ほんっとに、ここ最近暑いですね!!!
事務所と自宅は近いので、8分ほど自転車こいで通ってますがその間で汗が・・・
yahooニュースより、過去40~50年で日本の猛暑日が3倍になったそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130711-00000016-asahi-sci
原発事故があってから、温暖化についてとりあげられることが減りましたよね。
実は、地球温暖化については諸説ありまして、本当は温暖化していないなんて発表や、温室効果ガスの影響はほとんどないやら、いろんな研究成果が発表されていたりするのです。(たいがい胡散臭いですが)
地球のどこにでも広がっている空気や海のことですから、100%確実な事というのはなかなかつかめません。その曖昧な研究結果に対して反論できる隙がたくさんあるんですね。
まぁほぼほぼ地球が温室効果ガスにより温暖化していることは間違いなく、それにより様々な場所、ものに対して影響がでることは間違いないでしょう。
ただ、温暖化の問題とその原因についてはまだまだ曖昧な事があるにしても、貧困と森林伐採や自然災害というものは確実に関係があると断言できるものなのです。
個人的には、温室効果ガスの削減ももちろん大切だけど、貧困問題にアプローチすることで環境問題を解決していくような働きかけがもっと行われるべきではないかなと思っています。
さてここで、いつもスタディーツアーでメールマガジンを配信しているのですが、環境のテーマのメルマガをここにコピペしてしまおうと思います(笑)
自然環境と、都市環境にわけて、環境問題と貧困問題についてのつながりを書いたものです。
「地球環境のためにすべきことは?」という問いに対して「二酸化炭素排出量を減らす!」だけではなく「世界の貧困を削減する!」という答えもでてくるようになればいいのにな~と考えたりします(*゚▽゚*)
【自然環境】
☆森林伐採
森林の伐採による自然環境の変化は確実で深刻なものです。世界をみれば森林が増加している地域もありますが、東南アジア、アフリカ、南米で激減しています。つまり、熱帯雨林が失われています。
☆熱帯雨林の特徴
熱帯雨林は一般の森とは違い、地表から1m未満のところに岩盤があり、すごく浅い土壌に木がお互いに根を絡め合って支えています。その為、少しの土地を開拓したが為に、そこからドミノ倒しのように次々と木が倒れていき、大雨で流されてあっという間に広大な森が砂漠へと変化し得るという特徴があります。
☆森林伐採の理由
鉱山開発などの理由もありますが、大きな要因は農地開拓です。農業に依存する途上国では、大規模な農園を作るために森林開拓して広い土地をつくり、効率の良い大農園をつくる事を目指します。伐採した森林も木材資源となります。結局は水源や生態系に大きな影響を与えるので、長い目でみると国益にはつながりませんが、一時的にでも大きな利益がある事から歯止めがきかないのが現状です。
☆森林破壊ワースト
世界的には、1年半で日本の森林すべてが伐採されるぐらいのスピードで森林破壊が進んでいます。そのなかでもインドネシアはもっとも森林破壊が深刻で、2000年以降、日本の国土面積の約半分の森林が伐採されました。インドネシア、マレーシアではアブラヤシ栽培が森林伐採の大きな要因となっています。日本で、カップ麺や洗剤に使われる植物油脂のパーム油はアブラヤシからできています。
☆セブの森林
セブにもかつて豊かな熱帯雨林がありましたが、スペイン統治時代のガレオン船建設の為に多くが失われたとされ、特にセブ島の森林は多くが失われています。今でも、農家が森林を伐採して木材を売っている事から森林は少ないです。
☆貧困が森林伐採を加速させる。
セブの農家の人でも、森林を守る事の大切さは理解しています。『じゃあなぜ森林伐採してしまうのか』と、実際に聞いたことがあるのですが、かえってきた答えがこうでした。『1日1食とうもろこしの粉しか食べれない。こんな明日の命さえもわからない状況では、翌年の水源が失われると知っていても、木を切って今を生きる事を選ぶ』
世界の自然環境を守るためには、二酸化炭素の排出量を減らすことも重要かもしれませんが、以上のとおり世界の貧困を削減していくことも必要不可欠なのです。
【都市環境】
☆都市への人口の集中
現在、世界では都市と田舎の人口比率が半々だといわれています。都市の面積を考えれば驚異的なことです。十分なインフラをもたず人口が増加し続ける途上国においてはスラムがどんどん広がっています。
☆自然災害の公式
自然災害には公式があります。「災害は、危機が脆弱性と出会うことで起こる」
危機とはつまり、地震、台風、雷などです。脆弱性とはつまり、建物の免震耐震対策がなされていないとか、台風や津波の予想や危機に対応する知識がないとか、排水のシステムがないとかです。
☆貧困は脆弱性
貧困は上の公式でいうと、脆弱性にあたります。例えば排水機能の低いセブのスラムのある地域は毎日のスコールですら膝まで水がきます。火事になっても消防車が通れる道がない為に、何百軒と火が広がってしまうのもただ見ているだけしかできません。(スタツアで訪問するスラムについては安全を確保できますので安心してくださいw)
☆人口増加
世界人口は現在70億人、50年には90億人と言われています。よく、途上国で経済が発展していることが言われますが、人口増加率を見比べると大した発展をしていない事も発見できたりします。主に所得が上がるのは中流階級以上ですが、人口が増えるのは低所得者層なので、現在もスラムは拡大中で2030年には20億人がスラムの住人となるといわれています。
☆人口増加の抑止方法
人口増加を抑止する方法は主に2つあります。1つが避妊。1つが家族計画。避妊はコンドームの普及を推進するなどですが、家族計画というのは両親に対して家族の所得に見合った子供の数でないと将来的にどうなってしまうのかなどを教えて子供の数を抑制するというものです。
フィリピンの場合は、キリスト教会の反対で避妊を推進する事は長年うまくいっていません。家族計画を促進するにも経済的な問題のために困難なのが現状です。
但し、バングラデシュでは(北海道二つ分の国土に1億5千万人が住むアジア最貧国)NPOの家族計画の推進により人口抑制に成功しており、貧困国でも人口抑制は可能であることは証明されてます。
☆災害件数の増加
いろんな話をしましたが、こういったことから自然災害の発生件数と被災者数は90年代と00年代を比べると2倍に増えています。
気候変動により経験したことのない自然の危機が増えたということもありますが、スラムの増加や森林減少にみられるように人の社会に脆弱性が増している結果ともいえます。