アストルティアぶらり旅日記

アストルティアぶらり旅日記

ドラクエ10旅芸人のブログです。毎日書くわけでもなく、時系列もバラバラで思い出しながらまとめて書いたり色々。
ネタバレ配慮してません。ありまくり!

 

タイトルでネタバレしました。しかし何も間違っていない。

最終回です。

国津神Xは、勇者の力を持つが、勇者ではない者……広義での世界を救う「救世主」を作り出すために暗躍しました。
しかしこれだけやっておきながら、主人公が救世主として成長するのは結局賭けでもあります。

ゲーム開始時、主人公はスライム1匹倒すのにも苦労する普通の一般人でした。
生き返しを受け、五種族の身体を得てからも、いちから強くなる修行をしなければならなかったのです。短期間で。
それこそ、人外の力を手に入れるまで、神をも殺す力を手に入れるまで、そしてさらにその先へ。
並大抵の努力ではありません。

ドラゴンクエストXとはそれを成し遂げるための物語であり、それを追体験するゲームなのだと思っています。
ドラクエXをプレイした人の数だけの主人公像があり、それぞれの物語があります。
それがまた魅力なんだなあって感じてます。

なんかいい感じに締め!ってなりそうですが、もうちょっとだけ。

国津神Xその後。(二次創作ですからねコレ。そもそも。
「正史」に刻まれた滅びを回避するために生まれた国津神X。
滅びを回避したことにより、その存在意義がなくなり、消滅することになります。
ここから先は「正史」になかった新しい時代が刻まれます。
新しい世界の「正史」がまた生まれるかもしれないし、国津神Z、なんてのも生まれるかもしれない。
生まれないかもしれない。

ドラゴンクエストXは新しい世界の始まりとしてバージョン6を経て(内容は神話時代より昔からジア・クト念晶体とか襲来したりしますが)、バージョン7へと進みます。まさに終わらないドラクエ。
私は、まだまだ主人公と共に、その物語を楽しんでいきます。


まあ、なんのことはない、バージョン7がきたら今まで長々と書いた物全部ひっくり返りそうな気もするので(特にグランゼニス周り)今のうちに急いで書いとこうかなって書き始めたのでした(笑)
バージョン7以降で矛盾出ても知らん!!


それでは、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

前回までのおさらい
滅び回避のために暗躍する『国津神X」は、神の緋石を使い勇者と勇者システムを作り、『盟友』を勇者から切り離した後、『時渡りの力を持つ勇者の血筋の者』を滅びの迫る現代に時渡りさせることに成功したよ!

第5回でようやく当代勇者と盟友にたどり着きました。

その前に、2代目勇者、アジールの時代について。
大魔王のアストルティア侵攻により勇者が誕生したとして、長く権威を失っていた勇者の血筋の本家筋がここに復権します。
ただし、結果如何によってはまた失うかもしれない、砂上の楼閣でした。
アジールが勇者として覚醒し、且つ大魔王を討伐することで、権威が確実なものとなるのです。
この辺りが、アジール死後の彼の母を始め人々が過激な行動(レオーネ処刑等)に走った理由の一つにもなっているのではと思っています。

そしてグランゼドーラ建国は2代目勇者であると伝えられていましたが、実際はアジールの従兄弟であるメルザインがグランゼドーラの初代王であることが、バージョン6クリア後のサブクエで明らかになります。

(もし、レオーネの石化が解けず盟友にならなかったとしたら、メルザインが盟友となっていたかもしれません)
ともあれ、現在のグランゼドーラ王家は、2代目勇者の直系ではないということになります。

このことから、勇者もまた盟友と同じで、必ずしも直系である必要はないと考えられます。
レオーネは子孫を残さなかったことから、盟友も結局アシュレイの血から生まれることになりましたね。
王家に現れやすいというのは、やはり血の継承を重んじているからでしょう。
カミルもグランゼドーラ王家と関わりがなくても、マデ氏族のように勇者の血族と袂を分かった先祖の血を引いているのでしょう。

