24歳で比較的早く結婚した私は、当時ある先輩からこんな言葉をかけられました。

 

「夫婦は、愛情で始まり、いつか友情に変わり、最後は同情で終わるんや」

 

その頃は意味がよくわかりませんでした。 

しかし60歳になった今、ようやく「あの人は上手いこと言っていたなあ」としみじみ思います。

 

日本の離婚率は約36%。離婚件数自体は減っていますが、そもそも結婚する人が減っているので、割合としては高く見えるのでしょう。

 

「この人と一緒に生きていく」 そう心に決めて結婚しても、なんとなく歯車が合わなくなり、気づけば関係が崩

れていくことがあります。

 

恋愛は“不安定だから楽しい”

恋愛期間の楽しさは、会いたい時に会えない不安定さがつくるものだと思います。

  • 今、何をしているのかな
  • 返信が来ないけど どうしたんだろう
  • ひとりでいると 彼女のことばかり考えている

決まりも約束もないからこそ、相手の感情が気になる。 この不確実さが恋愛の高揚を生みます。

 

結婚は“安定”を与えるが、同時に本性をさらけ出す

結婚すると、お互いが少しずつ変化していきます。 法的な契約が精神的な安心を生み、毎日会える関係が当たり前になる。

「うちのひと」「家内」 日本独特の呼び方も、社会的に認められた継続カップルとしての証でしょう。

しかし、他人が家族になることで遠慮や配慮は薄れ、エゴが表に出てきます。 わがままになるのではなく、ただ“本来の自分”が出てくるだけなのです。

 

人は日によって精神バランスが変わる

誰にでもこんな日があります。

  • なんだかわからないけど腹が立つ
  • げっぷされたらもう嫌
  • 同じ空間にいるだけでイライラする

こうした積み重ねが、別れという選択肢を生んでしまうのも無理はありません。

そして、相手は自分の鏡。 嫌いや苦手は、たいてい両思いになります。

 

相手は変わらない。変えられるのは自分の見方だけ

長い夫婦関係で大切なのは、相手を変えようとしないこと。 変わるのは自分の思考、解釈、視点です。

 

離婚で得た自由には、いずれ不安がついてくる

人は本来、ひとりで生きるようにはできていません。 離婚で手に入れた自由は、時間が経つほど不安を連れてきます。 だから再婚したくなるのです。

高齢化社会では、こうした夫婦のあり方もひとつの課題になっています。 いずれ誰もが自然にひとりになる時が来る。 だからこそ、今ある関係をどう育てるかが大切なのだと思います。

 

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