家電量販大手のノジマが、日立の家電事業を買収する方針が明らかになりました。

日立製作所の子会社の日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)の株式の過半数をノジマが取得して子会社化します。

 

実は日立GLSは以前から売却先を探して、複数社がその入札に参加していたようです。

韓国のLGやサムスンがその買収先として有力視されていたものの、条件が折り合わず、買収を断念しています。

ほかにも中国企業やトルコの企業が参加していたようですが、ノジマもその一社だったということです。

 

雇用を継続し、高付加価値製品を製造、販売し続けるという同社の考え方を踏襲できるかなど、さまざまな条件をクリアできるかどうかを見られていたということで、ノジマはそこをクリアできると判断されたのです。

 

これは、日本の家電業界において画期的なことのように思います。

 

ノジマの売上は9000億円を超えます。

一方の日立GLSは3600億円超。

注目は日立GLSのラ利益が150億から、EBITAでは300億近くでていることです。

家電製品メーカーとしては高収益企業なのです。

別に困っていたわけではないのです。

 

日立は企業としてもかなり強いグローバル企業。

これまでも自社の主力となる社会インフラ向け基板事業と直接関連のない事業は売却してきました。

それでも10兆円を超える事業売り上げとなっています。

 

日立GLSはその規模からすると売り上げの割合は小さいですが、利益貢献をしていた事業です。

ですから特に日立としては困っていたわけではない。

だからこそ、慎重に、売却先を選べ、従業員の雇用はもちろん、商品開発の考え方も含めて、もっとも会社を正当に評価してくれるところと組みたかったのです。

 

また、商品も冷蔵庫や洗濯機などの、いわゆる白物家電の高付加価値商品を、比較的高価格で販売できているところに強みがあります。

 

AI洗濯ビッグドラムと女性

(写真 日刊工業新聞 日立商品紹介より)

 

こうした商品を丁寧に、きちんと接客して販売できるような体制も求めていたことでしょう。

 

その点で、小売業ではありますが、ノジマはすべて自社社員が、接客力を売りにして販売する企業です。

メーカーではないところも日立GLSにとっても良かったのかもしれません。

 

製造の強みを活かしつつ、売るところはノジマの力を借りる。

もちろん他の家電量販に売りづらい面はでてくるかもしれませんが、そこで減る分と、ノジマオリジナルで製造販売できる部分とで、十分に成長を担保できると判断したこということです。

 

日本の家電市場は7兆円前後で伸び悩み。

今後はアジア、ASEANなど伸びる市場で勝負できるかどうかにかかっています。

家電量販店も日本国内たけ、小売りだけで伸ばしていくのは限界があります。

 

その点でノジマの「家電業界のSPAになっていく」方向は一つの答えです。

 

1980年代から90年代まで日本のもっとも輝いていた分野だった家電、特に白物家電分野を武器に、家電SPAのノジマが新たな一歩を築けるか。

他社どうでてくるのか。

 

今日も日本の家電業界に注目していけるいける!!