そして2023冬物語のアストルティア拾遺譚にて、初代勇者のアシュレイとレオーネも勇者覚醒が必要だったことが語られています。
真の勇者となるために覚醒が必要ならば、盟友には覚醒が必要か?
これは必要だと思います。元は勇者の力と同一のものだからです。
2代目勇者の時代の盟友となるレオーネは既に勇者として覚醒しているので除外するとして、カミルは勇者アルヴァンの暗殺を目論む魔王の手先と戦った際に盟友の力が発現しています。(めちゃうろ覚えだったので、DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki様で確認しました。ありがたい……)

覚醒に必要なのは勇者の血を持つ者同士が助けようとする想いや絆なのだと思います。

ここで、現代に時渡りした主人公を考えます。
5000年前に生まれたので、もしかしたら現グランゼドーラ王家よりも勇者の血は濃く、既に絶えたと思われる「時渡り」の力を、おそらく建国王レトリウスと遜色ない程大きく持つ主人公。
しかし、何事もなく当代勇者のアンルシアと接触したとして、盟友になれるでしょうか。

国津神Xにとって、現代に主人公が時渡りした今、最も重要なのは勇者でない者が勇者と同等の力を発現、「主人公が盟友になる」ことです。

その最大の障害となるのは、冥王でも大魔王でもなく、トーマ王子でしょう。(地獄)
ネルゲルとキュロノスは起点であっても最終的な滅びをもたらす者ではないのです。ジャゴヌバまで見据えた、確実な盟友が必要なのです。

振り返って…主人公の存在がなければ、アンルシアの勇者覚醒はありませんでした。ただ、トーマ王子の存在がなくてもまた、アンルシアの勇者覚醒がなかったのも確かです。
大魔王侵攻前に生まれたトーマ王子は、大魔王のカウンターアタックとして生まれる勇者たりえません。しかし、勇者の血を引き、当代勇者として生まれたアンルシアの盟友となる条件は充分すぎるほど満たしています。
そして、あまりにも接点のないアンルシアと主人公は絆を結ぶ時間がなさすぎた。

それがトーマ王子を最大の障害とする理由です。

ならばどうするのか。
魔族側への「グランゼドーラのトーマ王子が勇者である」というリークです。
魔族がトーマ王子を殺してしまえばいい。


国津神Xにとって、魔族…魔界もアストルティアという世界の一部です。どちらの味方をするというしばりもない。

そしてここで「盟友」というものがマイナス面に働きます。

盟友は、勇者ではなくあくまで勇者の協力者であり、悪い言い方をすれば「勇者よりも格が落ちる」という風潮です。
これは、勇者はグランゼドーラの姫であるということが周知されている一方、当代盟友が誰であるかが広まっていないということからもわかります。
10周年記念イベで、「冥王を倒し、他にも大活躍している謎の冒険者エックスさん」と話は広まっていますが、エックスさん=盟友という話は出てきません。むしろ何故出ないんだというレベルです。(多分。え?出ないよね?)
また、バージョン6で主人公がユーライザと各国を回った際、ドルワーム国王は、ユーライザが主人公が偉大な英雄であると熱く語るのに、ドン引きするような態度を取ります。
正直、主人公の実績を考えれば全く大げさでもなんでもないのですが、一国の王の認識ですらそれなのです。一般人は推して知るべしでしょう。
何かあったことに気づかない人もいるだろうし、主人公の功績の全容を知る人ってほとんどいないんじゃないかな。
それがエックスさん伝説(笑)にも繋がっているんだろうけど。

余談ですが、魔界では一般人でも「大魔王様」って言ってくれるくらい周知されています。仮面で顔隠したりしてるのにな。
アストルティアにおける「勇者」のように、魔界では「大魔王」が権威あるものとして周知されているからでしょうか。

