のグーパンですっきりした(*´ω`*) ユーリがああいう状況で笑ってしまう気持ちが理解し難いものがあるが、素直に謝っていたところを見るとユーリも少しは悪いと思ったのだろうか。

 

 

 ラジオの発信元へのぬこの案内で辿りついた先には何やら怪しげな原子力潜水艦らしき巨大な構造物。ユーリ達の居場所を考えると、周辺が海ってことはないと思うのだが、だとしたらあれは何なのか。宇宙船? あるいはただの発電施設なのだろうか。謎なのだが、BGMがちょっと緊張を誘う感じだったのでシリアスな雰囲気を感じる。

 

潜水艦のようなものの中に入った二人。もし次回が最終回だとしたら、この物語(or第一シリーズ)がどう終わるのかが想像できない。原作がある作品だが、原作の内容に沿っているのだとしたら途中で終わってしまうのだろうか。

 

チトとユーリが死んでしまうくらいなら、少しでも明るい希望を持った形で次に繋がるような締め方を期待してしまう。ただ、作品のコンセプトやこれまでの描写から推測すると、最終回はやはりハンカチ必須になってしまうかも(T_T) 

 

言葉にし難いが心に沁みるものがあり、後からジワジワとその良さを感じる良い作品だと思う。

 

 

 

その他

 

 

霞の向こうには蜃気楼のような巨大な町が見えているが、これはチト達がいた所なのかあるいは別の陸地にある都市なのか。後者だとすれば少し希望があるような気もするのだが。

 

 

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