石破首相の独特の言い回し、話し方が話題になっているようです。

私は先日、ある記者会見にでることがあり、そこで石破首相のお話を直接伺う機会がありましたので、とても楽しみにしていました。

 

石破首相は登場すると、深々と頭を下げ、独特のゆっくりとした語り口で話を始めました。

周辺にいたテレビや新聞の記者からは、

「はじめて生の石破さん見た!!」

という声もちらほら聞こえてきました。

政治担当でなければふだん接することがないため、新鮮だったようです。

 

石破さんの第一印象は「偉そうな感じをだしていない」というものでした。

 

(写真 石破茂首相)

 

偉そうな雰囲気をだしていないという点では好印象でした。

しかし、それはオーラがない とも言えます。

もともと偉そうな感じをださない方なのだろうと思うので、これが石破首相のスタイルなのだろうと思いますが、これからの世界のリーダーとしてどうなのか というのは感じました。

ただ、話を聴く雰囲気を作れているというのは石破首相の長所です。

 

そして石破首相の話し方には独特のものがあります。

これが最近言われている「石破構文(いしばこうぶん)」というものです。

 

石破首相は必ず

「わたくしどもは~」

「与党であるわたくしども自民党としては~」

など、わたくしどもというフレーズを必ず使います。

また、

「~している」ではなく、「〜しておる」

「おこなう」ではなくなく「おこのう」

「申し述べる」「なかりせば」など、丁寧な言葉遣いが特徴です。

 

どんな場面でも丁寧な言葉を使うようにしているため、石破首相の石破構文は、きちんとしているという印象を与えます。

 

しかし、分かりにくいと感じる場面もあります。

それは二重否定をよく使うから、

 

「何もしない などということはない」が一番多いか。

二重ではないですが、
「〜と申し上げている わけではない」

「〜と考えておる わけではない」

という言い方もよくあります。

 

これをゆっくりとした口調で話をするので

これは、「おっ?そうなの」と思わせて、「あーそうではないのか」となるため、相手を引き込むポイントになっているのですが、結局なんだったっけとなるのはこの否定の使い方にあるようです。

 

ただし、用意したメモに頼ることなく、自分の言葉で語ろうという姿勢は常にあるようで、メモをしまって話をするような場面、最初はメモを読んでも後半は自分の言葉で話すなど、博識なのだなあと感じる場面もありました。

 

ということで、丁寧に、ゆっくりと、わかりやすく話すという点では高評価。

ただし、センテンスが長く、一文が長すぎるので、内容が伝わりづらいというデメリットも。

そして一番はわかりやすい短いフレーズがないこと。

「Yes.We Can」

「America First」

のような単純で誰にでも伝わる一言がほしい。

それがそのまま国のトップとして何をしたいのかというビジョンにつながります。

 

今後、長く続けていく意志があるならば、日本を引っ張る一言をつくってほしいですね。

 

今日もわかりやすい一言でいけるいける!!