まあそれで、盟友を勇者より下と見る風潮から、歴代盟友はもれなく悲惨な末路を辿っていますし、トーマ王子もアンルシアの影武者としてふるまいます。
本来は勇者の力が二つに分かれた存在であり、全くの同格で、完全に「勇者」の力をふるうのであれば、どちらが欠けてもいけないというのに。
「盟友の条件」が伝わっていなかったことも悪かったでしょう。トーマ王子も自身は盟友としてアンルシアを支える気はあったでしょうが、盟友カミルが出自不明ということもあり、自分でなくても勇者が必要とすれば盟友もまた現れる、というように誤認していたかもしれない。
だから自分の命に代えてもアンルシアを守る、という選択ができたのかもしれません。

そんな感じでやることなすこと仇になりまくりで、結果トーマ王子死亡、主人公が盟友になる障害がなくなります。
あとはストーリー通り。アンルシアの勇者覚醒を助け、戦いの中で絆を深め、盟友の力を手に入れます。

盟友覚醒です。

力を手に入れたから覚醒したのではなく、覚醒したからこそ力を手に入れたのでしょう。

そしてアンルシアの勇者覚醒は、道筋こそ主人公がつけたものの、覚醒自体は亡きトーマとの絆でしているように見えるのですよね。
アジールとレオーネや、カミルの代わりにアルヴァンと盟友として大魔王と戦った主人公のように、覚醒後ならお互いが唯一無二でなくても良いところに、主人公がアンルシアの盟友となるための抜け穴があったのかもしれないと思うのです。

次回、最終回!(結論だけなので短いよ!)

 

 

第4回はちょっと番外編。
兄弟姉妹……ここを無視できなくなってきました。
 

そもそも主人公の兄弟姉妹が時を渡ったのは主人公の力とその呪いによってなので、主人公が現代に時渡りしない「正史」では時渡りすることなく生涯を過ごすことになるはずだったんですよね。
しかし、それで済ますにはアストルティアの長い歴史の中で与えた影響が大きすぎた。

正直、何を考えても矛盾が出てくるので、こじつけでいいので理由づけをすることにします!!(言い切った)

まず、国津神Xの介入する歴史において、兄弟姉妹は一切関わり合いがありません。
そもそも介入する隙がない。Xのが介入していたのは「正史」であり、「主人公が現代に時渡りしたことによって変わった歴史」に介入する術がありません

では、兄弟姉妹が関わった歴史について、正史ではどうだったのか。

まず、エテーネルキューブは開発されません。クオード(もしくは正史でクオードポジにあたる人物)一人だけで開発できるものではないでしょう。エテーネルキューブは正史で必要な場面がないので最後までこのままかな。
グルヤンラシュについては、正史でもクオードが時渡りするような出来事もあったかもしれませんが、現在の歴史で伝わっていたような「魔物が人間を騙って暗躍した」ということもありえます。その場合はグルヤンラシュという名ではないでしょうが。

現在の歴史でクオードがウルベア地下帝国に時渡りした時にその魔物がいなかったのは、もともと正義感の強い彼が魔物が付け入る隙を与えなかったからかもしれません。
しかし、それが仇になり「ウルベア地下帝国の滅亡」という正史の修正力が働いて、魔物のポジションにクオード(グルヤンラシュ)が嵌められ、大罪を犯す道を歩んでしまったのではないでしょうか。
自分で書いててなんですが、その点においては正史より地獄になってますね……
正史で時渡りしなかったとすれば、故郷は滅びても大罪を犯さないという1点においては正史のクオードはまだ幸せなのかもしれません。

