第5話 「住居」「昼寝」「雨音」
エピソード別の満足度
×××度し難い ××不快 ×退屈/あまり好みではない ▽微妙/何かが足りない △まずまず楽しかった
▲なかなか楽しかった ○楽しかった ◎凄く楽しかった ◎◎大満足 ☆名作回 ☆☆傑作回 ☆☆☆神回
△ 第1話 「星空」△ 「戦争」▽
△ 第2話 「風呂」△ 「日記」△ 「洗濯」△
○ 第3話 「遭遇」 「都市」 「街灯」
▽ 第4話 「写真」▽ 「寺院」▽
× 第5話 「住居」▽ 「昼寝」× 「雨音」▽
ストーリーに大きな変化はなく退屈といえば退屈。二人の何気ない様子に見える心の移ろいやその背景に思いを馳せると、また違った景色が見えるかもしれない。いわば日本に根付いている侘び寂びの精神で楽しめる人には心地良いエピソードなのかも。
※注 以下ネタバレ含む
今回のエピソードでは二人の背景がもっと見えていたらと思うようなエピソードだった。
二人の過去は想像によるしかなく、どういう事情から二人は今の境遇にあるのか不明。以前一瞬映った過去回想では、戦火から逃れている様子があった。そのため二人はコールドスリープでずっと寝ていて、この時代になって起きたのではないだろうかと想像をしているが、それも確証があるものではない。
仮にコールドスリープしていたとして、その前(戦火時や目覚め直後)はどんな生活をしていたかなど、二人の背景がもう少し見えていたら印象も変わったように思う。
チト「私たちにも昔はあったけどな家。でもなくなっちゃったからな」
今回の内容から窺えることは、二人にはかつて住んでいた家があったこと。ただ、どちらかといえば二人は過去を懐かしんでいるのではなく、何かしらの手段で知った情報に基づいて住居(人の暮らし)や音楽といったものを想像して会話しているようにも見えるので、いまいちしっくりこない。
(仮に)コールドスリープに入る前は戦火とはいえ普通の暮らしをしていたとしたなら、その記憶をもとに過去を懐かしむような感じで会話が弾むのではないかと思うのだが、過去を懐かしんでいるように見えないため、二人の知識量や背景がよく見えてこない。この緩い曖昧な感じを楽しむのもやぶさかではないが、正直もう少し情報が欲しいと焦れてしまう。
「昼寝」のエピソードでは、チトは印象的なものや直前の体験、周囲の水音などが複雑にからみあって可笑しな夢を見る。夢の中に現れるチトのユーリ像が実際よりも誇大で、どこかユーリに対して怖いものを感じているのかと思わせるものだった。(まぁ実際鉄砲向けられたりしてるしね。。) ただ、食べられるならユーリにとも思ってるようだし、チトのユーリに対する気持ちはややこしく、そう単純なものではなさそうである。
「雨音」では二人は初めて音楽というものの存在を知ったようだが、これまでに鼻唄さえ知らなかったのかと逆に驚いた。以前の二人はどういう生活環境にあったのか気になって仕方がない。それをいったん脇に置けば、このような絶望的な状況にあっても悲壮な感じはないし、それどころか雨音から音楽を発見し人の原始の遊びともいえる楽しみを見つける過程とその様子はちょっといい感じの雰囲気で良かった。
二人での遊びといえば石積みしかないのかと思わせるような場面もあったけれど、音楽を見つけたことで二人での遊びが増えたと思うと少し和んだ気持ちになる。基本二人で過ごす世界のようだし、いつもベッタリでは疲れもするだろうが、まだ子供っぽいユーリが遊びたい時にチトは読書に専念ばかりではユーリも気の毒である。もし歌を作り二人で一緒に歌えるような歌ができたら、今よりも二人の関係は近づきあったかいものになるのかもしれない。
・家だけにっのくだり地味にツボった。
・チトの頭をポコポコ叩くユーリ。反撃したチトの一撃が思った以上に辛辣で草
・基本的に食糧を求め彷徨っているので、そちらの切迫感が勝り忘れていたけれど、二人はトイレどうしてるのだろう( ̄ー ̄; やはりそのへんで・・・なんということでしょう!(興奮) でもそもそも周囲に人いないし恥ずかしいとかそういう感覚ないだろうな。恥辱スパイスがないと・・ry
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