魔仙卿について。
時渡りの呪いが発動しないので、兄弟姉妹は魔仙卿にはなりません。前魔仙卿の後継者は別の人物が務めているでしょう。(兄弟姉妹でなければならない理由がない)
ちなみに兄弟姉妹の両親が不在の理由は、「子供がいずれ恐ろしいものに成り果てる」という予言があったからなのですが、これは主人公が現代へやってきた後の予言です。
この「恐ろしい者」が何かは明言されていませんが、主人公のことなら魔界の大魔王、兄弟姉妹のことなら魔仙卿のことではないかと思っています。
まあ、それなら全てが終わった後になっても両親が帰ってきてない(両親が大魔王や魔仙卿云々に気づけるはずもないので、上記と全く違うところを模索している可能性あり)ことから、別の展開がまだ用意されているかもしれないですが、それはまた別の物語でしょう。
ジャゴヌバ討伐後にも何も出てこないということは、正史に関わってくることではないと思います。
主人公が時渡りしてきたからこその予言だったとしたら、正史ではもしかしたら兄弟姉妹には、両親に愛されて健やかに育つ未来があったかもしれません。(アストルティア滅亡までは)

アストルティア各地で行った功績について。
こちらはもう、「時間はかかってもいずれはそうなっただろう」としか。
ヌーク草はいつか誰かが錬金したかもしれないし、ヌーク草以外の暖をとる方法が開発されたかもしれない。ラーディスの音叉も同じく、別の誰かが携わることで完成したかもしれないし、代替え品ができたかもしれない。
スイの塔は違った形で建築されたかもしれないし、プクリポのごきげんなぼうしは違った形になったかもしれない。
そんな風に、正史においては替えがきく、もしくは大筋は変わらないものだったかもしれません。

ただし、主人公が時渡りした現代においては、兄弟姉妹の影響はかなり大きいです。主にプラス面で。
主人公の力が引き起こした呪いではあったけれど、それが波紋のように広がり、巡り巡って世界を救う一助になった奇跡なのかもしれません。(ということにしておいて)

 

兄弟姉妹はなんというか、別の物語の主人公として生きている、という感じがしますね。

それでは、次回はこそ過去・現在のグランゼドーラ王国を舞台に、勇者と盟友の話になります。

 

 

前回のおさらい

国津神Xは、神の緋石を使い勇者と勇者システムを作り出し、人間の神グランゼニスになりすますことで双子の勇者の一人を「勇者ではないが同等の力を持つ者/盟友」にすることに成功したよ!

第3回の話題はこちら。
次に必要なもの、それは勇者の血の流れる、現代まで時渡りできる能力を持つ者(ただし修正力が働いてしまう程、深く歴史に関わるものを除く)です。
エテーネ王国の滅びは正史で確定しているので時渡りの力もここで途絶えることになります。
実際、現代のエテーネ村には主人公以外に時渡りの力を持つ者はいません。
現代に大きな力を持つ時渡りの人間が存在するには、エテーネ王国滅亡までに現代まで跳べる能力がある人物を現代まで時渡りさせる必要があります。

マデ氏族のレトリウスが建国したエテーネ王国。
二度目の災厄の王襲来で大多数が滅びを迎えた暗黒時代から、長く人族最大の国として隆盛を極めることとなります。
そしてそれまで権勢を振るっていたはずの勇者の血族は、後に2代目勇者の登場・グランゼドーラ王国の建国まで、歴史の表舞台に出てきません。

これは、一度勇者の権威が失墜したのではと思っています。
その契機は、時期的に考えてやはり二度目の災厄の王襲来。
本来、勇者は大魔王のカウンターアタック的に誕生するので勇者誕生はなく、元々対大魔王に特化している勇者の血筋の者がそれ以外の脅威に必ずしも有効とは言えないかもしれないですが、民にはそんなことはわかりません。
厄災において勇者の血族の誰も脅威に対抗できず、2代目時の王者にもなれず、滅びを防ぐことが出来なかったことで評判が地に落ちたのではと考えます。

ただ、双子の勇者の時代からその時まで、勇者の血はかなり広がり、本家筋ではなく分家のようなものもでき、勇者の権威失墜を契機に分家筋は別の氏族として名乗るようになったのではないでしょうか。
もちろん、マデ氏族と当時覇権を争っていた氏族の中には勇者と全く関係のないところもあったでしょう。

おそらく「正史」的にはエテーネ王国を建国するのはマデ氏族でなくてもいい。しかし「主人公がいる歴史ではマデ氏族が建国」となっているので、まあメタ的に考えればマデ氏族には勇者の血が流れていることになります。

国津神Xが重要視するのは「エテーネ王国を建国する」のは「勇者の血を引く者」であり、そして、それが「キュレクスの友となる者」であるということ。エテーネ王家が時渡りの力を得ることもまた絶対必要です。

力がある勇者の血脈のいずれかが争いを制した後にキュレクスに接触させようとするのではなく、キュレクスの友となった勇者の血を持つ者が制するように画策するでしょう。
 

キュレクスと会う前に既に氏族間の争いの勝者が決まってしまうと、権力を握って以降にキュレクスと友誼を結べる人柄であるかはわからないし時渡りの力を必要としないかもしれない

時渡りの力をエテーネ王家以外が持つことになるかもしれない。

修正力が働くかは賭けになってくると思います。

血の継承するならやはり一般人よりも王家である方が確実だと思うので、やはり友になるのが先。そこへ誘導します。

 

誘導するのは、それこそ勇者の血を引く氏族であればどこでもよかったかもしれません。

誘導する際は、勇者の血族の権威失墜に加え、それは勇者の血だけでなくグランゼニスの巫女の系譜でもあると考えると、むしろグランゼニス成りすましは有効ではなく、逆に然程力があるわけではない土地神もしくは精霊が「傷ついた者がいる」と囁くだけの方がいいかもしれません。
主人公の歴史で建国者レトリウスが女性であることも考えると、傷ついた者を助け、友誼を結ぶ、という点ではイメージにも合うかなと思います。
マデ氏族も勇者の血を引いていると仮定しているので、キュレクスの助力があるにせよ、レトリウス自身にも勇者としての潜在的な力もあるでしょうし氏族同士の戦いに打ち勝つ力も持っていると思います。

次に、現代へ時渡りできる能力を持つ者を待つことになるのですが…

エテーネ王国建国が5700年前で滅亡が5000年前?(秘文録見ると)なので、この間約700年。滅亡までに5000年先の未来へ跳べる者が現れなければいけない
時渡りの力はレトリウスの血族に受け継がれるので、血の薄まりと共に力も薄まっていくものだと思いますが、一方で少しでも未来に近い方が跳ぶ年数は少なくて済むのですよね。

実際に主人公が現代に時渡りするまでにも、王家もしくはその血の流れる人間が5000年の時を超える様な試みはあったと思います。

とはいえ「5000年先に時渡りする」力をどう発現を促すのかという問題もあります。
これに関しては赤ん坊の主人公が現代へ跳んだ時のように「命の危機」に晒されることや時渡りの力の暴走に巻き込まれる等が考えられます。
危機から逃げようとする本能で時渡りをするとしたら、おそらく災厄の王に世界が滅ぼされた過去には跳ばず、未来へ跳ぶでしょう。

ここでまた「精霊の囁き」が生きてきます。得体の知れないものが「囁く」ことで継承をめぐる争いを引き起こしたり疑心暗鬼にさせ、命の危険も跳ね上がります
5000年前にエテーネ王国と共に滅びたはずの時渡りの力に関する伝承や書物が現存するのも、時渡りの力で未来に跳んだ者の痕跡ではないでしょうか。

ただ、5000年を跳ぶ者は700年の間に出なかった。
クオードが跳べたのも2000年後のドワチャッカ大陸までです。
結局5000年を超える力を持ったのは、初代建国王を除けば、赤ん坊の主人公パドレ、ファラスを跳ばしたマローネメレアーデ。メレアーデはエテーネルキューブが必要かも?

ただ、主人公が5000年後に時渡りしない世界線だと、パドレはキュロノスの洗脳が解けることはなく、マローネはファラスを跳ばすこともなく、メレアーデはエテーネルキューブを手に入れることもなく、古代エテーネ王国の滅びも「正史」に記された通りに確定します。
また、この三人だと、未来である現代の危機よりも、自分の生きた時代の危機=エテーネの滅びをどうにかしようとすることでしょう。
神なり精霊なりに「5000年先の未来のために力を貸してくれ」と囁かれたとして、「そんな先のことはその時代の人間がなんとかしてくれ!」と言われるのが関の山です。それに両親はキュロノスの手から逃れられなそう。

そう考えると主人公は、滅びの直前ギリギリに間に合った、過去ではなく未来のために動いてくれる正に国津神Xの理想の人物だったのでしょう。

次回は過去・現在のグランゼドーラ王国と盟友の話…の前に!
兄弟姉妹の影響について考える必要が出てきた……ような……

 

 

前回のおさらい
アストルティアの滅びを回避するために、主人公の人生に介入した存在を「国津神X」と仮定するよ!
(1行で済んでしまった…)

はい、第2回です。

国津神Xは最終的なアストルティアの滅び回避のために、「勇者と同等の力を持つが、勇者ではない」者を生み出すことを画策しました。
しかし、神とはいえ「正史」を閲覧できる他には大した力のない弱い神。勇者を生み出すにも神としての力が必要です。
ルティアナの血を引かないXが力を得ようとして必要なのは何か。

それはやはり人々の信仰心だろうと思います。
そこで目をつけたのが人間という種族。

そもそも、「勇者」はなぜ「人間」から生まれたのでしょうか。
「アストルティア」を救うなら他の5種族でも良かったはずです。

人間の神グランゼニスはと言うと、ナドラガとの戦いで力を失い、その行方は杳として知れません。他の5種族神が肉体を失い意識だけの存在になったのに対し、グランゼニスの現状は全くの不明です。(多分ね!見落としあったらごめん!)
そして神が消息不明でも人間にはそんなことは分からず、神の声がなくとも人間の信仰は続いていきます。

国津神Xは不在である人間の神、グランゼニスに成りすましたのではないでしょうか。

勿論グランゼニスのふりをして信仰を受けたとしても、勇者を生み出せるような力まではXにはありません。
そのような力があるとすればそれは、グランゼニスの遺した「神の緋石」でしょう。それを勇者誕生に使ったと思われます。それを使うために信仰を集めた部分もあるかと思います。

これで双子の勇者の誕生、大魔王がアストルティアに侵入すると勇者が生まれるシステム、ここまでを作り、そしてグランゼニスに成り代わり、得た信仰の力で巫女に神託を下します。
「大魔王討伐後、双子の勇者の片割れの「勇者の称号」は剥奪すること」

考えてみれば、Ver.6で明かされたダフィアの言動は、一片の躊躇いも逡巡もありません。それは私利私欲ではなく「神託」だったからではないでしょうか。
巫女であるからこそ、神託は絶対であり、個人の感情は切り離した、とも考えられます。

ともあれ、こうして「勇者」ではないが、勇者の力を持つ「盟友」が誕生し、盟友は勇者システムから切り離されることになります。
そして「勇者」は「グランゼニスの血である神の緋石」から誕生したので、以降は勇者の血筋から誕生し、盟友は、システムにより勇者が存在する時代の「勇者の血筋の中で、当代勇者以外に最も資質の高く、近しい者」から出現するのではないでしょうか。
勇者の直系の子孫である必要はなく、だからこそ2代目勇者の盟友が石化の解かれた初代勇者レオーネでも問題なかったのではないでしょうか。

盟友に関しての諸々はまたの機会に。

次回はエテーネ王国、「何故主人公が5000年の時を超えなければ成らなかったのか」辺りを書いていこうと思います。
合言葉は、「考察」ではなく「二次創作」の精神だ!(毎回言うのかコレ…?)